ノンフィクション・ドキュメンタリー作品一覧

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  • 複合汚染
    4.4
    工業廃液や合成洗剤で河川は汚濁し、化学肥料と除草剤で土壌は死に、有害物質は食物を通じて人体に蓄積され、生まれてくる子供たちまで蝕まれていく……。毒性物質の複合がもたらす汚染の実態は、現代科学をもってしても解明できない。おそるべき環境汚染を食い止めることは出来るのか? 小説家の直感と広汎な調査により、自然と生命の危機を訴え、世間を震撼させた衝撃の問題作!
  • 世の中への扉 ピアノはともだち 奇跡のピアニスト 辻井伸行の秘密
    4.4
    生まれたときから光のない世界にいながら、音楽への非凡なセンスを示し、ピアノの才能をのびのびと開花させてきた辻井伸行さん。特別な天才のように見える彼も、お母さんが“炎のレッスン”と呼ぶように、毎日何時間もピアノに触れることで、わたしたちに美しい音色を届けています。伸行さんを小学校5年生のときから知る著者が、輝く才能が生まれた秘密を、ときあかします。
  • 心の傷を癒すということ
    4.4
    心的外傷後ストレス障害(PTSD)。阪神・淡路大震災は人々の心に、癒えない傷を刻み込んだ。傷つく心とは? 心のケアとは? 自らも被災しながら、精神医療活動に奔走した、ある精神科医の魂の記録。
  • 津波の夜に 3.11の記憶
    4.4
    東松島市の35人が語り始めたあの日の記録。 2010年小学館児童出版文化賞および、産経児童出版文化賞大賞受賞の写真家・大西暢夫氏による、被災者35人の震災の記録。宮城県東松島市の被災地で、あの惨禍の渦中、人々がどのように迷い、命をつないだのかということが明らかになってゆきます。1年以上にわたり、仮設住宅を拠点に敢行された丁寧な取材。被災者全員のポートレートや現場の写真、地図も、数多く交えます。 【ご注意】※レイアウトの関係で、お使いの端末によっては読みづらい場合がございます。タブレット端末、PCで閲覧することを推奨します。
  • 銀座ミツバチ物語 美味しい景観づくりのススメ
    4.4
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「銀座で美味しいハチミツが本当に採れたら、おもしろいよね」奇想天外な好奇心が“小さな命”と巡り合い、大都会の真ん中を里山に変えた!2006年にスタートした「銀座の養蜂」プロジェクトの生い立ちをたどりながら、新しい「まちづくり」と「環境」への取り組み方を提案する。

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  • 地球のささやき
    4.4
    酸素も無線機も持たず一人で八千メートル級の山を登り尽くしたメスナー。古代ケルトの魂を甦らせるアイルランドの歌姫エンヤ。無限の優しさを湛えたダライ・ラマ法王……。人間に秘められた無尽蔵の可能性を綴る。
  • 奇跡のリンゴ 「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録
    4.4
    話題をさらったベストセラーノンフィクション。 絶対に不可能といわれてきたリンゴの無農薬栽培を成し遂げ、ニュートンよりライト兄弟より偉大な発見をした男の感動ノンフィクション。長年の極貧生活と孤立を乗り越えて辿り着いた答えとは? 全てのビジネスマンに読んでほしい名作。
  • メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故
    4.4
    【第34回 講談社ノンフィクション賞受賞】 読み始めたら止まらないノンストップ・ノンフィクションの傑作。日本を崩壊寸前に追い込んだ福島第一原発事故。首都圏壊滅、3000万人避難の未曾有の危機に際して、官邸、東京電力、経産省、金融界では、いったい何が起きていたのか? 『ヒルズ黙示録』で鮮烈デビューした著者が、菅直人、勝俣東京電力会長、経産省官僚らキーパーソン約200人を取材してわかった驚愕の新事実。(講談社文庫)
  • 裁判百年史ものがたり
    4.4
    裁判はこんなに面白いのか! 時代を変えた12の法廷ドラマを、夏樹静子が迫真のノンフィクションノベルに。帝銀事件、チャタレイ裁判、永山則夫事件など有名事件から、翼賛選挙に無効判決を下した裁判長の苦悩、犯罪被害者になった弁護士の闘いまで、資料を駆使した人間ドラマとして描く。判決の裏にあった人々の苦闘と勇気に胸が熱くなる傑作。裁判員制度により、法廷が他人事ではなくなった現代の必読の書。
  • ヤマネのすむ森
    4.4
    清里のヤマネミュージアム館長湊秋作さんは、小さいときから虫をとるのが大好き。田んぼで泥んこになって遊んだ。今、ヤマネを研究しそこから人間をとりまく環境について研究や提言を進めている湊さんの思いには、そんな子どものころの体験が息づいている。

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  • 色弱が世界を変える カラーユニバーサルデザイン最前線
    4.4
    国内320万人、男性20人に1人が色弱者――街の色が変わり始めた! カラーユニバーサルデザイン最前線。近年、交通信号機や電光掲示板などの公共物、鉄道や地下鉄路線図、地図、教科書や教材などの刊行物、駅や病院、各種施設などの案内表示、そして電子機器から家電の操作画面に至るまで、何かが変わったことに気づいている方もいることでしょう。それは今、確実に世の中に浸透し、大きく育まれようとしています。

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  • サイゴンのいちばん長い日
    4.4
