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Posted by ブクログ
自身も離縁したい主人公が離縁の調停を得意とする公事宿「狸穴屋」(まみあなや)の手代見習いとなる話
公事とは、訴訟のこと
公事宿(くじやど)とは、訴訟のために地方から江戸に出てきた人が泊まる宿のこと
江戸時代、原則として離縁する権利は夫側にしか認められていなかった。妻が別れたいと思ったときは、夫から「三行半」(みくだりはん)と呼ばれる離縁状をもらうことが必要となる
主人公は、狸穴屋を訪れる人々の様々な離縁問題を解決しながら自身の離縁にも向き合っていく
主人公が、打ち込める仕事や、信頼できる仲間との交流を通して変わっていく様子が描かれていて、この時代の女性が自分の人生を決断することの大変さがよくわかる。
そして長く心の中にあったわだかまりが溶け、不甲斐ない亭主との離縁もうまくいき温かく締めくくられる。
Posted by ブクログ
浮気と借金を繰り返す亭主に愛想をつかすも、離縁する権利は亭主側にしかなくいいように使われてしまう絵乃。
そんな絵乃が出会ったのが、離縁の調停を得意とする公事宿「狸穴屋」の手代椋郎。
その出会いにより、絵乃は狸穴屋の手代見習いとして住み込みで働くことになる...。
江戸時代に弁護士事務所のような役割を果たす公事宿というものがあったなんて、初めて知った。
妻の方から離縁をすることができないということも知らなかった。
西條奈加さんの作品はいくつか読んでいるが、「人情味溢れる江戸時代」という分かりやすい括りにせず、
身分、格差など、あの時代の生きることの厳しさについてもきちんと描かれているところが読む者に響くのだろうと思う。
絵乃と狸穴屋のこれからが気になる。
続編もあるのかな...
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小説・文芸
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