利休にたずねよ

利休にたずねよ

作者名 :
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作品内容

女のものと思われる緑釉の香合を肌身離さず持つ男・千利休は、おのれの美学だけで時の権力者・秀吉に対峙し、天下一の茶頭に昇り詰めていく。刀の抜き身のごとき鋭さを持つ利休は、秀吉の参謀としても、その力を如何なく発揮し、秀吉の天下取りを後押し。しかしその鋭さゆえに秀吉に疎まれ、理不尽な罪状を突きつけられて切腹を命ぜられる。利休の研ぎ澄まされた感性、艶やかで気迫に満ちた人生を生み出したものとは何だったのか。また、利休の「茶の道」を異界へと導いた、若き日の恋とは…。「侘び茶」を完成させ、「茶聖」と崇められている千利休。その伝説のベールを、思いがけない手法で剥がしていく長編歴史小説。第140回直木賞受賞作。

ジャンル
出版社
PHP研究所
掲載誌・レーベル
PHP文芸文庫
電子版発売日
2011年09月02日
コンテンツ形式
XMDF
サイズ(目安)
3MB

利休にたずねよ のユーザーレビュー

    Posted by ブクログ 2020年06月29日

    千利休とか茶人、以上。それだけしか知らなかったが、この本を読む事で千利休の歴史を知りながら茶の世界も面白く読むことが出来た。
    構成が切腹前夜からどんどん時を遡っていく。
    その遡っていくことでこれまでの人物の関わり合いが分かり、そしてその中にずーっと通して出てくる香壺の謎がどんどん解かれていく。
    茶の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年06月17日

    時間を遡りながら利休の人生を体験していく。
    宮部みゆきの解説も良かった。
    私は利休に何をたずねよう…

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    Posted by ブクログ 2019年11月02日

    構成が斬新。利休最期の切腹から始まり、過去に遡りながら利休の美学、そこに潜む想い人の影、秀吉との関係が紐解かれていく。
    利休がなぜそこまでこだわりの美を追求したのか、そこにはある女への恋慕があった。という切り口でストーリー展開は大変面白いし、なんか人間味を感じてしまう。
    秀吉との関係もまた然りで、利...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年04月14日

    初兼一。直木賞受賞作。思いの外、楽しめたのは意外でした。時系列が遡っていく手法が、序盤では利休(宗易)対天下人“秀吉”の関係性の変化を、中盤あたりでは秀吉の部下ら、宗易の妾(のち後妻)“宗恩”、先妻“たえ”パートなどをいくつも挟み、終盤に“紹鷗”“信長”を持ってくることに因って利休の成長過程がより効...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年01月04日


    最近読んだ中では抜群に面白かった。

    この構成で最後まで行けるのか?を心配させず、
    グイグイ進めて、人物や背景に厚みを増していく技量は圧巻。

    印象に残る人は、みんな、ギラついてるんだよね。
    脂ギッシュというか。

    その辺をキレイに描かず、リアルに脂っこい感じと、
    美にかかる表現が、対比的になって...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年10月11日

    利休にたずねよ。何という秀逸なタイトルと呼びかけだろう。歴史小説の真髄がここにある。

    私たちは故人に真相を聞くことはできない。
    しかし、小説はそれを虚構できる。
    真相以上に重要ななにかが生まれる。

    陳腐になりがちなものをどこまで真実ならしめ得るか。
    私たちの生は、案外、俗物だ。

    その俗物性を本...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年10月04日

    第140回(平成20年度下半期) 直木賞受賞

    茶道はまったくに近いくらい知識がないけれど、この作品の描写は読み手に、どんな茶碗、どんな感じの花の生け方、どのような茶室なのかが頭の中に描かせます。
    また、時系列の順が逆方向で面白い構成になっている作品でした。
    「美」を追求しながら生き続ける利休の頭の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年09月28日

    作者の目の付け所、そして流れるような利休の所作を彷彿とさせる表現力が素晴らしい!
    若いころ遭遇した苦く艶めかしい事件は、利休の心の奥深く闇を刻みこんだ。
    否応なしに利休を呑み込んでいく歴史に引きずられながらふと湧き上がる心の闇。
    それはいったい何なのか?
    当たり前の時間軸じゃなくて、ベールに包まれた...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年02月23日

    この構成が面白い。秀吉から死を言い渡され、生きるために首を垂れることを拒否した利休の生涯を、Why done it ? よろしく過去に遡っていく。堺の豪商の家に生まれ、何不自由なく成長した千与四郎が、出会い死なせ、共に逝くことのできなかった高麗の女性が、後に利休と呼ばれるようになってもなお、彼の人生...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年02月28日

    やっと読んだ話題作。あとで『火天の城』の作者と気づきました。あれは無名の人々と棟梁の集団の骨太な話なのだが、こちらは利休という人物の造形であります。周りの視点から利休を描き、また時間を遡っていく構成になっている。つまり全部が回想として入ってくる。登場人物は有名人がほとんどだし有名エピソードが大半なの...続きを読む

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