【感想・ネタバレ】哀しい予感のレビュー

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幸せな四人家族の長女として、何不自由なく育った主人公・弥生には、幼い頃の記憶が欠けている。
彼女は何かに導かれるようにして、叔母ゆきのの家を訪ねる。そこで見つける、懐かしく切ない想い出。雨の日、木が生い茂る森のような庭の中に建つ家、ゆきのがパジャマで床に座っているというシーンが印象的。弥生の周囲で人が死んだり、そのことで悲しんだりするのですが、その思い出を乗り越えるというよりは、思い出と一緒に前に進んでいきます。弥生と哲夫、ゆきのと正彦。恋愛をしている二人の関係性と、恋する気持ちの描写が可愛らしいです。この本が最初に出版されたのは1980年代なのですが、全く古い感じがしません。ただ、現在と違う軽井沢の風景には、おおと思いました。

ユーザーレビュー

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Posted by ブクログ 2017年02月18日

個人的に、吉本ばななの作品で一番好きです。何度も読み返して、何度も彼女たちを好きになる。全体を通して柔らかさがあって、それでいて暗いところをぽーんと急に、本当に何でもないことみたいに小出しにしていって、そしてひとつずつ解決しようとして動きがある。何より、彼女たちの性格が好ましく感じて、堪らなくなる作...続きを読む品。人の強いところと弱いところは、見方によって変わるし、読み手の感覚で誰に感情移入するか変わってしまう。それがまた、読み返して楽しい。吉本ばななの昔の作品が好きな人には、是非お勧めしたいです。

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Posted by ブクログ 2020年08月02日


 登場人物が全員優しい人たちの集まりだった。
 優しさの種類こそ違えどみんな優しい。
 
 あらあらと私の予想外の展開に進んでいった。
 暖かいはずの物語だけどどこか哀しい。
 どうかみんなが幸せになりますように。

 吉本ばななさんの優しい描写や比喩が好き。

 p122 (物への扱いは人間への...続きを読む扱いと似ている。自分は楽だけどそうされた側は切ないよね。)
『2度と目に入らないように、そしていろいろなことを考えてしまわないようにほとんどめくらめっぽうに投げられている。おばは人間ともきっとこのようにきっぱり別れるのだろうと思って、私は少し悲しくなった。』

 p110
『「あんまりたくさんありすぎるものを見ると、人間は不思議と悲しくなっちゃうんだよ。」』

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Posted by ブクログ 2020年06月27日

何度も読んでしまうな、という作品です。著者の本はこれしかちゃんと読んだことがないのですが、なんだかあと引く感じです。少したったら、「あ、また読みたい」みたいな。続きを連想するよりも、また繰り返して読みたくなる。それはこの話が、いい意味で完結してるってことではないでしょうか。年に一回は引っ張り出したく...続きを読むなる物語です。

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Posted by ブクログ 2020年03月23日

これは…好きだ!!!

いままでも結構吉本ばななさん読んだけど、
普通に好き程度でした。
でもこの本読んだら、ツボかもと思った。

いいなぁーこれ
って感じです。

加筆してないほうも読んでみたい。

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Posted by ブクログ 2019年09月03日

はじめの、おばさんの家を訪ねるときの描写がとても綺麗で魅力的。
この物語は(実の両親が死ぬなど)悲しいシーンもあるけれど、通して柔らかい幸せに包まれているような感じがする。あとは珍しいほどにラブストーリー。愛の多い物語だった。
サウスポイントと同じくらい好き。

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Posted by ブクログ 2017年10月23日

読書の面白さを感じ始めた頃
初めて胸にくる何かを強く感じた本

数十年ぶりに再読

やっぱ好きだにゃ

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Posted by ブクログ 2017年02月10日

淡く思い出される両親と姉と過ごした過去。私と叔母の関係。私と弟の関係。ひとつひとつの風景が切なくて綺麗で淋しくなります。

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Posted by ブクログ 2013年09月01日

物語の根底にある物悲しい雰囲気が好き。

忘れていた子供の頃の記憶を呼び起こすため、弥生は家を出る。叔母の家で過ごす日々や血の繋がらない弟哲夫との旅…。もう元に戻れないかもしれない、という予感が哀しくさせる。

でも、お母さんから『いつまで遊んでるの。早く帰って来なさいよ。』と電話がかかってきたとき...続きを読む、弥生とともに私も涙が出そうになった。哀しい予感が温かい家族の愛情で消えてなくなる瞬間だから。

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Posted by ブクログ 2013年08月05日

ずっと夢の中にいる感じ、凄くふわふわしてて胸がキリキリする瞬間がいっぱいあった。大好きなセリフは「涙が出そうなくらいすべてが遠い」

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Posted by ブクログ 2012年06月13日

運命って、目に見えるんや。
普通の毎日、生活を
大切にしようと思えた♡

深いなぁー。
これでばななさんの
書きたいことのスタート部分って。
すごいわ。

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Posted by ブクログ 2012年05月05日

目に映るものを言葉にして表すって難しい。綺麗なものを見た時、感動する場面に立ち会った時、もどかしい思いをすることがたくさんある。だから吉本ばななの本を読むと毎回嫉妬する。なんでったってこんな素敵な言葉を連ねることが出来るのだろう。このお話もそんな本。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年05月03日

