文藝春秋作品一覧

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  • ときぐすり
    4.0
    NHKドラマ化もされた大人気「まんまこと」シリーズ第4弾! 女房のお寿ずを亡くした麻之助だが、町名主・高橋家の跡取りとして裁定に追われる毎日。 「人が人を、大事だって思う気持ちにつけ込んで、下司なことをするんじゃねぇよ」 ――幼馴染で親友の八木清十郎と相馬吉五郎の助けもあり、魂の抜けたような麻之助も徐々に回復してゆく。 解説・吉田紀子 ※この電子書籍は2013年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • こいわすれ
    3.8
    NHKドラマ化もされた大人気「まんまこと」シリーズ第3弾! 江戸町名主の跡取り息子・麻之助は、親友とともに様々な謎と揉め事の解決に立ち向かう。ふわりとした筆致で描かれた、6つのあたたかな短編集。 「私は父親になるのかい?」妻のお寿ずから懐妊を知らされ、驚きつつ大喜びする麻之助には、思いもよらぬ運命が待ち受けており――江戸情緒とともに、切ない幕切れが心にしみる1冊。 解説・小谷真理 ※この電子書籍は2011年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • まんまこと
    4.0
    ふうわり心が温まる畠中恵ワールド。ドラマ化もされた大人気「まんまこと」シリーズ第1弾! 江戸は神田、玄関で揉め事の裁定をする町名主の跡取りに生まれた麻之助。このお気楽ものが、町の難問奇問に立ち向かう。 ある日、女好きの悪友・清十郎が「念者のふりをしてくれ」と言ってきた。嫁入り前の娘にできた子供の父親にされそうだという。本当の父親は一体誰なのか!? 「まんまこと(=真真事・ほんとうのこと)」を麻之助が解き明かす短編連作シリーズ。 解説・吉田伸子 ※この電子書籍は2007年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 柔らかな頬 上
    3.7
    1~2巻710~740円 (税込)
    私は子供を捨ててもいいと思ったことがある――。 衝撃のラストが議論を呼んだ直木賞受賞作。 カスミには、家出して故郷の北海道を捨てた過去がある。 だが、皮肉にも北海道で幼い娘が失踪を遂げる。 じつは夫の友人・石山に招かれた別荘で、カスミと石山は家族の目を盗み、逢引きを重ねていたのだ。 罪悪感に苦しむカスミは一人、娘を探し続ける。 四年後、元刑事の内海が再捜査を申し出るまでは――。 解説・福田和也 ※この電子書籍は1999年4月に講談社より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • ガン入院オロオロ日記
    3.2
    ある日、肝細胞がんなる病名を突然告げられ、がーんとなった東海林さん。 約40日間にわたる「初体験入院日記」。手術に、病院生活、その後の治療などを振り返る。 ほか、「粉もん大好き」「ミリメシはおいしい」「流行語大研究」 「初詣はおねだりである」「そうだ、蕎麦食いに行こう」「ガングロを揚げる」など。 新井平伊医師(認知症専門医)との対談「認知症時代の“明るい老人哲学”」、 南伸坊氏・伊藤理佐氏との座談会「雑誌って面白い!」、 岸本佐知子氏(翻訳家)との対談「オリンピック撲滅派宣言『スポーツって、醜いよね?』」 の3本も収録。 解説は池内紀氏(ドイツ文学者・エッセイスト)。 『オール讀物』連載〈男の分別学〉を改題。 ※この電子書籍は2017年3月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 世に棲む日日(一)
    4.2
    2015年のNHK大河ドラマ『花燃ゆ』の主人公は久坂玄瑞の妻、文(ふみ)。文の兄であり玄瑞の師である吉田松陰こそ、『世に棲む日日』前半の中心人物です。「人間が人間に影響をあたえるということは、人間のどういう部分によるものかを、松陰において考えてみたかった。そして後半は、影響の受け手のひとりである高杉晋作という若者について書いた」(「文庫版あとがき」より) 嘉永六(1853)年、ペリー率いる黒船が浦賀沖に姿を現して以来、攘夷か開国か、勤王か佐幕かをめぐり、国内には激しい政治闘争の嵐が吹き荒れていた。この時期、骨肉の抗争を経て倒幕への主動力となった長州藩には、その思想的原点に立つ松下村塾主宰・吉田松陰と、後継者たる高杉晋作がいた――。維新前夜の青春群像を活写した怒濤の歴史長編、ここに開幕。
  • パーク・ライフ
    3.3
    昼間の公園のベンチにひとりで座っていると、あなたは何が見えますか? スターバックスのコーヒーを片手に、春風に乱れる髪を押さえていたのは、地下鉄でぼくが話しかけてしまった女だった。なんとなく見えていた景色がせつないほどリアルに動きはじめる。『東京湾景』の吉田修一が、日比谷公園を舞台に男と女の微妙な距離感を描き、芥川賞を受賞した傑作小説。役者をめざす妻と上京し働き始めた僕が、職場で出会った奇妙な魅力をもつ男を描く「flowers」も収録。
  • CREA Traveller 2025 Autumn(地球の美しいものを見に行く Nature Hotels&Resorts)
    -
    地球の美しいものを見に行く Nature Hotels&Resorts 地球という“奇跡の棲家”のことを、 私たちはまだ分かっていないのかもしれない。 森の奥深くで邂逅する動物、 大海原で感じる息吹、そして、数万年単位で 築き上げられた山々や大地の造形美――。 大自然の只中で、いのちの営みに触れ、 心震える瞬間は一生の宝になる。 その舞台を供する世界有数の ネイチャーリゾートに滞在し、美しく、 ときに厳しく、儚い地球の美に触れ、 忘れていた本能を呼び覚ます旅へでかけよう。 ●清麗なる秘境の島で目覚める ●幸福を守るブータンが貫く “上質な旅”の哲学 ●最高峰のサファリエクスペリエンス  マウンテンゴリラに会いに行く ●特別なネイチャーステイで 世界の動物たちと出会う ●生命が躍動するリゾート “世界の水族館”ロスカボスへ ●山に抱かれ、森に憩う  絶景ロッジステイの贅沢 ●大地の風を感じ、土地の滋味をいただく ●[スイス×日本 特別対談] ネイチャーツーリズムの未来について語る ●日本の世界自然遺産 知床/西表島 ●ネイチャークルーズの醍醐味がここに  知られざる景色を求めて ●人と自然をつなぐ服 ●輝きを纏った生命の神秘 ●世界の街角から マニラ ●100年の“時”を駆け抜けるマザーロード 「ルート66」を旅する ●2025-26最新版 やっぱり日本のホテルが面白い 【別冊付録】 CREA Traveller Watches 時計の記憶を旅する ※電子版では紙の雑誌と内容が一部異なる場合や、掲載されないページがある場合がございます。ポラプレゼントに応募できません。
  • おんなの窓 1&2 そうなの独身、まさかの結婚篇
    4.5
    1~6巻712~1,100円 (税込)
    『おんなの窓』単行本1巻と2巻を合わせ「そうなの独身篇、まさかの結婚篇」としてまとめた文庫版を電子化。 「そうなの独身篇」では、三十路・独身・マンガ家のセキララな日常が……。さらに「まさかの結婚篇」では、人々を驚愕させた結婚とついでにやっちまった一戸建て売りの顛末が描かれる。コミックエッセイ「妙齢おねいさん道」も収録し、妙齢おんなの生き様を「窓」全開でお届け!
  • 女のいない男たち
    3.8
    舞台俳優・家福をさいなみ続ける亡き妻の記憶。彼女はなぜあの男と関係したのかを追う「ドライブ・マイ・カー」。妻に去られた男は会社を辞めバーを始めたが、ある時を境に店を怪しい気配が包み謎に追いかけられる「木野」。封印されていた記憶の数々を解くには今しかない。見慣れたはずのこの世界に潜む秘密を探る6つの物語。村上春樹の最新短篇集。
  • 永い言い訳
    4.0
    妻が死んでも泣けない男のラブストーリー。映画化話題作 予期せず家族を失った者たちは、どのように人生を取り戻すのか――。人を愛することの「素晴らしさと歯がゆさ」を描ききった物語。
  • 木もれ陽の街で
    4.0
    昭和26年、恋はまだひそやかな冒険だった――。 向田邦子をこよなく愛する著者が初めて描く昭和の恋 【あらすじ】 戦争の記憶がまだ新しい、けれども人々の生活が徐々に活気を取り戻し始めた昭和26年の東京・荻窪。 丸の内の商社に勤める小瀬家の長女、公子は、崩れた魅力を放つ画家の片岡と知り合い、惹かれていくが……。
  • 糖尿病S氏の豊かな食卓
    -
    ある日、糖尿病の数値がガクッと悪くなった。血糖値を下げる努力の仕方が間違っていたらしい。「ああ、これからはご飯がまともに食べられなくなる」と思い悩み、そこから陶芸家S氏のおいしい一日1800キロカロリー料理生活が始まった。糖尿病ならずとも食べたくなるS氏の日常の食とは?その15年の変遷をレシピつきで公開。S氏こと坂本素行は1950年、東京都五日市町(現あきるの市)生まれ。自動車メーカーのデザイナーから、陶芸家に転じる。象嵌や灰釉の作品は、その緻密な技と造形で、現代陶芸家の中でも屈指の斬新さを持つひとり。フツーの「おいしさ」が詰まった一冊。
  • 粘膜黙示録
    4.1
    『粘膜人間』で華々しいデビューを遂げたホラー作家、飴村行。しかし、そこに至るまでは聞くものをみなドン引きさせるほどの苦難の日々があった。漫画家を目指し大学を中退するも、あっと言う間に挫折。癖のあり過ぎる人々に囲まれ、過酷な環境で働いた派遣工時代を、逆恨み精神満載で綴った爆笑エッセイ。現代版『蟹工船』がここにある!