    1975年3月23日、サイゴン(現・ホーチミン)の空港に降り立った新聞記者が同5月24日、サイゴンを去るまでの2ヶ月間に体験したのは……窓を揺るがす爆発音、着弾と同時に盛り上がる巨大な炎の入道雲、必死の形相で脱出ヘリに殺到する群衆、そして戦車を先頭に波のように進攻してくる北・革命政府軍兵士……。4月30日サイゴン陥落前後の大混乱を、ベトナム人の妻をもち、民衆と生活を共にした新聞記者が、自らの目と耳と肌で克明に記録した極上のルポルタージュ。
  • 青春を山に賭けて
    4.4
    植村直己はいかにして冒険家になり、いかにして「世界のウエムラ」になったか? ひとりの腕白少年が、大学へ進んで美しい山々と出会い、無一文で日本を脱出、ヨーロッパに渡りアルバイトをしながら、ついに五大陸最高峰のすべてに登頂を果たす。さらには南極大陸単独横断という目標めざして、アマゾンのイカダ下りなど過酷なまでの試練に次々と挑戦する――。大自然の中の「何か」に挑まずにはいられなかった冒険家が、みずからの型破りな青春を語り尽した感動篇。
  • 道、果てるまで―ユーラシア横断3万キロの日々+4大陸10万キロの記憶―
    4.4
    旅をすればするほど旅への想いは募ってゆく。旅とは、そういうものだ――。ヨーロッパから中東、中央アジア、中国、シベリアまで、20の国境を越えて走り抜けた120日間の壮大な旅紀行。12年の歳月をかけ、還暦を越えてついに達成した「越境記」=バイクによる5大陸走破行、完結編! 生きる勇気を与えてくれる一冊。

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  • 重大事件に学ぶ「危機管理」
    4.4
    東大安田講堂事件、あさま山荘事件、大島三原山噴火など、数々の難事件や災害に対処してきた「危機管理」のエキスパートが、近年の政治や企業のトラブルに触れつつ語った危機対策の戦略戦術マニュアル。阪神・淡路大震災、9・11アメリカ同時多発テロ、地下鉄サリン事件など、豊富な成功・失敗事例をもとに、問題対応の鉄則を説く。あなたが組織の人でも家庭人でも、いま何をするべきかが分かる本! ものごとの優先順位をつけると、仕事も人生もはかどります。
  • 乗るのが怖い 私のパニック障害克服法
    4.4
    読売巨人軍の現役選手だった三十歳の夏、神宮の花火大会を見物中、突然、パニック発作に見舞われた。飛行機、新幹線に乗れなくなり、ひどい眩暈に襲われ、 わけもなく涙が出て止まらない。完全にうつ状態になり、ついには強い自殺衝動が――。そんな病との闘いを繰り返し、現在「おおむね健康」といえる心身を取り 戻しつつある。なるべく医師と薬に依存しないようにして導き出したその対処法は、「孤独と飢えを味方にする」という考えをベースに、自分と暮らしをシンプ ルにすることだった。体験者ならではのリアルかつ具体的、実践的なパニック障害克服法。
  • 津波をこえたひまわりさん 小さな連絡船で大島を救った菅原進
    NEW
    4.3
    宮城県北東部の海に浮かぶ大島。津波で孤立した島を救ったのは、小さな連絡船「ひまわり」だった――。「ひまわり」が大津波を乗りこえたエピソードは、国内外のメディアから多数取り上げられ、話題となりました。その船の持ち主、菅原進さんが島のみんなのために奮闘する姿を通し、大震災の深い爪痕から復興の光を見出すまでを描いた一冊です。

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  • 爆弾犯の娘
    NEW
    4.3
    1970年代、連続企業爆破事件の実行犯の一人として指名手配。 50年もの逃亡の末、2024年1月に実名を明かして亡くなった、桐島聡。 彼の生き様を描いた映画『桐島です』(監督:高橋伴明)は当時の学生運動の描写がリアルだと話題だ。 本作のシナリオを書いたのは、同じく高橋伴明監督とタッグを組んだ『夜明けまでバス停で』で数々の評価を得た注目の脚本家・梶原阿貴。 1973年生まれの彼女がなぜ、この作品を克明に書けたのか?  それは、彼女の父親も桐島聡と同じように爆破事件に関与し指名手配され逃亡していたからだった。 逃亡の中で生まれた娘。家族は嘘を重ねていく。娘は嘘の渦に翻弄される――。 「黙っていたけど、あなたのお父さんは、役者でクリスマスツリー爆弾事件の 犯人なの。あなたが生まれる前のこと。 それからずっと、十四年も隠れて暮らしてるの 「見つかったらどうなるの?」 「逮捕されちゃう」 左翼、革命、学生運動、自己批判、人民の子 ……父は、何を守りたかったのだろう?
  • 津山三十人殺し 最終報告書
    NEW
    4.3
    小説『八つ墓村』よりも生々しく血なまぐさい―― 一人の青年が村人30人を殺害した「津山三十人殺し」の全貌。 816ページに及ぶ「津山事件本」の決定版がついに刊行。 日本で最も「津山事件」に詳しい著者が残した、二十数年に及ぶ取材の記録。 本書ではこれまでの津山事件関連本で触れてこなかった犯人・都井睦雄と祖母・都井いねの知られざる関係にも言及。 犯人の都井睦雄が恋焦がれ、事件を決行した最大の要因ともいわれる「寺井ゆり子」(仮名)の新証言も公開。 ノンフィクションライターの高橋ユキ氏、事件関係ブログ「事件研究所」主宰の森谷辰也氏による解説記事も掲載。 さらにアメリカのフーバー研究所に眠っていた幻の資料「津山事件報告書」も全文掲載した「津山事件本」の決定版。 【目次】 プロローグ 「紫式部」伝説が残る集落での出来事 第1章 惨劇の幕開け 第2章 睦雄が残した3通の遺書 第3章 矛盾と虚構――筑波昭『津山三十人殺し』 第4章 睦雄が陥れられたお家騒動と陰謀 第5章 歪んだ愛情 第6章 睦雄と数奇なる運命に翻弄された4人の女 第7章 秘された暗黒史 第8章 殺意の芽生え 第9章 三つ目の阿修羅 第10章 【解説】津山事件報告書 第11章 沈黙 エピローグ 睦雄が恋焦がれた、ゆり子のその後 特別寄稿【1】津山事件の現場と「睦雄の墓」のいま……森谷辰也 特別寄稿【2】「つけびの村」と「八つ墓村」……高橋ユキ 石川清さんの思い出~世界で一番津山事件に詳しい男~ ……森谷辰也 津山事件の犯人「都井睦雄」の自殺についての考察……中村一夫 津山事件報告書(岡山縣苫田郡西加茂村に於ける三十三人殺傷事件)……司法省刑事局 【著者紹介】 石川清(いしかわ・きよし) 1964年、埼玉県生まれ。