宇喜多の捨て嫁

宇喜多の捨て嫁

小説・文芸
804円 (税込)

4pt

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五冠達成! 驚異の新人、衝撃のデビュー作

戦国時代の備前の国で宇喜多直家は権謀術策を縦横無尽に駆使し、成り上がっていった。
腐臭漂う、傑作ピカレスク歴史小説見参!

娘の嫁ぎ先を攻め滅ぼすことも厭わず、権謀術数を駆使して戦国時代を駆け抜けた戦国大名・宇喜多直家。
裏切りと策謀にまみれた男の真実の姿とは一体……。

高校生直木賞、オール讀物新人賞、舟橋聖一賞、咲くやこの花賞、歴史時代作家クラブ賞の5冠達成!
特別収録・高校生直木賞ルポ。

【目次】
宇喜多の捨て嫁
無想の抜刀術
貝あわせ
ぐひんの鼻
松之丞の一太刀
五逆の鼓

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宇喜多の捨て嫁 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    第92回オール読物新人賞、直木賞候補、第4回歴史時代作家クラブ賞新人賞、第9回舟橋聖一文学賞、第2回高校生直木賞受賞作。

    中国の雄、宇喜田直家にまつわる短編集。直家は殺した卑怯だと昔から言われているものの、舅殺しも婿殺しも旧主浦上宗景の命令だし、娘たちが不幸な転帰になったのも浦上のせいだし、なんか浦上宗景さん、疑心暗鬼なのは自分でなんとかしろよと思う。
    私は直家が好きなのだ。特にご飯ないから略奪やめてみんなで月何回とか絶食して、家臣まで従った話。いい人だったんだろうなぁと思う。
    晩年に息子が産まれたのはよかった。

    あと医学的に尻はすというのの真偽は知らないが、切開して清潔な水で洗って乾燥させたらあんまり再発しないよと医者は思う。活用してくれ。

    第1話 宇喜田直家はいろいろな人を暗殺してその結果、家族たちが犠牲になった。妻の父が暗殺されて妻が自殺してしまったし、長姉の初の夫松田元賢も殺されて初は自殺。二女楓の夫伊賀久隆は初の夫を攻めたため、楓は精神錯乱してしまった。三女小梅は今浦上宗辰に嫁いでいる。そして四女於葉も嫁ごうとしていた。

    第2話 宇喜田直家の祖父は島村盛実に暗殺された。父は無様に逃げた。直家は大きくなって旧主浦上宗景に仕え、初手柄を挙げる。

    第3話 直家は妻を娶った。沼城城主中山備中信正の娘、お富。食べ物が足りないため、月に数度絶食している。妻の妊娠中、直家は尼子勢に囲まれた。そこに富の父が後ろ詰をしてくれて助かった。その後富の父はいろいろ助けてくれた。砥石山城を攻めた時も、経済的援助も、料理を教えてくれさえもした。だが主の浦上宗景より舅を討ち取るよう命ぜられる。ただの疑心暗鬼から来た命令だったが、逆らえない。舅を討ったのに、浦上より島村が差し向けられ殺されそうになるが、これを討ち取る。しかし妻の富は父に殉じてしまった。

    第4話 直家の祖父能家は智略に長けた謀将で、浦上宗景には恐ろしかったから、兄を唆して討たせた。浦上宗景は直家をみている。舅を討たせてから生まれ変わったように、謀略でどんどん所領を拡大している。だが宗景は気に入らない。直家は大きくなりすぎた。敵が勝つように密使を送っても、直家は返り討ちにしてしまう。
    直家を正面から討伐することにした。直家の長女初の婿の家、松田将監の家をけしかける。しかし宇喜田家次女楓の夫が、松田家を囲んで滅ぼした。
    急に直家を滅ぼそうとしていたのがバカバカしくなって、三女小梅をもらう約束をしてしまった。

    第5話 浦上松之氶は直家と婿と舅の仲になることになった。松之氶は直家を討つ気だった。直家は山陽道の通る石山城へ移ろうとしていた。捨てゆく沼城に松之氶に譲るという。

    第6話 江見河原源五郎の主、浦上政宗は明日小寺官兵衛の妹を娶る。しかし赤松家に攻め入られて、浦上政宗は命を落とした。
    3年後、次男の浦上誠宗がまた小寺官兵衛の妹を娶ることになった。学士にしてやると言われて、江見河原源五郎は浦上誠宗の首をとって宇喜田に渡した。
    あれから10年、浦上家はもうない。
    次女楓の夫伊賀久隆は毒殺した。四女於葉の夫も殺した。直家死去。

    0
    2026年03月02日

    Posted by ブクログ

    宇喜多直家といえば,裏切りや誅殺など,謀略の限りを尽くして備前を統一した梟雄として知られているが,彼とその関係者を主人公とした5つの短編からなるのが本書.
    違った主人公を通して複数の角度から直家を描くことにより,謀略に対する読者の見方も変わってくるはずだ.
    傑作です.

