Posted by ブクログ 2022年07月03日
劇場とか、寄席という場所が好きだ。
現在のものとは違う、と分かっていても、歌舞伎座に行けば、升席でちろりで燗をつけながら、一日ゆるゆると芝居を楽しんだ、江戸の人々の雰囲気を想像する。
寄席ならば…仕事が終わって、銭湯でひと風呂浴びた帰りにふらりと寄席に立ち寄った明治、大正の時代か。
今は田舎に住み、...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年07月18日
1冊目では主人公は振り回されてばかりでしたが、2冊目ではだいぶ地に足が着いた感じです。その分お話も落ち着いておもしろさも増して感じです。
2編ともきれいにまとまっていますが、手妻の天翔斎は好きになれなかった。子供のことで必死になっているのはわかるけど、興行主である席亭(代理)からの電話にも出ない、メ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年10月02日
内容(「BOOK」データベースより)
出版社から寄席・神楽坂倶楽部に出向中の希美子は新米の席亭(プロデューサー)代理として奮闘中。寄席に欠かせない色物芸の世界を覗き見ると…。手妻「葛篭抜け」で人気を博す美貌の母娘。超難度の芸に精進する太神楽師。彼らの芸が謎と事件を次々と引き寄せる。超絶技巧の本格ミス...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年07月13日
定席神楽坂倶楽部の席亭代理のシリーズ第2弾。本シリーズは寄席を舞台にしていても、落語家ではなく、色物芸人さんたちを描くシリーズらしい。
そして今回は、ヅマヤのチョウちゃんこと五代目藤島天翔斎という手妻の芸人さんとその娘親子のお話と、太神楽の亀川鏡太夫、鏡之進親子のお話し。両方とも親子の絆を描いた人...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年06月19日
神楽坂の寄席「神楽坂倶楽部」のシリーズ2作目。
あとがきにあるように噺家エピソードから離れて手妻と太神楽が主役の2編。
確かめてないけれど、前作から10日ほどしか経ってないのに驚いた(笑)
この先、相談に乗ってくれそうな同世代のキャラも出てきてやっとスピードが出てきた感じ。
メインは色物だけれど、楽...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年10月08日
出版社の編集員から寄席《神楽坂倶楽部》の席亭(社長)代理として『出向』という形で働いている希美子。
前作では寄席の習慣、業界用語に付いていくのに精いっぱい…というより振り回されていただけの希美子でしたが、今回は少しずつ慣れてきて『席亭代理』、略して『席代』と呼ばれることにも戸惑わなくなってきてま...続きを読む