小説・文芸 - 文藝春秋作品一覧

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  • サイコパス
    3.8
    平気でウソをつき、罪悪感ゼロ……そんな「あの人」の脳には秘密があった! 外見はクールで魅力的。会話やプレゼンテーションも抜群に面白い。 しかし、じつはトンでもないウソつきである。不正や捏造が露見しても、 まったく恥じることなく平然としている。 ときには、あたかも自分が被害者であるかのようにふるまう。 残虐な殺人や善良な人を陥れる犯罪を冷静沈着に遂行する。 他人を利用することに長け、人の痛みなどこれっぽっちも感じない。 ――昨今、こうした人物が世間を騒がせています。しかも、この種の人々を 擁護する人も少なくありません。そうした人物は高い確率で「サイコパス」なのです。 もともと「サイコパス」とは連続殺人鬼などの反社会的な人格を説明するために 開発された診断上の概念です。しかし精神医学ではいまだ明確なカテゴリーに 分類されておらず、誤ったイメージやぼんやりとした印象が流布していました。 ところが近年、脳科学の劇的な進歩により、サイコパスの正体が徐々に明らかになっています。 脳内の器質のうち、他者に対する共感性や「痛み」を認識する部分の働きが、 一般人とサイコパスとされる人々では大きく違うことがわかってきたのです。 しかも、サイコパスとは必ずしも冷酷で残虐な犯罪者ばかりではないのです。 大企業のCEO、政治家、弁護士、外科医など、大胆な決断をしなければならない職業の人に サイコパシー傾向の高い人が多いという研究結果もあります。 最新脳科学が、私たちの脳に隠されたミステリーを解き明かします。
  • 十一月に死んだ悪魔
    -
    15万部のベストセラー『六月六日生まれの天使』を超える、衝撃の恋愛ミステリー! 鳴かず飛ばずの作家・柏原は交通事故で一週間分の記憶を失う。 その日を境に、突然意識が遠のき恐ろしい「穴」を見る発作を起こしてしまう。 十一年後、謎の美女・舞華と偶然出会った事をきっかけに、封印されていた記憶が戻り始め……。 幾重にもからんだ伏線と、衝撃のラスト! エロスと狂気、妄想と現実が錯綜する究極の恋愛ミステリー。
  • シャドウ・ストーカー 上
    3.7
    彼女の歌が聴こえたとき誰かが殺される。 人気歌手につきまとうストーカー。連続殺人の犯人は彼なのか? “人間嘘発見器”キャサリン・ダンス 待望の第3作! キャサリン・ダンスの友人で人気歌手、ケイリーはストーカーに悩まされていた。メールアドレスを変えても頻々とメールを送りつける男エドウィン。彼が数日後のコンサートに現れるという。ダンスが事態の対応に乗り出した矢先、ケイリーの側近が殺害された……。いかなる嘘も見抜く《人間嘘発見器》キャサリン・ダンス第3作!
  • 空海曼陀羅
    3.0
    日本史上、最大の宗教家にして思想家である弘法大師空海に、9人の識者が様々な角度からアプローチ。 密教界のカリスマの壮大な宇宙を遊泳し、その奥義に迫るエキサイティングなアンソロジー。編著者は空海ラブな夢枕獏! 【目次】 松岡正剛「五大にみな響きあり」 菊池 寛「弘法大師」 藤巻一保「空海密教の思想」 吉田絃二郎「沙門空海」 清水義範「空 海」 荒俣 宏「空海の言霊狩り」 岡本光平「空海の飛白体」 ジョージ秋山「弘法大師空海」 夢枕 獏「ブッダの方舟(はじめに)」
  • ミッドナイト・バス
    3.8
    男が運転する深夜バスに乗車してきたのは、16年前に別れた妻だった。 壊れた「家族」という時計は再び動き出すのか―― 家族の再出発を描く感動長篇。 第151回直木賞候補作! 故郷に戻り、深夜バスの運転手として働く利一。 子供たちも独立し、恋人との将来を考え始めた矢先、バスに乗車してきたのは、16年前に別れた妻だった。 会社を辞めた長男、結婚と仕事の間で揺れる長女。 人生の岐路で、忘れていた傷と向き合う家族たち。 バスの乗客の人間模様を絡めながら、家族の再出発を描いた感動長篇。 解説・吉田伸子
  • オバマへの手紙 ヒロシマ訪問秘録
    5.0
    2016年5月27日、オバマ米大統領が、現職の米大統領として初めて、広島を訪問した。米国内ではずっと、「原爆の謝罪につながる」として避けられてきたヒロシマ訪問がなぜ可能になったのか。 筆者は読売新聞のワシントン特派員として3年間アメリカに駐在したが、そのとき、アメリカ人が知っている日本の都市が、東京の次が広島であることに驚き、以来、ずっと広島と原爆に興味を抱いてきた。そして2011年、広島テレビの社長に就任したとき、ひとつの可能性に賭けてみようと思った。 ――2016年のサミットは日本で開かれる。この年はオバマの最後の年でもある。そのとき、広島を訪問する可能性は、ある。 筆者は地元メディア社長として、その人脈をフル稼働して、ヒロシマ訪問を動かしはじめた。広島市民の声をホワイトハウスに届けた「オバマへの手紙」をはじめ、日米両国でのロビー活動にいそしむなど、慎重に準備は進められた。そして――記憶に新しいオバマ訪問の舞台裏を、ダイナミックに描いたインサイドストーリー。 ヒロシマの平和の心を世界へ。感動の秘話満載のルポルタージュ。 オバマ広島演説(英文/日本語訳)を付録として掲載。
  • ドナルド・トランプ 劇画化するアメリカと世界の悪夢
    3.5
    空虚なポピュリストか? それともアメリカの歴史に残る大統領 レーガンの再来か? 現実味を帯びてきた「トランプ米大統領」の誕生。 異端視される彼の孤立主義・反知性主義も、実は米国の“国是”であることを明らかにする。 【おもな目次】 <序章 トランプとレーガン> 道化師から本命候補へ/リアリティショー/生来の演技力 など <第1章 トランプ家創業者はドイツ貧農> ルーツ隠し/ゴールドラッシュ/故郷に錦を飾る など <第2章 トランプをつくった男> 上昇志向を飢え付ける/鬼気迫るケチの哲学/人種差別の系譜 など <第3章 トランプはやはり問題児だった> 教師を殴る/軍隊式学校へ/徴兵逃れ疑惑 など <第4章 トランプの結婚> 婚前契約/ゲレンデの決闘/夫婦間レイプ疑惑?/根底に女性不信 など <第5章 トランプのビジネス> 命懸けの家賃取立て/親の七光り/「無視よりも悪評がよい」 など <第6章 政治家トランプの肖像> 「死刑復活」煽る/「黒人になりたい」/選挙戦で金儲け? など <第7章 トランプと「怒りの時代精神」> 白人の反乱/アメリカの自虐史観/「逆差別」に不満 など <第8章 トランプの宗教戦争> 行き過ぎたPCに反感/イスラモフォビアを梃子に/日系人強制収容は正しい? など <第9章 福音派とトランプ> 動き始めた福音派/トランプの信仰/カトリックの謎 など <第10章 「封じ込めドクトリン」> 「ネオ棍棒外交」の一面?/「トランプ政権」を願う中国 など <あとがきに代えて 二一世紀の「アメリカ問題」> 壁を崩す人、築く人/ヒトラーとトランプ/トランピズムの来襲 など
  • 巨人軍「闇」の深層
    3.8
    野球賭博、清原シャブ逮捕、原監督1億円恐喝事件……週刊文春スクープ記者、執念の一撃! 2016年3月、巨人軍の高木京介投手が野球賭博に関与していたとして、渡辺恒雄最高顧問を含む巨人軍トップ3人が電撃辞任した。2015年秋、野球賭博に手を染めていた3人の現役巨人軍投手が解雇され、再発防止策が講じられて沈静化した矢先の出来事だった。 振り返ればここ数年、巨人軍は数々のスキャンダルに見舞われてきた。 2012年には原辰徳監督(当時)が女性スキャンダルをネタに反社会的勢力から1億円を恐喝されていた事件が発覚。 その後、阿部慎之助捕手、内海哲也投手にも女性スキャンダルが浮上。その背後には暴力団関係者の影が見え隠れしている。 そして2016年2月には清原和博元選手が覚せい剤使用で逮捕。しかも、清原に薬物を渡していた巨人軍の元同僚投手は、「巨人時代から薬物を使用していた」という爆弾証言をおこなった。 「常に紳士たれ」をモットーにしてきた名門球団に、いったい何が起きているのか? スキャンダルの背景を探ると、野球選手の名声やカネを目当てにして巧みに近づいてくる反社会的勢力の存在がある。 そして、「コンプライアンス」を旗印に読売新聞グループをまとめあげてきた強力な司令塔「コンプラ軍団」の誤算も見えてくる。 江川事件、KK(桑田清原)ドラフト事件、桑田の登板漏洩事件などの歴史を辿りつつ、最新のスクープも満載。 巨人ファンもアンチ巨人も必読の一冊。
