声をあげます

声をあげます

1,760円 (税込)

8pt

3.8

地球の滅亡、感染症、種の絶滅、大量消費……
《 解決の鍵はいつだって未来にある! 》

身に覚えのないことで突然、収容所に監禁された英語教師のスンギュン。16名もの教え子が殺人者になっているという。
そして、その原因が自分の“ 声” にあるというのだが……(「声をあげます」)


『フィフティ・ピープル』『保健室のアン・ウニョン先生』の人気作家が放つ初めてのSF短編集。
文明社会の行きづまりを軽やかに描き出し、今を生きる女性たちにエールを贈る、シリアスでポップな8つの物語。


二十三世紀の人たちを怒らせるのではないかと思うと私は恐ろしい。
この正常ではない、腹立たしい豊かさは最悪の結果に終わってしまうだろうと思う。
未来の人々に軽蔑されずにすむ方向へ軌道修正できたらいいのに。(「あとがき」より)

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声をあげます のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年12月01日

    「声をあげます」が抜群に面白かった。チョンセランと同時代に生きていることを、ハッピーに思う。高校生の頃、筒井康隆氏が大好きだったことを思い出した。SF、日本では懐かしい気のするジャンルだと思っていたけど、面白い。

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    Posted by ブクログ 2022年10月08日

    チョン・セラン(정세랑)のSF短編集。「ミッシング・フィンガーとジャンピング・ガールの大冒険」、「十一分の一」、「リセット」、「地球ランド革命記」、「小さな空色の錠剤」、「声をあげます」、「七時間め」、「メダリストのゾンビ時代」。

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    Posted by ブクログ 2022年02月14日

    声をあげます、リセット、地球ランド革命記、メダリストのゾンビ時代、小さな空色の錠剤が面白かった。
    メダリストのゾンビ時代でゾンビが流行っても電気とサブスクサービスが続いていることが妙にリアルな感じがした。
    小さな空色の錠剤であらゆる記憶が完全に残るのも大変だなと思った。
    地球ランド革命記は変な世界だ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年09月29日

    SFは文明批評の色彩を帯びることが少なくないが、そこで試されるのは作者の社会に対する洞察力である。どの作品についても作者は悲観的なだけでもなく楽観的なだけでもない。ただどのような状況でも、人間は人間であり続けるだろうことを、軽やかに物語っている。

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    Posted by ブクログ 2022年04月29日

    CL 2022.4.27-2022.4.29
    軽快なSF作品。
    コミカルで軽いタッチの文体が好きかと言うとそうでもないのだけど、ディストピアを描くにはこれくらい軽やかなほうがいいのかもしれない。

    リセット:この世界観はすごい。現代文明への痛烈な批判なんだけど、深刻になりすぎない書き振りであっさり読...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年08月15日

    消えた指を探しに色々な時代にタイムスリップする話や、突然やってきた巨大なミミズが文明を滅ぼす話、約三時間の記憶を永遠に保存できる認知症の薬が試験や恋愛、果ては拷問に転用される話などが皮肉やユーモアを交えて描かれる。著者が抱く現代の豊かさへの疑問に共感できた。

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声をあげます の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 海外文学
  • 出版社
    亜紀書房
  • ページ数
    280ページ
  • 電子版発売日
    2021年06月16日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    8MB

閲覧環境

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