何年も前に読んで以来久しぶりの再読。
よしもとばななさんの作品に出てくる人達って、学生とかいいつつ、いつも夏休みみたいな自由な感じがする。
この主人公、弥生もおばさんちへ行くわ軽井沢行くわ恐山行くわ。学校は?
しかしそこはともかく、その自由な雰囲気も含めてやっぱり好き。
おばさんが姉で、弟とは血が繋...続きを読むがってなく、お互いに恋心を持っていて。
本来の関係性を自覚し、ゆるやかに気持ちの在り方や考えを自由にしていく、その悩む過程がみどころあった。
ちょっとしたエピソードもまた現実的なようで幻想的で素敵。
時々哲学的になりすぎて、そのまま走りっぱなしな印象もあるけれど、トータルとして好きな作品。

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Posted by ブクログ 2018年11月30日

透明感のある話。別に不幸に向かっているわけじゃない、むしろ希望のある話なのだけれど、そこかしこに悲哀が漂っていていちいち胸を締め付けられる感じがした。みょうにわかり合ってしまう叔母との絆、姉弟の互いへの恋慕と、忘れられた子供時代の模索、っていうどれもこれも性癖にヒットするような本でした。よかった!解...続きを読む説で石原さんが、吉本ばななさんは近親相姦、レズビアンといったモチーフを小説で麻薬的に愛したのは事実である(要約)。ってあったので吉本ばななさんの他の著作も漁ろうと思いました

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Posted by ブクログ 2018年02月11日

優しい家族の中で過ごしながら、なぜか子供時代の記憶がない主人公の弥生。彼女はよく家出をする。それを見守る父母と弟。彼女がおばや弟とのふれあいを通じて記憶を蘇らせてゆく。その過程での心のひだを鮮やかに描いている。情景も心理も描写が美しく、登場人物がみな真剣に前向きに、また個性的に生きる人たちなので読ん...続きを読むでいて安心できる。ただ読み終ってから、この小説にテーマがあるとすれば何なのか?と不思議に思った。恋愛?人生?旅?自由?信頼?記憶?サイコロジー?

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Posted by ブクログ 2017年09月17日

あとがきを読んでいると、20年以上も前に書かれた小説でした。
なのに、全く古さを感じさせずに、本当に情景がありありと想像できる。
そして24歳という若さでばななさんの素晴らしい感性が散らばってる事に驚きました。

「ああ、ほんとうに、わからないままでいいことなんてひとつもないのだ。」

焦点...続きを読むがしっかり合っていて、しなやかな強さ。尊敬します。

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Posted by ブクログ 2021年03月24日

暖かいなぁ。どこか哀しいのにとっても暖かい。
登場人物みんな良い。

比喩多め?で言葉や表現がすごく綺麗で魅力的。

この本は、結末がどうとか構成とかよりも、作品の柔らかい空気感が好きかもしれない。

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Posted by ブクログ 2020年09月15日

吉本ばななの日本語の表現はなんて美しいんだろう。
どんな情景も切なさとともに容易に想像できた。
全ての人が優しくて、ものすごく愛おしく感じた。
優しさが溢れすぎてどんな終わり方なのか読み進めながらすごくドキドキした。
心があったかくなって、これから何度でも読み返したくなると思う。

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Posted by ブクログ 2020年06月26日

20年ぶりくらいに読み返しました。
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うっすらとしか内容を覚えてなかったけど、読み進めていくうちに記憶が蘇ってきました。
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ばななさんの文章はいつ読んでも瑞々しくて、サラサラと流れるようです。
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登場人物達の感情や、情景が頭の中にくっきりと現れて、物語の中に自分まで入り込んでしまったような感覚...続きを読むに陥ります。
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ばななさん、本当に大好きです!!

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Posted by ブクログ 2020年01月17日

20年ぶりに読みました。
読み進めていくうちにぼんやりと内容を思いだしてきましたが、それでも最後まで一気に読みたくなる魅力は時を経ても変わってませんでした。
10代のとき好きだった吉本ばななさんの本を、40代になったいま読んでみて、最近歳をとっていろいろ価値観や考え方が変わったと感じてましたが、根本...続きを読む的な部分は変わっていないのだと本を通して教えてもらいました。
忙しい毎日の中で、吉本ばななさんの本は内省する機会を与えてくれる気がします。

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Posted by ブクログ 2019年08月14日

学生時代から、数回は読んでいる本。「主人公がおばさんの家に住む、かっこいい男の子が出てくる話」という印象を持っていたが、20代後半になったいま読み返すと、主人公ではなくゆきのの視点で読んでいる自分に気がついた。年を取りながら、繰り返し読める本があることは幸せだなあ。

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