亜ノ国ヘ 水と竜の娘たち
  • 完結

亜ノ国ヘ 水と竜の娘たち

1,870円 (税込)

9pt

異世界で母になる。
不妊治療の末、離婚した「私」が見知らぬ少女の母になる――亜ノ国で。
【どんでん返し×異世界エンタテイメント!!】
第54回野間児童文芸賞作家 新作!

柏葉幸子原作『岬のマヨイガ』、2021年8月27日より全国ロードショー!

●あらすじ
不妊治療の末、夫が浮気相手と子どもを作り、離婚した塔子。帰った故郷で見つけた亡き祖父のトランクは、異世界への扉だった。魔力が支配する過酷な世界「亜ノ国」に飛ばされ、塔子は村の娘ムリュの世話係を任される。一目会ったときから、なぜかムリュに夢中になる塔子。六十年に一度城で行われる「六祝の儀」にムリュも参加するというが、それは少女たちが競い合う、命がけの儀式だった。塔子はムリュを守り、生き残れるのか。すべての母と娘に贈る感動の物語。


「亜ノ国」で六十年に一度行われる、特別な少女「六祝様」を選ぶ儀式。
村の領主の妻リフェは自分の野望のために、娘ムリュが選ばれるよう画策し、異世界からやってきた塔子にムリュの世話係を任せた。
「ムリュを泣かせないで。涙のあとをつけたまま城に行くわけにはいかない」
塔子はうなずいて、ムリュのそばへしゃがみこんだ。スミレ色の瞳はもううるんでいる。
「ハリといいます」
と腕をさしのべると、ムリュは素直にすぐ塔子に体をあずけた。
この日から、塔子にとってムリュは特別な存在となった。
どんでん返し×異世界エンタテイメント!!

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亜ノ国ヘ 水と竜の娘たち のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    個人的には結構面白かったですよ!
    理解するのに少し頭を使いましたが(^_^;)
    ファンタジー×現代物って話ぶれるし好きではないんですが、これは面白かった。
    最後も綺麗に終わっててスッキリ。続編は無さそうですが、この1巻で終わらせたからこそ良かったのかなと思います

    0
    2024年11月10日

    Posted by ブクログ

    『時空を超えて亜の国へ、明かされた秘密』

    子供向けファンタジーかと読み始めると、不妊治療やら離婚やら、子供に読ませたくない言葉が連なる。読み進めていくと、これは立派な大人向けファンタジー。『亜の国』での出来事は、子供の心で読むと楽しい!

    0
    2021年10月29日

    Posted by ブクログ

    読みたい本に児童書も一般書もないと考えている。ただ児童書の体を取るとどうしても易しい内容にはなると思う。
    著者が児童書の作家と承知して読み始め、一瞬でそれを忘れてぶっ飛んだ。この感覚を言葉にするのが難しいのだけど、とにかく文章のうまさに唸ってはため息の連続。そしてそれがファンタジーにリアルさをもたら

    0
    2025年01月20日

    Posted by ブクログ

    児童文学で名を馳せる柏葉さんの、最初の大人向けファンタジー。テーマには重さもあるものの、丁寧で愛のある描写に引き込まれてサラッと読んだ。ひらめちゃんの過去の日記を見つけてからの塔子の高揚感、はやる気持ちは特に胸に迫るものがあった。
    家族・親戚関係を理解するのにやや苦労。

    0
    2022年08月15日

    Posted by ブクログ

    大人向けのファンタジー小説は新鮮。現実味もあって面白かった。最後の方は、結末が気になり多少理解が追いつかないままに読み進めてしまった。

    0
    2022年01月07日

    Posted by ブクログ

    子供ができなくて不倫された主人公が突如異世界へ飛ばされる話です。
    最初に家族の話が私のひいおばあちゃんやらお母さんの叔母やらいろんな家系図が出てきて
    わかりづらいですが、とりあえずそこをサクッと読んでも話がわかるので読めました。
    全体的に面白いというか、続きが気になる~っと読んでたら読み終わっていま

    0
    2021年08月07日

    Posted by ブクログ

    割とスケール大きいSFだと思ったんだけど、コンパクトにわかりやすくまとめてるのがさすが!柏葉幸子の世界観そのままに、大人が主人公なんですね。ちょっと重たいから、もう少しふわふわっと読めるものも書いて欲しいなー。とおもった。
    でも、霧のむこうの不思議な街もすこし複雑な設定あったような気がするから、これ

    0
    2025年04月23日

    Posted by ブクログ

    何十年か振りに柏葉幸子さんの本を読みました。
    まさに大人向けのファンタジーでした。
    親族関係が少し難しかったのですが、亜の国へと連れてってくれました。
    最後は、そうきたのね〜っと心を掴まれました。

    0
    2023年10月30日

    Posted by ブクログ

    ファンタジー好きの私が期待して手に取った一冊。
    なんだろう。思ったようなファンタジーではなかったけど、それはそれです。
    魔法とかがもっと派手に展開すると心躍ったのかもだけど、人と人との関わり、心の揺らぎがえがかれる。

    0
    2022年11月05日

    Posted by ブクログ

    大人向けのファンタジー、との触れ込み通り、本当に大人向けのファンタジー。
    柏葉ファンの大人にぜひ読んでもらいたい。

    子供を授かるということ、子供を育てるということが、異世界を通じて語られる。

    0
    2022年11月03日

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