ミトンとふびん

ミトンとふびん

小説・文芸
1,870円 (税込)

9pt

たいせつなひとの死、癒えることのない喪失を抱えて、生きていく――。凍てつくヘルシンキの街で、歴史の重みをたたえた石畳のローマで、南国の緑濃く甘い風吹く台北で。今日もこうしてまわりつづける地球の上でめぐりゆく出会いと、ちいさな光に照らされた人生のよろこびにあたたかく包まれる全6編からなる短篇集。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • タイトル
    :
    ミトンとふびん
  • タイトルID
    :
    1058420
  • 電子版発売日
    :
    2021年12月22日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB
  • 映画化

    「シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE」

    2026年6月26日公開
    出演:岸井ゆきの、ツェン・ジンホア

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ミトンとふびん のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    短編集で、ちょうど自分も時期的に、いろんな場所で読んだ。空の上、ビルの6階、自宅、電車の中、
    すべての場所で泣いた。変な人になってしまった。

    0
    2026年07月15日

    Posted by ブクログ

    愛と死と自由を感じる本だった。主人公たちの「いまは苦しいけど、それでも生きていく姿」みたいのが満ちた作品だった。ジャケットもすてき。吉本ばななさんの 感情の起伏がさほど激しいわけではないように淡々と書くところ、散りばめられた言葉ひとつひとつに輝きがあって素敵だなっておもった。良かった。

    0
    2026年06月21日

    Posted by ブクログ

    めっっっちゃ良かった
    盆栽のような庭石のような穏やかなかわいさ
    分かる〜〜となった
    これは本棚にずっと置いておきたい

    0
    2026年06月17日

    Posted by ブクログ

    誰かが不幸と感じて死にたくなったり、誰かがこの世からいなくなったり、そうした事が起こりながらそれでも世界は進んでいる、ようなお話が6つ入っている短編集。

    例えば、「あなたがいたことが私の人生だった~あなたが生きているだけで誇らしくて、~今思うとあなたを愛したことが私の人生の全部だった。~素晴らしい人に育ってくれてありがとう。」

    という美しい母の最期の言葉を描写したかと思ったら

    「歴史の重みに耐える石造りの連なる街では、人間だけが生身のものとして消えていく。日本では建物も人と共に風化して入れ替わっていくからわかりにくいのだが、歴史の重さの真っ只中に存在していると、人は儚いのは当たり前だということがわかる。自分が死ねば自分の宇宙は終わる。そこには何の余地もない」

    であったり、

    「この上ないふびんさを自明のこととして持つ人類と、その輝かしい幸せを乗せて、いつでもどこでも地球は回っているんだな」

    というような達観した視点を往来していくような手法が気持ちいい。いいことも、悪いことも、どちらも人生だし、1人の世界にとっては大事件だけど、大きな世界では塵が舞うような小さいこと。突き放すような、慰めてくれているような文章が不思議。

    エピソード内のフレーズとしては、「この街の思い出が良いものになって欲しいからと、私にご馳走してくれた」と言うところが個人的に衝撃だった。僕は知らない人に優しくしたいと思える感性がなかったけれど、こういうことを思える人間になりたいと思う。

    p50「性的な対象として見ているというのとは、全然違うんだ。もっと根源的な気持ちなんだ。小さい時から夢見てたことみたいな。」
    p62「父はそんな母をまるで誇らしい宝物を見るような目で見ていた」
    これらは性愛と愛の違いを語ってるように見えた。純粋な愛とは、愛おしいと思うということはこういうことなんだよと教えてくれている気がする。

    「だから想像したそんな死の瞬間、落ちていく最後に思い描いたふたりの顔が、本当に悲しんでいて心配している目が一瞬のうちに浮かんできたなら、私の中の愛情こそがちゃんと機能していることになる。幻影と幻想のあいだに、ほのかにあたたかい空間があって、人と人はそこでしか出会えないのだ。」
    人の気持ちはわからない。けれど、愛されてると感じる自分の気持ちは自分で確かめられる。ということを言っているのかと思った。