  • 国のために死ねるか 自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動
    4.0
    もっとも死ぬ確率が高い特殊部隊の創設者が語る究極の組織論。 新安保法制が施行され、「自衛隊員の戦死」が現実味をおびてきた。しかし、今の日本という国家に「死ね」と命じる資格はあるのだろうか。国のために死ねる人間を作るにはどうしたらいいのか――。 【著者プロフィール】 1964年生まれ。日本体育大学から海上自衛隊へ。防衛大学校指導教官、「たちかぜ」砲術長を経て、イージス艦「みょうこう」航海長に。在任中の1999年、能登半島沖で不審船と遭遇。この事件を契機に創設された海上自衛隊内初の特殊部隊「特別警備隊」に配属され、現場突入部隊の初代指揮者として足かけ8年間在籍。42歳で退官し、ミンダナオ島に拠点を移し、日本を含む各国の警察、軍隊を指導。現在は日本の警備会社のアドバイザーを務めるかたわら、私塾を開いて、みずからの知識、技術、経験を後進へ伝えている。 【おもな目次】 第一章  海上警備行動発令 北朝鮮戦闘員の目/初めての海上警備行動/警告射撃開始 など 第二章  特殊部隊創設 特別警備隊準備室/レンジャー訓練の実態/自衛隊は弱いのか など 第三章  戦いの本質 拉致被害者を奪還できるか/相手に勝つということ/平時と非常時/常識を捨てられない問題 など 第四章  この国のかたち あなたの国は、おかしい/トロい奴は餌/危うい行動美学 など
  • 一〇〇年前の女の子
    4.0
    「わたしにはおっ母さんがいなかった」 明治四十二年、上州からっ風の吹く小さな村で生まれた母テイは、米寿を過ぎてから絞り出すように語り始めた――生後一か月で実母と引き離され、養女に出された辛い日々を。そして故郷をいろどった四季おりおりの行事や、懐かしい人びとを。 新緑の茶摘み、赤いタスキの早乙女の田植え、家じゅうで取り組むおカイコ様。 お盆様にお月見、栗の山分け、コウシン様のおよばれのご馳走。 初風呂と鮒の甘露煮で迎えるお正月様。 農閑期の冨山のクスリ売りと寒紅売り、哀愁のごぜ唄。 春には雛祭りの哀しみがあり、遊郭での花見には華やかさがあった。 語る母、聴き取る娘。母と娘が描きあげた、100年をけなげに生きた少女の物語は、色鮮やかな歳時記ともなった。 2010年に刊行以後、さまざまな新聞・雑誌に書評が掲載され、NHK「ラジオ深夜便」での、著者の「母を語る」も評判となった。多くの感動と共感を読んだ物語の待望の文庫化。新たに、足利高等女学校の制服姿のテイや家族写真、また新渡戸稲造校長の女子経済専門学校での写真などを掲載。解説は中島京子。
  • 猫は剣客商売
    3.5
    化け猫が悪を仕置きするシリーズ第4弾 南町奉行所同心、「猫まんじゅう」とのあだ名をもつ文吾は幼馴染の静馬に再会する。静馬には何か秘密があるようで……。
  • 秋色(上)
    -
    「秋色」とは、心の中にある秋景色のこと、である。 世界的に有名な建築家と京都の名家出身の二廻り年下の妻、この華麗なる夫婦の実態は……夫には三十年来の愛人がいる。常に控えめな妻は、シドニー行の機内で出会った奈良の老舗の二男坊に惹かれていく。シドニー、麻布、銀座、奈良、京都、伊豆山と舞台を移して、華やかに、かなしく、時におそろしく展開される人間模様と愛のかたち。
  • 「暗黒・中国」からの脱出 逃亡・逮捕・拷問・脱獄
    4.3
    10万人を動かした中国最大の民主化勢力幹部 逃亡2万キロの全記録。まさに現代の『水滸伝』だ。 巨額の贈収賄や不正ビジネスが横行する中国共産党、資産隠匿に手を染める高級幹部たち……。腐り切った現体制に業を煮やした共産党若手エリートは、社会問題を考える人々の食事会に参加したのをきっかけに、次第に体制改革運動に身を投じてゆく。 著者らを待ち受けていたのは、国内安全保安局(いわゆる秘密警察)による監視、尾行、盗聴だった。そして逮捕、監禁、拷問すれすれの非人道的な取り調べ……エスカレートする弾圧から逃れるため、彼らは家族も捨てて逃亡を開始する。 中国国内には当局の厳重な監視をかいくぐって民主化シンパたちの地下ネットワークが張り巡らされている。か細い糸をたどって潜伏先を探すが、すぐに当局の包囲網が彼らを追い込む。 逮捕された後、当局の取り調べは熾烈を極める。自白しない著者の前に、妻まで連れてこられ、強烈なプレッシャーをかけられた。運良く獄から出られても、監視の目はつきまとう。 息詰まるようなサスペンスが次から次へとやってくる中、それでも彼らは逃げ続ける。チベット、香港、ミャンマー、タイ……。拠点を移しながら活動を続け、ときおり北京にもこっそり戻り、体制改革へのアピールを続けてゆく。再び捕まったら一巻の終わり。ボロ雑巾のようになるまで人間性を破壊され、闇に葬られる。 祖国の民主化のため、凄まじい人権侵害と闘い続ける英雄豪傑たちの群像。
  • はんざい漫才
    3.0
    女三十一歳、寄席ではじける! スキャンダルの傷をもつ漫才コンビが神楽坂倶楽部に出演することに。席亭代理・希美子にも人生の決断の時が。寄席ミステリ第三弾!
  • 読書脳 ぼくの深読み300冊の記録
    3.9
    人間の知の世界全体がいまほど劇的に変わりつつある時代はない。そんな時代に「知の巨人」が選んだ読むべき本とは。 第1部 巻頭対談 石田英敬東大教授×立花隆 「読書の未来」 ・・・単行本刊行時、東京大学附属図書館副館長を務めていた石田教授と、電子書籍と紙の本との違い、東大新図書館構想、ヴァーチャル書棚、ソーシャル・リーディングなど、本のデジタル化によって大変貌を遂げつつある「知」の最前線までを語り尽くす。 第2部 週刊文春連載「私の読書日記」(2006.12.7号~2013.7.14号)6年分 ・・・選ぶいちばんの基準は広義の「面白い」ということ。広い関心領域の中から読む価値のある本を紹介。
  • 女が動かす北朝鮮 金王朝三代「大奥」秘録
    4.0
    独裁の陰に女あり。 美女・悪女・猛女・烈女が謎多き独裁体制を動かしていた 水爆実験やミサイル発射で国際社会を威嚇する一方、残虐な手法で最高幹部を次々に粛清する金正恩。 金王朝の内幕には謎が多いが、ひとつだけ確実なことがある。 それは、「北朝鮮の権力中枢では、女性たちが大きな役割を果たしてきた」という歴史だ。「国母」とされる金正淑(金正日の母)、成恵琳と高英姫(金正日の妻)、金敬姫(金正日の妹)……彼女たちが大きな権限を握り、金王朝の中で決定的な役割を果たしてきた。 現在、ミサイル発射の権限を持つ「7人組」のうち3人が女性である(姉・金雪松、妹・金与正、叔母・金敬姫)という事実をみても、それは明白だ。 金正恩を取り巻く女性たちの暮らしぶり、生きざま、権力闘争を研究することによって、金王朝の謎が見えてくる。 権力者として台頭する異母姉妹・金雪松と金与正、第一夫人の李雪主、金正男の母・成恵琳、金正恩の母・高英姫、急速に力を失いつつある叔母の金敬姫……。嫉妬、マザコン、不倫、隠し子、淫乱、正妻と妾……韓流ドラマより刺激的な実話を堪能あれ!
