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  • コッド岬

    コッド岬

    ソローによるコッド岬を巡る旅行記。荒々しくも美しい海と、そこで生き抜く人々の営みが、きめ細やかな視点と静謐な描写で綴られる。
  • 龍潭譚/白鬼女物語

    龍潭譚/白鬼女物語

    小説・文芸
    4.0
    1巻1,782円 (税込)
    人気の「文豪怪異小品集」の最新作は生誕150年を迎える泉鏡花の第二弾。初期短篇「龍潭譚」を中心に鏡花の真価を堪能できる一冊。
  • アリとダンテ、宇宙の秘密を発見する

    アリとダンテ、宇宙の秘密を発見する

    米国発、LGBTQ+青春小説の金字塔!  1987年の夏、メキシコとの国境に近い町エルパソ。両親と暮らすメキシコ系の15歳の少年アリことアリストートルは、自分にも家族にもまわりの世界に対しても、正体のわからない違和感と苛立ちを覚えていた。そんなある日、苦手な水泳の練習のために訪れたプールで、同い年のメキシコ系の少年ダンテと出会い、泳ぎを教えてもらうことに。独特の感性も臆さず、屈託なく自分をストレートにぶつけてくるダンテと、お互いの愛情を素直に表現し合う彼の家族に驚きつつも、アリは彼らに惹かれ、友情を育んでいく。そしてさまざまな「事件」や「別れ」を通して、アリはダンテとともに「宇宙の秘密」ーーこの世の真実に気づいていく…。  ラムダ賞、ストーンウォール賞他数々の文学賞を受賞、タイム誌の選ぶオールタイムベスト100冊(YA部門)選出、2023年9月には全米映画公開。十代から親世代まで、すべての人に今だからこそ読んでほしい、限りなく美しく瑞々しいLGBTQ+青春小説の金字塔! (底本 2023年8月発売作品)
  • 百年の子

    百年の子

    小説・文芸
    4.5
    1巻1,782円 (税込)
    昭和~令和へ壮大なスケールで描く人間賛歌。 人類の歴史は百万年。だが、子どもと女性の人権の歴史は、まだ百年に満たない。  舞台は、令和と昭和の、とある出版社。コロナ蔓延の社会で、世の中も閉塞感と暗いムードの中、意に沿わない異動でやる気をなくしている明日花(28歳)。そんな折、自分の会社文林館が出版する児童向けの学年誌100年の歴史を調べるうちに、今は認知症になっている祖母が、戦中、学年誌の編集に関わっていたことを知る。  世界に例を見ない学年別学年誌百年の歴史は、子ども文化史を映す鏡でもあった。  なぜ祖母は、これまでこのことを自分に話してくれなかったのか。その秘密を紐解くうちに、明日花は、子どもの人権、文化、心と真剣に対峙し格闘する、先人たちの姿を発見してゆくことになる。  子どもの人権を真剣に考える大人たちの軌跡を縦糸に、母親と子どもの絆を横糸に、物語は様々な思いを織り込んで、この先の未来への切なる願いを映し出す。  戦争、抗争、虐待……。繰り返される悪しき循環に風穴をあけるため、今、私たちになにができるのか。 いまの時代にこそ読むべき、壮大な人間賛歌です。
  • 鳥啼き魚の目は泪

    鳥啼き魚の目は泪

    小説・文芸
    3.6
    1巻1,782円 (税込)
    その美しい庭は、人の心を曝け出す。 駆け出しの造園設計士・高桑は大学の卒論で作庭師・溝延兵衛と、彼の代表作となったある庭を取り上げて以来、長年にわたり取り憑かれ続けていた。 武家候爵・吉田房興が兵衛に依頼したもので、定石を覆す枯山水を作るために、大きな池が埋められていた。その池からは、白骨死体が見つかっていた――。  昭和初期。限られた時代を生きたある華族の哀しみと、異能の作庭師の熱情が静かに呼応する「美しい庭」の誰も知らない物語。
  • 妖精・幽霊短編小説集

    妖精・幽霊短編小説集

    ジョイス『ダブリナーズ』を同時期の妖精・幽霊作品と併読する短編集。19世紀末~20世紀初頭のリアルな超自然的世界が立ち現れる
  • ミセス・マーチの果てしない猜疑心

    ミセス・マーチの果てしない猜疑心

    人気作家の妻ミセス・マーチには妄想癖がある。夫は殺人犯だと信じ込む彼女は調査を始め……現実が妄想に侵されるサイコミステリ
  • サミュエル・ジョンソンが怒っている

    サミュエル・ジョンソンが怒っている

    「小さな黒いノート」に記録された実生活の断片 『分解する』『ほとんど記憶のない女』につづく、「アメリカ文学の静かな巨人」の3作目の短編集。内容もジャンルも形式も長さも何もかもが多様なまま自在に紡がれることばたちは、軽やかに、鋭敏に「小説」の結構を越えていく。作家が触れた本から生まれたミニマルな表題作「サミュエル・ジョンソンが怒っている」をはじめ、肌身離さず作家が持ち歩くという「小さな黒いノート」から立ち現れたとおぼしき作品など、鋭くも愛おしい56篇を収録。 「それらはいわば、彼女という人の「自分観察日誌」だ。[…]結晶となった言葉は硬く乾いてひんやりとして、元の感情からは慎重に隔てられているように見えて、目を凝らしてみると、行間から血のしたたるような感情が、生の痕跡が、透けて見える」(「訳者あとがき」より)。強靭な知性に支えられた作家の本領を味わえる1冊。
  • 話の終わり

    話の終わり

    書くことをめぐる無二の長編 「翻訳の仕事をしていると、たまに「自分が今までに訳したものの中で一冊だけ自分が書いたことにできるなら何か」と質問されることがある。そんなとき、私はいつだって「『話の終わり』!」と即答してきた。それくらい私にとっては愛着の深い作品だ」(本書「訳者あとがき」より) 語り手の〈私〉は12歳年下の恋人と別れて何年も経ってから、交際していた数か月間の出来事を記憶の中から掘り起こし、かつての恋愛の一部始終を再現しようと試みる。だが記憶はそこここでぼやけ、歪み、欠落し、捏造される。正確に記そうとすればするほど事実は指先からこぼれ落ち、物語に嵌めこまれるのを拒む――「アメリカ文学の静かな巨人」デイヴィスの、代表作との呼び声高い長編。
  • すべての罪は沼地に眠る

    すべての罪は沼地に眠る

    クロエが12歳の夏、父はルイジアナ州の湿地で6人の少女を殺した。20年後、同じ手口の連続殺人事件が起きる。模倣犯の目的とは?
  • サルトルとその時代

    サルトルとその時代

    小説・文芸
    -
    1巻1,782円 (税込)
    知識人が政治に参加した戦後の世界。サルトルの言葉は熱狂をもって迎えられ、若者たちの生き方さえも変えた。サルトル研究の第一人者が、その生涯をたどり、彼が人々に伝えようとしたことの全貌と彼が生きた時代とを跡付ける。

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  • 捜索者

    捜索者

    アイルランドの村に移住してきた元警官は消えた青年を捜すが――緻密な描写で年間ベストミステリに多数入選した重厚なる犯罪小説
  • 渚のリーチ!

    渚のリーチ!

    小説・文芸
    4.0
    1巻1,782円 (税込)
    日本初、現役麻雀プロによる書き下ろし。 麻雀をもっと好きになりたいすべての人へ贈る、麻雀青春小説の誕生! 新人麻雀プロ大地渚、異名は"強気のヴィーナス" ITコンサルタントの仕事をしながら、大好きな麻雀に日々打ち込む渚は、もっと強くなりたいと願い麻雀のプロテストを受ける。プロ活動と会社員の両立、手痛い失敗や初めての挫折……プロ生活は試練だらけだったが、持ち前の強気と前向きなマイペースさを発揮し、一歩ずつ自分だけの雀風を確立していく渚。そんな彼女のもとにある日、大規模なナショナルリーグ設立の噂が舞い込んできて――。 「読むと心が奮い立つ」「勇気が湧いてくる」と感銘の声多数。麻雀の成績アップも――! ? 初代Mリーガー、日本プロ麻雀連盟A1リーガーとして躍動し続ける著者が 自身のプロ経験をリアルに反映させて描いた、新人プロ渚の挑戦の軌跡。
  • 名前だけでもおぼえてください

    名前だけでもおぼえてください

    小説・文芸
    4.6
    1巻1,782円 (税込)
    孤独な老人と女芸人異色の漫才コンビ誕生!  売れないお笑い芸人、保美。芸を磨くべく日々精進するが、世間からは全く名前もおぼえてもらえないまま月日は残酷に過ぎてゆく。  事務所の先輩バンゲリング梶井がP1で優勝したとの報に触れ、焦り、もがき苦しむ保美。そんな保美に梶井は介護ヘルパーのアルバイトを引き継いで欲しいと賢造爺さんを紹介する。家族からも疎まれる頑固な賢造だったが、保美とは少しずつ心を通わせ打ち解けていく。そしてこれが保美の人生を変える運命の出会いとなる。  ある日、保美は漫才の営業先に賢造を連れていく。観客席にいる賢造は、勝手に舞台上の保美の漫才に合いの手を入れ、客席を爆笑の渦に。保美のマネージャー・関矢は、二人の見事な掛け合いに可能性を感じ、漫才コンビとして売り出すことに。  もくろみは見事に当たり、二人はお茶の間の人気者に。年齢差を超え生まれた笑いが、日本中に幸福をもたらし、押しも押されぬ売れっ子漫才コンビへとのし上がる。だが、数年後、高齢の賢造の認知能力に限界を来たし始め・・・・・人生百年時代、まだまだ続くと思われたコンビに危機が訪れる。最後に下した二人の決断が涙を誘う。
  • ポー短編集(Ⅰ~Ⅲ)合本版(新潮文庫)

    ポー短編集(Ⅰ~Ⅲ)合本版(新潮文庫)

    小説・文芸
    -
    1巻1,782円 (税込)
    詩人であり、批評家であり、推理小説の祖であり、SF、ホラー、ゴシック等々と広いジャンルに不滅の作品の数々を残したポー。だがその人生といえば、愛妻を病で失い、酒と麻薬に浸り、文学的評価も受けられず、極貧のまま、40歳で路上で生を終えた――。孤高の作家の昏い魂を写したかのようなゴシック色の強い作品を中心に、代表作中の代表作6編を新訳で収録。生誕200年記念。(『黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集I ゴシック編―』の内容紹介文より) ※当電子版は新潮文庫版『ポー短編集』シリーズⅠ~Ⅲをまとめた合本版です。
  • 原罪 ~キツネ目は生きていた~

    原罪 ~キツネ目は生きていた~

    小説・文芸
    4.0
    1巻1,782円 (税込)
    今年度最高密度のクライムミステリー登場。 「オレを捜せ」 昭和をもっとも震撼させた犯人から元・捜査員に手紙が来た。 1957(昭和32)年。カネがなく、集団就職列車に乗れなかった少年が津軽海峡を木舟で渡って襟裳岬の断崖をよじ登った。 27年後、少年は列島史上最大級の犯罪人となり、マスコミ、警察、拉致した社長宅に挑戦状、脅迫状を送り、キツネ目のモンタージュの顔を広く報じられる。 捜査員が行き着いたその男・キツネ目は、戸籍がない、係累がない、学籍簿がない、勤務証がない、結婚歴もない。半島を妹とさまよい歩いたほかに生きた痕跡は何もなかった。 犯行に至る男の相棒は、ひたすらの孤独と、ホルモンの串打ちと、美貌の女と、老婆。 時代の底を這いずった彼らの原風景と今を、いかなるノンフィクションも届かなかった圧倒的人間観察、圧倒的リアリティ、胸を搏つ衝撃のラストで揺さぶる、今年度最高のクライムミステリー。 (底本 2021年11月発行作品)
  • ビルバオ-ニューヨーク-ビルバオ

    ビルバオ-ニューヨーク-ビルバオ

    小説・文芸
    4.0
    1巻1,782円 (税込)
    バスク文学の新星による珠玉のデビュー作 著者と同名の語り手は、バスクの中心都市ビルバオから、講演する予定のニューヨークへ向けて飛行機で旅立つ。心に浮かんでは消えていく、さまざまな思い出や記憶……祖父の船の名前をめぐる謎。スペイン内戦に翻弄されたバスクの画家アウレリオ・アルテタと、ピカソの《ゲルニカ》にまつわる秘話。漁師として世界各地の海を渡り歩いた父や叔父たちのこと。移民や亡命者たちのささやかな人生。新たな家族への思い。そして今書いている小説のこと。無数に繰り返されていく連想の働きによって、それぞれのエピソードがまるで漁網の目のように編み合わされていく。 本書はスペイン国民小説賞を受賞、国際的にも注目され、これまでスペイン国内外の14の言語に翻訳された。失われゆく過去を見送りながら、新たな世界へと船出していく、バスク文学の旗手による珠玉の処女小説。
  • 戻ってきた娘