    素敵な文章なので引用まみれになってしまったけれど、嫌なこととか、立ち直れないようなことがあった時、そばに立って話を聞いてくれるような小説だと思った。

    0
    2026年04月30日

    Posted by ブクログ

    人の心のさざなみを丁寧に指でなぞるような、熱くも冷たくもないリアルな心の温度が伝わってくる、肌理細かい日本語が美しい本。感情と、平易なことばで、これだけ繊細に向き合えるのだという、静かな喜び。身近な人を亡くすことなんて考えたくないけど、人生を経るにしたがって、幾度となく手を伸ばすことになるかもしれない1冊。

    0
    2026年04月19日

    Posted by ブクログ

    6つの短編集
    どの物語も旅先という非日常の場所で
    自分の心の痛みや喪失感に向き合う瞬間があって
    その時に向いていた心の行く先が
    過去から現在
    現在から未来 
    そして 未来から現在
    を行きつ戻りつしていくような印象を持ちました

    別れた経験は忘れることはないし
    新たな喪失と向き合う不安もたくさんあるけれど
    思いのたどり着く先は
    自分自身がいなくなってしまうその時
    その事に気がついて
    物語の主人公たちと同じように
    今のこの時が奇跡に近い尊さだと悟った

    これから
    年を重ねていって
    人を見送ることが増えて
    痛みや喪失感は澱のように溜まり続けていくから
    しんどくてやり過ごせなくなったら
    私も旅に出かけてみよう

    0
    2026年02月21日

    Posted by ブクログ

    こころがささくれだったら、この本を読むといい。ほっこり、少しホロリ、微笑ましいストーリーが堪能できる。

    0
    2026年08月26日

    Posted by ブクログ

    6作の短編集
    ほとんどが身近な人の喪失を抱えている話だった。

    自分の経験でも、抱えきれないほどの悲しみのなかにいるとき、何をみてもその人のことを思い出してしまい、どうしようもないことがある。
    最後の章の言葉が印象的だった。
    “どんなに他人と親しくなり、その人のことをわかったつもりになっても、結局その他人とは自分の中に生きているその人にすぎない。その人本人ではない。”
    生きている間だって、大事な人は私の中にいる大事な人でありその人本人ではないのだから、
    亡くなったって、私の前から急に消えたって、私の中にいる大事な人はいなくならない。ただ、その人はもう更新されない。

    これから先の人生、また大きな悲しみに暮れたときは、この言葉を思い出すのだと思う。

    0
    2026年07月13日

    Posted by ブクログ

    誰かを大切に思う気持ち。愛しくてきゅっと心が締め付けられるような幸せ。そして永遠に失った時の痛み。

    重くなりそうなシュチュエーションなのに、どの物語にもほのかなあかりと可愛さがある。

    0
    2026年06月17日

    Posted by ブクログ

    「デッドエンドの思い出」に続いて読んだ、私にとっては2冊目の吉本ばななさん。
    なんとな~く沁み込んできて、なんとな~く日常での所作が丁寧になっちゃったりする。
    とても好きな作品だけど、なんでもっと早く読まなかったんだ!と後悔する気持ちは不思議と起きない。
    今このタイミングで、出会うべくして出会ったのかなという気がする。
    やっぱり言葉の言い回しなんかは、落ち着いて読まないと少し理解しにくい感じはあった。
    でも、だらだらと自分の考えを述べているような気だるさはなかったし、簡潔で読みやすい。
    少し時間を空けて、また他の作品も読んでみたい。

    0
    2026年05月30日

ミトンとふびん の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • タイトル
    :
    ミトンとふびん
  • タイトルID
    :
    1058420
  • 電子版発売日
    :
    2021年12月22日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB
  • 映画化

    「シンシン アンド ザ マウス/SINSIN AND THE MOUSE」

    2026年6月26日公開
    出演:岸井ゆきの、ツェン・ジンホア

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