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私は子供を捨ててもいいと思ったことがある――。
衝撃のラストが議論を呼んだ直木賞受賞作。
カスミには、家出して故郷の北海道を捨てた過去がある。
だが、皮肉にも北海道で幼い娘が失踪を遂げる。
じつは夫の友人・石山に招かれた別荘で、カスミと石山は家族の目を盗み、逢引きを重ねていたのだ。
罪悪感に苦しむカスミは一人、娘を探し続ける。
四年後、元刑事の内海が再捜査を申し出るまでは――。
解説・福田和也
※この電子書籍は1999年4月に講談社より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ 2022年12月04日
不倫相手の別荘を自分の家族と共に何食わぬ顔で訪問した主人公が、男のためなら夫も子供も捨てていいと思った翌日、5歳の娘が失踪してしまう。それから4年が経過しても発見されない。当事者たちは行方不明者の家族としてその後の人生を生きているがそうであることに疲弊してもいる。もう娘は帰ってこないと思うのが現実を...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月01日
この物語は、『好きじゃないけど、面白い』という、何とも複雑な気持ちにさせられる本。ストーリーは、主人公カスミがW不倫の最中、娘が失踪してしまい、娘探しの旅に出る....という。それだけ切り取れば「自業自得の最悪やん」となってしまうのだが、カスミにははそれほど嫌悪感を感じなかった。なぜなら、彼女は常に...続きを読む
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