    戻ってきた娘

    少女の成長を描くイタリアのベストセラー。 13歳の時にそれまで育った裕福な家庭から、実の親と兄妹が暮らす田舎の貧しい家庭に突然戻されてしまった「わたし」。大人の都合に翻弄され、あまりに違う環境に戸惑い、寄る辺の無さに悩みながらも、実の妹という理解者と共に成長し、やがて大人を乗り越えていこうとする少女の姿を描く感動作。イタリアで二大文学賞のひとつカンピエッロ賞を受賞、28か国に翻訳され、映画化も進行しているベストセラー。 (2021年3月発行作品)
  • 方丈平家物語

    方丈平家物語

    小説・文芸
    -
    1巻1,782円 (税込)
    『平家物語』の作者は、鴨長明だった! 鴨長明の自伝と思しき古文書が見つかった。そこには彼の波乱に満ちた生涯と、『平家物語』が作者不詳に至った謎が詳細に綴られていた――映画「女囚さそり」シリーズ、「プライド 運命の瞬間」、「日本独立」監督による精緻で濃密な書き下ろし歴史小説。 短歌と、琵琶と、女人に生きた男の、我欲と失意と諦念。 京都日野にある某寺の、長年、開かずの扉と言われた土蔵から古文書、伝鴨長明作「方丈平家物語」が発見された。紐解いてみれば、どうやら鴨長明による自伝のようである。長明が、ツイていないが無常観だけでもない、日々の彩りの満ちた自らの人生と、平家一族の栄枯盛衰、源氏の台頭といった同時代を重ね合わせ、起こったこと、見たことをつぶさに記録している。まさに記録する男・鴨長明の面目躍如を果たしたこの書は、本物か、それとも偽書か。
  • グッバイ、コロンバス

    グッバイ、コロンバス

    小説・文芸
    3.0
    1巻1,782円 (税込)
    デビュー作で全米図書賞受賞! アメリカを代表する作家、フィリップ・ロスの伝説の青春小説が待望の新訳で瑞々しく甦る。 真夏のプールで運命的な出会いを果たしたニールとブレンダ。二人はたちまち引かれ合い、結婚を意識し始める。若い男女の恋には危うさがつきまとい、季節の移ろいとともに、輝かしい日々は過ぎ去っていく。はかなくほろ苦い青春期の恋を瑞々しい文体で描いた永遠の名作。 「今から60年以上も前、1958年にフィリップ・ロスが発表し、1965年に佐伯彰一さんの名訳で日本に紹介された「さようなら コロンバス」をぼくが読んだのは、1969年、はたちになったばかりの時だった。その時に激しく心を揺さぶられ、この小説は一生忘れることのできない、ぼくにとって最もお気に入りのアメリカ文学の一つとなった。  その作品を新たに翻訳するという素晴らしい機会を与えられ、作業を進めながら、改めて強く思ったのは、本作がまったく過去のものにはなっていないということだった。主人公二人の不安や苦悩、葛藤、そして失敗は、具体的な状況やかたちこそ違え、今の若者たちにリアルに伝わるはずだ。「グッバイ、コロンバス」は1950年代後半のアメリカ社会のノスタルジックな青春小説、恋愛小説にとどまることなく、完璧に描かれた若者たちのみずみずしさとおろかさ、純粋と放縦、優しさとわがままゆえ、2020年代の今をも照らす永遠の輝きを放っている。」――訳者より
  • ナポレオンじいちゃんとぼくと永遠のバラクーダ

    ナポレオンじいちゃんとぼくと永遠のバラクーダ

    小説・文芸
    3.0
    1巻1,782円 (税込)
    小泉今日子さん推薦!心温まる家族の物語。 人生の旅を豊かにするのは、大切な記憶。 人生の旅を愉快にするのは、大切な仲間。 旅はいつか終わっても仲間が記憶を繋いでくれる。 心が温かくなる一冊です。 ―小泉今日子 10歳の「僕」の親友は、元ボクサーで85歳の祖父、ナポレオン。ふたりは「皇帝」と「副官」としていつも行動を共にする。スーパー高齢者の祖父はボウリングでストライクを連発し、失礼なチンピラを殴り倒し、エスペラント語で会話し、ディスコミュージックに合わせノリノリで踊る。だがこの頃様子がおかしい。長年連れ添った妻ジョゼフィーヌとの離婚を一方的に決めたり、ボクサー時代のライバルのことで隠し事もあるようだ。もともと折り合いの悪い息子(「僕」の父親)への態度も、どんどん悪くなっている。やがて、そんなナポレオンに「最後の戦い」の時がやってくる……。 破天荒な最強祖父と家族の秘密、老いを、相棒である10歳の孫目線で綴る、笑って泣けるフランス発家族小説。
  • 現代のファーブルが語る自伝エッセイ 蝶の唆え

    現代のファーブルが語る自伝エッセイ 蝶の唆え

    小説・文芸
    5.0
    1巻1,782円 (税込)
    大人のための児童文学。 終戦直後の大阪郊外。製粉工場を買い取り事業を始める父、そこで雇われたインテリの経理、シベリア帰りで共産思想の叔父さん、子連れで食べ物を乞う深夜の訪問者、進駐軍の横流し物資を持ってくる伊達者などなど、敗戦直後の個性的な大人に囲まれ、少年はトンボや鯉をつかまえ、全身で自然を満喫して育ちます。 しかし好事魔多し、当時は死病とされる結核菌に襲われます。ストレプトマイシンが効を奏し、一命はとりとめたものの、学校は長期休暇、毎日寝て過ごさなくてはなりません。 病床の楽しみはラジオや新聞の絵物語。とくに山川惣治や樺島勝一の絵に魅了されます。そんなある日、従兄弟のお兄さんが持って来たのが昆虫標本でした。少年は「木組みがほぞ穴にはまる」ような快い衝撃を受けます。病床であるが故につのる昆虫採集への憧れ。戦前の図鑑を見ながら、遠く台湾への想いを深くする日々。 ひと昔前の日本人と社会風俗、そして少年の心象風景とあいまって、のちに虫好きフランス文学者の少年期が鮮やかに描かれます。ギンヤンマ、絵物語、カウボーイ、進駐軍、ラジオ……、懐かしいものがいっぱい詰まった「大人のための児童文学」です。
  • となりのヨンヒさん

    となりのヨンヒさん

    小説・文芸
    3.9
    1巻1,782円 (税込)
    もしも隣人が異星人だったら? もしも並行世界を行き来できたら? もしも私の好きなあの子が、未知のウイルスに侵されてしまったら……? 同性愛、フェミニズム、差別と情報統制――マイノリティからのまなざしを受け止めつつ、人々の挫けぬ心を繊細に描く、「いま」と未来の物語。切なさと温かさ、不可思議と宇宙への憧れを詰め込んだ、韓国SF短編集全15編。
  • 逢瀬―横浜に咲いた絶世の花魁喜遊

    逢瀬―横浜に咲いた絶世の花魁喜遊

    小説・文芸
    4.7
    1巻1,782円 (税込)
    稀代の美女・喜遊。彼女は本当に実在したのか? 独自の観点で描く歴史小説。 開港したばかりの横浜。そこに江戸吉原を凌ぐ港崎遊郭が出来た。その象徴ともいえる壮麗な妓楼「岩亀楼(がんきろう)」に、喜遊という美しい遊女がいた。彼女は異人の客となり、汚される侮辱を拒み、自害。その事件は、誇り高い日本女性として伝えられ、いつしか彼女は、異人を排除する「尊皇攘夷派」の志士たちの心に燃える「倒幕の炎」の燭台となっていった。幕末に語りつがれた美女・喜遊の姿を描く歴史小説。
  • 風はずっと吹いている

    風はずっと吹いている

    小説・文芸
    4.3
    1巻1,782円 (税込)
    <広島発世界行き>熱く重厚なミステリー。  広島郊外の山中で、一組の白骨遺体と頭蓋骨が見つかった。鑑定の結果、白骨遺体は推定50代~70代の白人女性で死後半年以上が経過、頭蓋骨の方は1950年以前に生きていた日本人のものであることに絞り込まれた。  広島県警捜査一課警部補・矢田誠らは、行方不明の白人リストのなかから、ある来日女性に着目する。彼女は、いったい何をしていたのか。捜査の過程で、終戦後跋扈していたある少年グループに辿り着く。
  • 合本・人情刑事道原伝吉『雪山と執念』全3冊

    合本・人情刑事道原伝吉『雪山と執念』全3冊

    小説・文芸
    -
    1巻1,782円 (税込)
    短編集2冊、中編集1冊を合本にした読み応え版。 『白銀の暗黒』 読み応え十分の5つの中編ミステリーからなっている。 表題となった「白銀の暗黒」は、北アルプスの屏風岩で転落死した登山者のテントに別の登山者の凍死体が発見された事件が発端となった。 「潜伏」では、自分のミスから若い女性を死なせたこという思いから責任をとり辞職した元刑事が、数十年後、死の予感の中で、迷宮入りとなったその事件に、鋭い推理を働かせる。 『仮面の雪山』 手掛かりがなく、迷宮入りやむなしという、手掛かりのない3つの難事件に、豊科署の道原伝吉刑事が足を使い知力と執念で挑む。 表題となっている「仮面の雪山」。正月の北アルプスで遭難した大学後輩の救助に向かった中丸伊左男は、猛吹雪の中、捜索隊からはぐれ行方不明になってしまう。 二重遭難となったが、4日後、奇跡の生還を果たす。 しかし、そこには何かが隠されていた……。 「月の女神」は、大糸線穂高駅のホームで女性が倒れていたことが事件の発端。 おびただしい出血があり救急搬送されるが、病院に到着する前に亡くなった。検死の結果、銃弾による失血による死亡とされた。 数人しかいなかったホームでの銃撃だったが、銃声を耳にした者はいなかった……。 「絶頂の餓鬼」は、冬の北アルプスを山行していた4人パーティに悲劇が襲いかかった。 ストーブに使うホワイトガソリンが、水にすり替えられていた! 1人は生き残るが、3人が死亡。誰が何のためにそんなことをしたのか。 事件に潜む宿怨を、道原伝吉刑事が炙りだしていく。 『血の雪崩』 北アルプスの岳沢で、息子が雪崩に巻き込まれたとの報せを受け、冬山登山経験の豊富な父の中尾英助はただち救助に参加した。 夜になり、捜索はいったん打ち切りとなり、テントを張った。 翌朝、再開のはずだったが、中尾英助はテントの中で刺殺されていた。 捜索に参加した全員がシロとの判断が下される中、豊科署道原伝吉刑事は被害者のずさんな女関係に、事件の真相があるのではないのかと睨んだ……。 表題となっているこの「血の雪崩」のほか5つの短編からなる。 道原伝吉の、真実を見つけるための不断の努力、事件にひたむきに向き合う彼の姿に共感を覚えることだろう。
  • 合本・人情刑事 道原伝吉 「山脈」全3冊

    合本・人情刑事 道原伝吉 「山脈」全3冊

    小説・文芸
    -
    1巻1,782円 (税込)
    長野県警の人情刑事・道原伝吉の山岳ミステリーの中から、「山脈」というタイトルを三作品集めた面白い企画の合本。 伝吉の執念の捜査手腕は、三作品いずれも嘆息するほど見事。 「地下山脈」 北アルプス・常念岳に登るといって出かけた豊科町に住む家具販売会社社長が行方不明になった。 翌日、稜線から大きくはずれた森林帯で、会社社長は遺体となって発見された。 凍死と思われたが、現場には複数の人間がいたことを示す足跡があり、遺体には殴られた跡なども見つかったことで、殺人事件となった。 捜査は難航したが、刑事・道原伝吉は、かつて銀座のクラブで働いていた実可子という女性の存在に辿り着く。絡み合った男と女の情念を、伝吉は丁寧にほぐしながら、捜査を進展させていく。 「崩壊山脈」 北アルプスから下山した岩佐は、都内の愛人宅に部屋のドアを開けたところで殺害された。 凶器は、ピッケルと思われ、登山経験者が疑われたが、手掛かりに乏しく、捜査は手詰まりになったあたりで、また登山用具を凶器とする殺人が起きた。 地道な捜査がつづけられたが、犯人どころか、犯人像さえ浮かばなかった……。 はたして、執念の捜査が実を結ぶのか。長野県警豊科署の道原伝吉刑事が、金と色の欲にまみれた犯行を暴く! 「死神山脈」 安曇野のホテルの一室で女性の遺体が発見された。 当然、部屋を予約し、チェックアウトして姿をくらませた日比野が容疑者とされた。 だが、刑事・道原伝吉は地道な捜査により、日比野をかたった真犯人がいることを突き止める。しかし、目的はわからなかった。 捜査がゆきづまりを見せはじめた頃、第二の事件が起きてしまう。 その事件も、日比野をかたった凶行だった。 捜査をすすめる道原は、穂高、安曇野、そして東京が、欲と保身によってつながっていることに気づいた。
  • Killers 上下合本版

