竹村牧男のレビュー一覧

  • 入門 哲学としての仏教

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    ●仏教の思想というのは、宗教という側面から見るより哲学という側面から見る方が面白く感じる。言い方は悪いが、自己啓発本の原点を見ているよう。

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    2018年10月24日
  • 入門 哲学としての仏教

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    自分の能力を遥かに超えた内容だった。著者の深遠な叡智に近づくこともできなかった。さすがは東洋大の学長です。やや学問のための哲学、観念論的仏教という趣きが強いと感じたが、それ以上に自分の勉強不足を痛感した。阿頼耶識や龍樹の中論や道元の永遠の今という概念は興味深い。

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    2017年10月15日
  • 日本仏教 思想のあゆみ

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    「はじめに」では、「日本仏教の主要な思想史のほぼ全体を見るに便利な一緒かと思います」とありますが、本書であつかっているのは聖徳太子から鎌倉新仏教までとなっており、江戸時代や近世以降の仏教思想の展開はとりあげられていません。また「特に教理の要点を詳しく平易に解説したつもりです」と書かれていますが、じっさいのテクストをなるべく紹介しようという方針が採用されているようで、末木文美士の『日本仏教史』(新潮文庫)などの入門書にくらべると、若干敷居が高いのではないかと思います。

    けっして悪い本ではないと思うのですが、日本仏教の全体像を一通り知りたいという読者のニーズからはすこしずれている内容だと感じまし

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    2017年12月03日
  • 入門 哲学としての仏教

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    仏教の思想を信仰の立場からではなく、世界と人間のあり方について考察する「哲学」としてとらえるという、少しユニークな視点からの仏教入門書です。

    縁起の思想を関係論的コスモロジーとして解釈したり、唯識をユング心理学のようなものとして理解する試みはけっして珍しくないのですが、わたくし自身は信仰によるコミットメント抜きで哲学的にその思想を理解することには抵抗を感じます。著者はこのことも十分に留意していて、「私はただ仏教は哲学であるということだけを主張しようとしているわけではない」と語っていますが、仏教の中に現代のアクチュアルな問題を解決するための「知」を求める立場から、仏教を哲学としてとらえることが

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    2017年12月03日
  • 入門 哲学としての仏教

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    ひとつの哲学として仏教を解説するのではなく、仏教の中
    にもこれほど素晴らしい哲学が含まれているのだよと
    様々な論や経をただ紹介しているだけに思え、少々残念な
    読後感。そういう意味では入門書なのかもしれないが、
    初心者が理解するにはかなり難しい内容だと思う。

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    2014年03月10日
  • 入門 哲学としての仏教

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    序 仏教はとても斬新な哲学である
    第一章 存在についてー本体亡き現象の生成
    第二章 言語についてーその解体と創造
    第三章 心についてー深層心理の奥にあるもの
    第四章 自然についてー自己と環境の哲学
    第五章 絶対者についてー絶対無の宗教哲学
    第六章 関係についてーその無限構造の論理
    第七章 時間についてー絶対現在の時間論
    結 「哲学としての仏教」への一視点

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    2014年03月10日
  • 入門 哲学としての仏教

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    著者は東洋大学教授の仏教の先生。存在、言葉、時間といった哲学としての切り口で仏教を語ります。唯識、華厳思想、空海の思想などの紹介がありまあまあおもしろいです。いつも思うことですが、知的好奇心の満足としておもしろいのですが、こういう大学の先生が解説する仏教というのはあまり心には響かないです。仏教の解説者、だからなんでしょうね。それよりもパパジが語る信心銘のがはるかに心に響く。

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    2012年08月04日