  • 高座の上の密室
    3.4
    1巻712円 (税込)
    手妻と太神楽。寄席・神楽坂倶楽部には謎がいっぱい 華麗な手妻を披露する美貌の母娘。超難度の技を繰り出す太神楽界のサラブレッド青年。彼らをめぐる謎に新米席亭代理・希美子が挑む。
  • クックパッドの、料理がみちがえる神ワザ すぐに試したくなる90の簡単&時短アイデア
    -
    日本最大の料理レシピサイト「クックパッド」に投稿された227万のレシピから簡単時短節約の料理ワザはもちろん、ひと手間でワンランクアップする方法やストレスフリーの下ごしらえ、食材の保存やリメイクなど、即戦力となるアイデアを厳選しました。その年の話題の料理にまつわるキーワードトップ10をクックパッド編集部が決定する「クックパッドアワード」。食のトレンド情報をランキングした「みんなの食サミット」。その詳細とレシピを紹介したコラムも収録。●ほんのり甘い卵焼きはマシュマロで作る/高速でふわふわ泡納豆/贅沢な鮭フレークを簡単手作りで常備する/3分でちくわがさきいかに/さんまのハラワタすっきり爽快/柔らかいトマトを薄く切る/ペットボトルでデコ弁、デコ盛が出来るetc.
  • 文藝春秋4月臨時増刊号 つなみ 5年後の子どもたちの作文集
    -
    712円 (税込)
    東日本大震災の直後、避難所にいた子どもたちに作文を書いてもらうようにお願してまわり、『つなみ 被災地のこども80人の作文集』が刊行された。その後、2012年には複数地域に点在する福島の子どもたちの作文も加えた『つなみ 被災地の子どもたちの作文集・完全版』も刊行され、それぞれ大きな反響を呼んだ。 震災から5年の月日が流れ、被災地でも多くの変化があった。作文を書いた彼らは何を見て、どう感じているのか。本作では57人が再び、いまの胸のうちを作文にして綴ってくれている。震災をバネに充実した学校生活を送っている子もいれば、あの日以来、人生が一変し、いまなお苦闘している子もいた。彼らの5年間の体験を読むことで、被災地の真実が見えてくる。 名取市 小学校5年「わすれてはいけない日」、仙台市若林区 中学校2年「福原愛選手の銀メダル」、石巻市 中学校3年「一人一人の意識を高めること」、石巻市 高校2年「まだまだ復興とは程遠い」、石巻市 社会人「死んだ友達の分まで」、気仙沼市 小学校6年「気仙沼線が開通してほしかった」、気仙沼市 中学校3年「どこで暮らしても大丈夫」、陸前高田市 中学校2年「5年後の今だから言えること」、大槌町 中学校2年「夢じゃなかったからこそ」、釜石市 中学校2年「震災の悲しみの上に」、郡山市 小学校3年「自分のいえが見てみたい」、二本松市 高校1年「絶対に弱音なんて吐くもんか」ほか

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  • ぎやまん物語
    3.0
    著者の歴史観をぎやまんの鏡に託したライフワーク 秀吉への貢ぎ物としてポルトガルから渡来したぎやまんの手鏡が、於祢やお茶々、お江、尾形光琳や赤穂義士らの心模様を写し出す――。
  • 文藝春秋11月臨時増刊号 医者とクスリに殺されない賢い患者学 [雑誌]
    -
    1 まずは、近藤誠の話を聞こう 医療に殺されないために/健康診断は無効かつ有害/対談 後藤正治(ノンフィクション作家)「近藤理論の根っこにあるもの」/CT検査でがんになる!/近藤医師の「セカンドオピニオン外来」を受診して/対談 大岩孝司(がん在宅緩和ケア医)「がんに『七転八倒の苦痛』なんてない」 2 ここがおかしい日本の医療 鼎談 渥美和彦(東京大学名誉教授)×細谷亮太(聖路加国際病院 元小児総合医療センター長)×村上智彦(ささえるクリニック岩見沢院長)「医者と病院に依存してはいけない」/谷口修一(虎の門病院血液内科部長)「病気は『治すべきもの』なのか」/ほんとはこの程度だった薬の実力/秋下雅弘(東京大学大学院教授)「高齢者は薬を飲み過ぎてはいないか」/「薬漬け」が認知症を作る/胃ろうは命綱か、それとも悪か/南淵明宏(東京ハートセンター センター長 上席心臓血管外科医)「手術室から見た医療保険制度の問題点」 3 「元気で長生き」の秘訣 対談 中曽根康弘×白澤卓二(順天堂大学大学院教授)「気は長く、酒は微醺で、睡眠十分」/坪田一男(慶應義塾大学医学部教授)「アンチエイジング七大論争に決着」/菅義偉「官房長官のスープカレーダイエット」/対談 半藤一利×小倉正久(医学博士)「私のアンチエイジング10カ条」 4 常識を疑え 対談 宮本輝×江部康二(高雄病院理事長)「糖尿病は酒を飲み肉も食べて治す」 【「目からウロコ」! 医師たちからの提言】 朝田隆(メモリークリニックお茶の水院長)「認知症予防は三十分の昼寝」/平木英人(平木クリニック院長)「肩こり、腰痛は心が生み出す」/大鹿哲郎(筑波大学教授)「レーシック手術の語られざる“副作用”」/山西敏朗(耳鼻咽喉科山西クリニック院長)「補聴器は早くつけたほうがいい」 ほか 椎貝達夫(腎臓専門医・椎貝クリニック院長)「腎臓病患者に透析は必要か」

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  • 蜂蜜秘密
    3.9
    永遠の少年と花守る少女が秘密の扉を開く 〈奇跡の蜂蜜〉を作るポロウ村に転校してきたレオ。蜂蜜の秘密に関わる旧家の娘サリーは、それから次々と不思議な出来事に出会う。
  • 高校野球100年の物語
    -
    前身の大会から含め、「夏の甲子園」が始まって100年目となる2015年に刊行。 江川卓、太田幸司、清原和博、桑田真澄、松坂大輔、田中将大、斎藤佑樹……ヒーローたちの鮮烈な記憶をたどる第一部。 池田高・蔦文也、横浜高・渡辺元智、星稜・山下智茂、常総学院・木内幸男ら、名将たちの横顔を描いた第二部。 歴代優勝決勝戦の一覧、47都道府県の出場校記録など、記録をまとめた第三部。 高校野球がつむいできた物語を、あらゆる角度から迫った完全保存版。
  • にゃんくるないさー
    3.8
    明日には明日の風が吹く! 猫はいつだって、「人生何とかなるよ」と語りかけてくれた。三〇年以上よりそってきた猫たちとの生活を綴る、感動のエッセイ。
  • 探検家の憂鬱
    4.0
    「生のぎりぎりの淵をのぞき見ても、もっと行けたんじゃないかと思ってしまう」 探検家にしてノンフィクション作家の角幡唯介が、みずからの性とジレンマを描き尽くす。 冒険とは何なのか。 生きるとはどういうことか。 自分はいったい何者なのか。 極限状況において、自らに問い続けた果てに、しぼりだされた珠玉のことば。 いま最も期待される探検家、はじめてのエッセイ。
  • 「古事記」の真実
    3.0
    日本人の原点を読み解く! 大傑作『古事記』。日本人はこの書物をどのように読んできたのか。我々にとってカミとは――。神話と日本語の成立に迫る名ガイド。
  • アジアにこぼれた涙
    4.3
    アジアの底辺で生きる人びとを描き出す アフガントラックの絵師の父子、ジャカルタのゲイ娼婦、武器商人に息子をさらわれたイラク人……どん底の生が胸を打つ10の物語。
  • 小説 島村速雄 海将伝
    4.0
    バルチック艦隊は、必ず対馬海峡に来る 東郷平八郎を名参謀として支え、日清・日露の海戦に偉大な足跡を残すも、けっして功を語らなかった不世出の海の名将の清廉な生涯
  • 小説 立見尚文 闘将伝
    3.6
    「東洋一の用兵家」と呼ばれた知られざる名将の肖像 桑名藩雷神隊から陸軍大将へ。戊辰、西南の役、日清・日露の四戦場を稲妻のごとく疾駆した名将の颯爽たる生涯を描いた傑作歴史長篇
  • 夜がはじまるとき
    3.8
    これぞ物語の愉しみ! 巨匠の才能のすべてがここに 死の床にある父を見舞った私が出会った少女。彼女の持つ不思議な力とは……静かな感動を呼ぶ「アヤーナ」他全6篇収録の短篇集
  • 春はそこまで 風待ち小路の人々
    3.5
    江戸は芝神明宮にほど近い「風待ち小路」には、小さな店が肩を寄せ合うように集まっている。その中のひとつ、絵草紙屋・粂屋のあるじ笠兵衛は、いまひとつ覇気が見えない跡取り息子の瞬次郎に物足りなさを感じていた。ある日、半襟屋のおちせが店に引札(広告チラシ)を依頼に訪れ、瞬次郎と恋仲になっていくが……。子連れのおちせが抱える意外な秘密とは? 男と女、父と子、母と子──さまざまな人間模様を感情豊かに描く連作短篇集。時代小説の新たな担い手による傑作。
  • 国境(上)
    3.9
    1~2巻712~743円 (税込)
    「疫病神」コンビこと、建設コンサルタントの二宮と二蝶会幹部の桑原は北朝鮮に飛んだ。二宮は重機の輸出で、桑原は組の若頭がカジノ建設の投資話でそれぞれ詐欺に遭い、企んだ男を追ってのことだった。平壌に降り立った二人だが、そこには想像以上に厳しい現実と監視が待っていた。シリーズ最高傑作の呼び声高い超大作!