    Killers 上下合本版

    小説・文芸
    3.0
    1巻1,782円 (税込)
    殺人者は、いつの時代にも存在する。2020年東京五輪に向けて再開発が進む渋谷区のアパートで、老人の他殺体が発見され、かつての名家の人間だったことが判明する。いったい、この男は何者なのか――。五十年、三世代にわたる「Killers」=殺人者の系譜と、追う者たち、そして重なり合う渋谷という街の歴史。警察小説の旗手・堂場瞬一のデビューから100冊目を飾る、記念碑的文芸巨編1500枚
  • モンスター

    モンスター

    小説・文芸
    4.0
    1巻1,782円 (税込)
    「あなたはどのように育ち、誰に愛され、誰に愛されなかった。そして誰を愛そうとした。 あなたは何と言った。あなたの最後の言葉は何だったのだ。」北海道の道東、長閑な町の高校で校長の殺人事件が発生した。寒別署の村雨と加賀が捜査を開始する。辿り着く、殺人犯の悲しい生い立ち。なぜ殺人を犯すのか。……そして、哀しくも救いのラスト。 道警、道教委を揺るがした裏金問題、教師の過酷な現実、苦悩と喜び。高校教師歴35年の著者が、全国の先生に捧げる鎮魂の書。
  • アップルと月の光とテイラーの選択

    アップルと月の光とテイラーの選択

    小説・文芸
    3.0
    1巻1,782円 (税込)
    「心に神様がいる」少女が紡ぐ壮大な物語!  父親を交通事故で亡くした15歳の少女テイラー。その死はスキャンダラスに報じられ、母親は精神バランスを崩してしまう。心に壁を作ったテイラーは母と二人で孤独に暮らしていたが、ある日強盗に襲われ危篤状態に。病室に現れた精霊ジョイに導かれ、彼女は二つの人生を生きどちらかを選択することを迫られる。ひとつは意識を戻し後遺症を抱えて生きる人生。もうひとつは別人に転生し地球最後の日を見届ける人生。それぞれの人生で様々な出会いと学びを得たテイラーの選択とは?そして父の死の真実とは? 生命と宇宙、神と人間、愛と孤独……審査員に「心に神様のいる人」と言わしめた、「12歳の文学賞」大賞受賞者。恐るべき16歳が紡ぐ、「文学」の枠を遙かに超え、読む者の魂を激しく揺さぶる壮大な物語。
  • 合本・人情刑事 道原伝吉 出張捜査全3冊

    合本・人情刑事 道原伝吉 出張捜査全3冊

    小説・文芸
    -
    1巻1,782円 (税込)
    山岳ミステリーの巨匠・梓林太郎の初の合本全3冊。 人気の人情刑事道原伝吉が管轄署内で起きた殺人事件の解明をすべく出張した作品を集めたもの。 「北海道雨竜殺人湿原」(諏訪署刑事 道原伝吉 出張捜査長編) 「蔵王高原殺人事件」(長野県警豊科署 道原伝吉刑事 動機不明連続殺人捜査長編) 「吉野山・常念岳殺人回廊」(豊科署刑事 道原伝吉 哀切苦悶捜査長編) いずれも、心の機微を感じ取りながら捜査していく道原伝吉ならではの物語で、心に迫ってくる。
  • 「神代教授の日常と謎」シリーズ【全3冊 合本版】 『風信子の家』『桜の園』『黄昏に佇む君は』

    「神代教授の日常と謎」シリーズ【全3冊 合本版】 『風信子の家』『桜の園』『黄昏に佇む君は』

    小説・文芸
    -
    1巻1,782円 (税込)
    大人気シリーズ「建築探偵」でおなじみの、W大学文学部教授・神代宗が、その日常で出会った奇妙な事件の数々を綴る『風信子の家 神代教授の日常と謎』と『桜の園 神代教授の日常と謎』と、青年時代の彼が遭遇した事件『黄昏に佇む君は』の3冊合本版! 精緻なトリックと叙情豊かな物語が交錯するファン必見の作品集。 【3冊合本版特典】 ●著者直筆サイン ●神代邸の建築(現東京都文京区西片二丁目)について(*間取り図)は、合本版だけのオリジナル特典。京介、深春、蒼によるにぎやかな解説付き! ※本電子書籍は『風信子の家 神代教授の日常と謎』『桜の園 神代教授の日常と謎』『黄昏に佇む君は』を1冊にまとめた合本版です。
  • 長い腕【全3冊 合本版】

    長い腕【全3冊 合本版】

    小説・文芸
    4.0
    1巻1,782円 (税込)
    東京近郊のゲーム制作会社で起こった転落死亡事故と、四国の田舎町で発生した女子中学生による猟銃射殺事件。「かごめ唄」に乗せて、動き出す新たな罠。愛媛県で町の有力者の娘が殺された事件――。ゲーム制作会社に勤務していたが辞職し、現在は、故郷である愛媛県の早瀬町に戻ってフリーデザイナーをしている島汐路。彼女の身の回りで起こる不可解な事件は、明治の名棟梁である近江敬次郎が仕掛けた恨みの罠だった……。全ての怨念はここに繋がり呪いは今成就されん。大いなる物語を一冊で読める、豪華合本版! ※本電子書籍は『長い腕』『呪い唄 長い腕II』『弔い花 長い腕III』を1冊にまとめた合本版です。
  • 天国への階段 完結上中下巻セット【電子版限定】

    天国への階段 完結上中下巻セット【電子版限定】

    小説・文芸
    -
    1巻1,782円 (税込)
    白川道のミステリー巨編『天国への階段』上中下巻が電子版限定で、合本になって登場! ※本書は、『天国への階段(上)』『天国への階段(中)』『天国への階段(下)』を1冊にまとめた電子書籍限定の合本版です。 ■『天国への階段(上)』 家業の牧場を騙し取られ、非業の死を遂げた父。将来を誓い合った最愛の女性・亜希子にも裏切られ、孤独と絶望だけを抱え十九歳の夏、上京した柏木圭一は、二十六年の歳月を経て、政財界注目の若き実業家に成り上がった。罪を犯して手に入れた金から財を成した柏木が描く復讐のシナリオとは?大ベストセラーとなったミステリー巨編。 ■『天国への階段(中)』 柏木の復讐のシナリオは着実に進んでいた。そんな中、元強盗殺人犯・及川広美が刺殺される。彼の更生を固く信じていた定年間近の刑事・桑田規夫は、弔いを誓い志願して捜査を開始する。その直後に発生した第二の殺人事件の意味とは?一方、柏木の背後には音もなく忍び寄る不気味な影が現れる。多くの思惑が交錯し、事態は急展開を始める……。 ■『天国への階段(下)』 復讐のため全てを耐え財を成した男。ただ一度の選択を生涯悔いた女。二人の人生が二十六年ぶりに交差した時、想像を絶する運命の歯車が廻り始める。次々起こる殺人事件。音もなく忍び寄る不気味な影。老刑事の執念の捜査。生者と死者。親と子。追う者と追われる者。孤独と絶望を生きればこそ、愛を信じた者たちの奇蹟を紡ぐ慟哭のミステリー。
  • 箪笥の中

    箪笥の中

    小説・文芸
    4.0
    1巻1,793円 (税込)
    この家からは逃れられない。ねっとりと絡みつく母娘三世代の愛憎劇。 主人公・雛絵は、美しく手先が器用な祖母・母親相性があまり良くなかった。 祖母・母親からも亡き祖父、父親に似てしまったと言われて、疎外感を抱いている。 ある日、祖母・母親は親族に立ち退き拒否をする住民の相談した。 後日、町で小規模な増水事故が起きる。その犠牲者は例の立ち退き拒否をしていた住民だった。 雛絵の小学校時代、高校時代、結婚後と年代別で描かれる、母娘三世代の愛憎劇ホラー。 ●目次 序 一章 嬢ちゃん 二章 坊や 三章 お婿さん 四章 旦那様 終 ●著者 篠たまき(しのたまき) 二〇一六年『やみ窓』にてデビュー。著書は『人喰観音』『氷室の華』『月の淀む処』『観音異聞』など。アンソロジー『異形コレクション』『てのひら怪談』『こわい話の時間です』など。
  • 失失失楽園殺し

    失失失楽園殺し

    小説・文芸
    3.8
    1巻1,793円 (税込)
    21世紀の最先端研究施設で、キュートな天才が挑む、現代本格ミステリの限界突破! 最先端の研究者が集まる瀬戸内無境界大学院大学。 アカデミックな孤島に一匹のカエルの死体が現れた時、知の〈楽園〉に崩壊の足音が聞こえだす。 事件解明に乗り出した坂口庵子と幻月幽香だが、今度は舌を切られた研究仲間の死体が密室で発見される──。 さらにはネズミの大量死。予測不能の死、死、死……。 知の〈楽園〉は犯人の手で〈失楽園〉となるのか? 特異と驚きに満ちたミステリ、ここに開幕! ●目次 プロローグ 第一章:嵐の中、国家の犬の犬の三匹が知恵の実の下一堂に会する 第二章:カエルの死、その暗号性を精査するプロセスで、量子神が降臨する 第三章:ケルビムとは誰か、またそう名付けた者は誰か? 第四章:二十九の大量死とともに失失楽園が始まる 第五章:知恵の実が落ち、果汁が地に溢れて失失楽園が終わる 第六章:観測者が崩壊を起こすとき、別解の公式が現れる 第七章:失失失楽園で、世界の終わりを目撃する エピローグ ●著者 ミステリ作家。1979 年、静岡県生まれ。第1 回アガサ・クリスティー賞を受賞し、2011 年に『黒猫の遊歩あるいは美学講義』( 早川書房) でデビュー。「黒猫」シリーズのほか、「偽恋愛小説家」シリーズ(朝日新聞出版)、「花酔いロジック」シリーズ(KADOKAWA)、『超短編! ラブストーリー大どんでん返し』( 小学館)、「名探偵の顔が良い」シリーズ(新潮社)、「殺戮理論」シリーズ(星海社)など多数刊行。
  • 九軒探偵事務所の謎解き蒐集録

    九軒探偵事務所の謎解き蒐集録

    小説・文芸
    4.0
    1巻1,793円 (税込)
    厄介なパワーストーンと持ち主のマッチング。石と人の思いに触れるやさしい連作ミステリー。 彫刻家、天音弦一郎の作品には持ち主の思いを叶える石が使われていた。 人を害することもあり、適切な持ち主を見つける必要がある。 それを知らない孫の梨子は祖父の1周忌に遺書を見つける。 すべての作品を九軒遥真に譲渡するというもの。 けれど―― 「全部他人に譲っただと?」 「申し訳ございません」 「弦一郎さんの高価な作品は僕のものだ!」 不幸続きのOLとがめつい陰陽師探偵のどたばた回収劇、開幕! ●目次 第一話「枝狼」 第二話「琥蝶」 第三話「瑠未」 第四話「隕龍」 ●著者 横浜出身。著者に『百鬼の花嫁』(マイナビ出版)『魔女の結婚』シリーズ(小学館)『薄墨の花嫁 灰髪の少女は、黒曜剣士と初めての恋をする』(ポプラ社)がある。
  • 夢食み探偵と眠れない小説家

    夢食み探偵と眠れない小説家

    小説・文芸
    4.0
    1巻1,793円 (税込)
    不条理で凄惨な悪夢。地獄の先で小説家と探偵が出会うものとは!? 専業小説家・浅岸真宵。彼女は極度の不眠に悩まされていた。 彼女は『眠りの専門家』として夢食み探偵・壊夜うつつについて聞き、彼のもとを訪ねる。 不思議な探偵は、ある提案をする。 安らかに眠りたいなら、地獄を巡るしかない。そのために自分の助手となること。 真宵は彼の手を取り——地獄巡りが開始された。 文学作品をなぞるがごとき、悪夢の数々。 不条理で歪な地獄の底にて、真宵の見つける真実とは——。 ●目次 第零夜 私たちは、夢を織り成す糸のようなものだ 4ページ 第一夜 胡蝶の夢 20ページ 第二夜 胎児よ、胎児よ、何故踊る 78ページ 第三夜 銀河鉄道の夜 148ページ 第四夜 夜のゆめこそまこと 202ページ 第五夜 浅茅が宿 263ページ 終夜 夢十夜 309ページ 浅岸真宵著『夢食み探偵と眠れない小説家』第五巻 最終章より抜粋 322ページ ●著者 綾里 けいし(あやさと けいし) 2009 年、『B.A.D - 繭墨あざかと小田桐勤の怪奇事件簿-』で第11回エンターブレインえんため大賞小説部門優秀賞を受賞。同作を『B.A.D.1 繭墨は今日もチョコレートを食べる』へと改稿・改題し、翌年の2010 年にファミ通文庫よりデビュー。『異世界拷問姫』シリーズ『魔獣調教師ツカイ・J・マクラウドの事件録 獣の王はかく語りき』(KADOKAWA)、『魔女の愛し仔』(星海社)、『偏愛執事の悪魔ルポ』『人喰い鬼の花嫁』(講談社)、『夜獣使い──黒き鏡』(早川書房)、『悪役令嬢について』(小学館)など、著書多数。
  • 不動産奇譚 神憑み之函

