花鳥の夢

花鳥の夢

815円 (税込)

4pt

狩野派を引き継ぎ変革した天才の生涯

安土桃山時代。権力者たちの要請に応え「花鳥図襖絵」など、次々と新境地を拓いた天才画家・狩野永徳。芸術家の苦悩と歓喜を描く。

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花鳥の夢 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2017年05月29日

    長谷川等伯の「松林図屏風」を観てから、等伯に興味を持ち、安部龍太郎の『等伯』をずっと前に読んだ。『等伯』に描かれる永徳の、ここまで悪人にしていいの?という位の冷血なイメージがあった為、こちらの作品との対比も楽しみだった。
    折しも、大徳寺聚光院の特別拝観で「花鳥図」を観たばかり。以前「洛中洛外図」「楓...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年06月17日

    地位も名誉も技術もありながら、悩み続ける様子がとても印象に残りました。
    まだ天下人ではない、信長・秀吉と対面するシーンも良かったです。

    次は「等伯」を読み、違った視点からの狩野永徳を知りたい。

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    Posted by ブクログ 2015年05月17日

    2015.5.17
    天才狩野永徳の生涯に迫った力作。
    強烈な嫉妬心が人間らしく、天才の苦悩を上手く描いている。また芸術家は果たして、誰の為に絵を描くのか?自分の為か?客の為か?という問いにも迫っている。答えは、恐らく両方の為。父の絵との対比で、そこはうまく表現できている。また、利休のことばも、それを...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年04月16日

    苦手意識のあった歴史小説。狩野永徳の絵に対する思いを描いていて、すばらしい!絵の裏にあるストーリーを想像を交えて書いてあるのだろうけど、すんなり受け入れられた。これを機に歴史小説にも手を広げようかしら~。

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    Posted by ブクログ 2020年05月20日

    安土桃山時代に活躍した、狩野永徳が主人公。

    曽祖父の代に始まった狩野一門は、足利将軍家、織田信長、豊臣秀吉など、時の権力者に愛された御用絵師の家系だから、永徳は生まれながらにしての、絵師の家の棟梁。
    小説の主人公としては、少し感情移入し難い立場の人物だ。
    なぜならば、芸術家の一代記となるとどうして...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年09月22日

    期待通りに面白い。自分の生活からはわからない芸術家という世界の中に入り込めるのが良い。また、きれいごと、英雄伝ではなく、人間の汚い部分、弱さが織り込まれていて共感できる。解説にあるように「等伯(安部龍太郎)」と合わせて読むとより深くなる。

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    Posted by ブクログ 2017年03月21日

    狩野永徳の絵師としての生涯。描くことへの執着と自分への過信、そして情熱。長谷川等伯との確執に至る絵画観の根本的な差違。芸術論であり人間論でもある狩野永徳の一代記。絵のなかに鑑る人の空間を作る必要があるか否か、描く姿勢が真剣過ぎて鑑る人を疲れさせないか、描くことが楽しくて仕方なくそこにしか生きている実...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年01月08日

    いっしん虎徹もそうだったが、著者の主人公は思い詰めて激情に駆られる、心力が迸るような描写が引き込まれる反面、読後感にぐったりするような感覚がある。
    この後、未読の「等伯」を読んで見たくなった。

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    Posted by ブクログ 2015年12月23日

    一気読み。
    永徳が描くことを止められないように、その勢いに巻き込まれる感じで止められなくなった。
    思い描いていた永徳像を裏切らない。
    気力を尽くして描き、生きるその様が、とても苦しく悲しく、とにかく疲れた。

    才を持って生まれてしまった人の業。ただただ壮絶。

    これだけ身を削らなければならなかったの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年12月19日

    狩野永徳の一代記。書きたいものと書かなくてはならないものとの葛藤。一族を背負う重圧。長谷川等伯への嫉妬。とかく人の世は生きにくい。

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