  • クックパッドのこの裏ワザがすごい! 料理がもっと楽に、おいしくなる101の魔法
    4.0
    月間利用者数がのべ4493万人(2014年7月末)、レシピ数が180万品を超える日本最大のレシピ投稿・検索サイト「クックパッド」。そこに寄せられた数々のレシピの中から、料理を手早く、楽に、経済的に作ることをかなえる裏ワザ101個を厳選。ズボラ魂が生んだ衝撃の大根の皮むき法、ゆで卵を短時間で、しかもツルン!と仕上げる方法、安いお肉をジューシーに変身させる超簡単下ごしらえ術などなど、家庭のキッチンから生まれた誰にでも実践でき、効果絶大の裏ワザが満載です。試したら、なぜ今までこのワザを知らなかったのかと感心すること請け合いです。
  • 予言村の転校生
    3.4
    市役所の職員だった父の育雄が故郷の村長に当選し、中学二年生の湯木奈央は「こよみ村」に移り住む。村には秘密の書「予言暦」なるものがあるという。元アイドルの溝江アンナ、その息子・麒麟、〈村八分〉松浦、父の政敵・十文字など、個性的な村民たちと共に奈央は様々な不思議な体験をする――。村の四季を背景に、ほんのり怖いけれど癒される青春ファンタジー。
  • 迅雷
    3.6
    「極道は身代金とるには最高の獲物やで」 大胆不敵な発想でヤクザの幹部を誘拐した三人組。メンツをかけて人質を取り返そうとするヤクザたちと、誘拐犯との駆け引きが始まった。警察署の目の前での人質交換、地下駐車場でのカーチェイス、組事務所への奇襲攻撃……。大阪を舞台に、相手を追ったり、追われたり、白熱の展開でラストまで目が離せない快作。 ※本作品は双葉社、KADOKAWA / 角川書店で同一タイトルの作品が販売されております。本編内容は同じとなりますので予めご了承下さい。既に同作品をご購入されているお客様におかれましてはご注意下さい。
  • たまゆらに
    4.1
    舞台は文化3年の江戸・日本橋。青菜売りの朋乃は、橋で五十両もの大金入りの財布を拾った。この財布を巡って思いがけぬ長い一日が始まる――欲深い人間たち、真摯に生きる価値を描ききる傑作時代小説。江戸情緒満点、正直と粋の人生応援歌!
  • 風の帰る場所 ナウシカから千尋までの軌跡
    3.9
    ジブリ作品の背景や狙い、歴史観まで、徹底的に語り尽くす! 「愛とか正義とか友情とか……本気でしゃべってくれないかなあって、みんな待ってるんだと思いますね」(本文より)。2013年9月に突然、長編アニメーション映画からの引退を発表した宮崎駿監督。その宮崎監督が『風の谷のナウシカ』から『千と千尋の神隠し』までの作品について、自らの言葉で歴史観や人生観にまで踏み込みながら真正面から語った一冊。完全保存版!
  • 文・堺雅人
    4.1
    1~2巻712~1,152円 (税込)
    俳優、堺雅人が「演じる」ときに考えること――。作家の宮尾登美子氏、長嶋有氏との対談、蔵出しインタビュー&写真も収録した初エッセイ集! 堺雅人は鞄に原稿を書くための道具を入れて、持ち歩いている。撮影の合間に楽屋で、休みの日に喫茶店で、「演じる」ことについて考え、文章にするのだ。そうして生まれた54作の本格エッセイに加え、過去の対談やインタビュー、写真を掘り起こして収録。役者の思考や日常が垣間見える一冊。出演作品リスト付き。
  • ナガサキ 消えたもう一つの「原爆ドーム」
    4.6
    長崎にも「原爆ドーム」があった――。それは爆心地の北東500メートルほどの位置に立つ、高さ25メートルの鐘楼を持った浦上天主堂。しかし1925年に完成し、東洋一と謳われたこの天主堂は原爆によって廃墟と化す。当初、被爆遺構として保存に積極的だったはずの長崎市長だが、訪米を経て「原爆の悲惨を物語る資料としては適切にあらず」と発言し、撤去路線に転換。結果として旧浦上天主堂は1958年に撤去されるに至る。世界遺産クラスの被爆遺構はなぜ失われたのか? 市長の翻心の裏には何があったのか? 丹念な取材によって昭和史のミステリーを解き明かした渾身のノンフィクション。
  • 桜さがし
    3.5
    中学時代から10年来の仲間である男女4人が、京都郊外の山中に住む恩師のログハウスに招待された。その道中、脱輪した車を助けたことがきっかけで、1組の男女と出会う。幸せそうに見えたそのカップルが、1ヶ月後に心中死体で発見され──。古都の移ろいゆく季節の中、恋愛、進路など人生の岐路に差し掛かった4人が事件の数々に向き合う。青春群像を描く傑作ミステリ。
  • バイアウト 企業買収
    3.4
    金儲けを第一主義に、敵対的TOBなどで世間の注目を集める相馬ファンド。相馬との念願の取引にこぎつけた外資系証券会社の広田美潮だったが、買付を依頼された銘柄は、皮肉にも幼い頃自分を捨てた父の音楽会社だった。また相馬だけでなく他三社がTOBを仕掛けてくる異常事態発生。生き残りをかけた熾烈な戦いが始まった。金儲けは悪か? 企業の価値とは何か? 日本経済の希望を書き続ける著者渾身の長編小説。
  • 無名仮名人名簿
    4.0
    「正式魔」「キャデラック煎餅」「女子運動用黒布襞入裁着袴」「臆病ライオン」「眠る机」「青い目脂」…昭和のにおいがするタイトルの数々。愚痴をこぼす代りに真赤になるまでおみおつけに唐辛子をかけ、すすっていた祖父。届いたお歳暮をすぐ開けたくて青筋をたてた父。包み紙を破らないよう丁寧に開けていた母。一度でいいからメロンをまるまる一個食べてみたかった自分。戦前・戦後の平凡な家庭の暮らしをみずみずしく描く、忘れがたいエッセイ集。
  • 八丁堀「鬼彦組」激闘篇 狼虎の剣
    4.0
    1~12巻713~800円 (税込)
    北町奉行所の吟味方与力である彦坂新十郎が、同心倉田佐之助の妹きくを娶って二年が過ぎ、「鬼彦組」にも新しい仲間が加わった。平穏な日々を送っていた新十郎が、いつものように奉行所に出仕しようとしていたところ、殺しの一報が入った。大川端の新大橋の近くで、若侍が腕を切り落とされて殺害されたというのだ。実は最近、二組の男たちが同様の手口で殺されていた。同じ下手人の仕業なのか、「鬼彦組」に解決の沙汰が下った!
  • 寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁
    4.0
    吉敷竹史シリーズはここから始まった。 トラベルミステリーに新機軸を持ち込んで絶賛された傑作が復活! ある日の明け方、双眼鏡で豪華マンションの一室を覗き見していた作家の安田は、入浴中の女性を目撃する。 だが、いくら時間が経っても女性は浴槽に浸かったままだった。翌朝、ふたたび女性が入浴していた浴室を覗いた安田は、顔の皮膚が剥がされた無残な遺体を発見する。 被害者は九条千鶴子、銀座のクラブの看板ホステスだった。 吉敷刑事らは捜査を始めるが、千鶴子が殺害されたと思われる時間帯、彼女は寝台特急はやぶさに乗っていたことが判明する! 「大きく波打った長髪、二重まぶたで鼻筋が通ったファッションモデルのよう」と描写された吉敷竹史刑事が初めて世に登場した記念碑的作品!