    不動産奇譚 神憑み之函

    小説・文芸
    3.6
    1巻1,793円 (税込)
    ウチに遊びに来ませんか? 友人の茅ヶ崎恵は不動産屋で働いている。 わたしは彼女に誘われるまま、不穏な家へ立ち入ることとなる。 住人が消えた貸家と、空っぽの家のぬいぐるみ。窓が塞がれた家に偽者の両親。箱が詰まった家と金盃。 不可思議な家には不可思議なモノが残されていて──。 そして、まるで同調するように恵は「家」に不可思議なものを集め始める。 カクヨム発、京女ふたりが巡る家系ホラー。 「こわいことは、なにも、おこりません」 ●目次 第一話 貸家 第二話 水たまり 第三話 猿の手 第四話 二〇一号室 第五話 時計部屋 第六話 袋小路の家 第七話 形見分け 第八話 歯の小指 幕間 キャンプ場 第九話 壁の中 第十話 右袖 第十一話 箱屋敷 第十二話 途切れた橋 第十三話 神さまの音 第十四話 拾い神 最終話 彼女の家 ●著者 藍内 友紀(あいうち ゆき) 2012 年にササクラ名義で、講談社主催の第五回BOX-AiR 新人賞を受賞し『緋色のスプーク』にてデビュー。 2017年の第五回ハヤカワSFコンテストにて、藍内友紀の名義で「スターダスト・レイン」を応募。同作が最終候 補作となり、改題し『星を墜とすボクに降る、ましろの雨』としてハヤカワ文庫JA から刊行。 著書に『アジュアの死神』(講談社)、『芥子はミツバチを抱き』(KADOKAWA)、『天使と石ころ』(早川書房)がある。
  • はじめまして、夢交換手の川崎です

    はじめまして、夢交換手の川崎です

    小説・文芸
    4.0
    1巻1,793円 (税込)
    何度忘れられてしまっても、僕は「はじめまして」を繰り返す ひとが見る夢は、誰かの夢と繋がっている。 夢と夢をつなぐ「夢交換手」の川崎は、カフェで働く女性・凪沙の夢へ出張するうちに、次第に惹かれていった。 しかし現実世界では、凪沙は川崎のことを覚えていない。凪沙に対して、何度も「はじめまして」を繰り返す川崎…。 誰かを大事に想うことを諦めた男が、本当の愛を見つけるまでの物語。 ●目次 プロローグ [川崎]夢交換手って知ってるかい? [凪沙]ネモフィラの花言葉 [川崎]僕らの宿命 [凪沙]アリスの迷路 [川崎]きっときみは現れない [凪沙]「はじめまして、夢交換手の川崎です」   ●著者 2020年にスターツ出版キャラクター小説大賞特別賞受賞。『未だ青い僕たちは』でデビュー。 著書は『蛍石アクアリウム』(マイナビ出版)『夏の夜明けを待つ僕ら』(実業之日本社)『大嫌いな世界にさよならを』(スターツ出版)など多数。
  • やさしい雪が降りますように

    やさしい雪が降りますように

    小説・文芸
    4.0
    1巻1,793円 (税込)
    「平和」な日常を送る高校生の六花。でも、この家には掘り出してはいけない蔓がある――。傷ついた心をやさしく包みこむ、瑞々しい「冬」の青春小説! 氷室冴子青春文学賞第5回準大賞。 町田そのこさん激賞! 瑞々しい「冬」の青春小説 森川六花、17歳の高校2年生。ふざけがちな母、穏やかな父、「お姫様」のお姉ちゃん、朝でも夜でもいつでも来るやさしいケイティ。 片思いしている同級生・森沢とはバカ話でいつまででも話せて、なんだかいい感じ。平和な日常に見えるけど、この家には掘り出してはいけない蔓がある――。 ユーモアあふれる家族の生活に潜む暗い影に向き合おうともがく少女の姿を、現在と過去を交錯させながら真摯に描いた、高校生たちの瑞々しい青春も眩しい「冬」の青春小説。 氷室冴子青春文学賞第5回準大賞。 ********** 「どうして彼らはユーモアを必死に纏おうとしているのか。ちらちらと影を感じさせながら不穏に進んでいく様子は、読み応えがあった。そんな中で主人公と森沢の微妙な距離感はキュンとした」--町田そのこさん(審査員講評より) **********
  • 奇想怪談×天外推理 今日も彼女と”溜息”のオカルト研究会

    奇想怪談×天外推理 今日も彼女と”溜息”のオカルト研究会

    小説・文芸
    3.8
    1巻1,793円 (税込)
    宇都機理世は今日も怪談の謎を解く。”ホンモノ”と出会うために――! 高校一年生、水井境太郎は友人の高野聖から元恋人である加賀見清花に呪い殺されると相談を受けた。その実態を調べるために加賀見清花が所属するオカルト研究部に行くと、部長の宇都機理世と出会う。 理世は”呪われている”と噂される謎多き少女だった。 理由付けができないもの、反証できないものこそがホンモノの怪異!と主張する理世とともに、境太郎は掲示板に寄せられた怪談がホンモノかどうか調査することになるが――。 ●目次 プロローグ 3 第一話 天狗 隠しの怪―Invisible Ladder 21 閑話休題 112 第二話 羅切丸の怪―Ripper RIP 125 閑話休題 175 第三話 両喜亭の怪―THE CURIOSITY HOUSE OF RYOKITEI 183 エピローグ 270 ●著者 久青 玩具堂(ひさお がんぐどう) 千葉県出身、在住。2010年、玩具堂名義の「なるたま~あるいは学園パズル」で第15回スニーカー大賞〈大賞〉を受賞。受賞作を改題したデビュー作『子ひつじは迷わない』(KADOKAWA)は、青春ミステリシリーズとして人気を博す。他の著作に『漂流王国』『探偵くんと鋭い山田さん』(いずれもKADOKAWA)『まるで名探偵のような 雑居ビルの事件ノート』(東京創元社)がある。
  • 遺失の結末と彷徨える幽霊(ゴースト)たち ~編集者宮川雅は妥協しない~

    遺失の結末と彷徨える幽霊(ゴースト)たち ~編集者宮川雅は妥協しない~

    小説・文芸
    4.0
    1巻1,793円 (税込)
    ミステリ作家が残した解決編のない原稿。すべての違和感が繋がる作中作ミステリー! 宮川雅は崖っぷちの編集者。次にヒット作を出せなければクビも覚悟する彼女のもとに、ベストセラー作家・東雲飛翔の新作原稿が届く。嬉々として読むが、その原稿には解決編がなかった。宮川が担当するミステリ作家・平澤大吾とともに東雲飛翔の家を訪ねるが、東雲飛翔は密室での遺体となって発見されてしまい――。 ベストセラー作家の死の謎、遺稿の結末を巡り、現実と作品が入り交ざる作中作ミステリー! ●目次 プロローグ 7 ゾンビ作家・ピーチメルバ・欠けた結末 9 隠し部屋・芋羊羹・シアン化カリウム 72 ネタ帳・シフォンケーキ・旧友 110 真相・プリン・アラモード・シュミレーション 161 ドライブ・月邑聖人・どら焼き 200 告白・継承・ムートン・ロートシルト 243 エピローグ 268 あとがき 274 ●著者 水鏡月聖(みかづきひじり) 第27回スニーカー大賞銀賞を受賞し、『僕らは『読み』を間違える』(KADOKAWA)でデビュー。文学作品の解釈で描かれる青春群像劇が話題となり、『このライトノベルがすごい! 2024』(宝島社)にて新作5位に選出される。 著作に『白いドレスと紅い月がとけあう夜に』(KADOKAWA)がある。
  • 告白怪談 そこにいる。

    告白怪談 そこにいる。

    小説・文芸
    4.0
    1巻1,793円 (税込)
    各地から引き寄せられるように集まってきた怪異の体験談を、その時代と場所を確認し、紡ぎ上げた書き下ろし。現れてきた〈もの〉たちの異界へ誘う、「和裁寮」「彼女の箱」など全三十二話。 きょうも全国各地から、そして時を超えて、さまざまな「怪談」が、語り部・川奈まり子の元に吸い寄せられるように集まってくる。秘かに告白された「怪」の体験談が、磨き上げられ、ここにまとめられた。いやな場所、生き霊はどちらか、古城のある一画、帰ってき帰ってゆく子ども、不吉な学校の、その病院ではやはり……などなど、必恐の全三十二話。  *目次── あそこは「ぬかるみ」/消えた乗客/八幡の藪知らず/おのころさんの漁師/ここにいる/ひいおじいちゃんのお菓子/女友だち/父の墓/家系調査報告/彼女の箱/茅葺き屋根の屋敷/おそごうてかなわん/山の力/まほうさん/鬼門の子ども部屋/特等席/ぞろ目のカウントダウン/父の霊/宇土城の城破りにて/黄昏の子ども/空き家の怪/線香の香り/和裁寮/老夫婦/風門のこと/土佐の熊憑き/猫に脚を盗り返された話/人が消えた話/黒い影法師/真っ赤なスリッパ/戦争の夢/おさげ髪
  • 噺家が詠んだ昭和川柳 落語名人たちによる名句・迷句500
    完結

    噺家が詠んだ昭和川柳 落語名人たちによる名句・迷句500

    小説・文芸
    3.0
    全1巻1,793円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ★ 知られざる「鹿連会(しかれんかい)」の詩句にあの時代を振り返る! ★ 噺家たちの素顔が見られ、おかしみがにじみ出る。 ★ 「鹿連会」そうそうたる顔ぶれ 六代目 三遊亭圓生 八代目 桂文楽 五代目 古今亭志ん生 五代目 柳屋小三 三代目 桂三木助 八代目 春風亭柳枝 初代  桂正楽 六代目 三升家小勝 七代目 橘屋圓蔵 十代目 金原亭馬生 二代目 三遊亭圓歌 ほか ◆◇◆ 本書について ◆◇◆ 昭和のはじめに結成された川柳会は、その名も「鹿連会」。 昭和5年に発足した会は5、6回で自然消滅し、 戦後昭和28年に再開したあとは 10年以上続きました。 本書では、名人たちの貴重な名句・珍句から、 落語家たちの素顔や、 彼らが生きた時代を垣間見ることができます。 当時の写真のほか、 時代背景や用語解説付きで紹介します。 ◆◇◆ 主な目次 ◆◇◆ ☆ 第一幕 昭和28年・29年の鹿連会作品 * 28年 10月 松茸・競輪・紋付・情け 11月 映画・酉の市・鯛 ・・・など * 29年 3月 マッチ棒・豆腐・刃物 他 4月 お花見・草・蛤 ・・・など ☆ 第二幕 昭和30年代の鹿連会作品 * 30年 7月 鼻歌・半分 他 8月 エビ・耳・夏 他 ・・・など * 31年 1月 時計・お鍋・帯 12月 幽霊・茶・夫婦・水 他 * 32年 2月 電気・祭り・雪 他 7月 団扇・新聞 他 ・・・など * 33年 2月 相撲・天ぷら・拭く 6月 吉原 他 ・・・など ☆ 鹿連会話 * 鹿連会物語 * 川柳と落語 * 黄金時代 * 志ん生・馬生・志ん朝 * 三人三様 * コラム 会員作の川柳が広告コピーになる ◆◇◆ 編集協力者プロフィール ◆◇◆ 五代目古今亭志ん生の長男である、 十代目金原亭馬生(美濃部清)の次女として、 台東区谷中に生まれる。 叔父は古今亭志ん朝。 数十人の落語家達の中で育ち、 父、十代目馬生のマネージャー兼付き人をつとめる。 実姉は女優の池波志乃、 義兄は俳優の中尾彬、 長男は二つ目、金原亭小駒。 「心豊かに生きる」という理念に基づき、 一般社団法人日本文化推進企画を設立し、 落語会の企画など江戸落語の普及につとめる。
  • 叔父は肩幅が1メートルあったらしい
    NEW

    叔父は肩幅が1メートルあったらしい

    小説・文芸
    -
    1巻1,799円 (税込)
    一穂ミチ先生、坂崎かおる先生、杉江松恋先生推薦! 2026年、最注目著者、衝撃のデビュー作品集。多様性社会がすすむなか、スーパーナカヤマ竜子店のパートタイマーに、金星人である金子さんが採用される。店長の笹本は、金子さんが周囲と馴染めるのか気を揉むが……。(「金子さん」) お笑い芸人を目指すジャガイモ農家の息子・ポテ伊藤は、トマト農家の娘・トメ伊藤と運命の出会いを果たし、「伊藤農園」という漫才コンビを組むことになるが……。(「伊藤農園」) 一緒によく遊ぶ、お寺のよっちゃんのことをみんなが忘れてしまった。よっちゃんを探そうとする“わたし”が辿りついた場所は。(「よっちゃんはいい子」) 広すぎる肩幅に苦悩していた叔父について、姪が人びとから聞いた奇想天外な話とは。(「叔父は肩幅が1メートルあったらしい」) 日常にまぎれこむ小さな不思議を描いた、せつなくもあたたかい13編からなる短編集。
  • 終着駅で待ち合わせ