上智大学卒業後、NHK記者を経てフリーに。津山事件をはじめとする日本各地の埋もれた事件の取材の傍ら、2000年ごろから長期ひきこもりの支援に関わり始める。主な著作に『ヤシの実のアジア学』(コモンズ)、『津山三十人殺し 最後の真相』(ミリオン出版)、『津山三十人殺し 七十六年目の真実』(学研)、『元報道記者が見た昭和事件史』『ドキュメント・長期ひきこもりの現場から』(以上、洋泉社)などがある。2022年6月8日、逝去。享年57。
  • ロッコク・キッチン
    4.3
    2025年度(第35回) Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞作 みんな、なに食べて、どう生きてるんだろ? 福島第一原発事故から14年、国道六号線(ロッコク)を旅して綴った 温かくておいしい記憶 再生と希望に出会うノンフィクションエッセイ 「福島第一原発事故後を描くのにこんな方法があるのかと驚き、 最後まで見届けなければと思った。(中略) 川内さんが聞き取った孤独な語りも、積み重ねてみれば深い場所でみんな手を繋いでいる。 孤独だけど、孤立してはいない。 川内版の新しい「ロッコク地図」を頼りに、私も旅に出てみたい」 選評より ……最相葉月(ノンフィクションライター/選考委員)
  • 黒い海 船は突然、深海へ消えた
    4.3
    デビュー作で総なめ 第45回講談社 本田靖春ノンフィクション賞 第54回大宅壮一ノンフィクション賞 第71回日本エッセイスト・クラブ賞 第11回日隅一雄・情報流通促進賞大賞 受賞! 埋もれた海の事故に潜む謎。 生還者・関係者らの心の内。 困難な取材の先に見えたものとは? 〈本書は、間違いなく一級のノンフィクションだ。(略) 真のスクープとは何か? それは「書かなければ永久に世に出なかった事実」だ。(略) 捜査権も持たぬ一人の女性が、黒い海を泳ぐようにして拾い集めた情報の断片をつなぎ合わせ、全体像を世に示した弩級の調査報道。受け取る側は心して読んで欲しいと願う。〉   ――ジャーナリスト 清水 潔(解説より) 2008年、太平洋上で碇泊中の漁船が沈没。 17名もの命が失われた。 11年後、著者は沈んだ船「第58寿和丸」の取材を開始する。 生還者や専門家、国の事故調査に関わった者たちを取材するうちに事件の全貌が現れ始める。 人々を翻弄する国家の不条理も問う、デビュー作にして各賞総なめの傑作ノンフィクション。
  • 見えない死神 原発不明がん、百六十日の記録
    4.3
    夫の突然の腹痛、そして入院。検査を繰り返すが、原因は不明。 ようやく診断がついたときには、余命わずか数週間。 「原発不明がん」とは、いったい何なのか? 第22回開高健ノンフィクション賞最終候補作 【各界から絶賛の声、続々!】 理不尽極まりない、まさに「見えない死神」。明日は我が身。震え上がりながら一気に読んだ。 ――成毛眞氏(「HONZ」代表) 哀しみの底に沈みながらも、決して諦めない。検証し続ける。その圧倒的な想いの強さに胸うたれる。 ――小池真理子氏(作家) 著者は、愛する人を「希少がん」で亡くすという個人的な体験を病の普遍的な記録にまで昇華させた。苦しみを同じくする人々や医療難民にとって必見の情報と知見がここにある。 ――加藤陽子氏(歴史学者) 【あらすじ】 ある休日、夫が原因不明の激しい腹痛に襲われた。入院して検査を繰り返すが、なかなか原因が特定できない。ただ時間ばかりが過ぎ、その間にも夫はどんどん衰弱していく。 入院から3ヵ月後、ようやく告げられたのは「原発不明がん」の可能性、そして夫の余命はわずか数週間ではないか、というあまりにも非情な事実だった。 この「原発不明がん」とは、一体いかなる病気なのか? 治療とその断念、退院と緩和ケアの開始、自宅での看取り・・・・・・。発症から夫が亡くなるまでの約160日間を克明に綴るとともに、医療関係者への取材も行い、治療の最前線に迫ったノンフィクション。 【著者プロフィール】 東えりか(あづま・えりか) 書評家。1958年千葉県生まれ。信州大学農学部卒。動物用医療器具関連会社で勤務の後、1985年より小説家・北方謙三氏の秘書を務める。2008年に書評家として独立。2011年から2024年までノンフィクション書評サイト「HONZ」副代表を務める(現在閉鎖)。日本推理作家協会会員。『週刊新潮』『小説新潮』『婦人公論』『本の雑誌』『公明新聞』『日本経済新聞』で書評を担当。文庫解説担当著書多数。
  • さよなら、天才 大谷翔平世代の今
    4.3
    藤浪晋太郎「大谷、どうでもいいんです」 《徹底取材ノンフィクション》 かつて大谷翔平よりも“天才”と呼ばれた同世代がいた。 大谷に「負けた」と言わせた少年。大谷が落選した楽天ジュニアのエース……。 天才たちは、30歳になってどうなったのか? 筆者は1年をかけて、大谷にも引けをとらない才能を秘めていたかもしれない選手(元選手)たちを訪ね歩いた。 「正直言うと……大谷はもうどうでもいいんですよ」 アリゾナで藤浪晋太郎はこう話した。 戦力外通告、現役引退、そして結婚、子ども……彼らの今を追う。 《目次》 プロローグ  なぜ“藤浪の取材”は3度拒否されたか? 第1章  藤浪晋太郎、30歳の告白 「阪神時代、眠れなくなった」 第2章 怪物中学生は今 大坂智哉「大谷に“負けた”と言わせた少年」 第3章  消えた東北の天才 渡辺郁也「大谷が落選した楽天ジュニアのエース」 第4章 超無名中学生の逆転人生 岡野祐一郎「母親のウソで、ドラフト3位に」 第5章 高卒エリート組の後悔 北條史也「大谷にも藤浪にも聞けなかった」 第6章 大谷世代“最後の1人” 田村龍弘「アイツのことは話せない」 終章 再び、藤浪晋太郎 「大谷、どうでもいいんです」 エピローグ 「さよなら、天才」
