小松左京の作品一覧
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Posted by ブクログ
怒涛の如く崩壊が進む一方で、きな臭い政府連中の動きが妙にリアルでした。
「今の世界には、ひとつの国を受け入れる力がない」
このセリフを聞いて、ハッとしました。ホームステイとかバカンス程度の旅行ならまだしも、移住となると話は別。
移民の受け入れについて、日本人の半数近くが消極的なことが報道で明らかにされていますが、他方で海外においても同じなんです。結局のところ、外国人が移住してくることに対して、それぞれの文化が寛容になるまで発展していないんです。
ただのディザスターパニック小説かと思ったら、本質に触れやがりました。
小松左京は天才です。
※第5章内で明らかにいらんかった部分がありましたが
Posted by ブクログ
[岬にて]
一見けだるい、なんてことのない話のような雰囲気が漂ってるが、想像力を刺激されまくった。たんに岬のある場所が南半球だってだけなんだけど、太陽が北にあるっていう描写から、地軸が歪むような大異変があったんじゃないかとか、島が連なっているという風景からは、それが沈んでしまった日本の山脈ではないかと想像したりして。まあ勝手にこっちが想像力を働かせすぎただけなのかもしれないけど、この短編には、静かながらもそうさせるだけのエネルギーがあるのかもしれない。なんか我ながら、えらく思い入れが激しいな。
明快なオチがあるという種類の話ではないし、琴の音色とともに、時間が流れていくような描写はちょっと