  • 情報機関を作る 国際テロから日本を守れ
    3.0
    東京五輪、サミットは大丈夫なのか? いま地球上をテロの嵐が吹きまくっている。国際テロ組織を抑え込む特効薬はインテリジェンス(情報)しかない。情報収集と防諜の極意を元警視総監が明かす! テロリストを制圧する秘密兵器……それは「情報」である。 世界で発生するテロは、年間1万件以上にも及ぶ。だが、情報機関が未然に防いだテロ計画は、この数倍にものぼると言われている。 テロリスト摘発のため、情報機関は尾行や監視などあらゆる手段を駆使し、ときにはテロ組織にスパイを潜入させて人的情報(ヒューミント)を収集する。作業はすべて隠密裏に遂行され、成果が華々しく報道されることはまずない。 著者は警察時代、公安・外事畑を長く歩み、テロ組織や外国スパイとの闘いに明け暮れてきた。北朝鮮拉致工作員を追い詰めるために、コードネーム「パンドラ」作戦も指揮した経験をもつ。本書では今だからこそ明かせる体験や、過去の大物スパイの実例など豊富なエピソードを紹介しつつ、日本も早急に情報機関を作り、情報収集と防諜の態勢を整えるべしと説く。 東京オリンピックや伊勢志摩サミットを控え、日本にもテロの脅威がしのびよる。中国や北朝鮮、ロシアなどのスパイ行為もいまだに活発におこなわれている。経済スパイ行為も止む気配がない。「情報」に甘い日本人への警告に満ちた一冊。
  • 世界最強の女帝 メルケルの謎
    3.9
    東ドイツ出身の地味な物理学者は、 いかにしてドイツ初の女性宰相という地位を得たのか。 東ドイツの秘密警察との関係は? 外遊先で、また閣議中に流した涙のわけ。 恩人コール首相を追い落とした権力闘争、 オバマ、プーチン、サルコジとの駆け引き…… ヨーロッパの頂点に位置する「ドイツ帝国」最高権力者の 知られざる実像に、熟練ジャーナリストが挑む。
  • 文藝春秋3月特別増刊号 司馬遼太郎の真髄 『この国のかたち』[雑誌]
    -
    815円 (税込)
    没後20周年 特別増刊号 永久保存版  司馬遼太郎の真髄 『この国のかたち』 ◎司馬遼太郎が日本に遺したもの 磯田道史×半藤一利 ◎『この国のかたち』という宇宙 ●私は『この国のかたち』をこう読んだ 井上章一/岡本行夫/尾崎護/鹿島茂/寺島実郎/中西輝政/新浪剛史/福田和也/藤井裕久/水木楊/藻谷浩介/山内昌之/山折哲雄 ●『この国のかたち』は司馬作品のエッセンスだ! 東谷暁 ◎司馬遼太郎の想い出 風のように去った人 山崎正和/唯唯、忘じがたく候 吉田直哉/菜の花 高峰秀子/大河小説を大河ドラマにすると 小山内美江子 ●司馬作品のヒーローを演じて 俺の教室・司馬作品 勝新太郎/おりょうを演じて 中村玉緒/もう一度演じたい役 平幹二朗 ◎司馬遼太郎と戦国武将たち ●「小説 軍師二人 後藤又兵衛 真田幸村」  ●夢の残照 名作『豊臣家の人々』を読む 後藤正治 ●戦国武将の魅力─真田幸村のライバルたち 伊東潤×木下昌輝 ◎司馬遼太郎の全貌 ●司馬遼太郎の書斎風景 上村洋行(司馬遼太郎記念館館長) ●戦車兵だった司馬さん 担当編集者が語る「私だけが知る司馬遼太郎」 中井勝 ●司馬遼太郎に耽る 谷沢永一×尾崎秀樹 ●通が選ぶ「司馬作品」わたしの一冊 浅井愼平/杏/井上一馬/川勝平太/齋藤孝/佐々木毅/佐々淳行/清水義範/津本陽/成毛眞/縄田一男/西木正明/林望/宮城谷昌光 ●これだけは読みたい厳選35作 鴨下信一 ●NHKスペシャルと司馬さん 谷口雅一(NHKプロデューサー) ●「日本史年表」でみる司馬作品群 東谷暁 ◎時局のなかの司馬遼太郎 ●田中角栄と日本人 司馬遼太郎×山本七平 ●開高健への弔辞 司馬遼太郎 ●オウム真理教と日本軍 司馬遼太郎×立花隆 ◎[司馬遼太郎記念館]への招待

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  • High and dry (はつ恋)
    4.2
    14歳の秋。生まれて初めての恋。相手は20代後半の絵の先生。ちょっとずつ、ちょっとずつ心の距離を縮めながら仲良くなっていくふたりに、やがて訪れる小さな奇蹟とは……。毎日を生きる私たちに、ひととき魔法をかけてくれる、美しい魂の物語。かわいらしいイラスト満載で、心がぽかぽか温まる宝石のような一冊。
  • ルポ 老人地獄
    3.2
    絶望の老人社会を告発する、硬骨の社会派ノンフィクション! 近い将来3人に1人が高齢者となる日本では、老人をめぐる状況が凄まじい勢いで悪化している。それも貧困層ばかりか、中流層も「地獄」へ引き込まれようとしているのだ。 たとえば…… ・全国各地に「無届け老人ホーム」が増加。古い空き家で、同じ部屋に男女を雑魚寝させる「お泊りデイ」施設も。排泄物の臭気が充満する不衛生な環境で、ノロウイルスが蔓延したり、転んでケガするケースが続出。それでも「安い料金」が魅力となり、入居させたい家族は後を絶たない。 ・北海道には「老人下宿」なるものが増えている。狭い部屋が与えられ食事が出るが、経営者が逃げてしまい、入居者が突然放り出される例も。 ・特別養護老人ホーム(特養)を経営する社会福祉法人のなかには、濡れ手で粟のボロ儲けをし、まさに「老人食い」で肥え太っているものもある。政治家の介在が見え隠れするケースも。 ・介護計画を立てるのはケアマネージャー(ケアマネ)。ところが、ケアマネが特定の施設にカネが落ちるよう誘導し、入居者が無意味に高い料金を払わされるケースも多発。 ・未婚率の上昇とシングルマザーの増加により、低所得の独居高齢者は激増。年金をきちんと払っていても、年金基金が破綻し、実質無収入となる老人も増えている。 ・国民健康保険が払えない低所得の老人たちから、無慈悲な「強制徴収」に踏み切っている自治体も 団塊世代が後期高齢者入りする2025年以降は、もっと悲惨な現実が待ち受けている。はたしてわれわれは自分を守るためにどうすべきか? そのヒントが本書にある。
  • バーニング・ワイヤー(上)
    4.3
    人質はニューヨーク! リンカーン・ライム・シリーズ 電力を操作して殺人を繰り返す凶悪犯を追うリンカーン・ライム。だが天才犯罪者ウォッチメイカーの影が…人気シリーズ第9弾。
  • 開幕ベルは華やかに
    3.5
    人間ドラマを堪能! ベストセラーミステリー復刊 名女優と歌舞伎界の大物の舞台中に、殺人事件が。舞台裏の壮絶な人間ドラマと、驚愕の幕切れに酔いしれる不朽の傑作ミステリー。
  • 「文藝春秋」で読む戦後70年 第一巻 終戦から高度成長期まで
    -
    「当事者主義」という編集方針を掲げ、その時代の話題の出来事について、関係者たちの証言をもとにした記事を掲載し続けてきた月刊『文藝春秋』。そんな『文藝春秋』の記事で戦後70年を振り返る特別増刊全4巻を刊行。第1巻は、「終戦から高度成長期まで」。戦後最大のスクープといわれる「昭和天皇独白録」をはじめ、「死後十五年目の発見 処刑直前の日記公開 東條英機」や「『貧乏人は麦を食え』のヒトの回想 大蔵大臣はつらい 池田勇人」、「時の幹事長がぶち上げた政権構想 日本列島改造の青写真 田中角栄」などを掲載。
  • イタリア「色悪党」列伝 カエサルからムッソリーニまで
    4.0
    イタリア男といえば、軽いノリの女好き「ちょい悪オヤジ」ばかり? 「史上最強」とされる古代ローマ帝国が誕生し、ルネサンスの文化・芸術が花ひらいたかの地には、世界史を動かし、時代を騒がせた男たちが歴史上に多く存在する。 文字通り「英雄色を好む」だったカエサル、ベッドの上でも天才だったダヴィンチ、華麗なる夜の外交官カサノヴァ、セックスと権力におぼれた独裁者ムッソリーニなど、なみはずれた才能と実行力を持ち、なおかつ華やかな女性遍歴がつきまとった「色悪党」たちの物語。
  • 永田鉄山 昭和陸軍「運命の男」
    3.9
    陸軍士官学校を主席で卒業し、陸軍大学では成績優等者として恩賜の軍刀を授与された「陸軍の至宝」永田鉄山。 50歳にして陸軍省の要職、軍務局長に抜擢されたが、その1年後、白昼の陸軍省内で現役の中佐に斬殺されてしまう。 後年、「永田がいれば大東亜戦争は起きなかった」とまで評された男は、なぜ殺されたのか。怪文書が飛びかい、クーデター計画が相次いだ陸軍内の「派閥抗争」の渦中で、永田が闘い続けたものとは何か。 日本近代史上、類のない衝撃的な事件の真相に迫るノンフィクション評伝。
  • 潜伏者
    3.4
    大人気「――者」シリーズ! 少女連続失踪事件にまつわる奇妙な小説。証拠不十分ながら服役した容疑者が出所し──。折原ワールド全開の傑作長編ミステリ!
