【感想・ネタバレ】モーニングサービスのレビュー

あらすじ

浅草は観音裏、昭和の香りを色濃く残す喫茶店「カサブランカ」。美味いコーヒーと亭主夫妻の人柄に惹かれ、今日もまた、風変わりな客たちがやってくる。芸者の大姐さん、吉原の泡姫、秘密を抱えた医大生……それぞれの複雑な事情がカップの湯気に溶け、そっと飲み干せば少し力が湧いてくる。疲れた心がじんわり温もる人情連作集。

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Posted by ブクログ

タイトルと表紙に魅かれて、初めて著者の作品に触れました。
とてもよかった。続きが読みたい…。
著者の作品を遡って読もうと思います。
献体登録に興味を持ちました。

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2012年02月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

浅草にあるカフェ「カラブランカ」で起きる毎日のこと。

カラブランカを営む富子と士郎。
常連の藝者で人間国宝になった澄江とお弟子さんの菊江。
すき焼き屋を営む文造。
医大生になったヒカル。

富子が若く藝者だった頃に出会い、逃げた男との子をお腹に宿し、全てを知りながらも生真面目で寡黙な前科持ちの士郎と結婚したこと。

自分の性別に違和感を覚えながらも、母に理解されない歯痒さと医師になるべく授業をこなすヒカル。

贔屓にしてくれていた旦那さんに捨てらた澄江の過去、借金に悩む文造さんとの今も続く友情。

高校教師との恋愛の末に子供を故郷に残し、藝者として再出発を誓った菊江の迷い。

さまざまな事情を抱える登場人物たち。
どうしようもできない過去も、全部受け止めて、思い出と一緒に生きていく、浅草で暮らす人たち。

浅草っていいよねえ、数回しか行ったことないけど、海外の人だけじゃなく、立派なお寺があってお店がひしめき合って賑わっている様子っていうのには、日本人だって惹かれるよね。

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2024年03月21日

Posted by ブクログ

【喫茶「カサブランカ」の名物は、茹で卵と厚切りトーストがついたモーニングサービス。溶けたバターの匂いと店主夫妻の人柄に惹かれ、今日もまた、風変わりな客たちがやってくる。藝者の大姐さん、吉原の泡姫、秘密を抱えた医大生…それぞれの複雑な事情も、コーヒーと一緒に飲み干せば不思議と力が湧いてくる。じんわり温もる人情連作集。 】

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2012年04月01日

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スカイツリーも近くに見える浅草雷門裏の喫茶、カサブランカを経営する夫婦、そこに集まる常連さん達のお話。

下町らしい雰囲気、永年作り続けるナポリタン、装画で描かれた喫茶カウンターの雰囲気そのまま。

芸者歴45年の御姐さんや、性同一性障害の医学生が話しの軸をつくる。

我が家も、始めたばかりだが喫茶店。
いろいろな人が立ち寄って、ほっと一息ついてくれる場所にしたいな。

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2012年02月18日

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目を瞑れば扉のカウベルの乾いた音、香り高いマンデリンコーヒーの香り、熱々のトーストに小岩井のバターが溶け出す。古き良き昭和の純喫茶。ナポレオンも絶対美味しい。この生きにくい世界に、ひとときの癒やしを味わいにカサブランカに行きたい。

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2020年08月24日

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2018/7
タイトルに惹かれて。食べ物が好きなんだな笑
久しぶりに小説を読んだ。浅草の祭りのことなんて知らなくて、知識が増えた。出てくる人それぞれがつながっていておもしろかった。

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2018年08月08日

Posted by ブクログ

浅草にある小さな喫茶店カサブランカ。
そこに集まる人々のハートウォーミングな物語。

決してカフェではなくあくまで喫茶店。こういう店って少なくなったな。
こんなあったかい店があったら通うのに。
特にナポリタンの描写がたまらない。ああ、喫茶店。

お話としては一話一話が「情」に溢れてて好みだったのだけれど
ラストがちょっと駆け足な感が否めない。
もう少しゆっくりと味わいたかった1冊でした。

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2014年04月10日

Posted by ブクログ

下町の人情ものなんでしょうかね。カフェカサブランカの常連さんにまつわるお話。イメージより話は広がっていたけれど特段の感動などはなし。

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2013年11月26日

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なんだかあんまり印象に残らない作品であった。読みやすくはあったけれども。性同一性障害の医学生・ヒカルのお話が一番おもしろかった。なんだか少し後ろ暗い作品である。2013/356

