入門 哲学としての仏教

入門 哲学としての仏教

935円 (税込)

4pt

仏教って、こんなに新しく面白かったのか! 常住不変な存在としての「私」を否定する無我。主客二元論を根本的に否定する縁起。無意識の世界、絶対現在の時間論等、現代西洋哲学を先取りした思想に迫る。(講談社現代新書)

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入門 哲学としての仏教 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    935

    良いことも悪いことも縁

    人間の理性への過信

    竹村牧男
    1948年東京都生まれ。東京大学文学部印度哲学・印度文学科卒業。同大学大学院人文科学研究科(印度哲学)博士課程中退。東京大学文学部助手、三重大学人文学部助教授、筑波大学教授(哲学・思想学系)を経て、東洋大学学長就任。2020年3月、

    0
    2024年06月28日

    購入済み

    仏教はむしろ深くて新しい

    西洋の思想史の中では、神を死なせたのはニーチェ、深層心理説はフロイトやユング、現代言語論はヴィトゲンシュタインやソシュール、うんぬん…とうことになってるけど、「いやその程度のことなら、仏教では千年以上前の最澄や空海でも知ってたから。というか仏教の方が古いにも拘わらずむしろ深いし。」という話。
    西洋

    #感動する #カッコいい #タメになる

    0
    2022年04月22日

    Posted by ブクログ

    自己とは関係的存在であり、全時空の他者そのものが自己であるという仏教の視点を哲学的に説く。部分は全体を含む(一即全、全即一)の思想について家の構造を用いた説明は初めて聞くものにも非常にわかりやすい。また、仏教は日本では思想として捉えられていないが、非常に哲学的であり、ユングやフロイトの「深層意識」や

    0
    2012年12月09日

    Posted by ブクログ

    仏教は勿論宗教である。宗教ではあるが、その背後に膨大な「知の体系」があるというのが著者の主張。その知の体系を哲学的に見てみませんか?というのが本書の内容。    

    確かに、仏教の基本的なスタンスは、「この宇宙には真理がある。その真理を悟った者こそがブッダになるのだ」というもののはず。その真理を言語

    0
    2012年05月05日

    Posted by ブクログ

    仏教は宗教だけど、その哲学的な側面にスポットを当てた本。著者の感嘆とちょこちょこ挿入されるダジャレがなんとも微妙だけど、内容としてはとても面白かった。
    ・対象そのものではなく関係性を重視している(縁起)。
    ・集合的無意識を阿頼耶識と捉えれて解釈する事も可能。
    ・ウィトゲンシュタインの主張する言語哲学

    0
    2010年12月22日

    Posted by ブクログ

    なかなかすばらしい。あまりに基本的なことを書いているとはいえ、いわゆる世界の哲学を網羅しながらも簡潔に仏教の本来のあり方を書いたもの。西洋にかぶれた人ほど仏教を甘く見ているのでは?と著者の言葉から感じる。仏教なくして西洋哲学は成り立たなかったということ。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    新聞に書評が載ったコーナーに置いてあっり、
    最近の私の興味である仏教の本だったので買ってしまった。
    買って大正解。
    タイトル通り、哲学という立場で仏教を語るというテーマに一貫しており、とても興味深い。
    中でも、唯識の阿頼耶識説は今後も詳しく学びたいと思った。

    0
    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    「存在」「言語」「心」「自然」「絶対者」「関係」「時間」というトピックを、仏教の視点から、様々な宗派を横断して解説している。
    以下では「存在について」を自分なりに記述してレビューとする。

    –物質について–
    グラスを粉々に割ってしまったとする。他の人が残骸を見て、それがグラスだったとは分からない。と

    0
    2011年08月04日

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    仏教とはこんなにモダンな思想だったのか! 
    実体を否定する縁起と無我。
    意識下の世界を究明する唯識思想──。
    現代哲学を先取りした思想の本質を、第一人者が解き明かす入門書。

    [ 目次 ]
    序 仏教はとても斬新な哲学である
    第1章 存在について-本体なき現像の生成
    第2章 言語について

    0
    2010年11月23日

    Posted by ブクログ

     著者は印哲から仏教学者へ。この本は仏教の古臭さ、宗派性を感じさせず、むしろその背後にある考え方に焦点をあてる。 
     仏教本来の核心とは、鎌倉以降の民衆に広まるお手軽仏教の方法論ではなく、「自己がそもそも何であるか」を問う哲学体系であった。それはすべてのものの関係性を深く考察するものである。主体と客

    0
    2010年07月01日

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