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『罪の声』『存在のすべてを』――エンタメの最前線を走る著者の出発点。 笑いと涙と秘めたる思いがつまった、すべて単行本未収録の文庫オリジナル! 彼らが自分よりうんと大人であることを思い知った――「小さい上司」 人生の天秤は必ず未来へ傾く――「鈍い火」 でも私は未だ、仮縫いの分際なのだ――「仮縫い」 もの書き目指すんやったら、常に人の胸の内に答えを求めろ――「起点」 いつでも、ここから、名著に会える この面白さで550円! STORY IN POCKET
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Posted by ブクログ
この間読んだ赤川次郎さんの550円文庫シリーズ。 4つの短編がそれぞれ個性的で面白かった。 人間が「ちっちゃ!」な上司。 交通事故の謎を解こうとする新聞記者。 高校の同級生の遅い結婚とその訳。 多分未来(作者が祖父として登場)に孫の大学の課題に付き合う? なんとなく話は始まるのですが、その先はとて...続きを読むも面白いです。
さえない中年のオッさんについての短編集。第2話の「鈍い火」が好き。永久保存版として売られないことが決まった。これは割と栄誉な一冊である。 第1話 啓太は広報課の新人だった。小山田という小狡いおっさんが係長。ピントは外れているわ、ケチだわ、妙な嘘つくわと困った人だが、病気の家族の面倒を見る優しい一面...続きを読むもあると知る。 第2話 育郎は育ちすぎてデブである。ベスパで移動している。今日は業務上過失致死の判決を聞いて記事を書く。執行猶予がつくかどうかが焦点だ。ただ裁判の場で知ったのは、引かれた子供が育郎の知合いの子供だったということだ。 第3話 若かりし僕たちのマドンナ、高木由美子とリンネンが結婚したらしい。僕は高校教師で子供が2人いる。 第4話 近未来の話。塩田武士が孫に取材されている。
文庫550円シリーズ。 薄い本だけど、550円以上に楽しめました。 短編なので合間にも読みやすい。 一番、塩田さんらしい作品だなと思ったのは『鈍い火』かな。だんだん嫌な展開に進んでいくけど、後を引かない終わりかたなので、イヤミスみたいにならなくて良かった。 『仮縫い』は冴えなかったはずの旧友の結...続きを読む婚話から主人公も再生していく物語。 『小さい上司』は何か笑えるダメ上司。"小山田"ってネーミングもいい。 ↑ここまでは40歳代の冴えない登場人物が活躍している物語。作者自身も40代なので、自身の経験と照らし合わせているのかな~と思った。 『起点』だけは未来設定。 罪の声(2016年出版)から50年後、孫にあたる大学生が祖父(作者)に取材にきた設定の会話。
文庫オリジナルの短編4作が収録されている。 合計189ページなので気楽に読めたし、税抜500円とお得価格でした。 さすが塩田さん、短い物語でも笑いあり涙ありでした。 特に『仮縫い』が良かった。 男の馬鹿さ加減が見事に描かれ、最後は感動と元気ももらえました。
初めての作家さん。初めましてには丁度よい。講談社さんの550円シリーズ.良い企画で助かります。4話からなる短編集。どんな話かと思ったら、リアルサラリーマンあるある話や中年男のホロっとくる昔話、少年の事故が絡んだミステリー、そして著者の作品の50年後を描いたSFと飽きない内容になってました。まさに名刺...続きを読む代わりの本ですかね。
今や社会派作家として地位を築いた塩田さんの初期の短編を収録したものです。文庫なのでお買い得ですね。 まずは周囲を固めながら物語を構築し、最後に真相にたどり着く書き方は、読書体験として心地よい。 最後にある、今回書下ろしの超短編、近未来のAIなしでは生きられない社会は、作家としての著者の憂いがものすご...続きを読むい伝わります。
不穏な空気だけではなく温かさを感じるからこそ、塩田さんの作品が好きなのだと感じる。「仮縫い」が特に好き。
550円シリーズ!買いやすく読みやすく私はとても好きです。これからも販売が楽しみ。塩田さんの短編は関西弁が軽快で読みやすかった。「鈍い火」が1番好きです。
塩田武士『起点』講談社文庫。 講談社文庫55周年を機に、550円で読める文庫本の企画の1作。既に東野圭吾、赤川次郎の作品が刊行されているようだ。昔は普通にこの程度の金額で文庫本を手にすることが出来た。自分が知る限り、160円や180円で芥川龍之介や太宰治、夏目漱石など名だたる作家の小説が購入出来た...続きを読むと思う。小松左京や筒井康隆の短編集も180円、260円という安価な値段だった。 単行本未収録の4編収録の短編集である。4編とも風合いが全く異なり、読んでいて結末が楽しみになる。 『小さい上司』。 こういうドケチなヤツはたまに居る。自分の会社でも入社してから結婚するまで会社の付き合いは一切断り、600万円を貯めたヤツが居る。コヤツは結婚に際して、結婚相手に貯金は幾らありますかと尋ねたらしい。 人は様々な事情を抱えて生きているが、多くの人はそれを自分の胸の中に留め、前を向いて生きている。 田舎の市役所に就職した吉村啓太は上司で41歳の小山田のドケチぶりと虚言癖に辟易としていた。ある日、小山田に振り回される啓太は小山田のドケチの理由を知る。 『鈍い火』。 ミステリー色のある短編。今の時代、ニュースなどを見ていると些細な理由で人を傷付けたり、殺害したりという悲しい事件が相次いでいる。また、大切な人を殺害された被害者遺族には復讐の機会も無く、裁判の判決も納得のいかない場合の方が多いように思う。 巨漢の新聞記者の調査により、事件の深層に潜む事実が次第に明らかになるプロセスが面白い。 新聞記者の瀬戸山育郎は、34歳の室戸健二が小学1年の男児を飲酒運転の車ではねた事件の裁判で、かつて仕事で関係のあったテレビ局でディレクターを務める岡崎亮の姿を目にする。裁判の後、岡崎に話を聞くと、岡崎の息子の優弥が被害者で意識不明の重体であると言う。 『仮縫い』。 35年もの間、叶わぬ恋を願い続けた実直な男が手にした宝。なかなか出来ることではない。結婚式での父親のスピーチが素晴らしい。 48歳になった中学校以来の仲間5人は、仲間の1人であるリンネンと呼ばれる林稔の結婚を知り、驚愕する。何しろ相手の女性は5人が憧れていたテーラー青木の娘の青木由美子だったのだ。 『起点』。 4編の中では一番短い掌編レベルの1作。舞台は近未来で、ネットには情報があふれ、人工知能が活躍し、普通の取材や物書きが通用しない時代のようだ。著者の傑作『罪の声』を登場させ、主人公に面白さが解らないと言わせる辺りはなかなか。 本体価格500円 ★★★★
講談社の新しい試み。新レーベルかつ塩田武士というのもあって手に取った。短編が4篇。表題の「起点」ーおそらく書き下ろしで他は過去作ーに惹かれて買ったのだが、他の3篇の方が気に入った。 『罪の声』『存在のすべてを』と比べてコミカルな感じで読みやすい。しかし通ずる要素はふんだんにあった。 人間を描くと...続きを読むいうことを昔から変わらずやっているんだなと感じたし、人間臭さで言えば昔の方が好きかもしれない。
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