    終着駅で待ち合わせ

    小説・文芸
    4.0
    1巻1,799円 (税込)
    仕事のストレスから過食に悩む大野由佳は、かつての同級生に紹介された向井という男性から、明晰夢を操作する方法を学ぶことになった。疑いつつも教えを実践した由佳は、夢の中で思い切り食べることで、食欲を抑えることに成功する。数ヶ月後、向井の教え子たちが集まって勉強会を開催中、滞在先のコテージで殺人事件が発生。その晩に由佳が夢の中で見た本には、犯人の名前が書いてあり…… (「夢落ち」)。日常を出発し、思いもよらぬ結末に行き着く全五編を収録した、新鋭による独立作品集。/【目次】各停十三駅分の帰り道/非運の死/天森町は今日も雨/夢落ち/写真には写らない
  • 現代語訳 梁塵秘抄

    現代語訳 梁塵秘抄

    小説・文芸
    -
    1巻1,799円 (税込)
    梁塵秘抄は、平安時代末頃、後白河法皇自らが編纂した今様の歌謡集である。今様は当時の流行歌謡で、上は皇族・貴族から、下は遊女や傀儡、農民、漁師にいたるまで、あらゆる階層の人にもてはやされた。その歌の内容も、神仏鑽仰をはじめとして、恋歌、親子の情、出世願望、博奕、労働歌、衣装の流行、わらべ歌、虫の歌、名所めぐりなど、実にさまざまである。どの歌にも作者の等身大の思いが込められ、千年経っても人の心は変わらない、と実感させられる。むしろ現代の流行歌よりも、感受性、想像力、創造力では、より豊かなのでは……とさえ思う。知恵や共感力、ユーモアは決して古くはならないからだ。本書は、梁塵秘抄より百首を選び、それぞれに〔原文〕〔現代語訳〕〔鑑賞ポイント〕を付した。原文の良さが失われぬよう、かつ自然な現代語としてスラスラと読めるよう、工夫を凝らした現代語・新訳として提供する。梁塵秘抄 巻第一 長歌/古柳/今様/梁塵秘抄 巻第二 法門歌仏歌/法門歌雑法文歌/四句神歌 神分/四句神歌 仏歌/四句神歌 僧歌/四句神歌 霊験所歌/梁塵秘抄口伝集 巻第一 梁塵秘抄口伝集 巻第二 までを収録。口伝集では、後白河法皇がどのように今様に傾倒し、どのように習い、集めたのか、ひとりの人間としての情熱が生き生きと立ち上がる。遊びをせんとや生まれけむ――『現代語訳 梁塵秘抄』は、今様を通して中世の人々の深遠な「人生観」に迫る一冊である。
  • ゴシックタウン

    ゴシックタウン

    自身が切り盛りするニューヨークの一流料理店を閉店し、母とも仲違いして落ち込んでいたビリーの元に、ジュリアナという南部の町への移住勧誘メールが舞い込んだ。たった百ドルでヴィクトリア朝様式の邸宅を提供し、しかも起業の資金援助もするという内容に、疑いつつも好奇心に駆られ返信して以降、ジュリアナの魅力に惹かれたビリーは夫と幼い娘と猫とともに移住を決断する。穏やかな気候、豪華な館、親切な住民、理想の仕事……だがジュリアナを支配する奇妙なルールが徐々に家族の生活を侵食してゆく。シャーリイ・ジャクスンを彷彿とさせるアメリカン・ゴシック・ホラーの新機軸。
  • 二月に憂鬱な君へ

    二月に憂鬱な君へ

    小説・文芸
    3.3
    1巻1,799円 (税込)
    祖母のお蔦さんと神楽坂でふたり暮らしをする望のまわりは、今日もちょっとだけ賑やかだ。何か秘密を抱えていそうな幼馴染の部活仲間、不思議な宛名が書かれた便箋に添えられた暗号のような図とメッセージ、不倫で巷を騒がせている有名人の来訪……。商店街のみんなに頼られるお蔦さんのもとへ集まる相談事に一緒に向き合う望は、少しずつ成長していく。情緒が残る街で、粋と人情と美味しい手料理が味わえる、大人気シリーズ第5弾!/【目次】向日葵の少女/青い鳥/二月に憂鬱な君へ/渦中の人/春の朝/深い緑の部屋/家路
  • メインキャラクター

    メインキャラクター

    ベストセラー作家、ジネヴラ・Exからプレゼントされた、オリエント急行での三日間の旅。ジネヴラは実在の人物をモデルとして小説を執筆しており、最新作の主人公(メインキヤラクター)に選ばれたローリィは、報酬として豪華列車の旅を贈られたのだ。しかしローリィが列車に乗りこむと、そこには兄、親友、元恋人など、彼女と浅からぬ関係をもつ人々の姿が。さらに列車内では件(くだん)の最新作『湖畔のキャビン』の製本原稿が手渡される。ローリィたちの人生が描かれたはずの本書はミステリで、作中で誰かが死ぬらしい……。盗まれた本、姿なき作家、そして客室の死体。絢爛たる謎に彩られた極上のミステリ。/解説=大矢博子
  • 鬼門の村

    鬼門の村

    小説・文芸
    3.7
    1巻1,799円 (税込)
    大学生の友部は、社会民俗学の嘉形教授の依頼で、夏休みのあいだ山奥の村に滞在し、ラジオ番組に投稿された実話怪談の整理を行うことになった。注意点は二つ、昭和三十年代に一家惨殺事件が起きた家に滞在すること。その土地の水やそこでとれた食物を口にしないこと。何度返しても戻ってくる石、社(やしろ)を護る白い着物姿の子供、鳴り止まぬ羽音……整理を続けるうち、友部はこの村に隠されたおぞましい真実に迫っていく。日本ホラー小説大賞出身作家、初の本格ホラー長編。
  • 咲良は上手に説明したい!

    咲良は上手に説明したい!

    小説・文芸
    4.3
    1巻1,799円 (税込)
    今一番、熱いお仕事小説誕生! 台風で各路線が運休し、混乱する横浜駅。乗客対応に追われるアルバイト駅員の石川咲良の前に一人の女性――浅倉響が現れる。浅倉の端的でわかりやすい説明によって、乗客たちが納得していく姿に衝撃を受けた咲良は、浅倉と同じ「テクニカルライター(電化製品・精密機器などの取扱説明書を作成する職業)」になるべく、彼女が働く老舗マニュアル制作会社FTCに入社し……。
  • 言語の七番目の機能

    言語の七番目の機能

    小説・文芸
    3.5
    1巻1,799円 (税込)
    記号学者・哲学者のロラン・バルトが大統領候補ミッテランとの会食直後の交通事故がもとで死亡。そして彼が所持していたはずのある重要な文書が消えていた。これは事故ではない! 捜査にあたるのはジャック・バイヤール警視と若き記号学者シモン・エルゾグ。二人以外の登場人物は、フーコー、エーコ、ドゥルーズ、ガタリ……といった綺羅星の如き面々。そして舞台はパリ、ボローニャ、イサカ、ヴェネツィア、ナポリへと……。言語の七番目の機能とは何か? 『HHhH』の著者による驚愕の記号学的ミステリ。アンテラリエ賞、Fnac小説大賞受賞作!/解説=吉川浩満
  • サスペンス作家が殺し屋を特定するには

    〈フィンレイ・ドノヴァン〉シリーズ

    小説・文芸
    3.8
    1巻1,799円 (税込)
    作家のフィンレイは、またも窮地に陥っていた。ある事件がきっかけで、ロシアン・マフィアからEasyCleanという殺し屋の正体を突き止めろと脅されているのだ。期限はたったの2週間。殺し屋は警官だとしかつかめておらず、フィンレイは手がかりを得るために、1週間の市民向け警察学校体験入学に参加することにする。協力者である同居人のヴェロと警察学校の授業を受けながら、怪しい人物を特定すべく調査を始めるが……。殺し屋の正体を暴かなければ自分や家族が危険に! 命がけの任務に挑む、予測不可能のジェットコースター・サスペンス。/解説=貝谷郁子
  • リデルハウスの子どもたち

    リデルハウスの子どもたち

    小説・文芸
    3.9
    1巻1,799円 (税込)
    金色にかがやく草原の果てに佇む、緑に囲まれた白亜の校舎。全寮制の名門校リデルハウスには、奇妙な制度があった。特別な才能を認められた生徒は「ラヴ」と呼ばれて、普通の生徒が知らない場所で学園生活を送っている。そして、かれらはリデルハウスからの“制約”の見返りとして、在学中に一度だけ「ギフト」を行使できる。「ギフト」は、実現可能な望みであればなんでもひとつ、叶えることができるという──。新鋭が紡ぐ、懐かしくも新しい少年少女たちの物語。
  • カフェーの帰り道

    カフェーの帰り道

    小説・文芸
    4.3
    1巻1,799円 (税込)
    【第174回直木賞受賞作】東京・上野の片隅にある、あまり流行っていない「カフェー西行」。食堂や喫茶も兼ねた近隣住民の憩いの場には、客をもてなす個性豊かな女給がいた。竹久夢二風の化粧で注目を集めるタイ子、小説修業が上手くいかず焦るセイ、嘘つきだが面倒見のいい美登里を、大胆な嘘で驚かせる年上の新米・園子。彼女たちは「西行」で朗らかに働き、それぞれの道を見つけて去って行ったが……。大正から昭和にかけ、女給として働いた“百年前のわたしたちの物語”。/【目次】稲子のカフェー/嘘つき美登里/出戻りセイ/タイ子の昔/幾子のお土産
  • 禁忌の子

    〈医師・城崎響介のケースファイル〉

    小説・文芸
    4.3
    1~2巻1,799~1,899円 (税込)
    【第34回鮎川哲也賞、満場一致の受賞作】【デビュー作にして2025年本屋大賞ノミネート!】救急医・武田の元に搬送されてきた、一体の溺死体。その身元不明の遺体「キュウキュウ十二」は、なんと武田と瓜二つであった。彼はなぜ死んだのか、そして自身との関係は何なのか、武田は旧友で医師の城崎と共に調査を始める。しかし鍵を握る人物に会おうとした矢先、相手が密室内で死体となって発見されてしまう。自らのルーツを辿った先にある、思いもよらぬ真相とは――。過去と現在が交錯する、医療×本格ミステリ! 第34回鮎川哲也賞受賞作。/第34回鮎川哲也賞選考経過、選評=青崎有吾 東川篤哉 麻耶雄嵩
  • 芸人怪談 怖い寄席 - 全67話 13人の実話怪談アンソロジー -

    芸人怪談 怖い寄席 - 全67話 13人の実話怪談アンソロジー -

    小説・文芸
    3.0
    1巻1,799円 (税込)
    蛍原徹 天然河童怪談 千原せいじ ガサツ怪談 タケト ガクブルMC怪談 中山功太 R-1王者怪談 ガリガリガリクソン ニート怪談 ぁみ 怪談請負人の異界怪談 西田どらやき 好青年怪談 シークエンスはやとも 視えすぎ生き霊怪談 ヤースー 島人怪談 伊山亮吉 オタク怪談  だいかん。 元相撲取り芸人怪談 まむ 陰キャ怪談 ポイント 脱力系イケメン怪談 笑いの才能は、同時に“何か”をも引き寄せてしまう 芸人でありながら、霊感を持つ者、不思議な力を秘めた者、そして怪談マニアとして知られる者たち。彼らの強烈な個性が引き寄せたのは、笑いだけではなく、【心霊】【人怖】【妖怪】【神仏系】【不思議な出来事】といった“もう一つの世界”だった――。 不可解で奇妙でエグいほど怖い、そして時に笑える唯一無二の怪談本! ※二次元コードを読み込むには、専用アプリ(二次元コードリーダー)が必要です。(機種によっては最初からインストールされているものもございます。) 二次元コードの載った画像を二次元コードリーダーで読み込み、閲覧ください。 読み込みづらい場合は、表示画像を拡大し、カメラが画像を読み込みやすいよう調整してから再度お試しください。 発行:ヨシモトブックス 発売:ワニブックス
  • へびつかい座の見えない夜

    へびつかい座の見えない夜

    小説・文芸
    3.9
    1巻1,799円 (税込)
    地方の不動産会社で働く瑞季は、鬱屈した日常の中、自分だけの小さな楽しみとして「アルパカのヤスオ」のキーホルダーをひそかに集めている。ところが、孤高を貫いて怖がられている先輩社員の今泉さんとの意外な共通点やささやかな交流を通じて、瑞季の心に少しずつ変化が訪れる――表題作をはじめ、誰かにとっては価値のないものを大事に集める人と、その心を汲み取ろうとする人たち。そんな彼・彼女たちが、ぎこちないながらも心を通わせていく姿を優しく綴った、五つの物語からなる愛おしい短編集。/【目次】梅雨が来る前に/きみは湖/トカゲのいる闇/ハマエンドウが咲いていた/へびつかい座の見えない夜
  • マリアージュ・ブラン

