利休にたずねよ

利休にたずねよ

789円 (税込)

3pt

女のものと思われる緑釉の香合を肌身離さず持つ男・千利休は、おのれの美学だけで時の権力者・秀吉に対峙し、天下一の茶頭に昇り詰めていく。刀の抜き身のごとき鋭さを持つ利休は、秀吉の参謀としても、その力を如何なく発揮し、秀吉の天下取りを後押し。しかしその鋭さゆえに秀吉に疎まれ、理不尽な罪状を突きつけられて切腹を命ぜられる。利休の研ぎ澄まされた感性、艶やかで気迫に満ちた人生を生み出したものとは何だったのか。また、利休の「茶の道」を異界へと導いた、若き日の恋とは…。「侘び茶」を完成させ、「茶聖」と崇められている千利休。その伝説のベールを、思いがけない手法で剥がしていく長編歴史小説。第140回直木賞受賞作。

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利休にたずねよ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    久しぶりの五つ星!
    利休切腹の当日からさかのぼり、各章が違う歴史上の重要人物の目線で描かれる。
    冒頭の「死を賜る」の章で出てくる、「あの女」「殺した」「緑釉の香合」何のことだろう?どうしたのだろう?
    ↓以下ネタバレです










    その真相は、後ろから2番目の章「恋」で明らかになる。
    それは

    0
    2025年08月02日

    Posted by ブクログ

    武士でもない利休が、なぜ切腹を命じられたのか?
    茶道とはどういう物なのか?
    美に対するとてつもないこだわり、矜持が利休にはある。
    その根元にあるのが、若き日に出会った高麗の女性だったんですね。
    おもしろかったです。

    0
    2025年01月03日

    Posted by ブクログ

    利休の侘び寂びを 生き生きとさせてるものは
    19歳の頃 出会って逃そうとした高麗のお姫様への
    情だったんですね。
    憧れて逃そうとして 逃げられないとわかったとき
    一緒に死のうとして 相手だけを死なせてしまった。
    石見銀山入りの自分のたてた抹茶で。
    その人の持ってた緑色の香合を 終生持ち歩き 中に 自

    0
    2024年06月28日

    Posted by ブクログ


    くらくらする。宮部みゆきの巻末の解説を読んで、よりわからなくなる。

    妬みや欲は誰しも持っている。それを志にまで昇華させることができると、表面上たおやかで凛とした佇まいになる。
    利休自身がそうであったように、宗恩や高麗の女も、おそらく欲を昇華し無欲にみせることのうまい女だった。だから、互いに惹かれ

    0
    2024年04月12日

    Posted by ブクログ

    茶の湯?武士のお気楽な愉しみ?ぐらいのアホな認識しか有りませんでした。ハズカシイ。
    千利休という名前は皆が知っているけど、さてどんな人だったのかと問われると困ってしまう人物。
    最後の日から周りの人の視点で遡り、浮き上がってくる利休。
    作品内でもありましたが、「三毒の焔」を誰よりも熱く持ち、「美」へと

    0
    2024年02月26日

    Posted by ブクログ

     特に歴史好きというわけではない私でも、ハマってしまうその物語に、完全に魅了されました。
     実在した稀代の茶人・千利休とは何者だったのか? 史実とフィクションを見事に融合させ、人間・利休の崇高さ、人となりに迫る名作でした!

     本書には、構成上の大きな特徴があります。
    ①秀吉の命により、利休が切腹す

    0
    2023年12月10日

    Posted by ブクログ

    構成が秀逸。
    読み進めていくことで、パズルのピースが埋まるように利休の死の謎に近づくことが出来る。
    また、茶室や風景の描写が見事で、容易に当時の様子を伺える。ぜひ1度茶室を見てから本作を読んで欲しい。
    人物は歴史上の人物なので、自分の解釈と異なる場合は、苛立つこともあるかと思うが、自分は人物描写に対

    0
    2023年11月29日

    Posted by ブクログ

     色気のある役者さんが好きだ。
    でも、自分の中ではセクシーとは明らかに違う。もっと根源的なもの。魂の輝き、美学。一朝一夕になるものではない。
     遠い人で、会えはしないけど、利休はきっと、眩いようなオーラを放つ人だったのだろう。
     素晴らしい恋愛は男性も女性も輝かしくその人を彩る。
     人は必ず死ぬ。人

    0
    2023年10月02日

    Posted by ブクログ

    千利休の最後の日から人生を遡って行く構成が斬新でした。
    これ程ある意味血が通った、人間臭さを感じる千利休という人物の描写は、個人的に初めてだと思います。
    読み終えた後の余韻を通して、千利休という人物に思いを馳せることができました。

    0
    2023年03月31日

    Posted by ブクログ

    読み応えのある本でした。余韻が深く、適切な感想が書けそうにありません。しばらく脳みそが発酵するのを待ちましょう。
     難しい漢字が多く、ふり仮名がついてなければとても読めなかったでしょう。出版社の親切さに感謝します。

    0
    2022年09月20日

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