【感想・ネタバレ】利休の茶杓 とびきり屋見立て帖のレビュー

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Posted by ブクログ

著者が57歳で亡くなってしまって残念ですね。
とびきり屋に 嫌なやつ 芹沢鴨 茶の湯家元の若宗匠
近藤勇と 茶の湯家元は ちゃんとした もののわかった人として書かれている。
幾松や桂はん も出てくる。
とびきり屋に集まる物もすごいけど
この時代の京都に群がる人たちもすごい
人が動くと物も動くんでしょうね。
見ただけで ああ これは利久の茶杓だな!
なんて わかるには ものすごく目が肥えていないとダメですね。
作者には もうちょっと生きて書いて欲しかったですね。

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2024年05月01日

Posted by ブクログ

「とびきり屋見立て帖」シリーズ第4弾

『よろこび百万両』
銅(あかがね)屋の大旦那・吉左衛門に蔵の中の道具の目録作りを任された真之介とゆず。
珍しい盆を託されるが…
ゆずの兄は嫌な奴だなあ…
彼の代でからふねやは潰れるんじゃないだろうか?
父親にも臆せずに商売のやり方をはっきり主張するゆずは、朝ドラのヒロインレベル!

『みやこ鳥』
幕末の動乱期である。
蛤御門の変で都落ちすることとなる、長州藩と三条実美。
ゆずは三条公に心づくしの餞別を贈る。

『鈴虫』
茶碗で変わる、ティータイムの心持ち。

『自在の龍』
壬生浪人も攘夷志士も、押し掛ける、京の街、店。
関わり方も非常にきわどい。
女将としてのゆずの機転にはいつも脱帽。
…京のおあげって、すごく大きいんですよね。

『ものいわずひとがくる』
銅屋吉左衛門から、樂家十一代それぞれの、11個の茶碗を預かる。
店は、良い物を置くことで、客筋も変った。
しかし、良い物も大切だが、店主の人柄と良い使用人がいなければ商売は成り立たない。

『利休の茶杓』
真之介の目利きも大したものである。
お茶の家元にもお墨付きをもらった。
この家元は、人柄も申し分なく大人物だが、息子の若宗匠はドラ息子だ。
ここは「つぶれる」という事はないと思うけれど…

『追悼エッセイ』
奥様のエッセイ


山本氏は2014年に亡くなられたため、このシリーズも終わってしまいました。
駆け落ちして、必死で千両かき集めるところから読み続けて、二人の成長を見守って来たので、寂しいことこの上ないです。
他にも良い作品をたくさん書かれていたのに、本当に残念。
しかし、この本は、シリーズ最後を飾るのにふさわしい、まとまりのある本だと思います。

「ああー、また芹沢が来た!はよ爆発しろ!!」
などと、はらはらしながら読むのですが…
ヤツが爆発するところも永遠に書かれることはありません。
良かったのか、そうでなかったのか…
もしかしたら、とびきり屋にお客で来ていた坂本龍馬、近藤、芹沢といった人たちの最期などは、血腥くて、この作品にはふさわしくない…
それは書かれなくて正解だったのかもしれません。

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2016年05月22日

Posted by ブクログ

明珍の自在置物や楽茶碗の存在をこの小説で知り、画像検索してみました。
想像してた以上に精巧な品物である事にビックリし、数百年前の日本にこんな素晴らしい物があった事を知れて自分の世界が広がったように思います。
品物やその時代のイメージを膨らませる読みやすい文章で、この続きを読めない事が残念でなりません

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2021年08月08日

Posted by ブクログ

著者の逝去により、とびきり屋シリーズも、この巻で最後。
店の招かれざる客の芹沢鴨の粛清や、夫婦が肩入れする桂小五郎の動静、明治維新へと風雲急を告げる歴史の大転換など、さらに面白くなったであろうに、誠に残念である。
前作のレビューでも記したが、著者の茶道具についての博識には、驚嘆すら覚える。
そういった面でも、まだまだ活躍してほしい作家であった。

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2018年12月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ1作目の「千両花嫁」の後、
第2、3と続けて読みたいと思っていたのだけど
本屋には置いていなくて、図らずも最終巻
安定した面白さ
第1作目では、自信がなかった真之介が
堂々とした旦那さんになっていて頼もしい
相変わらず仲のいい夫婦にもほっとする
終わってしまったのがとても残念

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2016年06月23日

Posted by ブクログ

シリーズ最後になってしまいました。京都の道具屋「とびきり屋」の真之介とゆずさん。

これからも続いて欲しい作品だったのに残念です

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2016年05月18日

Posted by ブクログ

2021年5月3日
よくある人物設定、既視感のある場面が多い。
蘊蓄いろいろ。物知りなのね。
芹沢や若茶人のイヤらしさにはらはらした。さりげなく回避する知恵や言葉は面白かった。
他の人の感想を読んで初めて知った。「利休に尋ねよ」の作者だったのね。
時代小説で一番衝撃を受けた本でした。あのワクワクは半端なかった。
失礼しました。
さすがの文体、さすがの蘊蓄です。

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2021年05月04日

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