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アメリカにトランプ大統領が誕生して以来、「いま読むべき作品」「現実がSFに近づいた」と改めて注目を浴びている作品。
ときは冷戦時代。ベトナム戦争以降のアメリカは国外問題への関心を急速に失いつつあった。「輝けるアメリカ」「美しいアメリカ」というスローガンを掲げて当選した大統領は、国内問題には熱心だが、対外政策はどこか投げやり。
そんなとき、アメリカは突然、出現した「壁」に囲まれ、外部との交通、通信が一切、遮断されてしまう。
しかし、なぜか大規模なパニックは発生せず、「アメリカは生きつづけるだろう」と語る大統領のもと、アメリカ国民は意外に落ち着いていた。
「どう考えたって・・・・・・これはおかしい」
アメリカ国内に閉じ込められた日本人ライターは、そんな状況を不審に感じて調査を始める。
「アメリカは、“外”の世界に、ひどくいやな形で傷つき、萎縮(シュリンク)しはじめた。そいつは認めるだろ? 今の大統領は、その方向をさらに強め、妙な具合にカーブさせた。彼は“幸福な新天地時代”のアメリカのノスタルジイに訴え、そこからの再出発を考えているみたいだった」
「たしかにアメリカにとっては、“すてきな孤立”だ」
そして男がたどりついた真相とは・・・・・・。
1982年に文春文庫から発売された短編集『アメリカの壁』から、表題作「アメリカの壁」だけを取り出し、電子書籍オリジナルとして発売!
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もしこの世と「アメリカ」が完全に断ち切られたら、あなたはどうしますか?映画・音楽・ディズニー・スポーツ・ジャンクフードといった文化的なものから、米軍や莫大な投資など、全部が断ち切られたら、どうしますか?あるいは、世界はどうなると思いますか?逆に、「アメリカ」はどうなると思いますか?
意外と彼らは困らないんじゃないですか?
日本SF界の巨匠、小松左京が30年以上前に描いた傑作。当時からこのような思想があったのかわかりませんが、ザラっとしたリアリティにグイグイ引き込まれます。トランプ大統領、きっとこの作品読んでたと思います。
私はハワイ旅行中に読んでいたわけですが、もしこの作品の出来事が現実になったら・・・それはそれで幸せかもしれないと思ってしまいました。
首都消失?
少し期待はズラな感がある。
ラストのシーン以降の読者の想像に任せるって事なんだろう。
確か小松さんの作品で『首都消失』タイトルの小説があったが、本『アメリカの壁』と似た様な感じですね。
『首都消失』では確かラストのシーンは勝手に雲が消えるで終わる。
結末が何なのか、もどかしさを感じます。
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