あらすじ
日本の仏教を理解するために知っておきたい! 縁起、生死輪廻、一切法空などキーワードから見えてくる人間観・世界観を平易に解説!
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Posted by ブクログ
大乗仏教の思想における基礎概念を、比較的ていねいに立ち入って解説している本です。
タイトルから、大乗仏教の概要とその現代的な意義についてのざっくりとした解説を期待する向きもあるかもしれませんが、意外と教科書に近いスタイルが採用されています。著者はおなじ「講談社現代新書」レーベルからすでに『入門哲学としての仏教』を刊行しており、仏教の中心的な発想を著者自身のことばで解説しているので、本書はそれを補完するような位置づけにあたるのかもしれません。
とはいえ、著者自身の大乗仏教解釈を展開することが抑制されているということもなく、随所に大胆な理解が示されています。たとえば、自己の救いを求める仏教において、自力の道はありえず、かならず他力にもとづいているという考えかたが、西田幾多郎の宗教論などを参照しながら語られています。他方で、『華厳経』において強調された菩提心の意義を重視し、親鸞の思想においてもある種の菩提心が存在しているという解釈が提示されています。
Posted by ブクログ
はじめて、のというタイトルだが、入門としてはかなり難しい。妥協を許さない入門書。大乗仏教というより、仏教の懐の深さを感じさせる。何度も何度も読み直して、阿頼耶識に薫習し、それを種子として、自己とは何か深く洞察していくしかない。