    マリアージュ・ブラン

    小説・文芸
    4.1
    1巻1,799円 (税込)
    恋愛感情はない。手を繋いだこともない。世界で一番気の合う、大切な友人と結婚している――男女の新しい在り方を鮮やかに描いた長編小説! 夫婦としてつつましく暮らしている31歳の奈穂と尊。元同級生で、記念日も忘れずに祝い合う仲の良いふたりだが、性交渉はもとより、恋愛感情も存在しない。友人関係だったふたりは、経済面や体裁面でのメリットから婚姻関係を結ぶことを決めたのだった。恋愛感情に振り回されない、淡々とした暮らしに満足していた奈穂と尊だが、少しずつ二人の関係に綻びが生じて――。
  • そして誰もいなくなるのか

    そして誰もいなくなるのか

    小説・文芸
    3.5
    1巻1,799円 (税込)
    ミステリ作家デビューを夢見る小松立人は、学生時代にとある犯罪に手を染めた。家庭教師先のタンス預金二千万円を、知人同士四人でこっそり盗み出したのだ。ほとぼりの冷めた十年後、盗んだ金を掘り起こすために集まった小松たちは、崖崩れに巻き込まれて命を落とした。――はずなのに彼らは、死神から一週間の猶予期間を申し渡され、事故の七日前に戻る。期間中は仲間を殺害することで相手の残りの寿命を奪うことも可能だという。死までの一週間、小松はこの奇妙な出来事を小説に仕立てて新人賞への投稿を目指すことに。しかし、仲間たちは次々と……。独特な感性で描く、“特殊設定×サスペンス”長編。
  • 彼女は逃げ切れなかった

    彼女は逃げ切れなかった

    小説・文芸
    3.2
    1巻1,799円 (税込)
    彼女は逃げ切れなかった――不思議な双子と元刑事が、すべての真相を見抜くから。轢き逃げを起こした車に積まれていた変死体、何度も殺人犯の身代わりになる男、全焼した家から発見された死後数十年の謎の死体……。酒場に持ち込まれる「奇妙な事件」の裏にあるものとは!? 五年前に警察を早期退職した纐纈古都乃は、ある朝、車での轢き逃げ現場に遭遇する。その瞬間、交差点の向かいにいた双子の姉妹が妙な閃光を放ったように見え、轢き逃げをした車が急停止し、別の車と接触。そして轢き逃げをした車のトランクからは女性の遺体が発見された。後日、居酒屋を切り盛りする旧友からの頼まれ事をきっかけに、古都乃は双子と再会する。古都乃は姉妹に、「ことさんは、やっぱり見えるんだ」と話しかけられて――。日本推理作家協会賞〈短編部門〉受賞の著者が放つ、極上の連作短編集。
  • 万、已むを得ず

    万、已むを得ず

    小説・文芸
    3.5
    1巻1,799円 (税込)
    「すべての責めは私が負う。覚悟はできている」――財産税導入、預金封鎖、新円切替……日本を救うこの決断は、この男にしかできなかった。『天佑なり 高橋是清・百年前の日本国債』の著者が描く、傑作歴史小説! ◇あらすじ 渋沢栄一の孫にして、日本銀行総裁、そして大蔵大臣を務めた渋沢敬三。彼はなぜ、第二次世界大戦後、預金封鎖や新円切り替えなどの苛烈な経済対策に踏み切れたのか? 生物学者をめざす心優しい少年が、その人柄ゆえに経済界の要職に抜擢され、日本の財政の行方を左右する究極の決断を迫られるようになるまでの数奇な生涯を、大胆な視点で描いた長編小説。
  • 鹿鳴館の花は散らず

    鹿鳴館の花は散らず

    小説・文芸
    4.2
    1巻1,799円 (税込)
    明治初期、近代国家としてスタートしたばかりで、東洋の小国に過ぎなかった日本にとって、国際的地位の向上は急務だった。公家の娘として生まれた榮子(ながこ)は、岩倉具視の長男に嫁ぐものの、若くして死別。最後の佐賀藩主で侯爵、外交官だった鍋島直大と再婚し、その美貌と気品で「鹿鳴館の花」と讃えられるほど、外交面で活躍する。しかし、鹿鳴館外交は条約改正に至らず、榮子は自分の役目を模索し――。
  • 明智恭介の奔走

    明智恭介の奔走

    小説・文芸
    3.8
    1巻1,799円 (税込)
    神紅大学ミステリ愛好会会長・明智恭介。小説に登場する探偵に憧れ、事件を求めて名刺を配り歩く彼は、はたしてミステリ小説のような謎に出合えるのか――大学のサークル棟で起きた不可解な盗難騒ぎ、商店街で噂される日常の謎、夏休み直前に起きた試験問題漏洩事件など、書き下ろしを含む全五編を収録。『屍人荘の殺人』以前、助手であり唯一の会員・葉村譲とともに挑んだ知られざる事件を描く、待望の〈明智恭介〉シリーズ第一短編集!/【目次】最初でも最後でもない事件/とある日常の謎について/泥酔肌着引き裂き事件/宗教学試験問題漏洩事件/手紙ばら撒きハイツ事件
  • ななつのこものがたり

    ななつのこものがたり

    小説・文芸
    3.8
    1巻1,799円 (税込)
    〈駒子シリーズ〉のヒロイン・入江駒子の愛読書『ななつのこ』が、素敵な絵本になりました! 本書の主人公は、ある村に住む「はやて」という男の子と、はやてが「あやめさん」と呼ぶきれいな女の人。はやてが村の出来事をあれこれ話すと、あやめさんは熱心に耳を傾け、はやてが「ふしぎでしょ?」と首を傾げたときには、「こういうことじゃないかしら」と謎解きをしてくれるのでした――。著者&装画家の名コンビが贈る、もうひとつの『ななつのこ』。/【目次】すいかおばけ/金色のねずみ/空の青/水色のチョウ/竹やぶ焼けた/ななつのこ/あした咲く花
  • 1(ONE)

    1(ONE)

    小説・文芸
    3.9
    1巻1,799円 (税込)
    大学生の玲奈は、全てを忘れて打ち込めるようなことも、抜きんでて得意なことも、友達さえも持っていないことを寂しく思っていた。そんな折、仔犬を飼い始めたことで憂鬱な日常が一変する。ゼロと名付けた仔犬を溺愛するあまり、ゼロを主人公にした短編を小説投稿サイトにアップしたところ、読者から感想コメントが届く。玲奈はその読者とDMでやり取りするようになるが、同じ頃、玲奈の周りに不審人物が現れるようになり……。短大生の駒子が童話集『ななつのこ』と出会い、その作家との手紙のやり取りから始まった、謎に彩られた日々。作家と読者の繋がりから生まれた物語は、愛らしくも頼もしい犬が加わることで新たなステージを迎える。
  • サイレントクライシス

    サイレントクライシス

    小説・文芸
    3.6
    1巻1,799円 (税込)
    品川桜警察署の刑事・橋口志郎は、あるマンションでのサラリーマン・高村の変死事件に臨場する。自殺という結論が出る中、志郎と同じ署の刑事である妹の紀子は、高村の婚約者の話を聞いたことから、その決定に疑念を抱く。一方、志郎は高村が勤めていた東京都下の建設会社を捜査していた。そんななか、紀子が事故に遭ったと連絡が入り、志郎自身も殺人の容疑をかけられ、身内であるはずの警察から追われる身となってしまう。逃亡を続ける志郎の前に徐々に浮かび上がる強大な「敵」と、事件の裏で進行する日本を揺るがす「ある計画」とは。衝撃のクライムサスペンス!
  • 神

    神

    78歳の元建築家ゲルトナーは、医師に薬剤を用いた自死の幇助を求めている。彼は肉体的にも精神的にも健康な状態だ。ただ、愛する妻を亡くし、これ以上生きる意味はないと考えている。ドイツ倫理委員会主催の討論会が開催され、法学、医学、神学の各分野から参考人を招いて、彼の主張について議論することになった。「死にたい」という彼の意志を尊重し、致死薬を与えるべきか? ゲルトナーのホームドクターや顧問弁護士も意見を述べ、活発な議論が展開される。だが、最終的な結論をくだすのは――観客の「あなた」だ。本屋大賞「翻訳小説部門」第1位『犯罪』の著者が放つ、医師による自死の幇助の是非について観客が投票する緊迫の戯曲!/【目次】第一幕/第二幕/付録「実存的、宗教的および文化的観点から見た自死とその介助」ハルトムート・クレス/「自死の介助――倫理的論争の観点」ベッティーナ・シェーネ=ザイフェルト/「法における自死」ヘニング・ローゼナウ/解説=宮下洋一
  • 心臓の王国

    心臓の王国

    小説・文芸
    4.0
    1巻1,799円 (税込)
    発売前から話題沸騰! 著者の才能が爆発した、衝撃の青春ブロマンス小説! 2023年、PHP文藝はこの本を、自信をもって送り出します! ●Story 十七歳の鬼島鋼太郎が出会ったのは、白いワンピースのような服に身を包む美青年。「アストラル神威」と名乗るその青年は、『せいしゅん』をするために橋の上から川に飛び込んで溺れそうになるなど、予測不能な行動ばかりをとり、鋼太郎を困惑させる。鋼太郎と友達になりたいと言う神威に対し、面倒に巻き込まれたくない鋼太郎は、悪い奴ではないと感じつつも、そのままその場を後にした。しかし数日後、アストラル神威が鋼太郎の通う高校へ転入してくる。青春を謳歌しようとする神威に巻き込まれながら、鋼太郎もともに高校生活を送るが、そのうちに神威が抱える「恐ろしい秘密」を知り――。
  • まるで名探偵のような 雑居ビルの事件ノート

    まるで名探偵のような

    高校生の小南通(こなみとおる)は、雨宿りに入った雑居ビルの喫茶店で“名探偵”に出会った──。探偵事務所、占いの館、古書店など、ビルに店を構える店子が喫茶店に持ち込む奇妙な謎の数々。日常に退屈していた小南は謎解きに挑むが、正解に辿り着くのは決まって喫茶店店主の娘、三津橋芹(みつはしせり)だった。会社員の身辺を調べ回る偽探偵の目的、失踪した大学生の行方を日記だけを手がかりに捜す、古書に記された江戸時代の秘剣密室殺人の真相など、トリッキーな難問に挑む高校生コンビの推理と、店子たちのほろ苦い人生模様を描く連作短編集。/【目次】第一話 「名刺は語らない」/第二話 「日記の読み方」/第三話 「不死の一分」/第四話 「パック寿司とハムレット」/第五話 「名探偵の死角」
  • 蝶の墓標

    蝶の墓標

    小説・文芸
    3.6
    1巻1,799円 (税込)
    半身を覆う蘇芳色の痣と虚弱な心臓を持ちながら、同級生からの揶揄に対して苛烈なまでの矜持を示した少女・夏野(かや)。小学校時代、ほんの一瞬だけ彼女と交流を持った瑞葉(みずは)は、高校生となって再会したとき、さなぎから蝶に羽化したような夏野に魅了された。数年前に奇妙な自殺を遂げたかつての同級生の死を調査するなかで、二人は距離を縮めていく。自殺した少年・要(かなめ)は夏野の痣の絵を描いたという理由でいじめを受け、それを苦に死を選んだと思われていた。彼を罰するかのように、要の死体は肌の半分を赤い絵の具で痣のように汚されていた――。
  • 渦の中へ おいち不思議がたり

    渦の中へ おいち不思議がたり

    小説・文芸
    3.8
    1巻1,799円 (税込)
    医塾に通い、医者を目指しつつ、女としての幸せもつかみ取ろうとするおいち。そんなおいちの祝言の日に事件が……。浦之屋という商家で、毒物混入事件が起きたのだ。おいちは、祝言の席から浦之屋に駆けつけ、父・松庵らとともに、苦しんでいる人達の手当てに奔走する。そして、浦之屋の若旦那の乳母が服毒死し、菖蒲長屋の元住人の巳助が犯人として名乗り出る。この世に思いを残して死んだ人の声を聞けるおいちは、巳助が闇に呑み込まれていく姿を見てしまい、事件の裏に何かある、と思い、真相を突き止めるべく動き始める。やがておいちの身体に異変が……。父の手伝いと勉強、そして家庭をもったおいちは、大切なものや人を守っていけるのか。シリーズ累計35万部突破! 人気の青春「時代」ミステリー第六弾。
  • 野心と軽蔑 電力王・福澤桃介

