山本兼一の作品一覧
「山本兼一」の「修羅走る 関ヶ原」「利休にたずねよ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「山本兼一」の「修羅走る 関ヶ原」「利休にたずねよ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
同志社大学文学部文化学科美学及び芸術学専攻卒。2002年『戦国秘録 白鷹伝』でデビュー。『火天の城』で第11回松本清張賞受賞、『利休にたずねよ』で直木賞を受賞、共に映画化もされた。その他作品に『花鳥の夢』、『信長死すべし』などがある。2014年死去。享年57歳。
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Posted by ブクログ
天下人・信長に重用され、狩野派の頂点として「豪壮華麗」を極めた狩野永徳。彼は信長から秀吉へと受け継がれる権力の象徴として、金を多用した圧倒的な屏風画を世に送り出し、権力者の「夢」を視覚化することに心血を注いだ。しかし、その隆盛を脅かす存在が、能登から現れた長谷川等伯。何もないところから自力で這い上がり、永徳とは対照的な「水墨の深淵」や「魂を抉るような静寂」を湛えた作品を描く等伯。永徳は、己の積み上げた権威を冷ややかに見つめる等伯に対し、「自分にはないものを持つ男」として激しい嫉妬と警戒心を抱く。二人の天才は、屏風や障壁という「戦場」で、互いの芸術生命を賭けた極限の対峙を繰り返していくことになる。そしてその先に見えた花鳥の世界とは。。。特徴は、崇高な誓いを胸に、等伯に激しい嫉妬を描きながら、狩野派棟梁として描画の喜びすら見失いがちとなる部分を描いた事。そして、細部まで丁寧に描き込まれた絵画的な筆致。墨の匂いや、筆が紙を擦る音、そして絵師が筆を置く瞬間の緊張感が伝わってくるような、静謐で美しい文章は、圧巻です。じっくり読み込む作品です。阿部龍太郎の等伯をセットで読むとさらに良いですよ~。圧巻の5☆!!
Posted by ブクログ
直木賞受賞作品とのことでわくわく。
タイトルも何だか好きだ。
さっそく開いて目次を見て、少し顔をしかめる。
それぞれの章のタイトルと、色んな人物名。
1人の主人公が語っていくのではなくて、色んな人の目線で語られるタイプか…ちょっと苦手な本かも。
と、最初は不安な気持ちで読み始めたものの、すぐに没頭。なにこれ、面白いやつだ。
千利休は茶道の人、くらいしか知らなかったけど、秀吉に重宝されていたとは。
そしてその秀吉に切腹をさせられていたとは。
物語はその切腹当日から始まる。
そこからだんだんと時を遡ってゆくという面白い構成。そして利休以外の人物目線もあるのが予想外に良かった。
ストーリーも面白いし構成が余計に面白くさせてるし、これは期待以上の読書だった。
千利休、茶の湯、周りの歴史人物、この本でもっと知りたいと思った事が増えた。ほかの本でも千利休の物語を読んでみたい。
そして解説が宮部みゆき。
こんなに分かりやすくてうんうん頷いてしまう解説は今までになかった。
さすがすぎる。
解説までまるっと楽しめた良き読書だった。