  • 続・怪談和尚の京都怪奇譚
    4.5
    シェアハウス、パン屋さん、映画サークル、公園。ほら、あなたのうしろにも……! 京都・蓮久寺の三木住職のもとには、助けを求める人が絶えません。 悪霊に祟られた人、ポルターガイストに悩まされる人、人形をお祓いしてほしい、さまよう霊を供養成仏させてほしい……。 そんな実話や自身の体験など、現代の怪談、奇譚の数々をお届けします。 蓮久寺は江戸時代初めの建立で、島原の遊女・吉野大夫との縁も深い名刹。 三木住職の怪談は、テレビの「怪談グランプリ」準優勝の名人芸です。 見えない世界に触れることで、あなたの人生も変わるかもしれません。
  • 2週間で人生を取り戻す! 勝間式 汚部屋脱出プログラム
    3.9
    自宅を片付けたら、幸せな毎日がやってきた! 勝間和代の人生を変えた、一生リバウンドしない片付け術 気付けば我が家は収納破産状態。使わないもので溢れかえった自宅から目を背け、片付けを放棄していた著者が一念発起して、「断捨離」を敢行する。 すると、睡眠、仕事、料理など生活全般の質が向上し、さらにはダイエットにも成功、恋人もゲット! ビジネスで培った目標達成のための「仕組み」作りの力を存分に発揮して構築した、勝間式片付けメソッドを大公開します。 汚部屋脱出プログラム書き込み式付き。 ※この電子書籍は2016年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 会津執権の栄誉
    3.5
    狙いはただひとつ。伊達政宗の馘(くび)――。 四百年の長きにわたり会津を治めながら、相次ぐ当主の早世で嫡流の男系が途絶えた芦名家。 常陸の佐竹家より新たな当主として婿養子を迎えたものの、家中に軋轢が生じ、北からは伊達政宗の脅威が迫る。 芦名家の行方は家臣筆頭の金上盛備の双肩にかかっており、ついに伊達との摺上原での最終決戦を迎えた。 東北の名家の存亡を描き、直木賞候補となった出色のデビュー作。 本屋が選ぶ時代小説大賞2017受賞! ※この電子書籍は2017年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 界

    3.0
    1巻713円 (税込)
    「こんな危うい物語に出会うとは……。」(姜尚中氏) 求めるのは解脱か救いか? 日本の「界」を漂流する男。 妻子と別居中の榊は、恋人を東京に残したまま、地霊うごめく土地を遍歴する。 秋田の娼家と清廉な女子高生たち、厳冬の佐渡で理容店の女主人が持つ剃刀、三河八橋で一夜を共にした人妻の乳房、非在ゆえに一層ふくらむ女たちの気配――。 官能と死のあわいから異界が立ち現れる瞬間を描く、本格小説集。 解説・姜尚中
  • 麻雀放浪記1 青春篇
    4.1
    1~4巻713円 (税込)
    純文学作家「色川武大」=阿佐田哲也が戦後の焼け野原を舞台に描く、本邦ギャンブル小説の最高峰! 終戦直後、焼け野原の上野のドヤ街で「ドサ健」と出会い、一気に博打にのめりこんだ主人公の「坊や哲」。 チンチロリンや麻雀の技、いかさまの腕を磨いた哲が「出目徳」や「女衒の達」「上州虎」ら仕事師と渡り合い、生き残りをかけて激闘する阿佐田哲也のピカレスクロマンの最高傑作! 解説・先崎学
  • 西洋菓子店プティ・フール
    4.0
    1巻713円 (税込)
    下町の西洋菓子店を舞台にしたキュートな連作短編集 下町の西洋菓子店の頑固職人のじいちゃんと、その孫であり弟子であるパティシエールの亜樹。甘やかで、ときにほろ苦い連作短編集。 フランス菓子作りを修業したパティシエールの亜樹は、 菓子職人の祖父のもと、下町の西洋菓子店「プティ・フール」で働く。 女ともだち、恋人、仕事仲間、そして店の常連たち―― 店を訪れる人々が抱えるさまざまな事情と、それぞれの変化を描く連作短編集。 巻末にパティシエール・岩柳麻子との対談を収録。 解説・平松洋子
  • フランダースの帽子
    3.6
    あのころ知りあいのだれもがなにかしらのウソをついて暮らしていた―― 長く潜伏したあとでひょっこり姿をあらわした、良く似た姉妹による巧妙なウソ。 郵便受けに届いた1枚の葉書が呼び起こした、弟との30年前の秘密。 「語りとは騙りのことである」とうそぶく読書会の主宰者。 賢治の童話やフランドル派の絵画に秘められた寓意。 そして、記憶を失った青年たちと、自らの物語に生きる老婦人たち――。 消えゆく記憶の彼方、不在の人物の輪郭から、おぼろげに浮かび上がる6つの物語。 解説・東直子
  • 神の遺伝子【文春e-Books】
    -
    脳科学から古代史まで、あらゆる知識を駆使して“神の遺伝子”の謎に迫る! 日米を股にかけて活躍したスーパー医学者からの最後のメッセージ。 ウィーン医科大学に留学中の医学者・高山菜月は、ある日、中東系の男性から声を掛けられた。「特殊な遺伝子をお持ちの方をさがしています。」 同じ頃、菜月はウィーンで起きた米国人記者殺しの捜査で、日系人のFBI捜査官の訪問を受ける。 記者が残した6つの意味不明の文字が〈若い女性の遺伝学者〉を意味する可能性があるというのだ。 〈神の遺伝子〉を持つ者の正体と、記者に始まる連続殺人の真相を求める物語が、いま幕を開く。 著者は東大医学部を卒業後の1976年、アメリカで臨床研究を受けて救急医療の現場で臨床医として活躍、同時にファンクショナルMRIの世界的権威としても知られる。さらに脳科学者として、脳の中の水分子から〈脳とこころ〉の秘密を解き明かす 「脳の渦理論」を提唱するなど、まさに三刀流の活躍で世界の医学会に貢献した。 惜しくも2018年7月に亡くなったが、この作品は三刀流のスーパー医学者が我々に残した“最後のメッセージ”である。 【本書は電子書籍オリジナル小説です。】
  • 強父論
    3.9
    「俺が死んでも讃える追悼記など書くな」という父・阿川弘之の遺言に、「お父ちゃんがいかに無茶苦茶な人であったか。周囲がどれほどひどい目に遭わされたか。思い出すかぎり、精根込めて書いてみる」とエッセイストの娘が綴る、前代未聞の追悼記。 94歳で大往生した破天荒な父の「強父語録」を挙げてみると──。 ・老人ホームに入れたら自殺してやる! ・のたれ死のうが女郎屋に行こうが勝手にしろ ・勉強なんかするな。学校へ行くな ・結論から言え、結論から ・今後、誕生日会を禁止する! ・大学でサムシングを学んでこい ・戦後教育が悪いからバカが育つ ・お前の名前はお墓から取った ・知ったかぶりをした文章を書くな ・朝日の手先になりやがって ・お前は俺にそっくりだ あまりの暴言に震え、時折のユーモアに笑いつつ、いつしか父と娘の不思議な情愛に胸が熱くなる。 解説・倉本聰
  • 君と放課後リスタート
    3.8
    僕は、どんな人間だったのか。どんな君を好きだったのか――。 「理想の三組」と呼ばれた高校のクラス全員が、ある日突然記憶喪失に。すべての人間関係についての記憶が失われた状態で生まれてきた謎を、主人公の「僕」は解き明かせるのか。「僕」・九瀬永一とクラスメートの叉桜澄は今は全く性格が合わないが、記憶を失う前は付き合っていたようで……。 残されたSNSや日記からふたたび理想の姿を取り戻せる日は来るのか――。 主人公自らも記憶喪失というハンデを抱えながら、さまざまな謎を、やはり記憶を失ったクラスメートで恋人(だったらしい)叉桜とともに解き明かしていく。 「謎好き乙女」シリーズや「今夜、君に殺されたとしても」で話題沸騰の著者による、待望の新シリーズ!
  • つまをめとらば
    3.8
    第154回(2016年)直木三十五賞 女という圧倒的リアル! 直木賞受賞作 去った女、逝った妻……瞼に浮かぶ、獰猛なまでに美しい女たちの面影はいまなお男を惑わせる。 江戸の町に乱れ咲く、男と女の性と業。 女が映し出す男の無様、そして、真価――。 太平の世に行き場を失い、人生に惑う武家の男たち。 身ひとつで生きる女ならば、答えを知っていようか――。 時代小説の新旗手が贈る傑作武家小説集。 男の心に巣食う弱さを包み込む、滋味あふれる物語、六篇を収録。 選考会時に圧倒的支持で直木賞受賞。遂に文庫化! 解説・瀧井朝世
  • なまけものダイエット 楽して痩せたい甘口篇
    3.9
    1~2巻713円 (税込)
    痩せたら何とかなる?でも、頑張れない…! ダイエット歴30年越えのイトウが、手段を選ばずトライしたのは「寝るだけ、飲むだけ、食べるだけ」のなまけものダイエットだった! 食べるの大好き、運動キライ、そしてなかなか動かないマンガ家のイトウ。身長158センチで、体重は47キロ~63キロとかなりの変動ぶりで、その差16キロ! 小さい頃からぽっちゃりで、ダイエット歴は30年越え。ありとあらゆるダイエットに手を出し、痩せたり太ったりを繰り返してきたけれど、そんなイトウが30代の頃にハマった、なまけものならではの「寝るだけ・飲むだけ・食べるだけ」ダイエット体験をコミックエッセイに。効果のほどはそれぞれですが、せめて笑って(腹筋を使って)お読みください!
