作品一覧

  • アポカリプス・ベイビー
    値引きあり
    4.0
    1巻1,584円 (税込)
    『キングコング・セオリー』著者による、シスター・バディ小説。パリの調査会社に勤めるルーシーは、30代半ばになってもぱっとしない自分の生活に嫌気がさしていた。ある日、素行調査をしていた15歳の少女、ヴァランティーヌが行方不明になる。途方に暮れたルーシーは、裏社会で名をはせる凄腕の女性私立探偵、ハイエナに助けを求める。ヴァランティーヌの家族や友人に聞き込みを重ねるうち、少女がバルセロナに向かったことを知る。ルーシーとハイエナの凸凹コンビは一路、車で同地へ。ヴァランティーヌを見つけ出し、任務は完了したかのよに思えた。あの日、あの事件を知らされるまでは……。
  • キングコング・セオリー
    3.9
    1巻1,870円 (税込)
    「私はケイト・モスというより、キングコングみたいな女だ。誰も妻にしたり、一緒に子どもをつくったりしないタイプの女。常に自分自身でありすぎる女。そういう立場から私は話している」 ■概要 #MeToo運動をきっかけに再注目され、フランスで20万部のベストセラーとなったフェミニズムの名著がついに邦訳! 人気女性作家が17歳の時に経験したレイプ被害と、その後の個人売春の経験をもとに、性暴力、セックスワーク、ポルノグラフィについての独自の理論を展開するフェミニズム・エッセイ。自分自身を、男性でも女性でもないカオスな存在としての「キングコング」にかさね、ジェンダー規範にとらわれない女性の在り方を、力強く、小気味いい文体で模索していく。

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  • ウィズ・ザ・ライツ・アウト ヴェルノン・クロニクル1
    3.0
    1~2巻2,860~4,070円 (税込)
    かつては伝説のレコード店主、いまや哀愁のカウチサーファー。五十路の男ヴェルノンがたずね歩く旧友たちの心にも、90年代の輝かしい記憶が響きつづけるのであった。パリの片隅で生きる人々の哀しさと滑稽さを音楽が彩る、現代版・バルザック『人間喜劇』と称される文芸三部作、開幕。

ユーザーレビュー

  • キングコング・セオリー

    Posted by ブクログ

    面白かった。いろんなフェミニズム本を読んできたけど、ここまで主観で語られてるものはなかった。怒りの強さと語りの激しさに最初はちょっとひるんだけど、読んでるうちにそれ自体がこの本の本質なんだってわかってくる。めちゃくちゃエキサイティングだった。

    ポルノにおいて男は女に自己投影してる、っていう考察はすごく納得したし、女がオナニーをしないことで自分の妄想や欲望に向き合わないままでいる、という指摘にはドキッとした。自分の嗜好を知ったのはオナニーを通してだったってのはあるよなあ。

    そして、レイプされた経験や売春の経験まで語っていて、そこからしか出てこない視点がたくさんある。それがすごく貴重だし、勇気

    0
    2025年07月28日
  • アポカリプス・ベイビー

    Posted by ブクログ

    みんなの擦り減りっぷりに、何度か涙がポロリ。登場人物に都度都度自分を憑依させれば、自分が色々な人になれる体験もできる。激しくも切なすぎるストーリー。

    0
    2024年09月09日
  • キングコング・セオリー

    Posted by ブクログ

    とても素晴らしい。
    決して浅はかな怒りではなく、心の芯から世界に対して響かせる強烈な怒号であり、それゆえに啓蒙的で何よりもパンク。
    とりあえずパンクで生きたいね。
    階級闘争の意識を絶望的なほど持ち合わせていない日本人こそ読むべき本。

    0
    2023年11月24日
  • キングコング・セオリー

    Posted by ブクログ

    セックスワークイズワークには同意できないのでずっと避けていた本だが読んで良かった。洞察力にあふれた言葉がこれまで言語化できてなかった感情に名前をつけてくれる。

    ただ、やはりセックスワークイズワークの理屈は最後までさっぱり理解出来なかった。売春はどれほど条件が整備されていても解離症状が出ていないかぎり自ら進んで従事できるものではない。それがもし万人にとって苦痛をともなわない行為ならば、それこそ男性自身がすでにまともな仕事として売春に従事し、整備しているはずだろう。

    著者にとっても売春行為は事件のトラウマを克服するための戦いであり、一種の自傷行為だとしか読めなかった。それ自体は痛々しいけれど、

    0
    2022年09月20日
  • キングコング・セオリー

    Posted by ブクログ

    痛快!だけどシリアス。
    『家事や育児のように、女性の性サービスは無償でなければならない。金は自立を意味する。売春がモラルを乱すのは、女性がそこに喜びを見出さないからではなく、女性が家の外で自分で金を稼ぐからだ。』
    セックスワークイズワーク、という言葉があるけど、それが正しいか私にはわからない。著者は賛成の立場のようだけど、中毒のようなものだとも書いてる。

    『女らしさとはすなわち、ご機嫌取りだ。服従の技法。』
    結婚していく友人たちが、思ってもないくせに、新妻気分でこんなことを口にする。「もう結婚するから、旅行なんかも気軽に行けなくなるでしょう?」そんなこと思ってないでしょ、というと今はまだ笑っ

    0
    2022年05月06日

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