西崎伸彦の作品一覧
「西崎伸彦」の「海峡を越えた怪物 ~ロッテ創業者・重光武雄の日韓戦後秘史~」「巨人軍「闇」の深層」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「西崎伸彦」の「海峡を越えた怪物 ~ロッテ創業者・重光武雄の日韓戦後秘史~」「巨人軍「闇」の深層」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
2025.07.30
まだ生きている人の評伝は難しいと思わされる一冊。弟は亡くなっているだけに、その思いをより強くする。
本書ではマスコミでは「大騒ぎ」したけど、その実情を正確には覚えていない2つの疑獄事件について詳述した良書。バブルの匂いがよく伝わる。
ここからは、個人的な感想。
貴重な情報源だからしかたないのかもしれないが、弟の愛人と兄の2人には憤りを感じざるをえない。
罪は全部「弟」にひっかぶせて、兄も愛人も「弟」をしゃぶりつくした。そのことに恥じ入る様子もなくのうのうと生きていると思うと正直腹が立つ。兄は刑事犯として有罪かどうかより、人として終わってる。愛人も然り。
そして、「電通」
Posted by ブクログ
この連載を読むためにだけ週刊文春を開いていた時期があります。ジャニーズ関係や松本人志関係などの文集砲が炸裂していたのとダブっている記憶があるのですが、その時は現在進行形の事件より、このちょっと過去のこの兄弟の物語(兄・治之の裁判は進行中だったものの…)の方が印象深かったようです。読み落とした週もあるので、ずっと単行本になるのを待っていました。一気読みすると改めて、この兄弟の諸行の濃度にぐったり疲れます。その原因は時代の欲望の深さだったり、日本という国のシステムの薄さだったり、人間の愚かさへの絶望感だったり…もしかしたらこの物語を読んで衝撃を受けている自分という存在の小ささについての自嘲なのかも
Posted by ブクログ
私が「ロッテ」と言う会社が 韓国人が立ち上げた会社だと知ったのは“息子達の相続争いが裁判沙汰”になって世間を賑わせていたからだ。
それぐらい日本では “日本の菓子メーカー”として名を馳せていたし “日本の会社”だとそう思い込んでいた。
韓国では ホテルや百貨店、ロッテワールドなどなど 財閥の仲間入りをしていた。
こんな大企業を「重光武雄(辛格浩)」と言う人物がどうして ここまでにすることが出来たのか?
何故 最後は 息子達が醜い裁判沙汰まで起こして争うことになったのか。ずっと不思議に思っていた。
日韓両方の政権とも絡んでの戦後の話は 中々興味深いものだつた。
やっと秘密のベールが剥が
Posted by ブクログ
裕福な家庭に生まれ、慶応幼稚舎から慶応大学に進み、兄は電通、弟は日本航空という当時の超一流企業にコネで就職。その後、兄はスポーツマーケティング界の重鎮に、弟は「環太平洋のリゾート王」とまで称されるようになる。兄の有力者とコネを作り、資金を集めてイベントを仕掛けていく仕事のやり方はまさに昭和の電通のイメージを絵に描いたようなものだが、日本サッカーの発展やワールドカップ、五輪招致などに功績があったのも事実。ただ、そのやり方は令和の時代には汚職という形で指弾されるものであり、認識が変えられなかったのであろう。弟は長銀が金をつけなければあそこまでの事業拡大はできなかっただろうし、ある意味無計画な事業拡