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たいせつなひとの死、癒えることのない喪失を抱えて、生きていく――。凍てつくヘルシンキの街で、歴史の重みをたたえた石畳のローマで、南国の緑濃く甘い風吹く台北で。今日もこうしてまわりつづける地球の上でめぐりゆく出会いと、ちいさな光に照らされた人生のよろこびにあたたかく包まれる全6編からなる短篇集。
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Posted by ブクログ
死と向き合う人の場面はやはりつらいものがあったけど、人生と向き合おうとすると、1番怖いものは死だった。だから日常で不安になることは、意外とそれほど大丈夫なんだよ、と自分に対して言いたくなった。読後1番に思ったこと。あと「情け嶋」が1番好き。
吉本ばななさんの言葉たちは時に鋭くやわらかくどんなときに読んでも心の臓にじんわり沁み入る。表題の「ミトンとふびん」がこの短編集を代表しているのは人間がミトンのあたたかさを感じるには、同時にどうしようもなくふびんである自分を認めることにも繋がるからかなと全編を通して思った。今がふびんだからこそ希望があ...続きを読むるんじゃないかと思えるような、哀しくて優しいひとたちの人生の一片を垣間見る体験だった。なんだか答え合わせみたいにぴったりと思考のピースを埋めるフレーズの連続で、この先も何度も読み返すことになるだろうと思った。ところで吉本ばななさんの描く素敵な男の子像がマジ完璧すぎて毎回ときめきが残るんですよね。今ここに実在して私のために言葉を尽くしてほしすぎ。
吉本ばななさんの本を初めて読みました。 言葉選びがすごく好きだなあと。 あとがきまでしっかり読んでしばらく余韻に 浸ろうと思います。
雰囲気も、何もかも、ぜんぶが本当にすきだった 誰かに対しての想いをこんなふうに綺麗な言葉で表現できるんだ
たぶんいまいちばん出会いたい本だったのでありがとうというきもち うっすらとした死、すこし浮いたままつづく人生
読んでたら、心にジンとくる言葉がたくさんで、ふわっと軽くなったり、わかるわかるって刺さってみたり、、生きることに寄り添う本でした。 人生の深みや愛、何かを感じたい時に。 お気に入りの本になりました。 p.32 あなたは私の人生そのものだったの。… …あなたが生きているだけで誇らしくて、あなたはほん...続きを読むとうにお気に入りの人に成長して、今思うとあなたを愛したことが私の人生の全部だった。あなたがいなかったら私は何も知らないで死んでいくところだった。それくらい毎日、毎日嬉しかった。 p.58 私は私を信頼できない人に渡してはいけない、母にこんなにだいじにされているのだから、大事にしてくれない人には触らせてはいけない。その代わりにもしも私のいちばんだいじにしているのと同じものをだいじにしている人を見つけたなら、その人の言うことは受け入れて大きくなっていこう。たとえ世界が違っても、男女の差で全然わからないことがあっても、浮気されても。ちゃんといやなものはいやといいながら、距離をだいじにとりながら、なにかが生まれるスペースを決してつめることはせず、他人と他人のままで生きていきたい。 p.68 恋人や夫を女友だちの代わりにしちゃう人は多い。 男は男といる方が楽しいし、彼女のようなものはただいるだけでいいのだ。好きだと言うことと、たまに会えるというだけで。自分がすごく好きと感じるときだけで。でももっと大きな責任感のようなものを自分の恋人には持っていて、それが男の愛の深みなのだ。 p.69 自分のほうが圧倒的に力が強くて今すぐに相手を壊してしまえるということがわかっているからこそ、それをしない自分というものの中にこそ、相手に対する圧倒的な愛情の存在を感じる。 p.242 どんなに他人と親しくなり、その人のことをわかったつもりになっても、結局その他人とは自分の中に生きているその人にすぎない。その人本人ではない。
大切な誰かを失った時、すごく悲しくて苦しいけれど、 その人との想い出を胸に少しずつ進む勇気を感じました。 何気ない日常の中で、優しく包んで背中をさすって、 最後にぽんと押し出してくれるような温かいお話ばかりでした。
なんということもない話。 大したことは起こらない。 登場人物それぞれにそれなりに傷はある。 しかし彼らはただ人生を眺めているだけ。 (あとがき抜粋)
亡くなった人の影が、日常にちらつく。それでも生きて行く。悲しさだけではないものを思い出しながら。一人の時間、他者との時間の中で、生を感じて、それでも生きて行く。がんばる訳ではない。ただ、自然に身を任せて。 肩の力を抜いて、呼吸をゆっくりしながら読める心地の良い短編集だった。
特別に物語として起伏をつけるわけでもなく普通の生活が普通に描かれている。それが自分にとってどうなるのかだとか、得た教訓はなんだとか、そういうものが無くても読んでよかったと思える本だった。 こういう普通な雰囲気を文章に漂わせる表現が上手な人だよね、よしもとばななって。
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ミトンとふびん
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