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  • 桜子は帰ってきたか
    3.5
    1巻815円 (税込)
    究極の発掘本! 清張+山崎豊子の読み応え 敗戦の満州から桜子は帰ってきたのか? 戦争という過酷な運命のなか貫かれた無償の愛。 日本人が絶対に忘れてはならぬ歴史がここに! 終戦直後の満州。 韓国人青年・クレは恩人の妻・桜子に同行し1000キロ超の道のりを踏破、北朝鮮の港から船に乗せた。 36年後、クレは桜子が家族の元に帰っていなかったことを知る。 ある中国残留孤児の殺人事件を契機に、謎の封印が解かれていく。 過酷な運命のなか貫かれた無償の愛が胸を打つ傑作ミステリー、堂々の復刻! 解説・東山彰良

ユーザーレビュー

  • 桜子は帰ってきたか

    Posted by ブクログ

    30年振りに復刊されたというこの小説。
    全く古さを感じる事なく読めました。

    戦時中、満州で暮らしていた日本人と朝鮮人の一人の青年との話。
    人間関係が複雑に絡み合っていて、途中混乱しそうになりましたが、そこは何とかクリア。

    終戦後夫を殺された桜子を日本へ送り届ける為に奮闘する朝鮮人のクレ。
    恋愛小説ではないものの、熱いロマンを感じました。
    ミステリとしても楽しめましたが、
    残留孤児の問題や、近隣国と日本の関係性、色々な事を考えさせられました。

    余談ですが私の母は、私が幼い頃に、ある国の事を研究し博物館を作る仕事に就いていました。
    その関係で私もその国へと母と行き、
    戦後残留孤児となってしま

    0
    2017年04月10日
  • 桜子は帰ってきたか

    Posted by ブクログ

    本屋で目に留まって購読。
    終戦直後、安東真琴の遺志でその妻桜子を無事日本に帰すことを誓う朝鮮人の青年クレ。
    険しい道のりながら満州から挑戦まで1000km以上を踏襲する。

    終戦直後、刊行された1985年、そしてその13年前といくつかの時代が錯誤し、桜子の消息を含め、数々の殺人事件を巻き込んでいく。

    内容は非常に面白かったが、最後もう少し展開を進めて欲しかった気がします。

    0
    2017年04月04日
  • 桜子は帰ってきたか

    Posted by ブクログ

    あらすじに引かれて購入後、既に1985年に刊行されていた作品とのこと。

    この作品は、剥き出しの欲もあれば悲惨な中でも貫く正義もあり、人間味がぎゅっと詰まっている。
    終戦後の単なる帰国旅だけではなく、思わぬ殺人ミステリーも含み、最後まで読む手が止められなかった。

    クレの無償の愛が熱く切ないラストへと導く作品。

    0
    2017年01月03日
  • 桜子は帰ってきたか

    Posted by ブクログ

    終戦直後の満州、行く手を阻むソ連軍の目をかいくぐりながら故郷へ帰ろうとする日本人達の逃避行。それを支える“クレ”の思いは、世話になった主人の妻である“桜子”を無事に日本へ送り届けることだったが…

    物語序盤は、終戦直後の混乱する時代を背景に、道連れの女性達も含めた思惑も交錯しつつの逃避行。色恋あり、危険ありの人間ドラマで、リーダビリティ高し。

    その後36年の時を経て起こる殺人事件。時代を跨ぎ、“中国残留日本人孤児”の社会的テーマも含めながら進む犯人探しと失踪人探し。あからさまな伏線により、読者目線では“真相”に気がついてしまうが、当事者の気持ちを思うとやるせない。肉親の安否を案ずる残された人

    0
    2023年09月21日
  • 桜子は帰ってきたか

    Posted by ブクログ

    興味深く読んだ
    在日と韓国、敗戦後満州からの引き上げ.....

    文章リズムが心地いい

    クレ=呉?

    0
    2022年09月03日

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