京で屈指の茶道具屋の娘・ゆずと奉公人の真之介は、駆け落ち同然で夫婦となり、道具屋「とびきり屋」を三条木屋町に開く。そこでは近藤や芹沢、龍馬がお客にやって来ては、騒動が起こり……。混乱する幕末の京を舞台に、“見立て”と“度胸”で難題を乗り切ってゆく夫婦を描く「はんなり」系痛快時代小説。
Posted by ブクログ 2016年05月20日
江戸時代の商人のほのぼの時代小説だと思って手に取りました。
大店のお嬢様と番頭が店を持って、一から出発、という設定が面白いと思って。
そこはそれ、幕末の京都、最初は『自分たちは攘夷とか倒幕なんて関係ない』と思っていた主人公たちは、なんだか次第に巻き込まれていく。
ほのぼの時代小説の部分と、本格歴史...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年12月11日
ゆずは、幼い頃から父の元で道具の良し悪しを見る目を養っています。一方、夫の真之介は、赤ん坊の時にゆずの父親に拾われて、そのまま奉公人として育ちます。
その二人が、夫婦となるのですが、当然両親は大反対!駆け落ちして、町人向けの道具屋を開きます。
時代は幕末。龍馬、勝海舟、近藤勇といった有名人(?)...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年05月12日
老舗の茶道具屋の娘ゆずと、彼女と駆け落ちした奉公人真之介、彼らが営む道具屋「とびきり屋」を舞台にした連作短編7編。
各編に、幕末の歴史上の人物が登場する。
表題作「千両花嫁」には、近藤勇。以下各編に、高杉晋作、坂本龍馬、勝海舟、土方歳三、武市半平太、芹沢鴨。
そして、著者は彼らの顔の特徴を、真之介の...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年02月20日
道具屋・からふね屋から駆け落ち同然で夫婦となったお嬢様と奉公人。
2人が営む道具屋・とびきり屋へは、近藤勇や高杉晋作がふらっ商品をを見にきたり、武市半平太が依頼をしにきたり、更には空き部屋に坂本龍馬や勝海舟が下宿したりという美味しすぎる設定。
山田風太郎の明治物のようにおまけとしてチラッと出てくるの...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年12月10日
幕末を舞台にした時代小説ですが、幕末で活躍した志士たちを脇役にして京の都に道具屋を開いた若き夫婦を主役にとらえ、ある意味で”立場が逆転した”物語といえます。
一般市民から見た幕末の世を楽しむ一話完結型の小説です。
京屈指の茶道具店から駆け落ち同然で飛び出した真之介とゆずの夫婦が営む道具屋に訪れたり...続きを読む
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