ユーザーレビュー ほの暗い永久から出でて 生と死を巡る対話 上橋菜穂子 / 津田篤太郎 単行本で読んで良かったので再読。 一番初めに上橋さんが、 「生物は命をつなぐために生きているから、生まれてきたことの意味を問うても仕方ない」 というようなことを言っておられ、 私もずっとそう思って生きてきたから共感したんだけど、その続きに、 「でも、人はどうしてそのような問いを生む脳を持って生まれた...続きを読むのか、そこになんらかの意味があるように思えて仕方ない」 というような文章が続いていて、 そんなふうには考えたことがなく、 目から鱗が落ちる思いがした。 しかも単行本を読んだのに忘れてたんだけど、 最後に津田さんがこの問いに答えていて驚いた。 深すぎる… Posted by ブクログ ほの暗い永久から出でて 生と死を巡る対話 上橋菜穂子 / 津田篤太郎 お二人の言葉の選び方が美しく、とても気持ち良く読み進められました。時節の挨拶ひとつにしても、なんて鮮やかな表現なんだろうと感動の連続。 生と死という、一番身近でありながらどこか考えることを避けてしまうことについて、様々なお話を交えながら対話されています。興味深い話がたくさん出てきて、一気に読み進めて...続きを読むしまいました。 Posted by ブクログ ほの暗い永久から出でて 生と死を巡る対話 上橋菜穂子 / 津田篤太郎 文庫化にあたり、2章追加されています。 これまでの章を踏まえて、この度のコロナに関するお二方の視点が書かれています。自分と同じ考えへの共感もあり、新たな捉え方の発見もあり、とても興味深いものでした。 Posted by ブクログ ほの暗い永久から出でて 生と死を巡る対話 上橋菜穂子 / 津田篤太郎 上橋さんの書簡は星5。 津田氏の書簡は星無し。 (どこが嫌かは面倒だから省略。) 生きるということ、言葉の限界、一見関係なさそうなもの同士の相似。 上橋さんの、いろいろなことへの洞察により、混沌とした世界がクリアになり、いろいろ腑に落ち、落ち着く。 よき物語を紡ぐ人の文章は、書簡の形式をとっても変わ...続きを読むらず魅力的。 Posted by ブクログ ほの暗い永久から出でて 生と死を巡る対話 上橋菜穂子 / 津田篤太郎 新聞を読み、テレビを見、内容によって気持ちが動くことがある。ふと湧いた想いを捕まえることなく流してきた私にはその想いを言葉にすることはとても難しい。こうやって言葉にできる人たちがいることが嬉しい。 一つずつ頷きながら読み、辞書を引きながらゆっくりと読み返し、お二人と共にいる世界を感じた幸せな時でし...続きを読むた。 Posted by ブクログ 津田篤太郎のレビューをもっと見る