  • 変わり者たちの秘密基地 国立民族学博物館
    4.3
    【電子版のご注意事項】 ※一部の記事、画像、広告、付録が含まれていない、または画像が修正されている場合があります。 ※応募券、ハガキなどはご利用いただけません。 ※掲載時の商品やサービスは、時間の経過にともない提供が終了している場合があります。 以上、あらかじめご了承の上お楽しみください。 世界最大級のコレクション数を誇る民族学博物館、通称「民博」。その背景にいるクセ強研究者たちの素顔と展示のヒミツ。 大阪吹田市、万博記念公園の敷地内にある国立民族学博物館(通称「民博」)。太陽の塔の背中の顔を眺める格好で、そのモダン建築は存在し、世界の民族の暮らしや風習を伝える資料が、収集・展示されている。世界最大級の収蔵点数は34万7000点! 1.5時間ほどで見学できると案内されている本館展示場の全長は5キロあり、歩いても歩いても終わらない。おびただしい数の仮面、民族衣装、世界のパンから、墓、仏像、謎の民具まで、「なぜこれを持ってきた?」と言いたくなるような資料が、ガラスケースなしの剥き出しで展示され、にもかかわらず、警備員はほぼ見当たらず、もっと言えば学芸員もいない。そう、民博には学芸員がいないのだ。じつは民博は「博物館」の名をした「研究所」なのである。展示の背景には人がいる。世界各国を舞台にしている民博の研究者(フィールドワーカー)たちの日常をフィールドワーク。世界初、民博の舞台裏に迫る1冊! 監修:樫永真佐夫 国立民族学博物館教授/文化人類学者 1971年兵庫県生まれ。2001年東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。博士(学術)。2010年、第6回日本学術振興会賞受賞。著書に『道を歩けば、神話 ベトナム・ラオス つながりの民族誌』『殴り合いの文化史』(左右社)他多数。2023年より『月刊みんぱく』編集長。ボクシング、釣り、イラスト、料理など、いろいろする変人二十面相。 著・文・その他:ミンパクチャン ルポライター 市井の国立民族学博物館ファン。
  • ダリエン地峡決死行
    4.3
    第16回開高健ノンフィクション大賞最終選考作品。 選考委員が絶賛した新人とは思えない本格冒険ノンフィクション、堂々登場! 「ダリエン地峡」と呼ばれるコロンビアとパナマの国境地帯。 過酷な自然環境に加え、反政府ゲリラや麻薬組織の運び屋が往来するなど、世界でもっとも危険な地帯と言われている。その道なき国境を、空路と海路をつかわずに歩いて踏破しようとした一人の男の、足かけ3年間に及ぶ挑戦の記録。 なぜ多くの人々がダリエン地峡を越えようとするのか―― 知られざる中南米大陸のディープな世界を舞台に展開される、手に汗握る冒険ノンフィクション。
  • mRNAワクチンの罪と罰 有害な遺伝子製剤の即時中止を求める理由
    4.3
    日本では、「mRNAワクチンは安全」という非科学的な報道が、まだ続いている。だが、それは事実を客観的に見ず、誤った知見に基づいた“天動説″に類するものだ。 国民を守るために事実を知らせようと、正義感と良心のままに行動してきた専門家(医師・医療関係者、薬学・分子生物学者)たちは非難され、一切の言論空間から消し去られてきた。のみならず、海外では医師資格を剥奪されるなどの過酷な迫害も行われた。21世紀のこの5年間、まさに魔女狩りに直面していたのである。 しかし、それでも地球は動いている。ワクチン接種後に急死した例、未知の重篤な後遺症に苦しむ人の数は膨大で、政府による救済制度を受ける人の数はそれが氷山の一角であるにもかかわらず、過去に例を見ないほどの多数に及ぶ。その事実の前で、巨大な医薬産業複合体と深い利害関係を持つ「政府お抱えの専門家」ではなく、命と健康を守るために生涯をかけてきた科学的事実に忠実な研究者、医師たちが結集し、「不完全で安全が確認されていない遺伝子製剤の接種と開発を止めるべきだ、これ以上被害を広げてはならない」との声を挙げ、今、世界を急速に変えつつある。 第2次トランプ政権発足直後に発せられた大統領令で、アメリカはWHOからの脱退を決め、現在粛々とその準備を整えている。全てのワクチンと遺伝子製剤の徹底検証を謳っていたロバート・ケネディ・ジュニア保健福祉省長官は、遺伝子製剤の接種奨励を止め、子どもと妊婦への接種禁止を命じた。 流れは変わっている。日本の地上波テレビでも、東京のキー局は別として、地方局では、遺伝子ワクチンの恐るべき負の側面についての報道が散見されるようになった。 本書は、コロナパンデミックで緊急承認された遺伝子製剤の危険性から日本人の命と健康を守ろうとする本物の専門家たちが結集し、これまで得てきた最新の科学的知見を、極力わかりやすく示し、理解を得ようとの目的で編まれた。遺伝子製剤設計のコンセプト段階からの原理的な誤謬や製作段階での技術的限界、免疫学、分子生物学、基礎科学レベルでの無理解といった実態を平易に解説している。残念ながら、今後ワクチンを接種した全年代で、急速にがんの発生率が高まると予想されている。何の前触れもなく突然ステージ4と診断される「ターボがん」が報告されているが、その傾向がさらに加速するとの見通しである。過去に経験のないほど多様で不可解なワクチン接種後後遺症に苦しむ患者を救おうと獅子奮迅してきた医師や研究者たちの努力と英知と医療行政への真摯な怒りが読み取れるだろう。 新型コロナワクチンの次は、インフルエンザワクチンのmRNAワクチン化が既定路線として準備され、治験も最終段階に入っている。次のパンデミックも用意されている。 自分と家族、将来の日本を生きる人たち、子や孫たちを守ろうと立ち上がり、世界最大規模の運動体となった「mRNAワクチン中止を求める国民連合」の活動実績と指針もここには記されている。  未来は変えられる。今、自分が動き始めれば。負けてはいけない。
