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本は非常口。いつだって、逃げていいんだよ。 中学で友人関係に苦しみ不登校だった沙羅(さら)が選んだのは通信制高校。そこで再会した幼なじみの万葉(まんよう)は、古本屋でバイトする青年。「本という宝を探すにはコツがいる」と彼に教えられるうちに、沙羅も読書の奥深さに目覚めていって――。絵本や小説など著名な25冊の本が登場。大切な人と本でつながる瑞瑞(みずみず)しい青春小説。解説・若松英輔 ※この電子書籍は2021年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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Posted by ブクログ
「ずっと、ふわふわプラプラしてる自分が悪いんだって思ってた。そのくせ、みんながどんどん前に進んでいくことに焦る自分もいた。 でも、そんな自分も必要なんだなって思えた。」
前に歩みだすのではなく、主人公が足下以外を見れるようになる。そんな話が私は好きだ。読書初心者にも手に取りやすく、本を愛している人が書いた本なのだとひしひし伝わってきた心地よいお話。随分遠回りしたような気がしたけど振り返ってみれば案外そうでもなかった。この気持ちを大切にしていきたいです。
自分が何になれるのか、何になりたいのか、 わかからなくなった。 不安な気持ちを紛らわせようと本をとった。 帯のこの言葉に惹かれ手に取りました。 目標とかやりたい事って難しいよね。 やりたい事が向いている仕事とは限らないし。 本当にやりたい事を仕事にしている人ってどれくらいいるんだろう。 でも...続きを読む、一歩踏み出さないとやりたい事が出来たときに選択肢もなくなっちゃうから通信制であれ全日制であれ学校は大事だと思う。 頑張っている周りの姿を見ると自分だけ取り残されているような気持ちになる。 だから、沙羅も変わろうと頑張ってるし、焦るのもよく分かる。 万葉の古本屋やブックカフェの仕事、いいなぁと憧れてしまう。 本に携われるのは羨ましい。 沙羅が万葉や万葉の叔父、佑月と本の感想を 話し合えるのもいいよね。 私の周りは本を読む人いないから、娘に読書の楽しさを洗脳中。 作中に実在の本が出てくるのも本好きにはたまらない。 ちょうど宮沢賢治の作品読んだばかりだったので『クラムボン』が出てきたのは嬉しかった。 でも、『クラムボン』の正体ってなんなんだろうね?謎だよね! 宮沢賢治の作品は読み手に自由に想像させるところも魅力のひとつみたい。 そういえば宮沢賢治も作家としてなかなか最初の一歩が踏み出せないでいたなぁ。 あちこち寄り道していつも迷っていたけど妹トシと父が見捨てず見守ってくれたから今の宮沢賢治あるんだよなぁ。 だから、沙羅もきっと大丈夫だろう。 優しい父母や万葉、叔父さん、佑月が見守ってくれているのだから。 エッセイで「 本が非常口だった」というのもよく分かる。 私は今でもこの非常口をよく使う。 嫌なことがあったときとかも無心になれるから、非常口から出たくなくなってしまう。 「実は、まわり道は一番近いのだ」 今の世の中、生き急いでいるように感じる。 もっとゆっくりしても良いのではないだろうか。 自分のペースで一歩踏み出せばいいんだよと本書は沙羅を通して教えてくれる。 ゴールが同じなら私もたまには寄り道をしていこうかと思う。 いつも同じ道、同じ風景ではつまらない、寄り道した方が断然楽しそうだ。 人生は一度しかないのだから。
通信大学にはいろいろな人がいるところが興味深かったです。引きこもりの辛さ大変さが少しわかったような気がします。
今も十分に面白いけど中高生のときに読みたかった。勉強して偏差値上げて大学行く以外の生き方があることを学生の時に知りたかったし、本をもっと読んでおきたかったな。 本当にまわり道が一番近い。
通信学校に通う少年少女が本を通して成長していく物語。 読書は孤独で居て良い理由として最適だと思っていた派だったけれど、語らう楽しさを知ると一変。新たな解釈や語り相手の感性に触れることで更に奥行のある魅力的な読書体験ができるのだとこの本を読み改めて感じた。 学生時代にそんな相手と出会えていたらより濃...続きを読むい青春を過ごせたんだろうなと主人公達を少し羨ましく思った。 著者は進路に悩むモラトリアム期の少年少女向けに執筆したようだが、人生の分岐点は大人になっても当然現れる。 迷い悩む中で書店に立ち寄り目が合った本を手に取ってみるのも良いなと思った。 本との出合いは人との出会い。"人"は他人でもあり自分でもあるのだと感じた。 今はとことんまわり道をして自分の道を見つけていきたい。
最寄り駅内の小さな書店の新刊コーナーで見つけた一冊。 黄色と緑と赤というとても目につく配色! ------------------------- 実は、 まわり道は 一番近いのだ。 不登校だった沙羅は、 通信制高校で幼なじみと再会。 本を通じて2人が 成長していく傑作青春小説。 ---------...続きを読む---------------- 本は時を越えて人を救う力がある。 不登校だった沙羅が再会した小笹馴染みの万葉。 作内には、いくつかの本が登場します。 そのなかで「砂の城」は、実際に読みました。 そっか、沙羅は泰子のことを受け身って思ってたのか、と。 私は芯のブレない強い女に見えていましたが、読み手によって見える景色も印象も違うんだなと。 沙羅と万葉の日常と進路と。 二人とも良い子だから、頑張ってほしいなと。 親戚の伯母さん目線でした。苦笑 著者の文庫版特別エッセイが収録されていますが、 本が非常口というのはとても共感です。 私は人見知りだし、 人間好き!というわけではないけど、 人が書いた本に救われているから。
万葉と沙羅は、小学校前の幼馴染で2人が再会したのは通信制高校である。 万葉は、両親が別れた後に母を亡くし父は再婚後にドイツへ赴任、その後叔父と暮らしていた。 沙羅は、中学で友人関係に苦しみ不登校になり、1年遅れで通信制高校へ入ったところでの出会いだった。 再会した万葉は、叔父の古本屋でバイトをしてい...続きを読むて本にも詳しく、沙羅も自然と読書の奥深さに目覚めていく。 2人の関係や友人との付き合い方など、その折々に触れて絵本や小説なども登場する。 お互いに感想を言い合ったり、どの本のどこが好きなのか… こういう相手がいると楽しいだろうなぁと思いながら青春時代に読めばもっと深く心に染みてたかも… 本との出合いは、人との出会いのようでもあり、人とを繋げるものでもあると感じた。
バックが黄色で主役の2人が描かれたシンプルなデザインの表紙が素敵。中江有里さんの小説を初めて読んだ。物語を読み進めると言葉や文章では現しきれない感情の差異について考えるきっかけを貰える。派手な小説ではないけど、生きて行く上で大事なことが描かれてる小説だと感じた。
本選びは 目にあった本にすればいい 本は生ものなんだ。いつまでもあると思っちゃいけない。 人の本棚って面白いね。頭の中身を覗いているみたい。 本好きの人にはあるあるネタがあって、そんな点も楽しめる。 できるなら、登場する本をストーリーにもう少し絡ませてくれると、それらの本を読みたくなるのに、と思...続きを読むった
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