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Posted by ブクログ
スーパーで買い物をする少しの間に、6歳の少女・沙恵は姿を消してしまった。母親の京子は半狂乱になって探し回るが見つからないまま。やがて12年の時が過ぎ…フリーライターの飯塚桃子はこの事件について本にしようと、関係者に取材して話を聞いていく。
沙恵が行方不明になった第1章からストーリーが始まるが、第2章になったところで突然18歳の沙恵が取材対象になっており、誘拐されても生きていたことが発覚。これだけでもうまいなぁと思ったが、その後も意外なところから展開を読者に知らせる形で、構成に感心した。娘の無事を信じるが故におかしくなってしまった母親、なんとか次に進むためにけじめをつけて新しい人生を歩むことにした父親、そしておかれた状況の中で必死に生き延びた少女と、当然の成長&母親とのぶつかり。どんでん返しとはいわないまでも、最後まで意外な展開があり。おもしろかった。
Posted by ブクログ
読み進めていくたび、ゴールポストが動いていく感じ。一章ごとに、変貌するミステリーと言われているけど、それ以上に変わる。ミステリーになっているけれど、それを考える隙がない。
スーパーでの数分の買い物の間に、6歳の少女の姿が消える。母親は、必死で探す。警察も学校も動くが、金銭の要求もなく、少女の身体も見つからない。周囲は、時間の経過とともに、徐々に諦めていく。少女の母親は決しって諦めない。
その母親の生涯をノンフィクション作品として出版しようと、フリーライターが当事者関係者への取材を重ねていく、という構成。
諦めない母親は次第に周囲から孤立して、離婚となり家も失う。それでも、探し続ける。
諦める事は、罪なのか、日常を保ち精神を保つ手段なのか。となるのかな、母親だったら諦めないよ!と、思うところで、子供達の状況が語られ始める。諦めないところと、受け入れるところを区別して生活を保つ子供達が尊い。
そして、諦めなかった母親の元に12年ぶりに成長した少女が戻る。成長した娘と、娘の保護を諦めない母親との間に亀裂が入り始める。
子供達が、大人すぎるなとは思うけど、楽しめました。
Posted by ブクログ
桂 望実さんの長編小説です。
スーパーで買い忘れに気付き戻った母を待っていた小学一年の娘、沙恵(さえ)が、入り口のベンチから忽然と姿を消してしまいます。
そして数年が経ち、離婚した京子は今日もひとりで、わが子の帰りを待ちながら情報を集めてビラを撒きます。
第一章は淡々と物語が進行して行きあまり変化がありませんが第二章でいきなりの展開。
そこからは空白の数年間に何があったのか徐々に明らかになって行きます。
親子、夫婦の絆、母親の子供に対する愛情、執着、誘拐事件の裏に潜む問題、サスペンス要素やホラー的要素もあり中盤から一気に引き込まれて行きました。
インタビュー形式になっていて登場人物も多いので若干の読みづらさはありましたがまあまあ面白かったです。
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