  • ドキュメント クマから逃げのびた人々
    4.3
    人間がまともに戦えばほぼ勝ち目のない動物、クマ。襲われた当事者の生の声を聞く、衝撃のノンフィクション。 ----------------- 目次 ----------------- CASE 01 きのこ採りの最中子連れ母グマに襲われ 一部始終が動画に 2023(令和5)年9月28日 [現場]岩手県岩泉町釜津田(早坂高原) CASE 02 背後からの不意打ちで頭部をやられ大流血 クマの姿はまったく見えず 2022(令和4)年9月上旬 [現場]群馬県沼田市佐山町 CASE 03 瀕死のヒグマと格闘 繰り出した右拳が相手の口の中に── 2022(令和4)年7月 [現場]北海道滝上町滝西 CASE 04 自宅裏の畑で突然クマが藪から現れ右目を失明 2023(令和5)年6月16日 [現場]島根県邑南町宇津井 CASE 05 地下鉄駅そばでまさか24時間続く痛みとPTSDに今も苦しむ 2021(令和3)年6月18日 [現場]北海道札幌市東区 CASE 06 人気キャンプ場の深夜クマにテントごと引きずられ右膝負傷 2020(令和2)年8月8日 [現場]長野県松本市安曇上高地 CASE 07 顔面を執拗に噛まれ前例のない重傷を負うも「痛いと言ったら負け」 2006(平成18)年10月16日 [現場]群馬県沼田市秋塚町 CASE 08 血まみれになりながら取っ組み合いで命がけの戦いを制す 1992(平成4)年10月7日 [現場]秋田県秋田市仁別 北海道のヒグマ最新事情と未来を見据えた対策 ………坪田敏男(北海道大学教授) 本州・四国のツキノワグマ 生態や現状とこれからの課題 ………山崎晃司(東京農業大学教授) 救急医療の現場から学ぶクマから命を守る方法 ………中永士師明(秋田大学教授) 日本で初めてベアドッグを導入軽井沢町のクマ対策の20年 ………ピッキオ ほか
  • 選挙漫遊記
    4.3
    2020年3月の熊本県知事選挙から2021年8月の横浜市長選挙まで、新型コロナウイルス禍に行われた全国15の選挙を、丹念に取材した現地ルポ。「NHKが出口調査をしない」「エア・ハイタッチ」「幻の選挙カー」など、コロナ禍だから生まれた選挙ワードから、「スーパークレイジー君」「ふたりの田中けん」など、多彩すぎる候補者たちも多数登場! 文庫化にあたり新章「2024年東京都知事選挙」を書き下ろし。――選挙取材歴20年以上! 『黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い』で第15回開高健ノンフィクション賞を受賞した著者による“楽しくてタメになる”選挙エッセイ。
  • 過疎ビジネス
    4.3
    福島県のある町で、「企業版ふるさと納税」を財源に不可解な事業が始まろうとしていた。著者の取材から浮かび上がったのは、過疎にあえぐ小さな自治体に近づき公金を食い物にする「過疎ビジネス」と、地域の重要施策を企業に丸投げし、問題が発生すると責任逃れに終始する「限界役場」の実態だった。福島県国見町、宮城県亘理町、北海道むかわ町などへの取材をもとに、著者は「地方創生」の現実を突きつけていく。本書は「新聞労連ジャーナリズム大賞」受賞の河北新報の調査報道をもとに、さらなる追加取材によって新たに構成、「コンサル栄えて、国滅ぶ」実態を暴く。
  • 1945 最後の秘密
    4.3
    人は戦時下で、どう生きようとしたのか――。 「ヘルダイバーズ」と呼ばれた真珠湾攻撃隊の青春。 アフリカを攻撃した「特殊潜航艇」日本兵の最期。 「空母赤城」整備兵が語るミッドウェイ海戦とその後。 101歳の元満州国官僚が死の直前に綴った最後の「極秘計画」。 回天が配備された八丈島の疎開船「東光丸」の悲劇。 原爆に奪われた「元タカラジェンヌ」園井恵子の希望。 国家に背いて全市民の「原爆疎開」を決断した新潟県知事の覚悟。 「あの戦争」と「いま」をつなぐ7つの物語。
  • きみは なんの つる? いろいろな つるしょくぶつの そだつ にわ
    4.3
    種が芽を出し、つるが伸びはじめました。スイートピーが巻きつき方を教えますが、できません。このつるは別の植物なのです。いろいろなつる植物が自分のやり方を教えますが、やはりできません。いったい何の植物なのでしょう? つる植物は、巻きついたり吸盤で貼りついたり、それぞれ独自の方法で伸びますが、共通しているのは周りに支えられて生きていること。でも他のつる植物を支えてやることも…なんだか人間みたいですね。

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  • 19歳 一家四人惨殺犯の告白 (完結版)
    4.3
    92年に千葉県内で起きた身も凍る惨殺劇。幼い子供から大人の男性まで一家4人が殺害され、逮捕されたのは19歳の少年だった。4人の命を奪った主犯の少年が19歳だったことから世間は揺れた。そして少年19歳に下された判決は死刑。紆余曲折ののち、ついに死刑は執行された。少年の生い立ちから死刑執行までの事件の全てを一人のジャーナリストが執念で追い続けた。戦慄の事件の背後に迫る、まさに迫真の事件ノンフィクション完結版。
  • なぜ看板のない店に人が集まるのか ――スモールビジネスという生存戦略
    4.3