  • 貌孕み
    3.5
    妻の顔が、むかし捨てた女の顔になっていく! 平田篤胤「仙境異聞」の天狗小僧寅吉が見た人間の業、病理とは!? 妻と娘の3人で暮らすマイホーム。幸せを手にしたかに思えた俊男だが、いつしか希望は失われ……。 そんな時、妻の静佳の顔が変わっていることに気づく。整形を繰り返す静佳は、若い頃に捨てた女・あゆみとそっくりに!? (表題作「貌孕み」) 幼い頃、天狗にさらわれ仙境で暮らした童子・天狗小僧寅吉こと嘉津間。 平田篤胤は嘉津間の話をまとめて「仙境異聞」を著したが、やがて嘉津間は忽然と姿を消した。 その15年後、嘉津間は再び篤胤の前に現れ、時空を超えた旅の中で見た、人間たちの深き業が渦巻く魔境の有様を語り始める――。 平田篤胤の「仙境異聞」に材を取り、現在の人間社会をあえて“魔境”と捉えた、著者ならではの超異色ホラー作品。 〔収録作〕「太祖墓陵」「猫女」「童翁」「鬼母神」「火札」「貌孕み」「妖魔」
  • やってみました!「年収100万円の豊かな節約生活術」
    完結
    3.6
    全1巻713円 (税込)
    主婦向け雑誌はもちろんのこと、いまや高級ビジネス誌にまで「節約」「貯金」という言葉があふれる時代。身体の贅肉を落とすように家計のムダを省くことは、しあわせへの第一歩なのでしょう。しかし、節約にはそれなりのノウハウと忍耐が必要です。 コミックエッセイ『やってみました!「年収100万円の豊かな節約生活術」』の筆者である春原弥生さんは、結婚して三年で貯金がまったく増えていないことをご主人に言えずにいました。贅沢や浪費をしているつもりはないのに、お金は羽が生えたようにどこかに消えて行きます。でも、節約に対しては「辛い」「暗い」「難しい」という先入観があり、背を向けてきました。ところが春原さんは2011年に刊行された『年収100万円の豊かな節約生活術』(文藝春秋刊)という本に出会い、著者の山崎寿人氏に弟子入りすることを決意しました。山崎氏は東大卒の51歳、20年にわたって月に3万円の生活費で面白おかしく暮らしています。書名にある「豊かな」がポイントです。「苦痛」「我慢」「無理」なく、節約をするという“思想”に惹かれて、春原さんは節約の達人を訪ねたのです。 まずは出費を洗い出して、問題点を抽出。つぎに市場調査を行い、銀行口座やクレジットカードを整理しました。家計簿をつけ、ついに春原家の“ムダの伏魔殿”が何であるかをつきとめました。そして、節約の途中経過を師匠である山崎氏に報告すると、そこで究極の節約方法を伝授されました……。 ほんとうに「ストレスフリー」で節約することはできるのか。本書には、節約アレルギーを克服した筆者の心の揺れと成長が克明に記されています。
  • ふたりの薄毛物語
    完結
    3.0
    全1巻713円 (税込)
    我が家では、もはや「薄毛」はチャームポイントだ! 薄毛好きを公言する春原さん、めでたく結婚したダンナさん、タカ氏も薄毛! しかし、タカ氏も、髪が薄くなり始めた20代は前髪の隙間におののき、ハゲ隠しに勤しんでいた。そんな暗黒時代を乗り越え、いかにしてコンプレックスをチャームポイントに変えていったのか。「愛」と「毛髪」を明るく育む夫婦の日常を描いたコミックエッセイ。
  • ズボラ式こそうじ術
    完結
    3.7
    全1巻713円 (税込)
    つい「今日は疲れたから、明日片づけよう」と日々を過ごし、気がつけばせっかくの休日が片付け&掃除で暮れていく、そんな人も多いのでは? 毎日の帰宅後4カ条+「ついで」「スキマ」の掃除術だけで、年末の忙しい時期の大掃除が、小掃除に変わるんです! 日常を快適に過ごすための「こそうじ術」がコミックエッセイになりました!
  • 羊と鋼の森
    4.2
    第13回本屋大賞、第4回ブランチブックアワード大賞2015、第13回キノベス!2016 第1位……伝説の三冠を達成! 日本中の読者の心を震わせた小説、いよいよ文庫化! ゆるされている。世界と調和している。 それがどんなに素晴らしいことか。 言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。 高校生の時、偶然ピアノ調律師の板鳥と出会って以来、調律の世界に魅せられた外村。 ピアノを愛する姉妹や先輩、恩師との交流を通じて、成長していく青年の姿を、温かく静謐な筆致で綴った物語。 解説は『一瞬の風になれ』で本屋大賞を受賞した佐藤多佳子さん。 豪華出演陣で映画完成! 外村青年を山崎賢人、憧れの調律師・板鳥を三浦友和、先輩調律師・柳を鈴木亮平、ピアニストの姉妹を上白石萌音、萌歌が演じています。2018年6月8日公開。 「才能があるから生きていくんじゃない。そんなもの、あったって、なくたって、生きていくんだ。あるのかないのかわからない、そんなものにふりまわされるのはごめんだ。もっと確かなものを、この手で探り当てていくしかない。(本文より)」
  • 目玉焼きの丸かじり
    3.3
    大人気「丸かじり」シリーズ! ポンと割ってジュッ。 目玉焼きは誰かが作ったのがいきなり目の前に出てくるより、 自分で作って食べるほうがはるかにおいしい――。 パセリの哀れな境遇を嘆き、枝豆の正式な食べ方についてマジメに考えを巡らせ、 カルピスが薄かった幼き日に思いを馳せ、こしアン派かつぶアン派かで人物像をプロファイル。 食へのあくなき好奇心と観察眼は健在! 【目次】 きゅうりは誠実か 「序で」の力 アボカドの“身持ち” やきそば牛丼の恩愛 クサヤ好きの立場 「しょース」出現 枝豆の正式マナーは? いちじくの警告 「干天の慈ビール」 「おかかは6位でいいのか」 阿佐谷名物「文士カレー」 トンカツ威風堂々 冷やし中華をゴクゴク パセリ、その境遇 「うな牛」に至る病 ソーメン、いつ噛むか おにぎりは左手で カルピス=薄いの思い出 駅弁総選挙 麻婆豆腐の魔力 弁当の“跡地” 鰯の丸干しについて語りたい 満月ばかりが月じゃない 行って楽しむ行楽弁当 サンマに大根おろしがない不幸 きのこよきのこ シーハの悲劇 目玉焼き、匂う アンコかわいや 「偽装王国ニッポン」 ホカホカ大好き ステーキはミディアム・レアで シメはどうする? 何? スキヤキカレー? いまどき昆布の佃煮? 酢蛸の律儀
  • お金を無理なく増やす鉄則を教えます
    -
    およそ1万年前、人類が定住して農耕生活を始めると、食料を備蓄するようになって「資産」が生まれました。その資産を投じてさらに増やそうと運用を開始したのは18世紀の産業革命以降のこと。「資産投資」の歴史は200年ほどなのです。  日本は国民の貯蓄総額が1700兆円を超える金満国家ですが、その半分は銀行の口座やタンスの引き出しに眠っているといわれています。  資産運用と聞くと、損得が表裏一体というイメージがあり、何となく敬遠してきた人も多いと思います。本書では投資の専門家が、あなたの資産を形成するための智恵を紹介しています。 序章 長期分散投資は財産を守るための基本原則です 1章 金融改革であなたの資産形成は激変する 2章 投資信託の基礎と最先端と応用 3章 「つみたてNISA」を予習する 4章 個人型確定拠出年金(iDeCo)の研究 5章 資産形成をさらに確かなものにする選択肢 6章 タイプ別「お金の育て方」
  • しあわせの鍋レシピ50
    -
    寒い季節、温かい鍋料理は食卓の主役! お鍋の中の様々な食材が絶妙なハーモニーを奏でて、食卓を囲んだ家族や仲間を笑顔にしてくれます。本書では、誰でも簡単に作ることができるうえに、奥深い味を楽しめてしまう、おすすめの鍋レシピ50を紹介! お鍋の湯気のむこうに、幸せが広がる一冊です。巻末には、和風や鶏スープなど、出汁のとり方から、アクのすくい方まで、意外に知らない鍋料理の基本を収録しています。雪鍋/簡単トマト鍋/タイカレー鍋/えびワンタン鍋/海鮮チゲなど和、中華、エスニックの魅力的な鍋レシピ満載です。
  • 合戦の日本史
    4.0
    我々はこの合戦をこのように読み解く! 歴史小説界の論客たちが語り尽くす、日本の合戦の真相。 桶狭間から、幕末維新の合戦まで。 織田信長、豊臣秀吉、徳川家康を軸に西郷隆盛、ついには司馬遼太郎まで。 合戦を語るほどに日本が見えてくる。 作家たちそれぞれの個性が際立つトークで切り結ぶ。 読めば知的好奇心を必ず刺激される。 トリビア満載の座談会へようこそ。
  • 影踏み鬼 新撰組篠原泰之進日録
    3.4
    生きている限り、人は何事かをなすことができる 伊東甲子太郎を慕い新撰組に入隊、後に伊東とともに新撰組を脱退した久留米藩脱藩隊士、篠原泰之進。 彼の目を通じて見た新撰組の隆盛と凋落。 伊東が近藤たちに暗殺された後、相良総三の赤報隊に身を投じるも、官軍に弊履のごとく捨てられる。 しぶとく動乱の日々を生き抜いた彼の疾風怒濤の半生を描く。
