作品一覧

  • 名もなき王国
    4.3
    1巻990円 (税込)
    「あの時以来、僕は伯母の『王国』の住人でありつづけているのです」 売れない小説家の私が若手作家の集まりで出会った、聡明な青年・澤田瞬。彼の伯母が、敬愛する幻想小説家・沢渡晶だと知った私は、瞬の数奇な人生と、伯母が隠遁していた古い屋敷を巡る不可思議な物語に魅了されていく。なぜ、この物語は語られるのか。謎が明かされるラスト7ページで、世界は一変する。深い感動が胸を打つ、至高の“愛”の物語。
  • 忘れられたその場所で、
    3.6
    1巻1,870円 (税込)
    人ならざるものを見てしまう高校生の美和は、雪の中道に迷い、見知らぬ街に迷い込む。その一角に、割られた窓ガラス越しにじっとこちらを見ている男がいた。男は死体だった。一方刑事の浩明は、死体発見の報を受け、現場に駆け付ける。被害者の斗南という男性は、数日間体の自由を奪われ、食事も与えられないという残虐な方法で殺されていた。浩明は同僚の絵美とともに斗南の過去を探るのだが、予想外の事実が浮かび上がり――。
  • 夜更けのおつまみ
    3.6
    1巻682円 (税込)
    31名の人気クリエイターが語る、とっておきの“夜更けのおつまみ”。 読んだら一杯やりたくなること間違いなし!おいしい記憶がたっぷり詰まった珠玉のエッセイ・アンソロジー。巻末にはキリンビールとコラボし、noteで開催したコンテスト大賞受賞作も掲載!
  • 名もなき王国
    3.3
    1巻1,980円 (税込)
    「あの時以来、僕は伯母の『王国』の住人でありつづけているのです」 売れない小説家の私が若手作家の集まりで出会った、聡明な青年・澤田瞬。 彼の伯母が、敬愛する幻想小説家・沢渡晶だと知った私は、瞬の数奇な人生と、伯母が隠遁していた古い屋敷を巡る不可思議な物語に魅了されていく。 なぜ、この物語は語られるのか。謎が明かされるラストで、世界は一変する。深い感動が胸を打つ、至高の“愛”の物語。
  • 名もなき王国

    Posted by ブクログ

    私が小説を好きになるきっかけになった作品です。
    倉数茂さんの世界観に引き込まれて、本を読んでいる間はふわふわと別世界にいるような感覚になりました。
    現実世界の話と思いきや、少しずつ虚構の世界に連れ込んでいく話の進め方がとても心地よく、最後まで飽きずに読み進められました。個人的には“かつてアルカディアに”が一番好きです。

    言い回しが少し難しいので、読みづらいと思われる方もいると思いますが、私としてはとても大事でおすすめしたい作品です。

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    2023年10月09日
  • 夜更けのおつまみ

    Posted by ブクログ

    少しずつそれぞれの作家さんのお話がいただける、まさに「おつまみ」な本。
    読み進めていると、缶ビールが2本、空の状態で目の前にありました。

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    2022年07月24日
  • 忘れられたその場所で、

    Posted by ブクログ

    前作から8年近くの時をへて2021年5月に出たばかりの、七重町シリーズ最新刊。
    ……といっても、わたしはSFマガジンを通じて、倉数茂さんを知ったばかりなわけだけど。

    著者自身もインタビューで語っているように、今作は、「七重町シリーズ」とはいっても「仕切り直し」の1作で、滴原兄妹はやや背後に退いている。それでも美和はやはりこの世ならぬものを見てしまい、そこから物語がはじまる。

    美和が第1発見者となった殺人事件を捜査するのが、主人公である盛岡県警の若手刑事、麻戸で、本作はテンポのいい警察小説になっている。地元警察とのめんどくさいやりとり、コンビを組む上司との確執、マスコミにリークされた責任を負

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    2021年05月27日
  • 夜更けのおつまみ

    Posted by ブクログ

    このサイトで著者を見ると勘違いする人もいると思うが、これは、おつまみについていろんな作家さんが書いたアンソロジーである。
    どれも私にぴったりで、最後まで楽しく読めたし、つまみの参考にもなった。
    あまり手の込んだものつまみは出てこず、なかにはコンビニつまみランキングなるものもあり、かなり参考になった。また、各作家さんの酒との距離感、そして、つまみのポジションが明確で、スッキリ読める。
    人それぞれ、酒とつまみの位置付けは様々だが、押し付けがましくなく、自分の日常を赤裸々(?)に語っているのが最高。
    さらに、一編ずつが短いのもポイント。
    ネックは、つまみを食べたくなり、酒を飲みたくなることだけです〰

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    2020年07月14日
  • 名もなき王国

    Posted by ブクログ

    ☆3.8

    しがない小説家である私は気のりのしない宴会で、私によく似た一人の青年の澤田瞬と出会った。
    意気投合し文学の話をする中、自らが敬愛する知る人ぞ知る幻想小説家の沢渡晶が瞬の伯母だと知る。
    彼女の未発表作品を読ませてもらったりと交流を重ねるうち、沢渡晶が住んでいた屋敷とささやかな「王国」のことや、瞬の人生をも知るようになっていく。
    自らの人生や夫婦関係を振り返りながら、創作や虚構、物語を語ることの抜け出せぬ深みにはまってゆく。
    三人の作家の虚実が入り乱れ絡まり合い、分かち難くなった先には何があるだろうか……

    沢渡晶という幻想小説家に大きな愛を向けたくなる。
    作中作がこうまでたくさん出て

    0
    2023年05月16日

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