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2013年11月13日

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浅草にある、喫茶店。
ここのモーニングサービスを求めて、今日も色々な人達が
色々な所からやってくる。

下町の、人にかなり寄り添っている喫茶店。
出される食べ物がおいしそうです。
モーニング、という事で、あちらこちらに顔を出していますが
別の食べ物もひょこひょこと。
ナポリタン、いいですよね~。

単なる普通のご近所さん、かと思いきや、そこは狭い地域。
思わぬ所で繋がりがあったり、救われてみたり。
人情物、と言われるとそんな感じがしますが。

疑って切り捨てる前に問い詰めろ、と思うのは駄目なのでしょうか?
それはあれですか…無駄な男のプライドですか?
無くなってがっくりくるのは、そんな事をする方ですが
大概被害者面するのが王道です。

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2013年08月17日

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浅草で夫婦が営む喫茶店「カサブランカ」には、性同一性障害に悩む医学部1年生になったばかりのヒカルくん、浅草芸者の澄江さん、投薬ミスから看護師を辞めることになったソープ嬢たちの常連客が訪れ、これらの常連客のエピソードを纏めたような作品。

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2013年08月06日

Posted by ブクログ

ほのぼのした内容なので気分転換にいいですね。
こんなお店があったらいいな♪
浅草で実際にないのか探しちゃいました(笑)
情景が思い浮かべやすく、人情あふれるキャラが良かったです。

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2013年01月25日

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ご夫婦が営む浅草の小さな喫茶店<カサブランカ>。旦那さんがサイフォンで丁寧に入れてくれるコーヒー、奥さんが切って焼いてバターを塗ってくれるトースト。そんなモーニングサービスを食べにくる街の人々。各々が抱える問題や悩みとともにストーリーが展開。
なんかいいなぁ、こういう光景。

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2012年04月25日

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現実にありそうだと感じさせる、「小説の中のお話」。
読んでいて自然と光景が浮かぶんだけれど、ところどころで、あ、作り話だったと気持ちがスッと戻される感じ。
でも、お店を探しに浅草に行きたくなる。
とりあえず、ハインツのケチャップを買ってみた(笑)
何度も読み返すかというと微妙だけれど、いいお話。

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2012年04月26日

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ネタバレ

浅草の浅草寺裏、言問通りに面して昔ながらの小さな喫茶店「カサブランカ」がある。店の歴史はそこで撮られた永井荷風の写真が飾られていることからも一目瞭然。

何といっても店の名物は、切り盛りする夫婦の人情に加えて自慢の淹れたてコーヒーと香り豊かなバタートーストがセットになったモーニングサービス。それを目当てに通ってくる常連さんたちが、この物語の主人公だ。

一軒の古びた下町の喫茶店を舞台に、そこに住む人々の人間ドラマをさらりとした筆致で描いていく。いずれの登場人物たちもどことなく訳ありの風情で、そこがややミステリアス。場所柄を象徴するように多彩な顔ぶれだ。

清元の師匠に芸妓の見習い、それに風俗嬢などさまざま。いわくつきの人生模様が、ささやかな事件と共に語られていく。

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2012年03月12日

Posted by ブクログ

喫茶店と呼べる空間から足が遠のき、いつの間にか喫茶店自体が姿を消しつつある。そうした現状を鑑みると、この連作集はまるでおとぎ話のようだ。登場人物や情景の描写はしっかりしてるのに、残念ながらこのおとぎ話は最後まで深みや広がりを見せず、まるで絵のない劇画を読まされたように感じた。

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2012年03月06日

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