  • 髑髏の檻
    4.0
    ディーヴァーを継ぐ鬼才の人気シリーズ最新作 宝探しサイトで死体遺棄現場を知らせる連続殺人。天才殺人鬼を兄に持つ若き刑事が挑む犯罪の全貌とは。驚愕の展開を誇る鬼才の新作。
  • 中上健次の生涯 エレクトラ
    5.0
    文学の獣が、叫び、泣き、疾駆する 現代文学の巨人、中上健次はいかにして作家になり、いかにして死んでいったか。幼少期から最期までを丹念な取材で描いた傑作評伝
  • 奇聞・太平洋戦争
    -
    太平洋戦争の敗戦から70年、あの戦争とは何だったのか。戦争にまつわる物語は、戦場の兵士たちにだけあったわけではない。花街の名物女将が語った軍人の素顔やシベリア抑留者たちの厳しい現実、日本の裏側、ブラジルの移民の太平洋戦争、日中戦争について書いた小学生の作文など、動乱の時代を生きた市井の人々の体験談から日本人にとっての戦争の真実を明らかにしていく。
  • 誰も「戦後」を覚えていない [昭和20年代後半篇]
    4.0
    1950年から54年。現在の日本を決めた戦後の最重要期を日本人は忘れている 朝鮮戦争。進駐軍。暴力衝動。性の開放。歌舞伎、寄席、相撲の復活。ハードボイルド小説の上陸。凶悪犯罪。不可解な激動の時代
  • プロ野球「衝撃の昭和史」
    3.9
    かつて日本のプロ野球では、かくも熱い人間ドラマが繰り広げられていた――。広島対近鉄の日本シリーズにおける「江夏の21球」をめぐっては、広島のサードだった三村や、近鉄の三塁ベースコーチだった仰木などからの証言を紐解きながら、従来と異なる視点で、真実に迫る。ベーブ・ルース、ルー・ゲーリッグらと対戦した沢村栄治については、意外な夫婦関係を浮き彫りにする。さらには上田監督の抗議が1時間以上におよんだ阪急とヤクルトの日本シリーズ、昭和34年の初の天覧試合の後日談など、これまで語られることのなかった12本の球界秘話が明かされる。月刊「文藝春秋」で反響を呼んだ特別連載待望の新書化。
  • 中国共産党「天皇工作」秘録
    3.5
    初めて明かされる天皇極秘訪中計画の全貌 1984年中国政府は田中角栄を通じて昭和天皇の訪中を画策。その後も同様の工作は繰り返された。中国はなぜ天皇にこだわるのか
  • 麻原彰晃の誕生
    3.6
    宗教団体が狂気を帯びた、そのルーツは何か? 地下鉄サリン事件などで死刑判決を受けたオウム真理教の教祖に狂気が宿った原因は何だったのか。幼年期に遡る徹底取材で闇を描く
  • 最終講義 生き延びるための七講
    4.1
    学びの本質をとく、感動の講演集 神戸女学院大学退官のさいの「最終講義」を含む、著者初の講演集。学校という場のもつ意味、学びの真の意味が立ち上がる感動の書
  • 再生の島
    5.0
    都会っ子が離島で変身!? 奇跡の1000日間の記録 沖縄の離島でのゲームなし、テレビなし、消灯十時の共同生活が都会からやってきた中学生たちを変えた。実際にあった、現代の変身譚。
  • 合本 ダブル・ファンタジー【文春e-Books】
    2.7
    奈津・三十五歳、脚本家。尊敬する男に誘われ、家を飛び出す。“外の世界”に出て初めてわかった男の嘘、夫の支配欲、そして抑圧されていた自らの性欲の強さ――。 もう後戻りはしない。女としてまだ間に合う間に、この先どれだけ身も心も燃やし尽くせる相手に出会えるだろう。何回、脳みそまで蕩けるセックスができるだろう。そのためなら――、そのためだけにでも、誰を裏切ろうが、傷つけようがかまわない。 「そのかわり、結果はすべて自分で引き受けてみせる」
  • 合本 贄門島(にえもんじま)【文春e-Books】
    -
    房総の海に浮かぶ小島・美瀬島。浅見光彦の父・秀一は21年前、当地で海難事故に遭った。生贄送りの因習があるこの島で九死に一生を得た彼は、朦朧とした意識のなか「こんなに続けて何人も送ることはない」「そうだな、来年に回すか」と囁く声を聞き、その翌年、心臓発作で落命した。光彦は父の死の謎に興味を抱き、現地へと向かった。そこで接触してきた男は、風光明媚なこの地で起きた連続失踪事件の究明を浅見に託し、姿を消した――。 大人気の浅見光彦シリーズの名作が合本となって登場!
  • 幽霊恋文
    3.0
    夕子の友人・咲のもとに、不運な死に方をした恋人から「近々迎えにいく」という直筆の手紙が届く。早速、夕子と宇野はその恋人の母親に手紙を見せにいくが、彼女のなかに、死んだ息子への思いと、咲への憎しみが今の燃え立っているのを知る――大好評「幽霊シリーズ」第24弾。
  • 日本人のここがカッコイイ!
    3.0
    やっぱり日本ってヘンな国? ホームレスも荷物を整理、「しょうがない」と「がんばる」が共存、優しさと曖昧さ。31カ国36人の外国人が見た不思議な国・日本。
  • 鬼平秘録
    -
    永遠のベストセラー「鬼平犯科帳」シリーズ。「鬼平」こと火付盗賊改方長官・長谷川平蔵と手下の与力・同心、そして個性豊かな密偵たちの活躍を人情味豊かに描いた同作は、作者の池波正太郎さんが亡くなって25年経った今も、人気が衰えることはありません。 鬼平犯科帳が生まれた舞台裏から、作家が見た鬼平と池波さんの凄み、そして現代を生き抜くための鬼平の名言まで、これまで「オール讀物」誌が掲載してきた鬼平にまつわるすべてを凝縮したのが本書です。 各界の熱烈鬼平ファンが選出した傑作4作品と、さいとう・たかをさんの劇画コミック「鬼平犯科帳 第一話」も収録。興味はあるけどまだ鬼平を読んだことがない方、何度も読み込んだ方、中村吉右衛門さん主演のドラマで鬼平を知った方――あらゆる読者におすすめの1冊です。 【※この電子書籍に収録されている漫画「鬼平犯科帳 第一話」は、1ページずつの画像として収録されています。小さな端末で文字が読みづらい場合、拡大操作をしてご覧ください。】 【主な内容】 鬼平犯科帳傑作選「暗剣白梅香」「兇賊」「本門寺暮雪」「穴」 現代を生き抜くための鬼平の名言/青木逸美 さだまさし、鬼平を語る。 長谷川平蔵の秘密/池波正太郎×江國滋 鬼平を書く楽しみと苦しみ/池波正太郎 鬼平ゆかりの地を訪ねて/松本英亜 鬼平「テレビ」の名台詞/春日太一 鬼平の凄み/逢坂剛×諸田玲子 作家が見た池波さん/渡辺淳一、井上ひさし、藤沢周平 私にとっての長谷川平蔵/中村吉右衛門 劇画「鬼平犯科帳 第一話」/さいとう・たかを 「鬼平犯科帳」全巻ブックガイド
  • ビッグデータ・コネクト
    4.1
    いま、そこにある個人情報の危機を描く警察小説 公立図書館の私企業との提携を進めるエンジニアが誘拐された。サイバー犯罪捜査官とはぐれ者ハッカーのコンビが個人情報の闇に挑む。
  • 学習院
    3.0
    日本近代の変化と歩みは、「学習院」という学校の変遷と密接に関わっている。 そもそも華族の学校として誕生した学習院だが、しだいに非華族の学生・生徒が増え、さらには軍人養成学校の色彩を帯びてくる。東條英機もその一人だ。 一方で、主立った皇族もここで学ぶが、皇太子時代の今上陛下が学習院を卒業していないのは、意外と知られていない。公務多忙のため単位不足だったからだが、卒業扱いにしようとする院内の風潮に真っ向から反対したのは、あの清水幾太郎だった。 吉田茂、三島由紀夫、近衛文麿、志賀直哉、朝吹登水子など、学習院に縁の深い、皇族・華族・軍人・文化人の逸話にも触れる歴史読物。
  • あなたの隣のモンスター社員
    3.7
    本当にあったモンスター社員の事件簿 削除されたメール、巧妙なアリバイ作り、ネットでの誹謗中傷。 一見「いい人」がある日、本性を現す── たった一人のモンスターが組織を破壊してしまうことも…… 平気で嘘をつく。 被害者を装い、同僚を陥れる。 見事な演技力で周囲を翻弄し、職場の人間関係をクラッシュさせる。 良心や倫理観が欠損し、その場かぎりの言い訳を積み重ねる。 自己愛が肥大し、虚言や自慢話ばかりまき散らす。 すぐに「損害賠償を請求する」と会社を脅す。 ネットに会社や上司の悪口を書き込み、「ブラック会社」と罵る。 周囲から見えづらい巧妙なパワハラで同僚をノイローゼにする── 社労士である著者のもとには、近年「モンスター社員」の相談が急増している。 モンスター社員は、単なる「問題社員」とはまったく違う。 その理解しがたい心理や行動はまさに「モンスター」だ。 ファイルNO.1 見事な演技力で同僚をセクハラ加害者に仕立て上げた清楚な女性社員 ファイルNO・2 「路上駐車はいけないと教えない会社が悪い」慰謝料を要求する社員 など、著者が実際に遭遇してきたモンスターの実態と素顔に迫る。 ◆ほとんどのモンスターは第一印象がいい? ◆モンスターの仮面の下 ◆理解不能に見えるモンスターの心理とは? ◆タイプ別モンスター撃退法 ◆モンスターの見分け方と履歴書・面接のポイント ◆モンスターを採用してしまったら? 一見ふつうの人にしか見えないモンスターたちは何を考えているのか? モンスターを生まない会社つくりへの現場からの緊急提言。
  • 太平洋戦争の肉声(1)開戦百日の栄光
    3.0
    戦後七十年の特別企画として、これまで「月刊文藝春秋」やその増刊に掲載された戦争体験者の手記や記事を再編集、戦後レジームからの脱却が叫ばれるいまあらためてあの戦争とは何だったのかを考えるシリーズ全四巻。第一巻の「開戦百日の栄光」では、昭和十九年のロンドン海軍軍縮予備交渉に臨んだ山本五十六のインタビューや真珠湾攻撃成功後の機動部隊の航空参謀だった源田實の手記や加藤隼戦闘隊の奮戦ぶりを伝える記事など、華々しい戦果を伝える名将たちの証言を中心に構成。
  • 花鳥の夢
    4.1
    狩野派を引き継ぎ変革した天才の生涯 安土桃山時代。権力者たちの要請に応え「花鳥図襖絵」など、次々と新境地を拓いた天才画家・狩野永徳。芸術家の苦悩と歓喜を描く。
  • トヨタ生産方式の逆襲
    4.1
    不朽の「カンバン方式」、これが真髄だ! ジャスト・イン・タイムが鉄則のトヨタ生産方式を正しく運用すれば、儲かる会社に必ずなる! カンバン方式の生みの親・大野耐一氏の右腕だった父の薫陶を受け、親子2代でトヨタ生産方式の伝道者となった著者でしか書けなかった「秘中の秘」のメソッドを初公開する! 第1章 「常識」を疑い、パラダイムを変えよ 第2章 「タイミング」を売れ! 第3章 顧客ニーズと生産体制のマッチ 第4章 「サラダ理論」で需要予測とオサラバしよう! 第5章 ホワイトカラーという「魔物」 第6章 下請けを巻き込んで効率的なモノ造り 第7章 短納期こそ最大の顧客満足
  • ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪
    3.7
    就活生の最大の恐怖「ブラック企業」。大量採用した正社員をきわめて劣悪な条件で働かせ、うつ病から離職へ追いこみ、平然と「使い捨て」にする企業がそれ。誰もが知る大手衣料量販店や大手家電メーカーの新入社員集団離職など豊富な実例を元に、「ブラック企業の見分け方」「入ってしまった後の対処法」を指南。社会の側の解決策まで視野に入れた、決定的な1冊。
  • 三国志談義
    3.0
    曹操69点、劉備57点、孔明は……? 桃園の誓いから諸葛孔明の死まで――「三国志」を愛する薀蓄過剰な二人が名場面の舞台、登場人物、名句・名言を語り尽くした放談録!