    0
    2025年10月23日

    Posted by ブクログ

    ジュンク堂で、本をながめていたら、初対面の素敵なご婦人にオススメされた本。一期一会だと思って購入して読んだら素晴らしい本でした。バラバラの短編を読み進めたかと思ったら、最後の話でなるほどとうならせるまとまった一冊。たくさんの賞を受賞されている本です!

    0
    2025年09月20日

    Posted by ブクログ

    宇喜多直家といえば、身内であっても謀略や暗殺の限りを尽くすといった冷酷無比な悪人の印象がありましたが、物語を読み進めていくうちに、だんだんと、ただの悪人から悲しい悪人に思えてきたの不思議でした。とくに、「無双の抜刀術」の持ち主という設定は、非常に面白く斬新でした。文章自体が読みやすく、描写も芸術的でありながら明快で、目の前に直家がいるようでした。読み終えとき、宇喜多直家のことがすごく好きになっていました。

    0
    2025年09月17日

    Posted by ブクログ

    戦国時代のど真ん中を権謀術数のかぎりを尽くして大大名達と渡り合った宇喜多直家。主君に対する下剋上だけでなく、親や娘さえ裏切り死に追いやってものしあがっていく梟雄。彼の知略がこれでもかというほど披露されるが、なぜ彼がそのような人物になったのか、何がそうさせたのかなど、周囲の人部との関わりも含め、複雑な伏線とその回収が見事。血や死臭が漂ってくると思われるほどの筆致がすごい。本当に面白い一冊。

    0
    2025年07月05日

    Posted by ブクログ

    先日「涅槃」を読んだ面白かったが、「捨て嫁」の方が面白かったよなと思い、再読。

    人物描写が深く、空気が濃い。そうそう、この暗さ、空気の重さ、匂いで、物語の中に入り込みそうな独特の感覚がこの本にはあると改めて思う。

    文学としてはやはりこちらのほうが好き。ただ、「涅槃」は宇喜多直家の一生をとらえているので、どのような歴史の流れがあったかを知るには分かりやすいと思った。

    0
    2025年01月31日

    Posted by ブクログ

    相当好き、めちゃくちゃ良かった。
    連作短編で時系列前後するし語り部も変わっていくんだけど、だからこそ人間の複雑さがより効果的に描かれてるし、本当に引き込まれる。面白い。
    戦国時代に生きるのめっちゃ大変そう。

    0
    2024年12月09日

    Posted by ブクログ

    突然ですが、宇喜多秀家が大好きです。この話はその父、直家が中心。

    知ってることが多いからこそスラスラ読めたけれど、歴史苦手な人には向いてないかも??
    でも、大河ドラマっぽくて面白かったです!

    戦国時代って大変だったんだなぁ。
    抽象的ですか、一番の感想はこれです。
    大変で、難しくて、辛いことも多くて、残酷で、美しい。この本からは、残酷さと美しさが伝わって来ました。

    やっぱり宇喜多秀家好きとしては、読んでるあいだすっごく充実してました!
    次はそんな秀家が中心の「宇喜多の楽土」を読みます!イッテキマスー !! =͟͟͞͞ᐠ(๑ⲺⲻⲺ)‬ᐟ ✧

    0
    2023年03月29日

    Posted by ブクログ

    語り手や主人公が異なる短編が連なって、一人の強くて哀しい戦国武将を描きあげている。
    捨て石、捨て駒、などの言葉と同列に使われる『捨て嫁』という呼称が、直家自身への呪詛となって生きながら腐敗させていく。
    直家は悪人なのか?どのようにして直家が出来上がってきたのか?伏線を張り巡らせたミステリーを読むような物語の先への期待が、最後まで途切れることなく続く。
    いますぐ再読したい気持ちをあえて抑えて、時間をおいてもう一度楽しみたい作品。

    0
    2021年11月24日

    Posted by ブクログ

    宇喜多直家。戦国の梟雄にして謀略家。
    全編にわたって血生臭いのだが、不思議なおもしろさがあり、高校生直木賞を受賞している。

    彼が次々に打ち滅ぼしていった将たち。
    世間からはただの謀殺、騙し討ちと噂された、その内幕にドラマがある。
    なぜそうなったのか。歴史のおもしろさは、出来事と出来事の間にあるのだと、教えてくれる。

    0
    2026年02月09日

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