山本兼一の作品一覧
「山本兼一」の「利休にたずねよ」「コミック 利休にたずねよ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「山本兼一」の「利休にたずねよ」「コミック 利休にたずねよ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
同志社大学文学部文化学科美学及び芸術学専攻卒。2002年『戦国秘録 白鷹伝』でデビュー。『火天の城』で第11回松本清張賞受賞、『利休にたずねよ』で直木賞を受賞、共に映画化もされた。その他作品に『花鳥の夢』、『信長死すべし』などがある。2014年死去。享年57歳。
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利休の侘び寂びを 生き生きとさせてるものは
19歳の頃 出会って逃そうとした高麗のお姫様への
情だったんですね。
憧れて逃そうとして 逃げられないとわかったとき
一緒に死のうとして 相手だけを死なせてしまった。
石見銀山入りの自分のたてた抹茶で。
その人の持ってた緑色の香合を 終生持ち歩き 中に 自分が噛み切ったその人の小指だか爪だかが
入っている。
奥さんになった宗恩さんは 自分を抱いても他の人を想っている。
と思わせた 深い気持ち
利休が死んだ時 宗恩さんは その緑の香合を叩きつけて割る。
後書きで 宮部みゆきさんが
利休さん あなたがもっとも深く愛した女性は やっぱり宗恩ですね。
と書い
Posted by ブクログ
本に出てくるお道具が 素晴らしいですね!
見てみたくなります。
赤絵づくし からこの器
最後の三条実美公に出す 志野焼の 虹の橋
夜 虹が出るなんてことがあるんですね。
月に虹がかかる。
本当にありうることなのかどうかは わかりませんが 死ぬ前に一回見てみたいものです。赤絵の壺に熊笹をいける
発想がすごい!
月にかかる虹を見ながら 虹の橋の茶碗でお茶をいただく。
まあ 素敵です。
うつろ花では あのしつこいお茶の若師匠をふってやります。
そして 若師匠が返さなかった 三島焼き?の外花というお茶碗を取り返します。
このお茶碗も見てみたいですねえ!
私が見たことのある 安い三島焼きの茶碗とは 月
Posted by ブクログ
まあ 沢山の幕末の志士たちが出てきます。
京都の古道具屋とはいえ
京で屈指の茶道具屋の一人娘 ゆず
二番番頭の真之介と 駆け落ちする。
真之介は 捨て子で 辻ヶ花の布にくるまれ 金の小さな仏像まで守り袋に入れられてた赤ん坊
訳ありですねえ
織部はんの血筋なのかどうか
ふたりで開いた古道具屋
刀から端切れから いろんなものを売っている。
1巻目の最後に やっとゆずの父親が ふたりのことを認めてくれた。
男の人が書いた話しのせいなのか
ゆずのお母さんが 身重になったとき しゅうとが
中条流で 堕ろさせようとする。生まれたのは長男
それ 普通 亭主に言うでしょう。
あなたのお母さんに 子供 堕ろされ
Posted by ブクログ
くらくらする。宮部みゆきの巻末の解説を読んで、よりわからなくなる。
妬みや欲は誰しも持っている。それを志にまで昇華させることができると、表面上たおやかで凛とした佇まいになる。
利休自身がそうであったように、宗恩や高麗の女も、おそらく欲を昇華し無欲にみせることのうまい女だった。だから、互いに惹かれ合い、ただ実の心を見せることはできず離れ離れになってしまう。50いくばくかになって、しっかり恋をする利休や宗恩が美しかった。
利休が最後に腹を切ったのは、秀吉への抗いではなく、高麗の女を裏切ってしまったあの時に報いるためだったのではないか。利休はなぜ死んだのか。それが、題名の問いなのではないか。血