  • 蜻蛉始末
    4.1
    光と影の宿命を負った二人の男。歴史ミステリー 明治12年、政商藤田傳三郎は贋札事件の容疑で捕縛された。維新前後の激動の世で、宿命を負った二人の男の友情と別離、対決を描く
  • 堕ちられない「私」 精神科医のノートから
    3.0
    うつ病などの心の病にかかったり、ドラッグ、暴力などの問題を引き起こしたりするのは、実は「堕ちる力」を失った人である。私はそのことに診察室で気づいた──。 誰もが表向き「健全なクリーンさ」を演出する時代。 でも、人間ってそんなに明るく健全なものですか? 精神科医の説く21世紀の「新・堕落論」。 高学歴・一流企業に勤めるミナコ(20代)。不眠不休で働き続けて頭が真っ白になって来院。「そんなにがんばらなくていい」というアドバイスに、ミナコは言った。 「その、がんばらない方法を教えてください!」 居酒屋チェーン店の過重労働で様子がおかしくなっているのをみかねた妻に連れられてきたハヤト(30代)。完全にマインドコントロール下にあるハヤトを見て著者は思う。 「昔、新興宗教が果たしていた役割を、今はブラック企業が担っているのではないか?」 インスタグラムの「いいね!」が減るのが怖くてたまらず、行きたくないところへ行き、食べたくないものまで食べてフラフラになっている女性患者・・・・。 30年もの豊富な臨床経験を持つ著者が、「いまだかつてない上昇圧力の強い時代」に生きる人々の悲喜劇を通し、「堕ちることをおそれない」生き方を探る。 理想の上司、理想の夫婦、理想の親子、理想の母親── もう、そんな理想の○○から思いきってストンと堕ちてしまおう。 堕ちてみないと、この快感はわからない。 香山リカの新境地ともいえる意欲作。
  • 松下幸之助の憂鬱
    3.8
    創業者精神を忘れた企業は衰退する! 松下幸之助の精神は、なぜパナソニックに引き継がれなかったのか? カリスマを失った松下電器は、幸之助の薫陶に与らない四代の経営トップの下で迷走を続ける。四半世紀の取材を基に、稀代の企業家を余すところなく描き出す。ビジネスマン必読!
  • サッカーと人種差別
    4.0
    凄まじい憎悪と彼らはいかに闘ってきたのか――。ここ20年、サッカーの本場ヨーロッパでは、どのような人種差別事件が起きていたのか。サッカーは差別といかに闘ってきたのか。差別を受けた選手の足跡、差別と闘う団体の活動などを追いかけ、スタジアムと私たちの社会から差別をなくすためにはどうすればいいのかを考える1冊。
  • 美貌の女帝
    4.1
    壬申の乱を経て、藤原京、平城京へと目まぐるしく都が遷る激動の時代。その裏では、皇位をめぐって歴史の節目となる大変革が進行していた。繰り返される裏切り、陰湿なる策略。矢面に立たされた氷高皇女が女帝・元正天皇となり、自身のすべてを政治活動に捧げ、守り抜こうとしたものとは何だったのか――。悲劇の女帝を描いた長篇歴史小説。
  • 詐欺の帝王
    3.9
    「オレオレ詐欺の帝王」がすべてを明かす! 溝口敦氏といえば、泣く子も黙る極道取材の第一人者。その氏が裏社会の取材を進めるうち、つい4年前まで詐欺業界の周辺で「オレオレ詐欺の帝王」といわれていた本藤彰(仮名)なる人物と出会いました。本藤は名門私大在学中、イベントサークルがらみのビジネスで金儲けのコツをつかみ、集団レイプ事件を起こした早大スーパーフリーの主宰者・Wのケツモチ的存在でもありました。卒業後、いったんは大手広告会社につとめますが、退社して闇金融を開業したのを契機に、詐欺の世界で名を轟かせ始めます。オレオレ詐欺の草創期に荒稼ぎしただけではなく、ワンクリック詐欺、未公開株詐欺、社債詐欺、そしてイラク・ディナール詐欺と、彼が率いるグループの業務は“詐欺のデパート”といっていいほど多岐にわたりました。そんな「帝王」が「罪滅ぼしの気持ち」もあって、溝口氏に“シノギ”の実態を赤裸々に語ったのです。 詐欺師たちはいかなる手口を使い、どんな人間を嵌めるのか? なぜ被害者が後を絶たないのか――? 溝口氏の面目躍如、現代日本の闇を暴く力作です。
  • 日中食品汚染
    3.5
    食料の6割を輸入に頼る日本。その14%が中国産です。PM2.5の降り注ぐ大地で基準値オーバーの農薬にまみれて育った野菜、抗生物質を投与された豚肉、規制をすり抜けて流通する遺伝子組み換え食品――。問題は、これらがエキスやスープの素となり、「原産国不明」の加工食品として輸入されていることです。現地では、ガンや先天性異常との関係も指摘されています。厳格といわれる日本の規制も実は穴だらけ。もはや「中国産」という表示を避けるだけでは安心できません。中国の農業研究に40年携わってきた著者が、日本の食にも汚染が浸透している実態に迫ります。
  • 強き蟻
    3.3
    あんたが、わたしの身体をこんなふうにしたのよ。 遺産目当てに結婚した三十歳年上の夫に隠れ、不貞を働く伊佐子。彼女のまわりには欲にまみれた男女が、蟻のごとくうごめいている――。二度にわたりテレビドラマ化(伊佐子役はそれぞれ浜木綿子、若村麻由美)された松本清張のスリラー長篇!
  • トラッシュ
    4.0
    人を愛した記憶はごみ(トラッシュ)のようには捨てられない。それがどんなに苦しんだ記憶でも。黒人男性・リックに恋をし、彼の連れ子のジェシーとぶつかりながらも、三人で暮らす日本人のココ。しかし、ココから逃げるように、リックは毎晩酒びたりになる。献身的に彼に尽くすココ。だが、求めれば求めるほど彼は遠くなる……。愛し合っているのに、なぜお互いを傷つけてしまうのか? 人を愛することの奥深さと幸福を再確認させてくれる著者渾身の長篇。女流文学賞受賞。
  • リピート
    3.9
    もし、現在の記憶を持ったまま十ヵ月前の自分に戻れるとしたら? ある日突然の電話で持ちかけられた、夢のような「リピート」の誘いに乗って、疑いつつも人生のやり直しに臨んだ十人の男女。ところが彼らは一人、また一人と不審な死を遂げて……。なぜ、犯人は「リピート」した者を狙うのか? 犯人は十人の中にいるのか? あの『イニシエーション・ラブ』の鬼才が、『リプレイ』+『そして誰もいなくなった』に挑んだ仰天の傑作。驚愕のラストは絶対に見逃せない!
