浅草にあるカフェ「カラブランカ」で起きる毎日のこと。
カラブランカを営む富子と士郎。
常連の藝者で人間国宝になった澄江とお弟子さんの菊江。
すき焼き屋を営む文造。
医大生になったヒカル。
富子が若く藝者だった頃に出会い、逃げた男との子をお腹に宿し、全てを知りながらも生真面目で寡黙な前科持ちの士郎
...続きを読むと結婚したこと。
自分の性別に違和感を覚えながらも、母に理解されない歯痒さと医師になるべく授業をこなすヒカル。
贔屓にしてくれていた旦那さんに捨てらた澄江の過去、借金に悩む文造さんとの今も続く友情。
高校教師との恋愛の末に子供を故郷に残し、藝者として再出発を誓った菊江の迷い。
さまざまな事情を抱える登場人物たち。
どうしようもできない過去も、全部受け止めて、思い出と一緒に生きていく、浅草で暮らす人たち。
浅草っていいよねえ、数回しか行ったことないけど、海外の人だけじゃなく、立派なお寺があってお店がひしめき合って賑わっている様子っていうのには、日本人だって惹かれるよね。