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一部の武士達の鷹狩は、或る種の“軍事演習”として愛され、流行った感も在る。一部の貴族達の鷹狩は、雅なお楽しみ、様式化され、様々な有職故実が成立するに至った。戦国時代末期になると、最高実力者たる者の権威、武威を発揚するような感にもなって行った…とは言うものの…鷹狩そのものは、野の食物連鎖の頂点に在る猛禽の力を借りながら、人が天地や風と交わり、一体化するような、途轍もなく深遠な営みなのかもしれない…そうした深遠な営みの専門家という、やや変わった立ち位置から眺める戦国時代末期の様子…そして彼らのドラマ!!非常に興味深い…
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信長に仕えた鷹匠、小林家鷹の活躍と生涯を描く。
もちろん実在の人物で、あまり知られていない鷹匠の物語で自分も恥ずかしながら全く知らず。
残念ながらお亡くなりになられたこの作者の作品はどれも歴史物で面白いが、特にこの作品のように、職人にような人物の描写が武骨ででも親しみやすく描かれる登場人物がとても印象に残る。
山本さんの刀鍛冶の話などを既に読んでいるが、ひとつの技術を極めた人間の自分を見失わない一本気な生き方は感銘を受ける。
実はこの作品、信長・テクノクラート三部作の一つであるそう。
「火天の城」「雷神の筒」も読まねば。
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鷹狩りといえば徳川家康をイメージするのだが
この本はそれより前の浅井家からのスタート。
小林家鷹かっこよすぎる。
信長、秀吉、家康に仕え子孫は明治時代まで引き継がれている
まさに伝統そのもの。
伝説、というか非常に価値があり
地位と名声の全てであると言っても過言ではない…白鷹。
鷹匠である家鷹の全てがすごく好き。
忍耐、冷静はもちろんのこと。
己を水になればよいと言うところとか、あぁなるほどなと。
「水のごとく相手に従い、水のごとく相手をながす。」
いつも普段忘れかけていることを思い出させてくれた。
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全1巻。
あらすじだけだと読む気がしないでおなじみ、
どマイナーな信長部下シリーズの第一弾。
信長・秀吉・家康に仕えた
天下一の鷹匠、小林家次の話。
や。
おもしろかった。
長編デビュー作らしいけど、
うまくできてる。
鷹狂いな主人公と鷹の物語な縦糸と、
海わたってきた異国の鷹匠との物語な横糸。
そこに淡いロマンスとか欲望渦巻く出世競争とか、
ちょいちょいいろどり加えて一枚絵にした感じ。
あいかわらず職に対する描写が密で、
まったく知識が無い自分は置いてかれそうだったけど、
挿絵とかも入ってて想像しやすく、すんなり。
ただ、信長・秀吉・家康に仕えたっつっても
ほとんど信長との話。
秀吉・家康はちょろっと。
煽り文句入れた方が悪いんだけど、
信長以降は若干失速感がある。
異国の鷹匠との関係も、
中盤以降弱まってってもったいない。
ただのアクセントにはなっちゃった感じ。
もちょい上手く使えた気がした。
あと、最終的な落しどころはしみじみしてて、
盛り上がりに欠けるものの、
それなりに感動的なんだけど、
その後ちょこっと続く
エピローグみたいなのはいらんかったかも。
あのまま終わってたらもっとぐっときたかも。
とはいえ、おもしろかった。
鷹との信頼関係が泣ける。
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織田信長配下シリーズとも言うべき山本兼一さんの、今度は鷹匠の話。
猛禽類大好きなワタシには一石二鳥とも呼べるこの本は、本当に鷹の狩りの描写が素晴らしいと感じた。
動きの描写が何と言うかリアルって言うか「映像を観てるような躍動感」がある。
一人の、自分の人生にひたむきに生きる男と、それをとりまく周囲の人々の生き様が「鷹」をキーワードに本当にたくみにかみ合っているんだなと思った。
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浅井長政、信長、秀吉、家康に使えた鷹匠小林家次(家鷹)のはなし。
からくつわ、と呼ばれる白い鷹を捕まえ、飼い慣らせ、信長に天下一の鷹匠と呼ばせしめたほどの鷹師だ。明治維新をくぐり、現在までその子孫は繋がっているという。
家鷹は、信長の敵にまわらざるをえなかったお市の方を何度も救い、本書では、お互いに恋心があったようにかかれている。それもおもしろいかきかただった。
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鷹匠 小林家鷹の話。もともとは浅井長政に仕えるが、信長に滅ぼされたので、無類の鷹好きの信長に仕え、その後、秀吉、家康に仕えた。この時の鷹狩りは軍事演習を兼ねて行われたらしい、鷹匠はもともとは斥候の役目をこなせるほど頭脳は立ったみたい
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火天の城で興味をもち山本さんの本を読み漁ってる。。
この本は、浅井氏旧臣:小林家鷹が信長はじめ天下人に
つたえながら人の移ろいや生き物を捕らえた作品。
ちょっと長かったけどおもしろかったよー。