    野心と軽蔑 電力王・福澤桃介

    小説・文芸
    3.5
    1巻1,799円 (税込)
    憎まれて世を渡れ! 華々しい経歴の一方で、悪評も多かった稀代の実業家の生涯に迫る歴史小説。日本の電力事業の基礎は、この男が築いた! 明治元年、貧しい家庭に生まれた桃介は、大いなる野望を抱いて慶應義塾に入学。福澤諭吉にその才能を認められ、娘婿となることと引き換えにアメリカ留学を果たす。帰国後、結核や妻との不和に苦しむも、相場で財を成した桃介に対し、世間からの評判は厳しかった。自身が何を為すべきか悩んだ桃介は、急流木曽川を舞台に水力発電に挑む。そこから関西電力・中部電力の礎を築いて、ついには「電力王」と呼ばれるまでに至った男の仕事観と波瀾の人生を描いた渾身の長編小説。 〈目次〉プロローグ 第一章 美少女 第二章 名門 第三章 アメリカ生活 第四章 新入社員 第五章 失意の時 第六章 裏切りは世の常 第七章 勤め人の生き方 第八章 電力は面白い 第九章 木曽川開発 第十章 桃介流に愉快に生きる エピローグ 参考文献
  • 家康の海

    家康の海

    小説・文芸
    3.5
    1巻1,799円 (税込)
    戦国を勝ち抜いた男の卓越した外交戦略が、この国を平和に導いた――。今川家での苦難の人質時代、太原雪斎から天下国家のあり方、外交論を教わった竹千代。長じてのち、天下分け目の決戦を制した徳川家康が、雪斎の教えを胸に目指したものこそが、諸外国との対等な外交であった。豊臣秀吉によって途絶えた朝鮮との国交回復、さまざまな思惑をもって来日する西欧諸国との交渉、そしてメキシコへの野心……。知られざる家康の後半生を、その外交戦略を支えたイギリス人航海士のウィリアム・アダムス、家康の庇護を受けながらもキリスト教徒としての信仰を貫いた朝鮮貴族の娘・おたあの視点を交えて描き切った、感動の歴史ロマン。
  • オイディプス症候群

    矢吹駆シリーズ

    小説・文芸
    3.6
    1巻1,799円 (税込)
    中央アフリカで発見された謎の病、アブバジ病に罹患したパストゥール研究所の学者フランソワ。病床の彼から預かった資料を、ナディア・モガールと矢吹駆は、フランソワの師・マドック博士に届けるため、アテネへと旅立った。しかし博士は、エーゲ海の孤島・ミノタウロス島に渡っていた。彼を追うナディアと駆。島の館・ダイダロス館には、二人を含む十人の男女が集まったが、嵐で島は孤立、ギリシア神話をなぞるように装飾された客たちの死体が次々に発見される。奇怪な連続殺人の真相は? シリーズ中白眉といわれる、記念碑的傑作本格ミステリ。/解説=飯城勇三
  • 虹の涯

    虹の涯

    小説・文芸
    3.0
    1巻1,799円 (税込)
    元治元年三月、筑波山で蹶起(けつき)した天狗党の首領格・藤田小四郎は、攘夷の使命に燃える水戸藩士であった。武芸に秀で責任感が強いが、向こう見ずな性格でもある。安政江戸地震で家屋の下敷きになったとされる、父・東湖の死の真相。小四郎自らが巻き込まれた蔵の中での不可能殺人。天狗党を援助する大店での傷害事件。それらを同じ手習所で学んだ昔馴染み、漢方医・山川穂継と共に検めてゆく。さらに最終話では、過酷な真冬の行軍だったとされる天狗党西上の際、戦場に度々現れた殺人鬼〈化人(けにん)〉の謎を大ボリュームで活写する。天狗党の向かう虹の涯(はて)には何が──。『恋牡丹』『雪旅籠』で注目の著者が贈る、最新連作長編。/【目次】天地揺らぐ/蔵の中/分かれ道/幾山河
  • 麻阿と豪

    麻阿と豪

    小説・文芸
    4.0
    1巻1,799円 (税込)
    時は戦国。加賀一帯を支配する大名・前田利家の娘であったが故に、波瀾の人生を歩むことになった麻阿と豪――。麻阿は、柴田勝家の猶子に嫁ぐため、北ノ庄城にいたのだが、豊臣秀吉に攻められ、城から命からがら逃げ出す。そんな麻阿に待っていたのは、前田家のため、秀吉の妻になるという運命だった。一方、妹の豪は、秀吉の養女として蝶よ花よと育てられた後、秀吉子飼いの大名・宇喜多秀家に嫁ぐ。絵に描いたような幸せな人生を送っていたのだが、関ヶ原の合戦を機に運命が暗転する。姉妹は、時に反目しながらも、助け合い、前田家生き残りのため、子供たちのため、様々な苦難を乗り越えていく。時代に翻弄されつつも、生き延びていった姫たちの目から乱世を描いた傑作歴史長編。ベテラン作家が紡ぎ出す、姫ふたりのバディ小説。
  • 葵のしずく

    葵のしずく

    小説・文芸
    3.0
    1巻1,799円 (税込)
    徳川慶勝、一橋茂栄、松平容保、松平定敬―― 徳川の傍流に生まれて幕末、維新の波に翻弄された 悲運の高須松平家・四兄弟。 彼らの近くにいて、激動の時代に 「生きる選択」をした女性たちを描いた物語。 新田次郎文学賞、本屋が選ぶ時代小説大賞をW受賞した『葵の残葉』に連なる作品です。
  • あるじなしとて

    あるじなしとて

    小説・文芸
    4.0
    1巻1,799円 (税込)
    律令体制の限界、財政破綻の危機……。この国を救う――。たとえ我が名が残らなくとも。“学問の神様”ではなく“政治家”としての菅原道真に光を当てた、第12回日経小説大賞受賞作家による感動の歴史長編。文人として名を成し、順調に出世していた菅原道真は、讃岐守という意に反した除目を受け、仁和2年(886)、自暴自棄となりながら海を渡って任国へ向かう。しかし、都にいては見えてこなかった律令体制の崩壊を悟った道真は、この地を“浄土”にしようと治水を行なった空海の想いを知ると共に、郡司の家の出でありながらその立場を捨てた男と出会うことで、真の政治家への道を歩み出す。「東風吹かば匂いおこせよ梅の花 あるじなしとて春を忘るな」に込められた道真の熱き想いとは。菅原道真の知られざる姿を描いた傑作歴史小説。
  • 月と日の后

    月と日の后

    小説・文芸
    4.0
    1巻1,799円 (税込)
    一族の闇、怨念、陰謀が渦巻く宮廷――藤原道長の娘にして、一条天皇の后・彰子。父に利用されるだけだった内気な少女は、いかにして怨霊が跋扈する朝廷に平穏をもたらす「国母」となったのか。『天地明察』『光圀伝』の著者が、“平安のゴッドマザー”の感動の生涯を描く。わずか十二歳で入内した、藤原道長の娘・彰子。父に言われるがままに宮中に入り、一条天皇を迎える最初の夜、彼女は一条天皇の初めての男児誕生の報を聞く。男児を産んだのは、藤原定子。夫である一条天皇は、優しく彰子に接するが、彼が真に愛した女性・定子の存在は、つねに彰子に付きまとう。「透明な存在になって消えてしまいたい」――父・道長によって華やかに整えられた宮中で心を閉ざし、孤独を深める彰子であったが、一人の幼子によって、彼女の世界は大きく変わった。定子の崩御により遺された子、敦康。道長の思惑により、十四歳の彰子がその子の母親代わりとして定められたのだ。戸惑いながらも幼い敦康を腕に抱き、母になる決意を固めた彰子は、愛する者を守るため、自らの人生を取り戻すために戦い始める――。平安王朝を新たな視点からドラマチックに描いた著者渾身の傑作長編。
  • 万事オーライ 別府温泉を日本一にした男

    万事オーライ 別府温泉を日本一にした男

    小説・文芸
    4.2
    1巻1,799円 (税込)
    株で大損、妻を担保にアメリカへ……それでも、この男はすごかった! 奇想天外なアイデアと並外れた行動力、そして内助の功と多彩な仲間たち――“別府観光の父”と呼ばれた男の、感動の生涯を描く力作長編。明治維新の五年前、伊予国(愛媛県)宇和島に生まれた油屋熊八は、大阪で経済記者をするかたわら株で大儲けし、一時は「油屋将軍」と呼ばれるほどだった。だが日清日露の戦争後に読みを誤り、財産を失う。妻のユキの助けもあり、熊八は再起を懸けてアメリカへ行くも、思うような成果は得られなかった。しかし四十八歳の時、大分県別府で宿屋を始めたときから、熊八の第二の人生がスタートする。これまで日本になかったような温泉観光地を――地元の反対、資金不足など、様々な困難に遭うも、「万事オーライ」の精神で乗り越え、仲間や妻とともに別府を日本一へと導くまでの奮闘を描いた感動の長編小説。
  • 星に祈る おいち不思議がたり

    星に祈る おいち不思議がたり

    小説・文芸
    3.6
    1巻1,799円 (税込)
    おいちの人生に急展開!? 父のような医者になりたいと願うおいちに、絶好の機会が訪れる。女の医者を育てるための医塾が開かれるというのだ。希望に胸を膨らませ、夢の実現に向けての一歩を踏み出したおいち。そんななか、深川で立て続けに、謎の行方不明事件が起きる。忽然と姿を消した四人に、共通点は何一つ見つからない――。事件のことが気にかかるおいちの許に、岡っ引の仙五朗が思いがけない情報を携えてやって来る。この世に思いを残して死んだ人の姿を見ることができるおいちは、仙五朗と力を合わせ、事件を解決に導くことができるのか。一方、心を寄せ合う新吉との関係も、新たな局面を迎える。おいちは、幸せをつかみ取れるのか。人気の「おいち不思議がたり」シリーズ第五弾!
  • プリンス

    プリンス

    小説・文芸
    4.1
    1巻1,799円 (税込)
    民主主義は、国を豊かにし、明るい未来をもたらすのか。人気シリーズ『ハゲタカ』で、“お金は人を幸せにするか”というテーマを現代社会に投げかけた著者が、“民主主義は人を幸せにするか”というテーマに挑む渾身の1冊。軍事政権下の東南アジアの国・メコンから日本に留学したピーター・オハラは、大学で政治活動に情熱を注ぐ犬養渉と知り合い、意気投合した。祖国メコンの民主化をめざして、父・ジミーが大統領選に出馬することを知ったピーターは、父の選挙を応援するため、渉とともに帰国する。しかし、人々の期待を一身に背負い、ジミーが帰国したその時――。アジアの「ラストフロンティア」メコンをめぐる大国の、真の目的とは!? 国際政治の残酷な現実と対峙することになったピーターと渉の行く手には、何が待ち受けているのか。渦巻く陰謀、虚々実々の駆け引き……。一気読み必至の国際謀略サスペンス!
  • 消えた依頼人

    消えた依頼人

    小説・文芸
    4.3
    1巻1,799円 (税込)
    弁護士生命を絶たれかねない窮地に立たされた男が打った妙手とは――。四年前、殺人罪に問われた女性の無罪判決を勝ち取り、脚光を浴びた弁護士の大石中也。医療過誤の裁判で、彼は依頼人である原告・長瀬の尋問に向け、準備を整えていた。しかし当日、時間になっても長瀬が法廷に現れず、大石は裁判官や相手の弁護士に頭を下げる破目に。大石が原告の自宅を訪ねると、そこにいた「長瀬」は、昨日まで打ち合わせをしていた原告とは似ても似つかぬ、全くの別人だった。弁護士生命さえ危うい事態に、真相究明に乗り出した大石だったが……。現役弁護士にして、『このミステリーがすごい!』大賞・優秀賞受賞作家が、「法の裏側」と「司法の闇」を抉る! 驚愕のリーガル・サスペンス。
  • 再建の神様

    再建の神様

    小説・文芸
    3.9
    1巻1,799円 (税込)
    どんなに辛くても、人には希望を見つける能力がある――当時、史上最大の倒産と言われた興人の再建を行なうなど、「再建の神様」と言われた早川種三を尊敬し、世のため人のために働くことを志していた若手地方銀行員・春木種生。しかし、投資物件をセールスした男性が自殺、銀行員として生きていくことに挫折してしまう。逃げるように東北新幹線に乗り込んだ彼は、再建請負人・渋沢栄二と偶然出会い、共に会津へ向かうことに。渋沢とともに、倒産しかけた温泉宿を再建することになったのだが……。元銀行員で、企業経営にも携わったことのある著者が、企業再建をリアルに描く、感動の長編小説。「河北新報」「新潟日報」「長野日報」各紙での連載を単行本化。 ■目次 第一章 偶然/第二章 破綻/第三章 再出発/第四章 始動/第五章 苦闘/第六章 One Team/第七章 軋轢/第八章 排除/第九章 大地震/第十章 原発事故/第十一章 被災者とともに/第十二章 花は咲く/第十三章 絆
  • 平家夜話 櫻

    平家夜話 櫻

    小説・文芸
    -
    1巻1,799円 (税込)
    武士(もののふ)たるもの、雅を心がけ、きらびやかであってよし。ただし、潔うあれ。ゆえに、平家は「櫻」なり――。『平家物語』に語られる様々な人間模様を、著者独自の感性から紡ぎなおした短編連作集である。叡山の僧兵たちの強訴に対し、院所の門前で彼等が担ぐ神輿に矢を放ち、武門の矜持を示した若き日の清盛の勇姿。先々帝の后・多子を再び后に迎えることで、父後白河院への鬱憤を晴らそうとした二條帝と、それに翻弄される周囲の人々。清盛の寵愛をうける祇王祇女姉妹に、芸で立ち向かった同じ白拍子の佛御前、そして祇王姉妹の行く末。平家追討を謀った鹿ヶ谷の変の首謀者たちのそれぞれの思惑。小督の悲恋と源仲国の清き恋情……。他に「海道下り」「都落ち」「壇ノ浦合戦」「大原御行」など『平家物語』の名場面が見事に換骨奪胎され、「新内」の語り手でもある著者ならではの筆致流麗な語り物としてここに蘇る。気鋭が奏でる珠玉の十四話。
  • スタンドアップ!

