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江戸は芝神明宮にほど近い「風待ち小路」には、小さな店が肩を寄せ合うように集まっている。その中のひとつ、絵草紙屋・粂屋のあるじ笠兵衛は、いまひとつ覇気が見えない跡取り息子の瞬次郎に物足りなさを感じていた。ある日、半襟屋のおちせが店に引札(広告チラシ)を依頼に訪れ、瞬次郎と恋仲になっていくが……。子連れのおちせが抱える意外な秘密とは? 男と女、父と子、母と子──さまざまな人間模様を感情豊かに描く連作短篇集。時代小説の新たな担い手による傑作。
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Posted by ブクログ
志川節子さん、初読みです。「春はそこまで 風待ち小路の人々」、2015.2発行です。読み応えがあります。じっくり味わいました。武家であれ、商家であれ、いい人はいいですね(^-^) 絵草紙屋の瞬次郎と半襟屋のおちせ、鈴之進の幸多き人生に拍手です!
201502/面白かった。現代の商売アイディアを作中で違和感なくいかしたり(でも実際当時もそれに近いことをやってたってのもすごい)登場人物達も正しいだけじゃないのが人間味あっていい。でも、大人の都合で必要以上に早く大人にさせられてしまう子供の話は切なかった。
芝神明宮近くにある風待ち小路で商いを営む人を主人公にした連作短編集…とおもいきや、後半に話がつながって長編になるという展開。直木賞候補作でもあったんだとか(知らずに読んだ) 市井人情ものの王道を行く、こういうベタな話は好きだなぁ。後半今までの登場人物たちが交差してのクライマックスを盛り上げ、ハッピ...続きを読むーエンドにつなげる進み方も好き。 解説に出てきた「世代交代」ではなく「継承」なのだという言葉がしっくりくる。古いものが悪ではなく、新しいものを嫌うのでもない。古いものの良いところを活かしつつ、新しいものを採用していく。ゼロサム的な短絡思考は進化、進歩を妨げる。もっともっと柔軟に考えていこうよってこと。
2018/8/7 途中退屈で何度も睡魔に襲われたけど最後はいい着地を決めはるんよね。 いい感じに終わる。 1人称で語られる印象と、別の人の目線で語られる印象の違いが面白い。 自分で思ってるほどいい男と思われてなかったり尊敬されてなかったり、ちょっと意地悪でいい。
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春はそこまで 風待ち小路の人々
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