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製作委員会、制作会社、ゲーム、配信、中国、テクノロジー、コロナ後…… これが日本のアニメの“リアル”!
「俺たちはあまりに善人だ」
「誰かが羊飼いにならなきゃ、日本アニメは地盤沈下していく」
アニメ製作プロデューサー・渡瀬智哉は、念願だったSF小説『アルカディアの翼』のテレビアニメ化に着手する。
しかし業界の抱える「課題」が次々と浮き彫りとなり、波乱の状況下、窮地に追い込まれる。
一方、フリーアニメーターの文月隼人は、ある理由から波紋を広げる “前代未聞のアニメ”への参加を決意するが……。
アニメに懸ける男たちの人生が交差するとき、【逆転のシナリオ】が始動する!
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Posted by ブクログ
アニメ製作業界の抱える問題と、製作に人生を懸ける人たちの情熱と苦悩をリアルに描くお仕事小説。
◇
アニメ製作プロデューサー・渡瀬智哉は、念願だったSF小説『アルカディアの翼』のテレビアニメ化に着手する決心をした。まず3年かけて原作小説『アルカディアの翼』の作者を説得し、テレビアニメ製作委員会を組織するところまでこぎつけた
ところが制作会社の買収問題や、原作者の希望で主演予定だった声優のスキャンダルが発覚し、計画は頓挫してしまう。
そして渡瀬の盟友の文月の方も出資者の撤退や制作スタジオの倒産で打つ手がなくなり、失意のうちに郷里に帰ってしまった。
八方塞がりに見えた渡瀬だったが……。
* * * * *
『夢』を前面に押し立てて描かれがちなアニメ制作の世界。辻村深月『ハケンアニメ』でもその暗部はほとんど語られませんでした。
けれど本作は、アニメーターや声優だけでなく資金繰りも含めた編集側までもが抱える問題点を整理してうまく描き出せた、リアリティの溢れる出来栄えでした。
その上で、作品制作を真に支えているのが製作者側の「アニメが好き」という純粋な情熱だけであることもきちんと伝わってきました。その筆力には全く感心します。まさに意欲作と言っていい作品でした。
余談ですが、『長さん』と『狭さん』のゴンドラでの「オタク」としての会話。リアルな言葉に拘る作者のスタンスが感じられたシーンで大いに楽しめました。
アニメに詳しくなくても面白い
アニメに詳しくないので、少し不安でスタートしましたが、全くの杞憂でした。
前半から後半に移行するところで???となったのですが、!!!となり面白い仕掛けでした。
これからアニメ業界にも興味が湧きそうです。
Posted by ブクログ
アニメの制作現場とプロデューサー、制作委員会にまつわるあれこれのストーリー。
これまで現場スタッフの好きなアニメの仕事ができるという《やりがい搾取》の中でそれでも成長し続けてきたジャパニーズアニメ。
忙しさを誇る幼さをなんとかしなくてはならん、とあれこれプロデューサーは奮闘する。
〜いつまで昭和を引きずるんだ。阪神のクリーンナップは、バース、掛布、岡田じゃないんだぜ。
には笑ってしまったが大きく頷いた。
新しい技術を取り入れ、現場スタッフの地位を向上させ新たなる作品を生み出す。
50代の自分は子どもの頃から大量のテレビアニメ、アメリカのハンナバーベラを楽しんだ。
《さらば宇宙戦艦ヤマト》を映画館で観た時の絵の緻密さは子ども心に衝撃だった。
そういった過程を経て日本のアニメは素晴らしい進化をした。
しっかりした原作、しなやかな動き、美しい絵、個性的な声、感情を揺さぶる音楽、どれをとっても超一流だ。
もはやピクサーと同等以上だろう。
自分はこの作品で初めて《文字でアニメを堪能する経験》をした。
ワクワクドキドキして、作中のアニメを見終わった(読み終わった)時は感動以外の言葉が見つからなかった。
日本のこのコンテンツは歌舞伎同様、国宝だ。
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