哀しい予感

哀しい予感

522円 (税込)

2pt

幸せな四人家族の長女として、何不自由なく育った弥生。ただ一つ欠けているのは、幼い頃の記憶。心の奥底に光る「真実」に導かれるようにして、おばのゆきのの家にやってきた。弥生には、なぜか昔からおばの気持ちがわかるのだった。そこで見つけた、泣きたいほどなつかしく、胸にせまる想い出の数々。十九歳の弥生の初夏の物語が始まった――。

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哀しい予感 のユーザーレビュー

幸せな四人家族の長女として、何不自由なく育った主人公・弥生には、幼い頃の記憶が欠けている。
彼女は何かに導かれるようにして、叔母ゆきのの家を訪ねる。そこで見つける、懐かしく切ない想い出。雨の日、木が生い茂る森のような庭の中に建つ家、ゆきのがパジャマで床に座っているというシーンが印象的。弥生の周囲で人が死んだり、そのことで悲しんだりするのですが、その思い出を乗り越えるというよりは、思い出と一緒に前に進んでいきます。弥生と哲夫、ゆきのと正彦。恋愛をしている二人の関係性と、恋する気持ちの描写が可愛らしいです。この本が最初に出版されたのは1980年代なのですが、全く古い感じがしません。ただ、現在と違う軽井沢の風景には、おおと思いました。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    あの人は、そういったなつかしいものや、胸の痛むことや、どうしようもなく歯ぎしりするようなことのすべてだった。
    あの人がかさをさして雨の校庭を横切ってやってくるのを見ているだけで、僕は何かを思い出しそうになって気が狂いそうになったものです。

    0
    2024年05月08日

    Posted by ブクログ

    見た目や形に囚われずに生きると、また人生の見方、そして出会いも変わるのでしょう。キャラクターと親しくなれた頃に本が終わったしまいましたが、言葉の表現がとても素敵で、楽しく読みました。

    0
    2024年02月25日

    Posted by ブクログ

    吉本ばななさんの初期の頃の作品だろうか。私はとても面白かった。あっというまに読破してしまった。インパクトのある表紙に、内容の想像がつかなかった。哀愁があって、かっこよくてミステリアスで少しの恐怖があって。売れている作家さんなんだとやはり思わされる。

    0
    2023年09月09日

    Posted by ブクログ

    高校時代に、小説にハマるきっかけとなった作品。

    物語の根底にある物悲しい雰囲気が好き。

    忘れていた子供の頃の記憶を呼び起こすため、弥生は家を出る。叔母の家で過ごす日々や血の繋がらない弟哲夫との旅…。真実を知ってしまうと、もう元に戻れないかもしれない、という「悲しい予感」がある。

    しかし、最後に

    0
    2024年08月10日

    Posted by ブクログ

    情景や湿度までも五感で感じられるような、美しく繊細な文章で、あっという間に読み進めてしまいました。哀しい出来事を思い出し、過去をたどりながらも、最後にはどこか明るい未来を予感させる終わり方で、心が少し軽くなりました。
    タイトルに惹かれて手に取った一冊でしたが、刊行はなんと1988年。スマホのない時代

    0
    2025年11月09日

    Posted by ブクログ

    再読したくて、夜急に買いに行った本なのですが
    よしもとばななさんだなぁっていい意味で思うストーリーと文章です!おばさん「秘密あり?」がいい味だしてます!

    0
    2025年05月16日

    Posted by ブクログ

    吉本ばななさんらしさがたくさん詰まった作品でとても良かった。大切な人の死、家族の愛、忘れてしまった記憶、夢現の話、旅、発見、、。哀しいことがあってそこから成長して前に進んでいく、吉本さんの作品はいつも身近なものや生活の中からたくさんの価値観や幸せを気づかせてくれる。

    0
    2025年01月10日

    Posted by ブクログ

    地続きな日常の中で、少しいつもより鮮やかな部分を切り取ったような小説。
    読んでいる最中から読後まで一貫して、初夏と言うには少し早いくらいの心地よい風のような清涼感を覚えた。

    (誰もすまなくなったおじいちゃんの家、当時のままになった叔父さんの部屋から出てきたものをパチってきたことにより出会った作品。

    0
    2024年06月24日

    Posted by ブクログ

    読むの2回目だけど前回と全然違った感想を持った。
    本を開く通勤と休憩の時間がすごく楽しかった。心が熱くなって心がふわぁって自由になってくのが心地よかったり、
    弥生と弥生の家族が背負う微熱を持った不幸、 その訪れた不幸を時間をかけてゆっくりと受入れて輝いていく。それがなんともうつくしいと思えるこの感覚

    0
    2024年02月22日

    Posted by ブクログ

    吉本ばななさんの作品が世間で広く受け入れられていることに、あらためて驚きと嬉しさを感じずにはいられませんでした。その言葉の持つたおやかさは、もちろん素晴らしいもので、スピリチュアルな内容もいとも簡単にその中に包括してしまう感性。吉本ばななさんの作品は、淡い夕焼け色を彷彿させるものが多いような気がしま

    0
    2023年11月29日

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