    「成長」「拡大」「競争」の呪縛から抜け出すヒントがここにーー AI時代を生き延びるビジネスに共通する、経営戦略の新常識 ・看板が出ていない路地裏の居酒屋が、なぜかいつも賑わっている。 ・辺鄙な場所にポツンと建つ雑貨屋に全国からファンが訪れる。 ・週1日、たった2時間だけオープンする店。営業日には、長蛇の列ができる。 近年、このように「間口を狭めた」スモールビジネスが注目を集めている。 一見すると不可解な戦略だが、成功の秘訣はどこにあるのだろうか。 現在、人口減少やAIの台頭、先行き不透明な経済状況のため、 一般的にはビジネスを持続させる難度が上がっている。 そのいっぽうで、従来の「成長」「拡大」ありきの方針を早々に手放し、 安定を手に入れ、小さくとも着実にビジネスを続ける人たちが存在する。 彼らは、自分のやりたいこと、大切にしたいことを実践しながら、 広告やSNSに頼ることもなく、自然と客に支持され、スモールビジネスの経営を続けている。 本書は、スモールビジネスの成功事例に共通する、 持続可能な経営の秘訣を読み解く一冊。 著者が長年にわたって取材した国内外の最新事例を 多数取り上げながら、スモールビジネスを持続させる 10のポイント+究極の差別化戦略を紹介する。 起業や副業、店舗経営のみならず、企業の新規事業開発や ブランディングに役立つ視点が満載。 【目次】 第1章 スモールビジネスとは 第2章 なぜ今、スモールビジネスなのか? 第3章 成功に導く10の基本戦略 第4章 究極の差別化戦略 第5章 スモールビジネスの未来
  • 慟哭の冠
    4.3
    大阪時代は賞レースを総なめにするも仕事は増えず 東京進出後もM-1準決勝で9回敗退するなど苦汁をなめ続けた その間に妻は家を出ていき生活はどん底に…… 泥まみれのM-1ラストイヤーで栄冠をつかんだ男の、魂の咆哮 【目次】 chapter1 お笑いに勝ち負けはある chapter2 Welcome to hel l Tokyo chapter3 エイエンなんてあるわけない chapter4 慟哭の冠 chapter5 思い立ったが吉日
  • 女性政治家が増えたら何が変わるのか
    4.3
    今、「女」が選挙で勝つためのキーコンテンツになりつつある。与野党を問わず、政治家は女性の存在と女性にまつわる政策を“頼みの綱”にしているのだ。日本の政治がいかに変わりつつあるのか? 女性初の朝日新聞政治部次長を務めた著者が、海外の事例を含めて丹念に取材し、データとともにひもとく。多様化が進んだ現代では政治家も多様性が求められており、分断を広げるだけでは真の男女平等につながらない。女性政治家が増えれば〈誰もが〉生きやすい社会になるということを可視化する新しい論点。民主主義を機能させるのはあなたです!
  • グルメ外道(新潮新書)
    4.3
    大切なのは、テメエが美味いと思うかどうか。世間の流行や他人の評価に背を向け、己の舌に忠実に“食道”を追求する――これ即ち「グルメ外道」なり。自ら提案して大バズりした「10分どん兵衛」から、ラーメンにカレーに焼肉、「窒食」「志村けんの水割り」といった独自すぎる食技法までを、比類なき言語化能力で綴る。庶民的でスケベで斬新――そんな「美味しい能書き」をたっぷり詰め込んだ、最初で最後のグルメ論!
  • 統一教会との格闘、22年
    4.3
    2002年、街頭で偽装勧誘活動を偶然、目撃したのをきっかけに、統一教会とかかわるようになった著者。 いくつかの仕事を掛け持ちしながら、週の半分ほどを偽装勧誘阻止や取材活動に充ててきた。 さまざまな嫌がらせ、脅迫、圧力を受け、世間では「オワコン」となっていた問題をなぜ追求し続けられたのか。 世間に衝撃を与えた組織との格闘と、鈴木エイトであり続けられた背景をたどる。
  • ぼくたちは見た ガザ・サムニ家の子どもたち
    4.3
    センセーショナルな報道の裏側で忘れられてゆく子どもたち……多数の犠牲者を出した2008年から2009年にかけてのイスラエルのパレスチナ・ガザ地区への電撃攻撃。殺戮の現場を目撃した子どもたちの目線から戦争を描いたドキュメンタリー。
  • くらべて、けみして 校閲部の九重さん 無料お試し版
    無料あり
    4.3
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 出版社の裏方・校閲者の知られざる世界を描いて大反響!『舟を編む』の三浦しをんさんも絶賛のお仕事コミック、無料お試し版。 普段ほめられることはなく、陽の当たることのない縁の下の力持ち――それが校閲。 ひとつの言葉、ひとつの表現にこだわる日本語のプロとして本作りに欠かせない校閲者たちは、個性豊かな文芸作品とどう向き合っているのか? 新潮社校閲部全面協力により、名だたる作家との至極のエピソード&校閲秘話も満載! 変態的情熱溢れる校閲者の日常物語。 テレビ・新聞をはじめ各メディアで話題の本作、単行本2巻の発売を記念して第4話までを特別無料公開! ※このコンテンツは固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

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  • 本の江戸文化講義 蔦屋重三郎と本屋の時代
    4.3
    「本屋」が時代を作った! 大河ドラマ「べらぼう」時代考証者の人気講義。べらぼうな男<蔦重>を生んだ江戸文化、300年の歴史を徹底解明!  ★役人と狂歌師のダブルワーク。天明狂歌の牽引者・大田南畝 ★社長・蔦重、「蔦唐丸」と名乗って自ら広告塔となる ★武家も庶民も読んだベストセラー『経典余師』は大人の参考書 ★顧客ファースト! 貸本屋、大盛況の影に地道な努力あり ★江戸で刊行の『東海道中膝栗毛』が全国で爆売れした理由
  • 奇跡の椅子 AppleがHIROSHIMAに出会った日
    4.3