  • 風味さんのカメラ日和
    3.4
    あなたのワケあり写真は、心のワケを写している── 天然なイケメン講師がカメラと迷える心を指南します! 書き下ろしカメラ女子小説 東京で働いていたが、最近地元にもどった風味(ふうみ)は、幼馴染の頼みで、初心者のためのデジカメ教室に通うことに。 いつもボケた写真を撮ってしまう老人、寂しくない写真を撮りたい中年女性、楽しそうに見えない記念写真に悩む喫茶店経営者などが集まった教室で、講師は、カメラマンとして挫折した、天然なイケメンの知念大輔。 それぞれの生徒たちが写真に対して抱えている問題は、実は心が大きく反映したものだった。 大輔は、技術的なアドバイスをしながら、図らずも生徒たちの心の迷いにも踏み込んでいく。 ちょっと役立つ、風味の「カメラ撮影用語解説」も収録。 イラスト・高橋由季
  • 大相撲殺人事件
    3.5
    相撲と本格ミステリ、奇跡の邂逅! ひょんなことから相撲部屋に入門したアメリカの青年マークは、将来有望な力士としてデビュー。 しかし、彼を待っていたのは角界に吹き荒れる殺戮の嵐だった! 立ち合いの瞬間、爆死する力士、頭のない前頭、 密室状態の土俵で殺された行司、連日殺されていく対戦予定の力士……。 2017年、衝撃的なあらすじがネット上で話題沸騰! 本格ミステリと相撲、その伝統と格式が奇跡的に融合した伝説の奇書が電子書籍で登場。 解説・奥泉光
  • 悪魔の勉強術 年収一千万稼ぐ大人になるために
    3.8
    「役立つ。そして稼げる」知識と教養が身につく特別講義! 同志社大学神学部の後輩へ向けての20時間におよぶ集中講義を完全収録。 「やや刺激的かつ俗物的にいえば、年収1000万円を稼げる大人になるための知力を身につけるための授業です。  したがってこの講義では、そうしたことを念頭に置きながら、就活、資格試験や外国語の勉強の仕方など、社会の実践の場で「役立つ。そして稼げる」知識と教養のあり方を、一緒に考えながら進めて生きたいと思います。」(本文より) ■おもな目次■ <第1講>天国か地獄か 型を身につけることは重要だ/自己愛を分析する武器としての神学/ 傷つきたくない自分という病/数学力が身を助ける/ 動機付け次第で暗記力はアップする  ほか <第2講>天使のように貪欲に カイロスとしての年号/資格試験予備校は教材が命/ 勉強のスケジュールにも締切を導入せよ/じつは難しくない司法試験/ 翻訳のあるものはすべて日本語でよい  ほか <第3章>悪魔のように勤勉に 正しいウィキペディア活用術/パウロは「ポケモンGO」に何というのか/ 難しい語学には二重の要素がある/勉強の「踊り場」までは一気呵成に集中する/ メモ起こしからノートづくりまで ほか <第4章>復活の日に向けて 神童が伸び悩む理由とは/学生時代の三〇〇万円か、四十歳の一〇〇〇万円か/ これが一五〇〇時間の勉強習慣のつけ方だ/遅刻は重大なペナルティ/ 「神学者」佐藤優はこうして生まれた  ほか
  • 文藝芸人
    3.5
    713円 (税込)
    文藝芸人 よしもとと文藝春秋が異例のタッグ! まったく新しい文芸誌「文藝芸人」では 文藝を舞台に松本人志、又吉直樹、福徳秀介(ジャルジャル)といった いまをときめく芸人たちが異才を炸裂! 表紙イラスト:ネゴシックス ※電子書籍版には一部掲載されていない写真があります。
  • 盲導犬クイールの一生
    4.7
    「人間らしい歩き方を思い出させてくれた」との言葉を残して、パートナー(使用者)はこの世を去った。盲導犬クイールの生まれた瞬間から、暖かい夫婦のもと息をひきとるまでをモノクロームの優しい写真と文章で綴る。映画化、ドラマ化もされた感動の記録。文庫新装版の秋元良平氏の「出版から十五年過ぎて」も収録。
  • 江戸川乱歩傑作選 鏡
    3.7
    湊かなえの選ぶ「ミステリ作家」乱歩の相貌 避暑先の旅館でレンズ越しに目撃した殺人をめぐり、 謎めいた結末を迎える中編「湖畔亭事件」を中心に、 人工美と遊戯性の極致「赤い部屋」、名作「心理試験」他を収録。 ミステリ作家・乱歩に焦点を当てる乱歩没後50年記念アンソロジー。 【目次】 「湖畔亭事件」 「何者」 「石榴」 「心理試験」 「赤い部屋」 「人間椅子」 「木馬は廻る」 随筆「迷路の魅力」 随筆「兇器としての氷」 随筆「プロバビリティーの犯罪」 監修・新保博久
  • 江戸川乱歩傑作選 獣
    -
    巨匠の妖しき名作を桜庭一樹が厳選! 日本推理小説の巨匠・江戸川乱歩が没して50年。 名作に光を当てるアンソロジー第1弾はデビュー作「二銭銅貨」、 明智小五郎初登場の「D坂の殺人事件」、大正期の退屈と倦怠を 犯罪に描いた「屋根裏の散歩者」、絢爛と恐怖の箱庭世界「パノラマ島綺譚」……。 初期傑作にして異形の問題作「陰獣」を中心に、傑作七編と二つの随筆を厳選。 直木賞作家・桜庭一樹が案内する、妖しくも美しい巨匠乱歩の新世界。 【目次】 「二銭銅貨」 「一枚の切符」 「D坂の殺人事件」 「屋根裏の散歩者」 「一人二役」 「パノラマ島綺譚」 「陰獣」 随筆「恋と神様」 随筆「幻影の城主」 監修・新保博久
  • 逃北 つかれたときは北へ逃げます
    3.8
    嫌なことがあった日のストレス解消って? ヤケ食い、フテ寝、買い物とさまざまな発散方法があるけれど、私の現実逃避は「北」へ逃げること。北海道、青森、岩手、宮城からグリーンランドまで、私を待っていたのは自らのルーツを巡るアレコレで……。北を求めた10年間を描いた“逃北エッセイ”。俳優・千葉雄大との特別対談も収録。
  • 罠のある季節
    -
    ストリップ劇場、お触りバー、ライブ・ショー、そして……それが罠なのだろうか。新しい女性生理用品の開発・発売をめぐって、メーカー、広告代理店の虚々実々の闘いが始まる。新製品の厖大な宣伝費を獲得するのはどこか? テレビ局から大物タレントまで巻き込んで、噂は噂を呼び、同業者の疑心暗鬼は深まるばかり。罠をかけ、あるいは罠にはまり、しかもなおどろどろとしたビジネスのなかで生きつづける人間たちの、マンガチックでシリアスな人生。
  • 御前会議
    4.0
    御前会議──天皇の前で開かれるため最高の権威をもつ。が、その天皇は一切の責任の外にあった。昭和十六年、四回の御前会議の結果、日本は勝算なき太平洋戦争に突入した。この会議の経緯を詳細に辿り直し、改めて御前会議のもつ奇怪な本質を抉る迫真のドキュメントが本書である。陸軍と海軍の権力抗争、開戦のために工作される非合理的な数字、参戦を疑問視しながら、しだいに口を閉ざしてゆく重臣たち。著者は言う、“恐るべき傲慢と惰性が日本を破滅させた”と。
  • 指揮官
    4.0
    山本五十六は真に名将であったのか? マッカーサー元帥の統率力の根源は何であったか? 第一部は太平洋戦争史に名を残す日本帝国の将官たち十四人を、第二部では、第二次世界大戦に活躍した外国の指揮官、指導者十三人をとりあげた。これら指揮官の参加した様々な局面に即して、とくにその重要事態時の姿に、著者は注目する。求められた判断の機会にいかなる決定がなされたか。そこには戦争という歴史の形成と個人との関りが明瞭に示されている。
  • 重臣たちの昭和史(上)
    4.0
    なぜ日本はあの戦争に突入したのだろう? 二・二六事件当時の世相はどんなだったか? 木戸幸一の語った新事実とは? 陸軍の暴走はどのように始まったのか? 天皇の統帥権の実態とは? 元老西園寺・木戸・近衛と原田熊雄を中心に、貴重な談話・手紙・一次資料からの豊富な引用を交えた、立体的な昭和史。当代きっての事情通・原田熊雄の女婿ならではの情報力で描き出されたこの大河歴史ドキュメントは、歴史を多面的に知りたい人にとって、まことに平易かつ便利な通史である。
  • 職人衆昔ばなし
    -
    大工、指物師、鳶職、左官、畳職、瓦師、石屋、ぬし屋、ガラス工芸、ペンキ職、飾り職、螺鈿師、表具師……現代生活の忙しさにまぎれ、滅び去らんとする職人世界の伝統を守り続けて、腕と意地とを貫き通した27人の職人衆たちの燻し銀のように重厚な芸談集。現在は殆ど物故された名人たちだが、その体験談は未来にも通ずる貴重なものを含んでいる。口の重い名人気質の職人から興味深い話を巧みに引出し、彼らの語り口を生き生きと再現した聞書の傑作。
  • 断る力
    3.9
    私が今、タイムマシンに乗って20代後半の自分にたった一つアドバイスするとしたら、「『断る力』を一刻も早く、身につけること」と言うでしょう。(中略)私が相手の言いなりにならずに拒否をする力を身につけることができたと確信したのは、34歳で初めての離婚をしたときからだと思います。そして、その時から、私の世界はドラマティックに変わりはじめました(本文より)。――人生に好循環をつくる、強力な武器「断る力」。そのノウハウを分かりやすく全公開!