  • FOXY
    3.8
    モデル志望で上京したものの、金を騙し取られ、無一文になった千華・19歳。銀座の高級クラブ「セビリア」の社長に拾われた千華は、店のナンバーワンホステスの繭子から「体を売らずに男から金を引き出す」様々なテクニックを教わり、次第に売れっ子へとのし上がっていくが…。色気と狡知の限りを尽くして身一つで戦い、男たちに貢がせる銀座の女たちの気迫と虚実。著者の人気ホステス体験を生かし“座るだけで10万円”の世界がじっくり体験できる、迫真の小説!
  • 脱ニッポン富国論 「人材フライト」が日本を救う
    3.0
    現在、日本人の海外移住者は118万人に上る。特に増えている移住先がミャンマー、マレーシア、シンガポールといった新興アジア。富裕層はもちろん、中小企業経営者、金融専門家、IT起業家、学生など多くの日本人が移住している。著者がかつて描いた「資産フライト」は、すでに第二ステージ「人材フライト」を迎えているのだ。 彼らはなぜ日本を脱出したのか? 年収1億円の人がシンガポールに移ると日本との税金の差額は2540万円になるという。あるいは日本人の不動産投資が盛んなマレーシアには住民税・相続税がない。こういった節税、投資、起業の有利さだけを求めてではない。グローバル教育のレベルが高い現地校へ母子留学や、富裕層の暮らしやすい住環境をはじめとする生活のクォリティ等、「新移民」たちの目的は様々。 本書では、これらのカネ・モノ・ヒトの流出の実態を描きながら、彼らの稼いだ在外マネーを日本に還流する方法を提起する。
  • ロードサイド・クロス 上
    3.9
    現代米国ミステリの最高峰、ディーヴァーの「リンカーン・ライム」シリーズ。同シリーズの『ウォッチメイカー』で初登場したのが、嘘を見抜く達人キャサリン・ダンス捜査官。本作は「このミス」第5位に選ばれた『スリーピング・ドール』に続き、彼女が主人公を張ります。人を轢き殺したとして有名ブログで吊し上げられた少年をバッシングした者が、次々に命を狙われる。ダンスは失踪した少年をリアル世界とネットの両面から追うが……。
  • 石の猿 上
    4.1
    現代米国ミステリの最高峰、J・ディーヴァーの代表作「リンカーン・ライム」シリーズ第4弾! 中国の密航船が沈没、10人の密航者がニューヨークへ上陸した。同船に乗り込んでいた国際手配中の犯罪組織の大物“ゴースト”は、自分の顔を知った密航者たちの抹殺を開始した。科学捜査の天才ライムが後を追うが、ゴーストの正体はまったく不明、逃げた密航者たちの居場所もわからない――。果たしてライムは冷血の殺戮を止められるのか。2003年「週刊文春ミステリーベスト10」第5位。
  • 楽に生きるのも、楽じゃない
    4.0
    「笑点」司会に就任、「おんな城主 直虎」では今川義元を怪演、「紅白歌合戦」では審査員として登場……。入門から35周年を迎え、いま絶好調の人気落語家による呑気で、たまにしみじみの名エッセイ集。幻の名著を大幅加筆、ドラマ「下町ロケット」で共演した立川談春との対談も収録!【目次】ママさんコーラス入門/雪見鍋/おじさんのこと/カレーパンのこと/弟子希望者列伝/サンドバックをもらう/水槽飼育者の生活/鳩との日々/引っ越し日記/人生が二度あれば/大読書家への道/秩父夜祭日記/末広亭の楽屋の火鉢/ピノキオの夜/ベトナムウソツキ日記/実録・石和ざぶとん亭/台湾棒球見学隊/キューバの旅/[特別対談]落語の自由 春風亭昇太×立川談春 ……など。
  • スタフ staph
    3.8
    ランチワゴンは疾走する、危険な中学生アイドルを乗せて。 バツイチ、アラサーの移動デリ経営者・夏都、人生最高で最悪の二週間。 街をワゴンで巡り、料理を売って生計を立てる女性・夏都(なつ)。 バツイチ・アラサーの身で借金を返しながら海外赴任中の姉の息子を預かる生活は楽じゃない。 ある日、緑色の髪をした中学生アイドル・カグヤのファンたちに車ごとさらわれた夏都は、芸能界を揺るがすスキャンダルに巻き込まれることに。 スキャンダルの流出を防ぐため、ある女性の携帯電話に残されたメールを削除せよ。 カグヤと協力してミッションに挑む夏都だったが――。 解説・間室道子 ※この電子書籍は2016年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 笑いのカイブツ
    3.9
    27歳、童貞、無職、全財産0円。笑いに狂った青年が、世界と正面衝突! “伝説のハガキ職人”による、心臓をぶっ叩く青春私小説。 21歳にして「ケータイ大喜利」でレジェンドの称号を獲得。「オールナイトニッポン」「伊集院光 深夜の馬鹿力」「バカサイ」「週刊少年ジャンプ」などで、他を圧倒する質と量で圧倒的な採用回数を誇り、「アメトーク」でも取り上げられる。いつしか彼は“伝説のハガキ職人”と呼ばれるようになる。 構成作家を志すも、“人間関係不得意”のため、挫折の繰り返し。命を削るように面白いネタを書くことに邁進する、貪欲なまでのストイックさ。恋と、挫折。やがて彼の頭の中に奇妙な「カイブツ」が棲みつき、主人公をときに叱咤し、ときに罵倒する。休むことのない内なるカイブツとの戦いの果て、主人公はいつしか「死」を想うようになる。 笑わせるか、死ぬか。 この主人公は、著者自身なのか、それとも頭の中のカイブツが生み出した妄想なのか? ツチヤタカユキの熱狂的な道行きが、いま紐解かれる。 単行本刊行後を濃厚に描いた「文庫版あとがき」を収録。出版によってメジャーな世界に一歩踏み出したことで、主人公(作者)の鬱屈は晴れる日がきたのか、それとも・・・? とどまることのない激情の発露が、読者の心に突き刺さる、感動の「最新章」。
  • 氷雪の殺人
    5.0
    官僚組織の複雑怪奇さ、エリートたちの強固さ、北朝鮮ミサイル――日本人にとっての「覚悟」とは何か。 現代社会に生きる全ての読者に壮大な感慨を呼び起こしてくれる、内田康夫堂々の代表作! 北海道・利尻島に美しくそびえる利尻富士で、不審死したひとりのエリート社員。 警視庁刑事局長の兄・陽一郎から調査を頼まれた浅見光彦は、ある女性から 託された謎のメッセージとCDから事件の真相に迫ってゆく。 次第に見えてくるのは、防衛庁という巨大組織に生きる人々の苦悩と正義、恐ろしさ。 警視庁を背負うエリートである兄・陽一郎は光彦とともに 「彼らの正義」を動かすことができるのか? 個人の正義と国家犯罪がぶつかるシーンの緊迫感、家庭と恋人を大切にしていた男の無念の死を思い、「大義」を真摯に論じる浅見光彦の必死の姿は感動を呼ぶ。 著者の代表作の新装版です。
  • 大岩壁
    3.8
    立ちはだかる世界最大の壁……。緊迫の山岳小説 ヒマラヤで“魔の山”と畏怖されるナンガ・パルバットで友を亡くした立原。決着を付けるべく、再び難攻不落のその頂に挑むが……。 解説・市毛良枝(俳優)
  • 君がいない夜のごはん
    4.1
    電車の中で読んではいけない絶品エッセイ集 料理が出来ず味オンチと自覚する穂村さんが日常で見出した「食べ物」に関する六十編。深くて笑えて思い当たる。傑作エッセイ集。
  • 文字通り激震が走りました
    4.0
    誤用が多くてイラッとくる「文字通り」、芸能人の結婚報告以外でほぼ聞いたことがない「かねてよりお付き合い」、「今どきの」という意味合いなのに昭和臭さえ漂う「平成の○○」ほか、「しぇしぇしぇのしぇー」、「氣愛と喜愛で♪ノリノリノリカ」、「逃げよう」、「ジェネリック萩の月」、「どヘンタイ大募集」……。 議員、力士、タレントから容疑者まで幅広い発言をチェックし、「週刊文春」誌上で毎週とらえ続けた「言葉尻」約3年半分、149ワードを一挙大放出! 人気企画「炎上ワードベストテン」も収録。
  • 山崎豊子先生の素顔
    4.0
    「先生は、日本一の作家です!」 現代のタブーに迫り、戦争と平和を問い続けた国民的作家・山崎豊子。 膨大な資料を読み込み、年月の限りを尽くして取材を重ねる先生を支えた日々。 編集者に意見を求め、面白い小説づくりに妥協しない作家魂と、犬を愛する女性らしい素顔を明かす、 その創作の現場を五十二年間一心同体で支えた秘書による回想録。 巻末に山崎豊子「私を奮起させた読者」を特別収録。
  • 武士道ジェネレーション
    4.4
    エッ、結婚? エエッ、道場閉鎖!?  あれから六年、大学を卒業した早苗は結婚。就職が決まらぬ香織は、道場での指導の日々を送っていたが、玄明先生が倒れ、道場に後継者問題が……。香織と早苗それぞれの方法で道場を守ろうと奮闘する姿を描く「武士道」サーガ第四弾。はたして、この勝負、如何に――。 番外編の「美酒道コンペティション」と書店員座談会も特別収録。
  • 翻訳夜話
    4.3
    roll one's eyes は「目をクリクリさせる」か? 意訳か逐語訳か、「僕」と「私」はどうちがう? 翻訳が好きで仕方ないふたりが思いきり語り明かした一冊。「翻訳者にとっていちばんだいじなのは偏見のある愛情」と村上春樹。「召使のようにひたすら主人の声に耳を澄ます」と柴田元幸。村上が翻訳と創作の秘密の関係を明かせば、柴田はその「翻訳的自我」をちらりとのぞかせて、作家と研究者の、言葉をめぐる冒険はつづきます。村上がオースターを訳し、柴田がカーヴァーを訳した「競訳」を併録!
