やぶれかぶれ青春記・大阪万博奮闘記(新潮文庫)

やぶれかぶれ青春記・大阪万博奮闘記(新潮文庫)

693円 (税込)

3pt

『果しなき流れの果に』『復活の日』『日本沈没』――。日本SF史に輝く傑作の数々を遺した小松左京の原点は、戦中戦後の動乱期を過ごした旧制中学・高校時代にあった。また京大人文研とのつながりから、大阪万博にブレーンとして関わった顛末とは。幻の自伝的青春小説と手記によって、そのエネルギッシュな日々が甦る。若き日の漫画家デビューなど、新事実も踏まえたオリジナル編集版。(解説・小松実盛、加藤秀俊)

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やぶれかぶれ青春記・大阪万博奮闘記(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    年譜が圧倒的ですね。すごい行動力。
    目次
    はじめに

    第一部:やぶれかぶれ青春記
    やぶれかぶれ青春記
    「青春記」に書かれなかったこと
    ――漫画家としての小松左京……小松実盛

    第二部:大阪万博奮闘記
    ニッポン・七〇年代前夜
    万国博はもうはじまっている
    小松左京と走り抜けた日々……加藤秀俊

    年譜

    0
    2025年11月05日

    Posted by ブクログ

    「やぶれかぶれ青春記」。1969年に受験雑誌『蛍雪時代』に連載されたというのだから驚きだ。学生運動が最高潮に達していた頃である(東大の入試も中止になった)。読んだ高校生・浪人生には相当なインパクトがあったかもしれない。
    「青春記」には、戦中と戦争直後にかけての、旧制中学から旧制高校のことが赤裸々に綴

    0
    2025年05月08日

    Posted by ブクログ

    近年、再評価の小松左京氏。
    短編と中篇の間の小品を、無理矢理くっつけたっぽい一冊。
    でも感謝したい、こうして書籍化していただけたことに。
    それだけ二作共に楽しかったです。

    0
    2021年04月30日

    Posted by ブクログ

     小松左京氏のといえば、日本SF界の巨匠、ベストセラー作家とか知の巨人とか称される。その小松氏がまだ若かりし頃のお話。
     
     この本の前半は、蛍雪時代に掲載された「やぶれかぶれ青春期」。旧制中学、旧制高校、そして新制大学の学生時代を振りかえっている。連載当時は、戦争体験者というか実際に戦場に赴いた人

    0
    2020年06月01日

    Posted by ブクログ

    筆者である小松左京の、エネルギッシュで熱量溢れる書きっぷりが感じられます。
    戦中時代を生き抜いた筆者による回顧録と体験談で、万博の裏事情がよく分かった。

    0
    2020年01月16日

    Posted by ブクログ

    前半は、戦中期を中心とした学生時代の話。正直あまり愉快な話ではないが、旧制中学時代のエピソードなどからは、著者の怪物ぶりが伝わってくる。漫画家としてのエピソードが一切出てこないことは、ご子息の解説にもあるが、ブルドーザーとも称される著者の意外な屈託が感じられ、興味深い。後半の万博の話は、大阪万博の影

    0
    2019年01月02日

    Posted by ブクログ

    巨人、スーパーマン小松左京の肉声の雰囲気があふれでる。北杜夫『どくとるマンボウ青春期』に通じる終戦直後の高校生のドタバタ青臭さと、高度成長期に京都学派の重鎮たちと未来を刻印しようとするコーディネーターあるいはプロデューサーもしくはエバンゲリストとしての顔。SF小説家という括りにいれるには大きすぎる小

    0
    2018年10月11日

    Posted by ブクログ

    小松左京はデビューが31歳であり、遅咲きのSF作家といってよい。しかし、ここからわずか8年後には万博のサブプロデューサーを務めることになる。小松の30代は恐ろしく濃密なものである。

    先に8年後と書いたが、万博とのかかわりはそれより前である。本書の年表に従うと、未来学研究会を発足し梅沢忠夫らと各国へ

    0
    2025年05月20日

    Posted by ブクログ

    石毛直道さんの「座右の銘はない」に小松左京さんについて、たぐいまれな独創力と構想力を備えて、考えたことを実現できる天才として梅棹忠雄と並び称されている。
    万博公園に民族学博物館ができた経緯に岡本太郎さんや小松さんの思いがあったことを知った。

    さて、本書。
    前半は戦中戦後の青春期。
    昭和ヒトケタの僕

    0
    2024年08月04日

    Posted by ブクログ

    SF界の怪物、小松左京を形成したものはこの戦中戦後の動乱期の経験にあることを確信した。また、御子息がなぜか漫画家小松左京の話を封印していることについての身内ならではの解説が必見。

    0
    2021年03月21日

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