誰にでも親切な教会のお兄さんカン・ミノ

誰にでも親切な教会のお兄さんカン・ミノ

1,870円 (税込)

9pt

必死で 情けなくて まぬけな 愛すべき「私たち」

ネット古書店でエゴサをしていたら、サイン入り自作が売りに出されていることに気づいた作家「イ・ギホ」。しかも他の作家の本より格安、酷評のコメン付きだった。悶々として眠れぬ作家は、出品者に直接会おうとはるばるでかけるのだが……。(「チェ・ミジンはどこへ」)

夫殺害の嫌疑をかけられながら逮捕されなかった女が、十数年後、時効を3か月後に控えて自首した。一体なぜなのか。(「ずっと前に、キム・スッキは」)

「あるべき正しい姿」と「現実の自分」のはざまで揺れながら生きる「ふつうの人々」を、ユーモアと限りない愛情とともに描き出す。——韓国文学の旗手による傑作短編集

【もくじ】
チェ・ミジンはどこへ
ナ・ジョンマン氏のちょっぴり下に曲がったブーム
クォン・スンチャンと善良な人々
私を嫌悪することになるパク・チャンスへ
ずっと前にキム・スッキは
誰にでも親切な教会のお兄さんカン・ミノ
ハン・ジョンヒと僕
あとがき
訳者解説

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  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 海外文学
  • 出版社
    亜紀書房
  • ページ数
    320ページ
  • 電子版発売日
    2020年07月24日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    3MB

閲覧環境

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誰にでも親切な教会のお兄さんカン・ミノ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    表紙とタイトルでほっこり系短編集なのかと思いきや、恥、羞恥心について胸を突かれるような物語たちだった。圧倒された。

    0
    2021年05月28日

    Posted by ブクログ

    「イ・ギホの短編小説は一見とっつきやすいものが多い。だがその芯は意外に固い」と訳者解説にもあるとおり、とぼけたユーモアの漂う平易な文体でつづられていながら、厳しい倫理的な問いを突きつけてくる物語ばかり。それはこの短編集において作者が自分自身を、ひいては男性性を突き放す姿勢を貫いているからだと思う。

    0
    2021年01月22日

    Posted by ブクログ

    とても面白かった!

    不甲斐なくて、情けなくて、矛盾に満ちていて。ほんと、ダメ男を描かせると巧いなあ、この人。パワフルな不甲斐なさが可笑しい。

    セットになっている『私を嫌悪することになるパク・チャンスへ』と『ずっと前に、キム・スッキは』は、シーラッハのようだとも思った。

    何かしてあげたいと思って

    0
    2020年02月05日

    Posted by ブクログ

    著者曰く「平凡な日常に起きた予期せぬ出来事」を集めた短編集。どの短編も一筋縄では話は進まず、そこに様々な想いをめぐらすことができた。面白かった。

    0
    2021年05月01日

    Posted by ブクログ

    短編?中編?集です。
    わたしは作者が事故の当事者にインタビューする形式で書かれたひと作品が特に好きでした(題名は忘れたが)。
    韓国文化をわかってる人が読むとさらに面白いんじゃないのかなと思いました。別に知らなくても読めるんだけど、例えば教会のお兄さん교회오빠 とかは韓国歌謡にも出てくる割とよく使われ

    0
    2021年04月19日

    Posted by ブクログ

    「チェ・ミジンはどこへ」:フリマ・サイトに自分が書いた本が出ていた。それも著者サイン本。他の本を五冊購入したら無料進呈と。どうしても誰がフリマに登録したのかを知りたい著者のイ・ギホは、出品者に直接取引を持ち掛けるが…。「ナ・ジョンマン氏のちょっぴり下に曲がったブーム」、「クォン・スンチャンと善良な人

    0
    2020年10月12日

    Posted by ブクログ

    "ときどき僕は考える。侮辱されているかもと思ったたけで屈辱を感じ、侮辱し返すという、そういう人生について。"(p.32)


    "それぞれの罪があり、それぞれの罰があるのだ。ひっくるめて眺めていれば、何もかも平べったく見えてくるばかりだ。罪はそのとき、くり返される。&qu

    0
    2020年04月03日

    Posted by ブクログ

    短編小説7編+あとがき
    心の奥底を覗いて目の前に表す,その心の動きが巧みに物語の中で展開する.お見事です.「恥」と言う概念,読みながら自分の中にも確かにるあると共感した.特に「チェ・ミジンはどこへ」と「あとがき」が良かったです.

    0
    2020年03月14日

    Posted by ブクログ

    現代の韓国の生活文化に親しみたいという思いで韓国の小説を読んでいる自分にとっては理想的な作品と思えた。登場人物も状況設定も多様で飽きずに読み進んだ。が、時々、人称代名詞が誰を指しているのかが、導入部分でなかなか掴めないでイラッとすることも有ることは有った。

    0
    2021年10月28日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    チェ・ミジンはどこへ
    ナ・ジョンマン氏のちょっぴり下に曲がったブーム
    クォン・スンチャンと善良な人々
    私を嫌悪することになるパク・チャンスへ
    ずっと前に、キム・スッキは
    誰にでも親切な教会のお兄さんカン・ミノ
    ハン・ジョンヒと僕
    あとがき

    全編を通して迫ってくるリアルな"恥"と

    0
    2022年08月06日

誰にでも親切な教会のお兄さんカン・ミノ の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 海外文学
  • 出版社
    亜紀書房
  • ページ数
    320ページ
  • 電子版発売日
    2020年07月24日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    3MB

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
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