    スタンドアップ!

    小説・文芸
    3.8
    1巻1,799円 (税込)
    勝てなくてもいい。でも、もう逃げない。夫のDVから子どもを連れて逃げた先で出会ったものは――。現代を生きるすべての女性にエールを贈る、感涙必至のボクシング小説誕生! 暴力を振るう夫に耐えかねて、小学一年生の娘と共に新大久保に逃げてきた33歳の愛。同僚のダイエットの付添いとしてボクササイズに通い始めるが、素質を見出され、なぜか本格的にプロを目指すことに。さらに、思いもしなかった強敵と戦うことになってしまい……。これまで流されるままに生きてきた女性が、ボクシングを通して自らの力で人生を切り拓いていくまでを描いた、汗と涙の長編小説。
  • 引き抜き屋(1)鹿子小穂の冒険

    引き抜き屋

    小説・文芸
    3.9
    1~2巻1,799~1,899円 (税込)
    会社を潰すのはヘッドハンターか!? 父が創業したアウトドア用品メーカーに勤める鹿子小穂(かのこ・さほ)は、創業者一族ということもあり、若くして本部長、取締役となった。しかし父がヘッドハンターを介して招聘した大槻(おおつき)と意見が合わず、取締役会での評決を機に、会社を追い出されてしまう。そんな小穂を拾ったのが、奇しくもヘッドハンティング会社の経営者の並木(なみき)で……。新米ヘッドハンターとして新たな一歩を踏み出した小穂は、プロ経営者らに接触し、彼らに次の就職先を斡旋する仕事のなかで、経営とは、仕事とは何か、そして人情の機微を学んでいく――。かけひき、裏切り、騙し合い――。『犯人に告ぐ』『検察側の罪人』の著者、渾身の新境地。
  • 逃亡刑事

    逃亡刑事

    小説・文芸
    3.8
    1巻1,799円 (税込)
    県警内部、全員敵!? 千葉県警の警察官が殺された。捜査にあたるのは、県警捜査一課で検挙率トップの班を率いる警部・高頭冴子。陰で〈アマゾネス〉と呼ばれる彼女は、事件の目撃者である八歳の少年・御堂猛から話を聞くことに。そこで猛が犯人だと示したのは、意外な人物だった……。思わぬことから殺人事件の濡れ衣を着せられた冴子。自分の無実を証明できる猛を連れて逃げ続ける彼女に、逆転の目はあるのか!? 冴子は真犯人にどう立ち向かうのか? どんでん返しの帝王と呼ばれる著者が贈る、息をもつかせぬノンストップ・ミステリー。
  • 異邦人

    異邦人

    小説・文芸
    3.8
    1巻1,799円 (税込)
    一枚の絵が、ふたりの止まった時間を動かし始める。たかむら画廊の青年専務・篁一輝(たかむら・かずき)と結婚した有吉美術館の副館長・菜穂は、出産を控えて東京を離れ、京都に長期逗留していた。妊婦としての生活に鬱々とする菜穂だったが、気分転換に出かけた老舗の画廊で、一枚の絵に心を奪われる。画廊の奥で、強い磁力を放つその絵を描いたのは、まだ無名の若き女性画家。深く、冷たい瞳を持つ彼女は、声を失くしていた――。京都の移ろう四季を背景に描かれる、若き画家の才能をめぐる人々の「業」。『楽園のカンヴァス』の著者、新境地の衝撃作。
  • ホテル・メランコリア

    ホテル・メランコリア

    小説・文芸
    3.5
    1巻1,799円 (税込)
    幻のホテルをめぐる、甘美で謎めいた記憶。人々が語る、横浜の高台にあった小さなホテルの思い出話。そこに隠された秘密とは――幻想味に満ちた珠玉の八編。「私の記憶の中にあるホテルを探してくださらない」。ある老婦人から依頼された私は、かつて横浜の高台にあり、多くの外国人客を迎えた小さなホテルについて調べはじめる。海が見えるオープン・テラス、年末にバンケットルームで開催される豪華絢爛なダンス・パーティ、評判のシェフが作り出す珍しい料理の数々、世間の目をはばかる客も多かった長期滞在客用のアパートメント。不思議なことに、もと従業員や宿泊客たちが語るホテルにまつわる思い出話には、死の影と奇妙な謎がからみついていた――憂いと頽廃の気配漂う、美しくも恐ろしい連作短編集。
  • ハイトーン

    ハイトーン

    小説・文芸
    -
    1巻1,799円 (税込)
    「波多さんには、超能力があるということですが、それはどういった能力ですか。我々凡人に判るように説明願えませんか?」この垣内という刑事は、最初からいやな感じがしていた。まるで波多を犯人のような目で見ている。(本文より)昭和40年代、東京のバンドシーン。音楽には縁も無かった波多響(はた・ひびき)は、流されるようにトランペッターとなり、ハイトーンの使い手としての才能を開花させていく。同時に、単なる演奏に留まらない未来予知能力が身についてく自分に気がつく。波多の能力に目をつけた関係者、マスコミ。そしてある日、波多は忽然と姿を消す……。舞台は五反田、銀座、渋谷、北海道、そして海を越えて旧ソ連へ。ヨーガ行者である著者が描き出すサイキック小説の結末は……!?
  • 安岡正篤と終戦の詔勅 戦後日本人が持つべき矜持とは

    安岡正篤と終戦の詔勅

    小説・文芸
    -
    1巻1,799円 (税込)
    【注 電子版にはCD(音声)はありません。ご了承ください】大東亜戦争の終戦の詔勅を成すにあたり、いかなる姿勢が日本にふさわしいか、戦後日本の復興を期すにあたり、陛下にどんな言葉を国民に語りかけていただくか。碩学・安岡正篤は、熟考の末、決め手となる二つの言葉を、詔勅に刻み込んだ。終戦というまさにギリギリの事態にあって、安岡はただ一人、「おめおめと負けたという事実として歴史にのこすことを避ける」という大局観に立って、珠玉の言葉を絞り出そうとしていた。本書は、それを自ら語った安岡自身の講話や、起きた事態を学問的見地から総覧した小堀桂一郎の解説、その他、安岡正篤のファンでもあまり知られていない資料・文献を収録して、終戦に至る実相に迫るものである。戦後70年を考えるに当たり、不可欠の一冊である。
  • 今日から仲居になります

    今日から仲居になります

    小説・文芸
    4.3
    1巻1,799円 (税込)
    楽な仕事なんてない。でも、「好き」と言える仕事がしたい! 京都の老舗旅館を舞台に、新人仲居の奮闘とそのリアルな心情を、日本ラブストーリー大賞受賞の著者が描く、元気が出るお仕事小説。京都市内の会社で事務をしている坂瀬川虹子(22)は、単純でやりがいのない仕事、職場でのセクハラに倦む日々を送っていた。しかし、上司の送別会で訪れた老舗料理旅館のサービスに心を打たれ、その旅館で働くことを決意する。意外にもあっさり採用される虹子だったが、仲居の仕事は、右も左もわからぬことばかり。キックボクシングの世界チャンピオンである夫が浮気して喧嘩中の夫婦、口うるさくて気難しい料理評論家、「おこもり」に長期逗留するわがままな脚本家など、一筋縄ではいかないお客様たちに対する中、虹子が見出した「働くことの意味」とは。
  • 跪き、道の声を聞け

    跪き、道の声を聞け

    小説・文芸
    3.3
    1巻1,799円 (税込)
    裏社会専門の探偵・時園。関東を二分する組織の長・今切。組織の頂点を見据えた若頭補佐・君島。すべては、一人の男が消息を絶ったことが始まりだった。関東を二分する老舗組織、十四会の会長・今切の消息が外出先で途絶えた。十四会の若頭補佐・君島は、裏社会の探偵・時園に捜索の依頼をする。時園は、君島から押し付けられた会長ガードの若衆菅田とともに今切の行方を追う。今切は消息不明になったその日、いつもは履くことのない印伝(いんでん)の靴を履いていたという。消えた今切の足取りを追いかけるなか、十四会のもとに、今切のものと思われる小指が、何者かによって送り付けられてきた! 時園、君島の進むべき道はどこへ向かうのか? 彼らはどこまで行くと決めるのか……。ぬるい言葉はいらない。ギリギリの男たちの生き様に、ただ刮目(かつもく)せよ! 大藪賞作家渾身のハードボイルド小説。
  • いちばん近くて遠い

    いちばん近くて遠い

    小説・文芸
    3.8
    1巻1,799円 (税込)
    正直に生きれば生きるほど、堕(お)ちていく――。松下絵里子(28歳)。スポーツ用品メーカー勤務。結婚も決まり、公私ともに充実の日々が始まるも……「優等生の悪女」。佐藤美鶴(34歳)。小さなサンドイッチ店で働く主婦。元デパートの店員。献身的な夫がいながら過去の男に……「懲りない悪女」。加賀美さとみ(53歳)。セレクトショップ「トップシークレット」社長。欲望にどこまでも忠実な女性起業家。多少の犠牲は……「華麗なる悪女」。向井沙也香(21歳)。セレクトショップ「トップシークレット」社員。さとみの下で働く上昇志向の強い新入社員。職場には絵里子の婚約者がいて……「純情そうな悪女」。――彼と同じ未来を見ていたはずなのに。――彼女には僕の知らない別の顔がある。人は星、人生は夜空。かかわり合う人々が点となり、ひとつの星座を形づくる。ままならない男と女の関係を、それぞれの視点で描いためくるめく恋愛小説。
  • 怪物商人 大倉喜八郎伝

    怪物商人

    小説・文芸
    3.3
    1巻1,799円 (税込)
    排日運動が高まる中にあっても、蒋介石、張作霖、段祺瑞ら中国の要人から、その死を悼まれた日本人がいた!「俺には、進むべき道が、間違いなく見えている。俺は、時代に食らいつき、食い破り、日本一の商人になる。きっとなってやる」明治・大正の実業家として名を轟かせた大倉喜八郎。大成建設、帝国ホテル、東京経済大学、中国の本渓鋼鉄公司など、彼が設立・経営に関与した企業は数知れない。しかし、一代で財閥を築き上げた「世にも稀なる商傑」と讃えられる一方で、「死の商人」と揶揄され、彼は決して正当な評価を受けていない――。薩長閥が幅を利かせる時代。コネもカネもない大倉喜八郎は、世に出るために、リスクを恐れず、どんな仕事も喜んで引き受けていく。そして、革命をめざす孫文を陰ながら支援し、中国に多額の投資を行って、その発展のために援助を惜しまなかった。今だからこそ知ってほしい大倉喜八郎の生涯に光を当てた、著者渾身の長編小説。
  • 虎がにじんだ夕暮れ

    虎がにじんだ夕暮れ

    小説・文芸
    3.5
    1巻1,799円 (税込)
    タテジマに願いを、ダルマに祈りを“笑って泣ける”感涙必至のこれぞナニワ家族小説、ここに誕生!!1985年、伝説のバックスクリーン3連発。無敵の“猛虎打線”があれば黄金時代到来と思われた阪神タイガース。しかし「タイガース命」の“じいちゃんと僕”の熱狂的な応援も虚しく、翌年以降、チームは低迷。じいちゃんの夢は阪神の胴上げをその目で見ること。でも“ダルマ”のウイスキーとタバコが大好きなじいちゃんの体は……。虎党の二人が追いつづけるアホな夢。彼らの決断が奇跡を起こす!?【推薦者の言葉】ビバ! じいちゃん! 物語は太く、激しく、やさしくて繊細。オレにメガホン取らせてくれ!――カンヌ国際広告祭 金賞受賞 江口カン監督なんてことない家族が見た、なんてことある景色。この愛すべき稲田家は阪神タイガースにどこか似ていた――『みんなの あるあるプロ野球』人気漫画家カネシゲタカシ氏

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