  • やまとは恋のまほろば 1 新装版
    4.8
    1~8巻719~763円 (税込)
    “古研”の3人にまた会える! 『やまとは恋のまほろば 1』が装い新たに登場! 2022年6月20日より「文春オンライン」にて待望の新エピソード連載開始。 悩める女子ならきっと共感する、古墳×恋愛のキャンパスライフ――。 Story 大学1年生の穂乃香は、大学デビューした友人に気後れし、疎外感を感じていた。しかし、“心のオアシス”古墳研究会(通称・古研)の同級生・飯田くんのことがとあるきっかけで気になりだし、先輩の可児江さんとも急接近!? 「さえない」自分を苛む穂乃香は、古研を通じて少しずつ成長していく。古墳がもたらす、不器用でいとおしい恋の物語。 ※この電子書籍は2019年9月にLINE Digital Frontierより刊行されたコミックに描き下ろしページを加えた新装版です
  • 逃げるA
    完結
    4.0
    全1巻719円 (税込)
    いつだって、彼は無責任 29歳の編集者・あやかは、マッチングアプリで知り合った男性と割り切った関係を楽しんでいる。ある日出会った会社役員の安藤は、その中でもとびきり良い”物件”だと思ったけれど、実は既婚者だった。だけど、あやかとの関係を持つ時に、安藤は避妊すらしようとせず……。 「読後、胸がすく!!!!」文春オンライン掲載時に大反響を呼んだ、アプリ不倫から始まる、ある男性の転落の物語
  • そして、こうなった 我が老後4
    4.0
    白内障手術後に目を酷使してシジミのような目になるわ、神経性脱毛症になるわ、さんざんな日々。「リコンしたおじいちゃんのこと、アイしてた?」と孫に聞かれてあわてたある日、その本人が訪ねてきて……。モーレツ愛子さんの過数で愉快な“我が老後”に、お腹の底から笑い、そして勇気がわいてくる! 2024年映画公開の『九十歳。何がめでたい』に連なる、痛快抱腹老後エッセイシリーズ第4弾。 ※この電子書籍は2003年8月に文藝春秋より刊行された文庫版を底本としています。
  • だからこうなるの 我が老後3
    4.0
    締切間際に押しけられ、つい貸した百万円。ところが相手はいつの間にやらトンズラしていた。しかも我が家の車(ついあげた)に乗って!しつこい無言電話に老犬タローの世話、孫の質問攻めでヘトヘトの合間に、漸く花粉症の特大ハクションを連発する毎日だというのに、嗚呼! 2024年映画公開の『九十歳。何がめでたい』に連なる、痛快抱腹老後エッセイシリーズ第3弾。 ※この電子書籍は2000年12月に文藝春秋より刊行された文庫版を底本としています。
  • 悪役令嬢バトルロワイヤル 1
    完結
    4.6
    全3巻719~800円 (税込)
    ☆電子書籍版特典として「おまけ4コママンガ」「初期設定画」を収録☆ 転生したのは、“モブ”悪役令嬢だった……。個性豊かな悪役令嬢たちがバトルを繰り広げる!? 新しい「悪役令嬢」コミック誕生。 女子大生・梓は、乙女ゲームの攻略中に突然雷が落ち、気絶してしまう。目覚めるとそこは、プレイ中の大好きなゲームの世界。ただし、転生したのはヒロインではなく、悪役のモブ令嬢だった――。 このままでは、ヒロインをいじめる悪役として、ゲーム内の〝推し〟リオに嫌われてしまう。梓は悪役令嬢・ヴィクトリアとして“推し”に好かれるため、悪役ルート脱出を目指す。 しかし、梓が転生する前のヴィクトリアは相当恨みを買っていたようだ。ヴィクトリアの前には、次々と悪役令嬢たちが立ちはだかりバトルすることに……!? 悪役令嬢だらけの学園バトルロワイヤル、開幕!
  • エリザベート ハプスブルク家最後の皇女 上
    3.5
    二十世紀中欧の動乱と悲劇を描く一大叙事詩 世紀末ウィーンのハプスブルク王家の嫡流に生まれ、帝国崩壊と二度の大戦を経て、社民党闘士と再婚した美しき大公女の波瀾の人生。 ◎祖母は人気ミュージカル「エリザベート」で有名なエリザベート皇后 ◎父は男爵令嬢と謎の自殺を遂げたルドルフ皇太子 ◎一目惚れのあげく、祖父・皇帝の力で得た初婚の不幸な結果 ◎貴賤結婚を忌んだ宮廷儀礼の末に起きたサライェヴォの悲劇 ◎オーストリア=ハンガリー帝国の崩壊に至った第一次世界大戦 ◎一市民となった後の、社会民主主義運動家との出会い ◎「同じドイツ民族」を旗じるしにナチスの恫喝で進むオーストリア併合の一部始終 ハプスブルグ家最後の皇女のたどった波乱万丈な八十年の人生を通して、激動のヨーロッパを読む。 ※この電子書籍は、2003年6月に刊行された文春文庫版を底本にしています。
  • 幽霊終着駅
    -
    深夜の駅に「頭」の忘れ物!? 大好評〈幽霊〉シリーズ、第28弾。 深夜の駅、終電車の棚に忘れられた風呂敷包み。 中から出てきたのは、なんと人間の頭!? 朝、宇野警部と永井夕子が駆けつけたところ、「頭」の持ち主が現れる。 某女優そっくりのこの「頭」が、悲しい過去をもつある親子の関係を 変えることに――。 ほかに「袋小路を照らせ」「雪女の従妹」「正方形の裏切り」「叔母捨て山」「真面目人間、ここにあり」「ゆく年くる年」など、全7篇。 ※この電子書籍は2020年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • わかれ縁 狸穴屋お始末日記
    4.2
    シリーズ化も決定! 西條奈加の〈ど真ん中〉傑作人情時代小説 「もう、嫌だ!」定職にもつかず浮気と借金を繰り返す亭主の元を飛び出した絵乃は、ひょんなことから離縁の調停を得意とする公事宿「狸穴屋」の手代見習いとなる。そこに舞い込んでくるのは、いずれも家族の“情”がこじれた難題ばかり。果たして絵乃は一人前の公事師となり、自身の離縁も成し遂げられるか!? 解説・大矢博子 ※この電子書籍は2020年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 東京オリンピックの幻想 十津川警部シリーズ
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    東京オリンピック失敗の背景には、ある「黒幕」の存在が 「1940年東京オリンピック」はなぜ幻になったのか? 石原莞爾、昭和天皇、アメリカ大統領…それぞれの思惑に十津川警部が迫る! ※この電子書籍は2020年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 猫を棄てる 父親について語るとき
    3.8
    各紙誌で絶賛! 村上作品の原風景がここにある 村上春樹が自らのルーツを綴ったノンフィクション。中国で戦争を経験した父親の記憶を引き継いだ作家が父子の歴史と向き合う。 父の記憶、父の体験、そこから受け継いでいくもの。村上文学のルーツ。 ある夏の午後、僕は父と一緒に自転車に乗り、猫を海岸に棄てに行った。家の玄関で先回りした猫に迎えられたときは、二人で呆然とした……。 寺の次男に生まれた父は文学を愛し、家には本が溢れていた。 中国で戦争体験がある父は、毎朝小さな菩薩に向かってお経を唱えていた。 子供のころ、一緒に映画を観に行ったり、甲子園に阪神タイガースの試合を見に行ったりした。 いつからか、父との関係はすっかり疎遠になってしまった――。 村上春樹が、語られることのなかった父の経験を引き継ぎ、たどり、 自らのルーツを初めて綴った、話題の書。 イラストレーションは、台湾出身で『緑の歌―収集群風―』が話題の高妍(ガオ イェン)氏。 ※この電子書籍は2020年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • ヴェネツィアの宿
    4.4
    ヴェネツィアのフェニーチェ劇場からオペラアリアが聴こえた夜に亡き父を思い出す表題作、フランスに留学した時に同室だったドイツ人の友人と30年ぶりに再会する「カティアが歩いた道」。人生の途上に現われて、また消えていった人々と織りなした様々なエピソードを美しい名文で綴る、どこか懐かしい物語12篇。
  • 古墳とヤマト政権 古代国家はいかに形成されたか
    3.9
    ヤマト政権が成立したのは、果して三世紀か、五世紀か、七世紀か。最新の発掘成果をふまえて古代史最大の謎・この国のルーツに迫る わが国はいかに形作られたのか。それを知る最良の手掛かりは、全国に点在する巨大古墳である。あい次ぐ発掘、また年輪年代法など最新科学の応用により、古代日本は急速にその姿を顕しつつある。古墳の造営年代から巨大古墳の被葬者(大王)たちもより精緻に推定され、さらに古代権力の変遷の推移まで、見えてきたのである。日本古代史の大家がこれまでの発掘結果を踏まえて迫る、古代史ミステリー。 序 章  古墳とは何か 第一章  古墳と邪馬台国 第二章  古墳と初期ヤマト政権 第三章  巨大古墳の世紀 第四章  ヤマト政権の変質 終 章  古代国家への道
  • 怪談和尚の京都怪奇譚 宿縁の道篇
    4.0
    超人気、怪談説法シリーズ第5弾! 雨ガッパ姿で全力疾走する女、究極の心霊スポット、子供の死の直前に現れた金髪の女――怖い、けれどためになる。怪談×説法第5弾!