    倒産間際の企業が椅子の魅力で再生するまで。 カリフォルニア州クパチーノ市アップル・パーク通り1番地。 そこに71ヘクタールもの広大なApple本社「Apple Park」が広がっている。 iMac、MacBook、iPod、iPhoneを生み出した 伝説のデザイナー、ジョナサン・アイブのこだわりが随所に感じられるその空間で、 日本製の椅子が数千脚も使われている。それが「HIROSHIMA」だ。 ジョナサン・アイブも尊敬する日本を代表する デザイナー、深澤直人が生み出した優美な曲線で構成され、 木目も美しい椅子は、2023年の広島サミットでも、 テーブルとともに首脳会談で使われた。 この日本を代表する椅子を製造しているのが、 広島の家具メーカー「マルニ木工」である。 じつは「HIROSHIMA」が誕生したとき、同社は倒産寸前だった。 かつて日本人の生活が洋風化していく波に乗り、 100万セット以上も高級なリビングセット、ダイニングセットを売りまくったが、 バブル崩壊以降の日本経済の低迷、そして消費者の嗜好の変化も相まって、 90年代の後半、経営危機に陥ってしまう。 綱渡りの資金繰り、工場の縮小、そして1928年の創業以来初となる社員のリストラ…… 地元広島の企業や金融機関の支援でかろうじて命脈をつなぐなか、 創業家である山中一族の三代目は、 深澤直人と組んで世界に打って出る決断を下す。 そんな起死回生のプロジェクトを支えたのは、 これまで培ってきた、ものづくりの力だった。 追いつめられていた企業を救った「奇跡の椅子」。 それにこめられた熱い思いと、誕生の物語。
  • 令和ヒットの方程式
    4.3
    xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx データで読み解く、新しい時代のヒット  xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx みんなが、同じ時間に、同じところから情報を得ていた時代が終わり、 情報入手の手段は多様化・細分化した。 90年代をピークに縮小傾向にあるとされる音楽業界だが、 近年では、ストリーミングサービスやオンラインライブなどが普及し、 ヒットのあり方が変わっている。 また、YOASOBI やCreepy Nuts が、日本を飛び出して グローバルチャートを賑わせたのは記憶に新しい。 こうした新しい時代のヒットの裏にはどんな仕掛けがあるのか?  本書では、博報堂独自の「コンテンツファン消費行動調査」のデータをもとに、 現在の音楽業界、音楽ファンの実態を明らかにする。 そこから導き出された「ヒットの方程式」は、音楽業界のみならず、 さまざまなジャンルのマーケッターにとって有益なものとなるだろう。 目次 はじめに~令和の音楽とヒットの変化 第1章 ヒット方程式の変遷 第2章 音楽ファンの実態 第3章 フィードコンテンツとヒットの方程式 第4章 アーティスト別ヒット考察 第5章 鼎談 令和のヒットを考える スージー鈴木(音楽評論家)×柴那典(音楽ジャーナリスト) ×礒崎誠二(ビルボードジャパン・チャートディレクター) おわりに~音楽ファンとアーティストが一緒にヒットを作る時代
  • 沸騰大陸
    4.3
    「生け贄」として埋められる子ども。 78歳の老人に嫁がされた9歳の少女。 銃撃を逃れて毒ナタを振るう少年。 新聞社の特派員としてアフリカの最深部に迫った著者の手元には、生々しさゆえにお蔵入りとなった膨大な取材メモが残された。驚くべき事実の数々から厳選した34編を収録。 ノンフィクション賞を次々と受賞した気鋭のルポライターが、閉塞感に包まれた現代日本に問う、むき出しの「生」と「死」の物語。心を揺さぶるルポ・エッセイの新境地!
  • 母親になって後悔してる、といえたなら―語りはじめた日本の女性たち―
    4.3
    「母親なんだから」と我慢を強いられ、自らの「理想の母親像」に縛られ、理不尽な目に遭っても口をつぐんできた――「後悔」を口にした日本の女性たちは、どのような人生を歩み、何を経験してきたのか。切実な想いを丁寧に聞き取った、社会現象になった話題書『母親になって後悔してる』の「日本版」というべきインタビュー集。
  • 嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか
    4.3
    第53回大宅壮一ノンフィクション賞、第21回新潮ドキュメント賞、第44回講談社本田靖春ノンフィクション賞受賞。 史上初、前人未到の三冠達成! 令和最高のノンフィクション この本は一体、何人の人生を変えるのだろうか── 各界から感動の声、続出!  中日はなぜ「勝てる組織」に変貌したのか?  スポーツ・ノンフィクションの枠を超え、社会現象を巻き起こし、2022年のノンフィクション賞を総なめにした大ベストセラー。 文庫化にあたり、完全試合目前での“非情采配”山井大介投手降板劇の真相に迫る新章「それぞれのマウンド」を書き下ろし。 新たに川上憲伸に取材、2007年日本シリーズ、幻の第六戦に登板予定だったエースは、あの夜、何を見たのか──? ※ なぜ 語らないのか。 なぜ 俯いて歩くのか。 なぜ いつも独りなのか。 そしてなぜ 嫌われるのか――。 中日ドラゴンズで監督を務めた8年間、ペナントレースですべてAクラスに入り、日本シリーズには5度進出、2007年には日本一にも輝いた。 それでもなぜ、落合博満は“嫌われた監督”であり続けたのか。 謎めいた沈黙と非情な采配。そこに込められた深謀遠慮に翻弄されながら、真のプロフェッショナルへと変貌を遂げていった男たちの証言から、孤高にして異端の名将の実像に迫る。 著者の鈴木忠平氏は中日の番記者として8年間担当。新たな落合監督像を浮かび上がらせると共に、中日が「勝てる組織」へと変貌していく様をドラマチックに描く。 ※この電子書籍は2021年9月に文藝春秋より刊行された単行本の、文庫版を底本としています。
  • 記者と官僚 特ダネの極意、情報操作の流儀
    4.3
