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Posted by ブクログ
下巻の追い上げ力が半端ない!
別荘へ家族で出かけ、その同じ屋根の下で密会とかもう情熱で周りが見えなくなった男女のパワーは圧倒的で、そして脆い。
ようやく冒頭の少女が行方不明の事件が発生し、崩壊劇が始まると、ここへもう一人強力な人物が登場する。死をまじかに迎えた元刑事とかもうドラマすぎて、しかもここからは2度、3度と現実を帯びた夢が始まり、え?そんな事実が!?って思ったらそれは夢で現実かは定かではない、しかもそれが全然間違ってるとも思えないといった感じで読み手をぐるぐるかき混ぜてくれる。やるやん、桐野さん!ってちょっと見る目が変わった。
一体少女の行方はどうなったのか?ずーっと気になりその顛末は?って読み進めていくと最後の最後にまた夢かい!って思ったらそれは...!
崩壊した家庭は誰より子供が犠牲になる。それをわかって身を亡ぼすほどに焦がれる恋をする。人は業なり。
Posted by ブクログ
今、Netflixであるリアリティ番組を観ている。
私はその人たちのことを映像というフィルター越しに
少し距離を取って眺める感覚がある。
人が衝動的に動く瞬間や、
理屈より先に感情が出る場面を
じっと見てしまう。
柔らかな頬を読んでいてその感覚とどこか重なった。
カスミや石山、内海、別荘地の人々のような存在は
身の回りにそう多くいるわけではない。
でも、確かに「どこかにいる人たち」でもある。
桐野先生はある五歳の女の子の失踪事件を通して
そうした人間のふるまいを一定の距離を保ちながら、あらゆる視点から描いている。
人間をよく見ている作家さんなんだなと感心。
何もないところからカスミや石山みたいな人物を作り上げることはできないでしょ。
人の視線の動かし方、会話の間、無意識の自己正当化、言葉にしない悪意。
すごいよこの人。
桐野先生にかなり感心が湧いているのでまだまだ他の本も読もうと思う。
ただ内容的にはけっこうヘビーなので間になにか癒しを挟もうかな!
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