残された人が編む物語

残された人が編む物語

1,870円 (税込)

9pt

消えてしまったあなたへ――
突然の失踪。動機は不明。音信は不通。
足取りを追って見えてきた、失踪人たちの秘められた人生。
喪失を抱えて立ちすくむ人々が、あらたな一歩を踏み出す物語。

主婦の上田亜矢子は、疎遠だった弟・和也が消えていたと知り驚愕する。
行方不明者捜索協会に依頼して、担当になった西山静香と、和也の行方を追うことに。
和也と時間を共にした人たちから聞かされる話は、亜矢子が知っていた弟とは違っていて……(「第一話 弟と詩集」)。
捜索のはてに、彼らがみつけたものとは。

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残された人が編む物語 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年01月19日

    いなくなった人に想いを馳せる生きている人の為のお話だと思った。誰かを亡くした人にとってはこういう風に解釈してもいいんだよと寄り添ってくれるような優しい良い本だった。

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    Posted by ブクログ 2022年10月08日

    1話目 またまた桂望実が泣かせにきたぞ
    2話目 やっぱりね
    3話目 あれ?ちょっと雰囲気変わったね
        これも好きだよ
    4話目 上手いよ じんときちゃうよ
    5話目 待った甲斐があった
        読み終わった瞬間次を期待しちゃう

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    Posted by ブクログ 2023年10月17日

    人が亡くなった場合、お葬式またはお別れ式や最近ではシンプルにお見送りのみをして火葬へと流れます。これは亡くなった人を送る儀式でありながら、残された人達が別れを実感するための儀式でもあります。この本では行方不明者を捜索しますが残念ながら皆亡くなっています。儀式がないまま亡くなっていると、亡き人の死を実...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月08日

    この本はまたとてもとても良かった。
    人間に必要なのは、真実ではなく物語、というキーワードにぐっときた。

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    Posted by ブクログ 2023年06月20日

    行方不明者を探す団体があるのは初めて知りました。
    いなくなった人を探す人々に寄り添った話。
    どれも辛い話ですが、自分なりの結着をつけるのは大事なのかなと思いました。
    生きるということは辛いこと。そう知らされた本です。

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    Posted by ブクログ 2023年03月05日

    どれも何とも哀しい物語で読んでて辛くなる場面もあったが、各編の主人公たちはそれでも前を向いて進もうとする想いに引き込まれた。この著者の作品は初めて読んだが、他の作品も読みたくなった。

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    Posted by ブクログ 2023年02月18日

    「弟と詩集」「ヘビメタバンド」「最高のデート」「社長の背中」「幼き日の母」
    5話収録の連作短編集。

    行方不明者捜索協会で働く西山静香と、そこを訪れた依頼者が失踪者の足跡を辿り亡者の人生の物語を編んでいく。

    関係者を訪ね歩く中で見えて来るのは良い事ばかりではない。
    亡くなった後で知る深い愛情もあれ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年12月25日

    家族、友人、別れた配偶者、前の会社の上司。その気になればいつでもつながれると思っていた暫く離れている人が亡くなっていることが判ったら…。5つの短編はそこから始まります。「行方不明者捜索協会」の業務は行方不明者の捜索が終了すると一旦終わりますが、突然残されてしまった人のために亡くなった人が最期にどんな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年11月12日

    突然、失踪した家族、友人、恩人が
    身元不明の死者として見つかったら
    すぐには受け入れられず
    なぜ?どうして?と
    自分自身を責めたり、悔やんだり
    他の誰かを恨んだりするかもしれない。
    それまで知らなかったその人の一生を
    辿って見つめ直すことで
    身近な人の死に対してやっと
    気持ちを整えることができるよう...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年10月25日

    音信不通、あるいは突然の失踪により
    家族や友人が目の前から消えてしまったら。
    5つからなる連作短編集。
    手がかりがなく「行方不明者捜索協会」を訪れた依頼人と
    担当者・西山静香が静かに編む物語。
    調べていく間に分かってくる過去。
    綺麗事ばかりではなく、知らなければ良かったと思うケースもある。
    どのエピ...続きを読む

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