  • されど人生エロエロ
    4.0
    ある時はイメクラで社長プレイに挑戦し、ある時はボウリング場で股間の「マイボール」を思い、またある時は「ゆるキャラの中の人」と付添人の不倫関係を妄想し、さらには創作艶笑落語を一席……。 “人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた”の書き出しでおなじみ、「週刊文春」の人気連載、文庫本第二弾! 『ほのエロ記』『負け犬の遠吠え』などの著者、酒井順子さんとのスペシャル対談も収録。
  • 「南京事件」を調査せよ
    4.3
    なぜ、この事件は強く否定され続けるのか? 戦後七十周年に下された指令は七十七年前の「事件」取材? 「知ろうとしないことは罪」と呟き、西へ東へ南京へ。 いつしか「戦中の日本」と、言論の自由が揺らぐ「現在」がリンクし始める……。 伝説の事件記者が挑む新境地。 解説・池上彰
  • 猫はおしまい
    4.0
    時は幕末。かつて、もののけ仕事人として闇から闇へ人を葬っていた化け猫のまる。楽隠居を決めこむつもりだったが、悪い奴らは見逃せない!「猫は仕事人」シリーズ、いよいよ完結。 江戸の町で、死体から手首を切り落とす辻斬り“手首斬り”が横行していた。辻斬りの犯行を目撃したまるの飼い主、南町奉行所の老同心、佐々木平四郎が命を狙われる。平四郎を救うため、奮闘するまる。 辻斬りの正体を巡って物語は二転三転、そして感動の結末が! 主な登場人物&猫 まる:本編の主人公。元もののけ仕事人の化け猫。三毛猫でねずみが苦手。 お銀:まるの仕事人仲間の美形の白猫の化け猫。三味線の女師匠おりくに飼われている。 クロ:まるの仕事人仲間の黒猫の化け猫。手ぬぐい売りの弥一に飼われている。 佐々木平四郎:まるの飼い主。南町奉行所の同心。 佐々木さく:平四郎の妻。 佐々木らん:平四郎の娘。 中村:南町奉行所筆頭同心。通称「おネエの中村様」。
  • 人工知能の見る夢は AIショートショート集
    3.6
    SF作家と人工知能学会がコラボレーション! この一冊で、「人工知能の現在と未来」が丸わかり。 日本を代表するSF作家たちが、人工知能をテーマにショートショートを競作。それをテーマ別に編集し、それぞれのテーマについて第一線の研究者たちがわかりやすい解説エッセイを書き下ろしました。 名古屋大学・佐藤理史先生プロデュースの〈AI作家の小説〉も掲載! 研究者の最新の知見と作家のイマジネーションが火花を散らす画期的コラボ企画が、文庫オリジナルで登場です。 【テーマ一覧】 ◎対話システム ◎自動運転 ◎環境知能 ◎ゲームA I◎神経科学 ◎人工知能と法律 ◎人工知能と哲学 ◎人工知能と創作 【執筆者一覧】 《作家》若木未生、忍澤勉、宮内悠介、森深紅、渡邊利道、森岡浩之、図子慧、矢崎存美、江坂遊、田中啓文、林譲治、山口優、井上雅彦、橋元淳一郎、堀晃、山之口洋、高井信、新井素子、高野史緒、三島浩司、神坂一、かんべむさし、森下一仁、樺山三英 《研究者》大澤博隆、稲葉通将、加藤真平、小林亮太、伊藤毅志、原田悦子、赤坂亮太、佐藤理史、久木田水生、松山諒平
  • 王朝小遊記
    4.0
    平安京の闇に棲む鬼共の悪行を暴く! 平安の中ごろ、後一条天皇の御世。 藤原道長のライバルのもとに参集した世のはずれ者達。 物売りのナツメ、物乞いのナマス爺さん、女房づとめをしていたシコン、 貴族の子息コオニ、大宰府がえりの勇将・ニシタカの五人が ひょんなことからある有力貴族の依頼で疑似家族として町屋で暮らし始め、 最近、都に起きた、鬼に纏わる難事件を解決しようと、密かに探索を開始する――。 正体不明の賊に命を狙われた姫を守るため、 疑似家族となった五人の活躍を描く、 時代ビルドゥングスロマンの傑作見参!
  • 屋上のウインドノーツ
    3.5
    1巻804円 (税込)
    吹奏楽にかけた青春物語。松本清張賞受賞作! 引っ込み思案の志音は、屋上で吹奏楽部の部長・大志と出会い、人と共に演奏する喜びを知る。圧倒的熱さで駆け抜ける胸キュンの物語。 解説・オザワ部長
  • 宇喜多の捨て嫁
    4.4
    五冠達成! 驚異の新人、衝撃のデビュー作 戦国時代の備前の国で宇喜多直家は権謀術策を縦横無尽に駆使し、成り上がっていった。 腐臭漂う、傑作ピカレスク歴史小説見参! 娘の嫁ぎ先を攻め滅ぼすことも厭わず、権謀術数を駆使して戦国時代を駆け抜けた戦国大名・宇喜多直家。 裏切りと策謀にまみれた男の真実の姿とは一体……。 高校生直木賞、オール讀物新人賞、舟橋聖一賞、咲くやこの花賞、歴史時代作家クラブ賞の5冠達成! 特別収録・高校生直木賞ルポ。 【目次】 宇喜多の捨て嫁 無想の抜刀術 貝あわせ ぐひんの鼻 松之丞の一太刀 五逆の鼓
  • ともえ
    -
    源平から元禄。時空を越えたファンタジー 近江義仲寺で運命的な出会いをした松尾芭蕉と智月尼。 最晩年の芭蕉のプラトニックな関係と、巴御前との魂の交感を描く歴史時代小説。 大津にある義仲寺、その境内にある巴御前の塚に額ずく一人の尼に、 声を掛けたのは旅の途中の松尾芭蕉であった。 そして芭蕉最後の恋が始まるのだった。 その尼・智と芭蕉の淡い恋に、遥か五百年の時空を越えて 巴御前と木曾義仲の縁が美しく絡む。 近江と鎌倉を、そして過去と今を往還する純愛ファンタジー。 解説・島内景二
  • 英語で読む百人一首
    -
    日本の美が新たな姿でよみがえる 日本人なら誰もが親しんできた百人一首の和歌を美しい英語に。英語を知りたい人にも日本の美をもっと知りたい人にも最適の一冊。 ※この商品は固定レイアウトで作成されており、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
  • 銀座千と一の物語
    3.5
    銀座は、すべてを教えてくれる―― だれもが憧れる街、銀座。そこには恋も、挫折も、野心も、生きがいもある。 なにかを期待するから、この街に男も女も引き寄せられ、なにかが起きるから、人生は彩られていく。 銀座は、何気ない日常の中の特別な舞台――。 「銀座百点」で好評連載された33のショートストーリーに、撮り下ろしの写真を多数収録。 宝石箱のような一冊。
  • 三人の大叔母と幽霊屋敷
    3.3
    怖いけれど愛しい「予言村」の世界へようこそ! 不思議なモノ、コトが生息するこよみ村。村長の娘・湯木奈央とボーイフレンドの麒麟は、今日も怪事件に首を突っ込む! こよみ村中学の女王・麗華の陥落、村人にとって最も大切な「予言暦」盗難事件、湯木家の天敵・三人の大叔母が村の古屋敷で暮らし始めるお話。怖いけれど愛しい「予言村」の世界へようこそ! 「ほのコワ」青春冒険ファンタジー第三弾! 解説・東えりか
  • 後妻業
    4.0
    小説が現実を凌駕した、あの話題作が文庫化&映画化! 91歳の耕造は妻に先立たれ、69歳の小夜子を後妻に迎えていた。ある日耕造が倒れ、小夜子は結婚相談所の柏木と結託して早々に耕造の預金を引き出す。さらに公正証書遺言を盾に、遺産のほぼすべてを相続すると耕造の娘たちに宣言した――。高齢の資産家男性を狙う<後妻業>を描き、世間を震撼させた超問題作。解説・白幡光明 2016年8月公開 映画「後妻業の女」(主演・大竹しのぶ、豊川悦司) 原作 ※本作品は 2016年6月9日まで販売しておりました単行本電子版『後妻業』の文庫電子版となります。 本編内容は単行本電子版と同じとなります。
  • ブラック・ダリア
    4.1
    1947年1月15日、ロス市内の空地で若い女性の惨殺死体が発見された。スターの座に憧れて都会に引き寄せられた女性を待つ、ひとつの回答だった。漆黒の髪にいつも黒ずくめのドレス、だれもが知っていて、だれも知らない女。いつしか事件は<ブラック・ダリア>事件と呼ばれるようになった――<暗黒のLA4部作>の第1作。
  • VWの失敗とエコカー戦争 日本車は生き残れるか
    3.5
