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作品一覧 2021/10/19更新 アポカリプス・ベイビー 試し読み フォロー キングコング・セオリー 試し読み フォロー ヴェルノン・クロニクル 試し読み フォロー 1~3件目 / 3件<<<1・・・・・・・・・>>> ヴィルジニーデパントの作品をすべて見る
ユーザーレビュー キングコング・セオリー ヴィルジニーデパント / 相川千尋 とても素晴らしい。 決して浅はかな怒りではなく、心の芯から世界に対して響かせる強烈な怒号であり、それゆえに啓蒙的で何よりもパンク。 とりあえずパンクで生きたいね。 階級闘争の意識を絶望的なほど持ち合わせていない日本人こそ読むべき本。 Posted by ブクログ キングコング・セオリー ヴィルジニーデパント / 相川千尋 セックスワークイズワークには同意できないのでずっと避けていた本だが読んで良かった。洞察力にあふれた言葉がこれまで言語化できてなかった感情に名前をつけてくれる。 ただ、やはりセックスワークイズワークの理屈は最後までさっぱり理解出来なかった。売春はどれほど条件が整備されていても解離症状が出ていないかぎ...続きを読むり自ら進んで従事できるものではない。それがもし万人にとって苦痛をともなわない行為ならば、それこそ男性自身がすでにまともな仕事として売春に従事し、整備しているはずだろう。 著者にとっても売春行為は事件のトラウマを克服するための戦いであり、一種の自傷行為だとしか読めなかった。それ自体は痛々しいけれど、必死で生き抜いてきた迫力は伝わってくる。著者の語りに価値があるのはそこであって、売春の理論的肯定ではない。 Posted by ブクログ キングコング・セオリー ヴィルジニーデパント / 相川千尋 痛快!だけどシリアス。 『家事や育児のように、女性の性サービスは無償でなければならない。金は自立を意味する。売春がモラルを乱すのは、女性がそこに喜びを見出さないからではなく、女性が家の外で自分で金を稼ぐからだ。』 セックスワークイズワーク、という言葉があるけど、それが正しいか私にはわからない。著者は...続きを読む賛成の立場のようだけど、中毒のようなものだとも書いてる。 『女らしさとはすなわち、ご機嫌取りだ。服従の技法。』 結婚していく友人たちが、思ってもないくせに、新妻気分でこんなことを口にする。「もう結婚するから、旅行なんかも気軽に行けなくなるでしょう?」そんなこと思ってないでしょ、というと今はまだ笑ってくれる。でもそんな言葉を話してると、いつかそれが本心だと思い込んでしまうんじゃないかなと不安になる。 妻らしさとは、女らしさとは不自由さだと刷り込まれている私たち。 Posted by ブクログ キングコング・セオリー ヴィルジニーデパント / 相川千尋 フェミニズムについて、フランスの本。 気になったところ覚書とつらつら感想。 「無理やり足を開かれても絶対に男を傷つけるなと教える一方で、レイプという犯罪から立ち直ることは絶対にできないと私に吹き込んだ社会に対して怒っている」 本当に、性被害について、社会は、被害者はこう感じるべきを押し付けすぎ。 「...続きを読む傷ついて恥と思って人前で語れる訳が無い」とか。 うるせえクソやろう法の裁きを受けろ、と感じて、全然良いじゃない。 むしろそう感じられる人が増えるよう、社会が変わるべきでは。なぜ被害を受けたのが恥なのか。 「女性の性サービスは無償でなければならない。金は自立を意味する。売春がモラルを乱すのは、女性が家の外で自分で金を稼ぐからだ」 これ、愛あるセックスに至上の価値がある、って価値観にも繋がるかな。合意があれば悪では無くない? 「愛のないセックスは、女にとって常に品位を落とすものだから」 と社会で認識されてるの、それが婚姻制度の中にある夫婦間であれば、愛が無くても、完全な合意すら無くても、問題無い扱いされるのもイヤだよな。 「婚姻は合法的な売春」な話もあって。 表紙も素敵だし、一読をお勧め。 Posted by ブクログ キングコング・セオリー ヴィルジニーデパント / 相川千尋 ガンッと頭に衝撃を受けるような作品。 デパントにしか書けないような非常にメッセージ性のある文章だと感じる。 おそらく批判しようと思えば色々な点で批判できるだろうけど、誰かがこういうことを書かねばならなかったんだと思う。 間違ってる、とか偏りすぎ、というような印象をいったん置いておいて、素直に受け入れ...続きを読むる読み方をするのがオススメです Posted by ブクログ ヴィルジニーデパントのレビューをもっと見る