  • ラーゲリより愛を込めて
    4.7
    二宮和也主演映画『ラーゲリより愛を込めて』(2022年12月9日公開)、究極の愛を描く感動巨編映画、その見どころを余すところなく伝えるノベライズ版。 原作は講談社ノンフィクション賞・大宅壮一ノンフィクション賞をダブル受賞した『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』(辺見じゅん・著)。 第二次世界大戦で劣悪な環境のシベリア強制収容所に、捕虜として抑留された山本幡男一等兵。 妻やまだ幼い4人の子供とは離れ離れになったまま、消息もつかめない。 栄養失調や過酷な労働作業で命を落とす者、自ら命を断つ者が出るなか、 常に帰国する日を待ち、人間としての尊厳、生きる希望を持ち続けた山本。 絶望の状況において、収容所のひとすじの希望の光でありつづけた山本幡男を二宮和也が、 夫の帰国を心から信じ11年間待ちつづけた妻モジミを北川景子が演じる。 メガホンをとるのは『8年越しの花嫁 奇跡の実話』『64―ロクヨン― 前編/後編』の 瀬々敬久監督、脚本は『永遠の0』『糸』の林民夫。 涙なくしては読み進めることができない、驚きと感動で心が震わされる、究極の愛の実話。
  • 余寒の雪
    3.9
    修行を積み、女剣士として立つ日を夢みる知佐 子持ちの町方役人の後添えにと望まれた女剣士が、幼子との交流を通じ成長する姿を描いた表題作他 市井の人々の機微を写しとる六篇 ※この電子書籍は2000年9月に実業之日本社より刊行された単行本の文春文庫版をを底本としています。
  • 幕府軍艦「回天」始末
    3.8
    歴史に秘められた事実を掘り起こした傑作長篇。 明治二年三月二十五日の夜明け。 宮古湾に碇泊している新政府軍の艦隊を 旧幕府軍の軍艦「回天」が襲った――。 箱館に立てこもった榎本武揚、土方歳三らは、次第に追い詰められていく状況を打開しようと、新鋭艦・開陽丸なきあと二番手の軍艦だった「回天」を使い、大胆な奇襲に賭けたのだった。 奇襲には成功したが、外輪船で小回りが利かない「回天」は、新政府艦隊に包囲されて集中砲撃を浴びる――。 一切作者の主観的視点は入れ込まず、事実のみをたどり、「回天」の運命を追いながら、初めて海上から箱館戦争が描かれた。 後に書かれる『天狗争乱』につながる、隠れた名作。 薩摩藩領宝島において、外国の捕鯨船員と島の警備の日本人との間の、小規模ながら戦闘がおこなわれた様子を描く「牛」を併録。 解説・森 史朗
  • プリンセス刑事
    3.2
    1~3巻719~800円 (税込)
    化学ミステリー「化学探偵 Mr.キュリー」シリーズで人気を博す著者が文春文庫に初登場! 美少女プリンセス×刑事ミステリー! 女王が国を統べる日本というパラレルワールドを舞台に、王位継承権を持つお姫様が刑事となって大活躍! 彼女を支える若手刑事とのバディものとしても楽しめる、とびきりキュートなミステリー。 憧れの刑事になった青年・芦原直人。 同じ課に配属された新人刑事は、なんと王女様!? 美しく気高いプリンセス刑事・白桜院日奈子だった。 直人は、あまりにも立場の違う王女とのコンビに戸惑いながらも、共通の話題を見つけ、また彼女の刑事という職業への真摯な思いに触発され、自らも変わっていく。 ふたりが挑むのは、凶悪な連続殺人犯ヴァンパイア。 ふたりは、さまざまな試練を乗り越え、事件を解決することができるのか――!? ふたりの“バディ”をとりまく、個性豊かな身辺警護役の刑事や、妹思いが過ぎる兄王子、などなど濃いキャラクターにも要注目です!
  • 穴あきエフの初恋祭り
    3.9
    近づいたかと思えば遠ざかり、遠ざかると近づきたくなる、意識した瞬間にするりと逃げてしまうもの――。 十年ぶりに再訪したはずの日本(「胡蝶、カリフォルニアに舞う」)、重ねたはずの手紙のやりとり(「文通」)、何千何万年も共存してきたはずの寄生虫(「鼻の虫」)、交換不可能な私とあなた(「ミス転換の不思議な赤」)。 ドイツと日本の間で国と言語の境界を行き来しながら物語を紡ぎ、『献灯使』で全米図書賞(翻訳部門賞)を受賞するなど、ますます国際的な注目が集まる言語派作家・多和田葉子さん。「移動を続けること」が創作の原動力と語る著者が、加速する時代の速度に飲み込まれるように、抗うように生まれた想像力が鮮烈なイメージを残す7つの短篇集。 ※この電子書籍は2018年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 小屋を燃す
    3.3
    文学と医業という二足の草鞋を綱渡りのように穿いて四十余年。 総合病院を定年退職し、今は非常勤医師として働く著者が、近年の己を題材に編み上げた四篇。 「畔を歩く」:定年退職を機に、うつ病を発症してから負担の軽い健康診断担当になり、 時に肩身が狭い思いもしながらも、しかし生き延びるためには文筆を止める訳にはいかなかった日々を回想する。 おさまらぬ気持ちを、畔をしっかりと歩いて宥める。 「小屋を造る」:同年配の地元の男らと山から木を伐り出し、簡素な小屋を建て、焼酎で乾杯する。 「四股を踏む」:定年間際の診療で、超高齢の女性患者から、処女懐胎の体験談を聞く。 「小屋を燃す」:六年前に小屋を建てたのと同じメンバーで、老朽化した小屋を壊す。 といっても、二人の男は先に逝ってしまっていた。 解体跡で飲み食いを始めると、死んでいるはずの者たちが次々と現れる。 ※この電子書籍は2018年3月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • インフルエンス
    3.8
    大阪郊外の巨大団地で育った小学生の友梨。 同じ団地に住む里子が、家族内で性虐待を受けていたことを知り、衝撃を受ける。 助けられなかったという自責の念を胸に抱えたまま中学生になった友梨は、 都会的で美しい親友・真帆を守ろうとして、暴漢の男を刺してしまう。 ところが何故か、翌日警察に連れて行かれたのは、あの里子だった。 殺人事件、スクールカースト、子育て、孤独と希望、繋がり。 お互いの関係を必死に隠して大人になった3人の女たちが過ごした20年、 その入り組んだ秘密の関係の果てに彼女たちを待つものは何だったのか。 大人になった三人の人生が交差した時、衝撃の真実が見えてくる。 女たちが幼いころから直面する社会の罪、言葉で説明できないあやうい関係性、深い信頼。 ラストに用意された、ミステリファンも唸る「驚き」。 『サクリファイス』で大藪春彦賞を受賞した近藤史恵が描く傑作長編。 解説・内澤旬子 橋本環奈・葵わかな・吉川愛でWOWOW連続ドラマ化決定。 ※この電子書籍は2017年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 烏百花 蛍の章 八咫烏シリーズ外伝1
    4.3
    累計150万部の大ヒットファンタジー『八咫烏シリーズ』の外伝集。 異世界「山内」の壮大な歴史の流れの中、主要人気キャラクターたちは どんな風に育ち、一方でどんな関係を結び、事件の裏側でなにを思っていたのか。 美貌の姫君へのかなわぬ想い、愛を守るための切ない大嘘、 亡き人が持っていた壮絶な覚悟、そして、「命をかけた恋」…… 本編では描かれなかった、「恋」の尊い煌めきが満ちる魅惑の短編集。 2020年ついにスタートした第二部『楽園の烏』の前に必読!の書。 ※この電子書籍は2018年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 光あれ
    3.6
    1巻719円 (税込)
    原発、シャッター通り、描けない未来……この町で男は生きつづける。 3・11のはるか前に描かれたもう一つの“現実”。 相原徹は、生まれ故郷の敦賀――原発に税収と雇用を頼る街から出ることなく子供時代を過ごし、仕事を得、家庭を持った。 未来を描けないこの街での窒息しそうな日々を、水商売の女や妻子の間で揺れ惑いながら生きる徹が、最後に見極めた人生とは。 地方都市で生きることの現実をあぶりだす、著者の新境地。 解説・東えりか ※この電子書籍は2011年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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