    世界を震撼させたVWのディーゼル排ガス不正事件を発見したのは米国カリフォルニア州の環境NGOでした。世界販売台数でトヨタと首位を争う巨大企業が、なぜ不正に走ったのか。  本書ではVW事件の詳細と、VWを不正に追い込んだ、カリフォルニア州の環境規制の内実に迫ります。VWを告発した「カリフォルニア大気資源ボード」のメンバーの素顔や、その意思決定の現場も詳しくレポートされています。  また、このカリフォルニア大気資源ボードによって2018年から始められる「次期ZEV規制」と呼ばれる環境規制は、世界の自動車メーカーを「エコカー戦争」と呼ばれる苛酷な競争に追い込んでいます。次世代エコカーであるEV(電気自動車)、FCV(燃料電池車)、PHEV(プラグイン・ハイブリッド車)の開発は、各社とも生き残りを賭けて、待ったなしの状況です。  果たして日本の自動車メーカーは生き残ることができるのでしょうか。本書では、日本の自動車メーカー7社の最新の中期計画をもとに、各社の生き残り策も検討していきます。 本書の構成 第一章  VWの落ちた陥穽 第二章  カリフォルニア州発「エコカー戦争」 第三章  日本の自動車産業一極依存の現状 第四章  自動車メーカーの分析と次世代エコカー戦略 第五章  未来の自動車産業地図
  • 国立がんセンターでなぜガンは治らない? 闇に葬られた改革
    3.7
    日本のがん治療・研究の中核拠点とされる国立がん研究センター。 巨額の赤字を抱え、患者からは「がん難民製造工場」とまで批判を浴びていた組織を変えようとした男がいた。 しかし、めざましい成果を挙げていながらも、改革は途中で挫折してしまう。 なぜか? その改革の目指す先が、一つの独立法人の立て直しにとどまらず、日本の医療を大きく揺さぶる可能性を秘めていたからだった。 医師、官僚、政治家、製薬会社、そして患者のそれぞれの視点を織り交ぜながら、2010年から2年間にわたって行われた国立がん研究センターの改革の軌跡を描き出し、その先にある日本の医療政策の問題点を浮き彫りにする。 日本の医療の司令塔は、いったい誰なのか・・・・・・。
  • 敷島隊の五人 海軍大尉関行男の生涯(上)
    -
    神風特攻隊の先駆けとなった若者たち レイテ島沖で米空母に体当りをし、若い命を閉じた神風特別攻撃隊敷島隊の五人の若者たちは、何を思い、いかに生きようとしたのか
  • スリーピング・ドール 上
    4.0
    リンカーン・ライムシリーズからスピンオフした美貌の“人間嘘発見器”。この女を欺くことは誰にもできない――。 他人をコントロールする天才、ダニエル・ペル。カルト集団を率いて一家を惨殺、終身刑を宣告されたその男が、大胆かつ緻密な計画で脱獄に成功した。ペルを追うのは“ウォッチメイカー”事件でリンカーン・ライムと行動を共にした、いかなる嘘をも見抜く尋問の天才キャサリン・ダンス捜査官。ペルとダンス、二人の天才が熱い火花を散らす頭脳戦の幕が開く! 2008年週刊文春ミステリーベスト10第3位、このミステリーがすごい!第5位。【キャサリン・ダンスシリーズ第1作】
  • 遠い接近
    4.5
    松本清張の軍隊経験が垣間見られる数少ない作品! 過去の徴兵検査で第二乙種不合格、そして三十二歳となった今、兵隊にとられることはないと確信していた山尾に、召集令状が届く。この一枚の紙が、山尾のみならず家族の運命までも大きく狂わすことに。古兵の制裁にも耐え復員したが、すべてを失った山尾は、召集令状を作成した区役所兵事係への復讐を誓う――。
  • 草の花 俳風三麗花
    3.0
    1巻804円 (税込)
    昭和10年春、女子医専を卒業した寿子は、満州・大連へ赴任する。帝大の科学者と祝言をあげたちゑ。六代目尾上菊五郎の妾となった芸者の松太郎。不穏な世相を背景に、三麗花はそれぞれの道を歩みだす。やがて訪れた再会の日、満州国皇帝の御前で彼女たちが詠んだ秀句とは――。永井荷風、高浜虚子、甘粕正彦、川島芳子、愛新覚羅溥儀ら、多彩な人士と交錯する、三麗花それぞれの人生。“句会小説”として話題となった直木賞候補作「俳風三麗花」、待望の続編。
  • デッドウォーター
    3.4
    18歳当時、5人の女性を強姦して殺し、死刑判決を受けた希代の殺人鬼・穂積。その彼と拘置所で面会を重ね、真相に迫る本の執筆を企てたルポライターの加瀬。死刑を目前にしながら微塵も恐れない穂積の邪悪なフェロモンが、何度も加瀬の思考を麻痺させる。そして突如、ある忌わしい真実が浮かび上がり、加瀬は決意する。穂積を破壊してやる──。塀の中で国家の庇護のもと育ってしまったとんでもない“化け物”に、復讐する術はあるのか? 全身が総毛立つ長篇サスペンス。
  • 十四番目の月
    3.4
    スーパーへ連れて来た子供がいない…! 主婦の桑島樹奈は、買い物中に2歳の娘を誘拐される。犯人からの要求は身代金2千万円。だが、受け渡し場所の指示を次々に変えてくる。そして犯人は誰とも接触することなく金を奪った。一方、シングルマザーのピアニスト・奈津子は現場のホテルで演奏をしていたことから事件と関わりを持ち、誘拐事件を調べ始めるが…。果たして犯人はどうやって金を奪ったのか? その子が狙われた理由は? 女性心理を巧みに描く傑作心理ミステリ。
  • 華麗なるオデパン
    3.9
    オデパンは某大手企業の役員子弟だけが集まる、超リッチで知的な秘密結社。気の利いた会話と恋愛ゲームにうつつを抜かし、語学も音楽も堪能、世界を股にかけて飛び回る彼らにとって、怖いのは退屈することだけ。叩き上げの男との結婚を機に、オデパンから遠ざかっていた高宮真織は、ある事件をきっかけに、その美しさと知力、財力で、みごとオデパンのリーダーに返り咲く。上流社会の男女のかけひきを、きらびやかに痛快に描く傑作シリーズ第一弾。
  • 地上の星
    NEW
    -
    葉室麟、絶賛! 「島原の乱」開戦前夜 天草を守った武将・麟泉。民に愛された姫・お京。異国との架け橋になった少女・おせん。かなしみの秘史に、はじめて光を当てる! ※この電子書籍は2016年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 三国志名臣列伝 魏篇
    NEW
    -
    曹操に愛された、知られざる名将たち 篤実で機転のきく男たちを求めた魏の始祖・曹操。その期待に応え国づくりを支え、衰亡のはじまりにも逃げなかった名臣、名将ら七人! ※この電子書籍は2021年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 鎌倉署・小笠原亜澄の事件簿 稲村ヶ崎の落日
    続巻入荷
    4.4
    1~4巻800円 (税込)
    警察小説の新鋭・鳴神響一の新シリーズが開幕! 鎌倉山にある豪邸の書斎で文化勲章も受章した蘆名盛雄が、死体で発見される。 そして、謎の死を遂げた文豪の遺作「稲村ヶ崎の落日」の原稿が消えた――。 神奈川県警捜査一課の吉川元哉がコンビを組まされたのは、 幼なじみで鎌倉署刑事課の小笠原亜澄。 年下なのに小生意気で口うるさい亜澄だが、 抜群の推理力で、これまでも共に難事件を解決してきた相棒だ。 ふたりは事件を解決できるのか?
  • ナースの卯月に視えるもの
    4.0
    新川帆立大絶賛! 創作大賞2023(note主催)「別冊文藝春秋賞」受賞作 「号泣しました。様々な痛みを抱えて生きる人々を、そっと包み込んで肯定してくれる優しい作品です。」――新川帆立(作家)       ★感涙必至のお仕事ミステリーが誕生!★ ~元看護師の著者が送る、命の物語~ 完治の望めない人々が集う長期療養型病棟に務める看護師・卯月咲笑。ある日、意識不明の男性のベッド脇に見知らぬ女の子の姿が。それは卯月だけに視える患者の「思い残し」だった――。彼らの心残りを解きほぐし、より良い看護を目指したいと奔走する日々が始まった。ナースが起こす小さな奇跡に心温まるお仕事ミステリー。
  • 万葉と沙羅
    4.0
    本は非常口。いつだって、逃げていいんだよ。 中学で友人関係に苦しみ不登校だった沙羅(さら)が選んだのは通信制高校。そこで再会した幼なじみの万葉(まんよう)は、古本屋でバイトする青年。「本という宝を探すにはコツがいる」と彼に教えられるうちに、沙羅も読書の奥深さに目覚めていって――。絵本や小説など著名な25冊の本が登場。大切な人と本でつながる瑞瑞(みずみず)しい青春小説。解説・若松英輔 ※この電子書籍は2021年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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