    ★★これが、記者と官僚を待ち受ける 5つの罠と、7つの鉄則だ! 西村 「そんな巧妙な手を使ったのか! (中略)大統領が晩餐会を欠席せざるをえないほど交渉がもめていると誘導されれば、その3時間は気が気じゃなかっただろうね」 佐藤 「ある情報を隠すために偽装論点をつくるという手口は、インテリジェンスの世界ではよくやるね。秘密をガッチリ守ろうとするとむしろ目立ってアタックされやすい。だから偽装論点をつくって、目をそらす」(本文より) 暴こうとする記者。情報操作を狙う官僚。33年の攻防を経て、互いの手の内を明かした前代未聞の「答え合わせ」。5つの罠と7つの鉄則はすべてのビジネスパーソン必読。 ◆記者を攪乱する手口 ◆報道された事実を潰す手口 ◆意図的な情報操作を警戒する目 ◆記者と官僚を待ち受ける5つの罠 ◆記者と官僚、7つの鉄則 【罠】国益の罠、集団思考の罠、両論併記の罠 他…… 【鉄則】ユーモアのセンスを持て、情報源を甘やかさない、甘えない、 中期の発想で予測・分析する 他……
  • 下山事件 封印された記憶
    4.3
    他殺説を封じる強い意思──。 「戦後史最大のミステリー」と称され、今なお語り継がれる下山事件。自殺か他殺か謀殺か、さまざまな憶測と情報が飛び交う中、警視庁捜査一課が主導する捜査本部は事件後まもなく「自殺ありき」で結論づけていた。 他殺説が封印された構図とはいかなるものだったか。 捜査に従事した東京地検の検事による手記、事件の鍵を握る“元憲兵”が出入りしていた「小菅の町工場」をめぐる証言など、約20年にわたって取材を続けてきた新聞記者が発掘した新事実に基づき、事件の糸口を探る。 保阪正康氏推薦。
  • 全災害対応!最新子連れ防災BOOK--被災ママパパ1648人と作りました
    4.3
    最新防災情報を網羅! 被災ママパパの体験談をもとに検討し、 更新し続けてきた防災術の決定版。 子連れ家庭に「本当に必要なこと」が1冊に。 この一冊で家族を守る!   ◎目次より抜粋 ●まえがき ■1 そのとき、どうやって身を守ったか ・こんな場所で被災したら? ・被災ママパパ体験談   …ほか      【コラム】 被災証明書と罹災証明書  ■2 体験談に学ぶ本当に必要な防災とは ・被災体験から学ぶ防災術 ・被災体験に学ぶ「あれがあってよかったグッズ」  ・スマホに入れておきたいアプリ …ほか       【コラム】 女性と子どもの防災 ■3 オーダーメイドで考える防災 ・本当に必要な防災を考える ・オーダーメイド防災 避難バッグの考え方  ・オーダーメイド防災 調べておくと安心  …ほか       【コラム】 ペットの防災 ■4 もう一歩先へ 自ら動く防災  ・体験談から実践するわが家の防災 …ほか        【コラム】 高齢者の防災   ■5 医療従事者に聞く 災害時に必要なこと ・災害医療の視点で考える …ほか ●あとがき ●お役立ちサイト
  • 日航123便墜落事件 隠された遺体
    4.3
    日航123便墜落事件から39年、フライトレコーダーの情報開示裁判が高裁へ、そして最高裁へと展開していく最中、ある「事実」が明らかになる……。 森永卓郎氏(『書いてはいけない』/経済アナリスト)が大絶賛!! 「書いてはいけないことを  ここまで書いたのか!  新事実に驚愕した」 日航123便墜落事件から39年、ボイスレコーダーの情報開示裁判が高裁へ、そして最高裁へと展開していく最中、墜落当日の現場を知るある人物から、前代未聞の証言が……。日本航空、行政、メディアの思惑が絡み合う先に「新たな事実」が浮かび上がる。真実に肉薄した衝撃のノンフィクション!
  • 脱露 シベリア民間人抑留、凍土からの帰還
    4.3
    13歳の少年は密航者としてシベリアに送られた。 彼が故国の地を踏むまでに40年以上が過ぎていた。 敗戦後、ソ連に占領された南樺太。日本に帰ろうとする人、逆に家族との再会を目指し樺太に行く人は密航者とされた他、不当逮捕された人も多い。彼らは如何に生き延びたか? 8年強の取材で明かされる“この国”の秘史。 鉄道員、炭鉱夫、大工、運転手……。敗戦後の南樺太で彼らは突然逮捕された。彼らや密航者は囚人としてラーゲリに連行され、苛酷な労働の刑期が明けてもソ連各地に強制移住させられる。 更に組織も名簿も持たないため引揚げ事業の対象外となり、生き延びるためにソ連国籍を取得すると、日本政府は数百人にのぼるシベリア民間人抑留者を「自己意思残留者」として切り捨てた。 ソ連崩壊後、彼らは“発見”される――。 国がなくとも何者でなくとも生き抜いた男たちとその家族の、格闘と尊厳の軌跡。 【目次】 はじめに 荒野に四七年、名前の漢字だけは覚え続けたーー小関吉雄 序章 もうひとつの抑留史――南樺太から囚人としてシベリアに抑留された民間人 第一章 “幽霊”からの帰還――植木武廣 第二章 “再会”という苦悩、女たちの抑留――木村鉄五郎 第三章 母親は一三年間「戦時死亡宣告」を拒み続けた──佐藤弘 第四章 六六年を経て日露の家族がひとつになった日――結城三好 第五章 一三歳の密航者、カザフスタンで「サムライ」となる──三浦正雄 第六章 たった独りの日本人収容者──伊藤實 第七章 決死の脱走、KGBの監視下に置かれ続けた男――熊谷長谷雄 第八章 受け入れなかった故国、死去二四年後の死亡届――圓子賢次 終章 シベリア民間人抑留者群像 おわりに  シベリア民間人抑留者未帰還者一覧 主要史料・論文・参考文献・映像一覧
  • 野球翔年II MLB編2018-2024 大谷翔平 ロングインタビュー
    4.3
    雑誌Numberの掲載記事をまとめた、大谷翔平唯一のインタビュー集 「僕は絶対に世界一になりたいし、一番の選手になりたい」 大谷がメジャー入りしてから、スポーツ雑誌「Number」に7年間掲載された独占インタビューのすべて。 二刀流の危機、右ヒジ手術の真相、WBCへの想い、ドジャース入団、そして結婚までを語る。 【目次】 プロローグ ホームランの物語 新人王 ・やりたいことが多すぎるから ・肝心なのは、楽しいかどうか 復帰、そして再びの欠場 ・ブーイングが、新鮮でした ・常識への宣戦布告 ・僕が追いかけなかったら ・自然と上がっていくはずです ・「楽しい」より「正しい」を ・一番悔しいシーズンでした コロナ禍と不完全燃焼 ・絶対世界一に、と歩むが勝ち ・卵かけごはんに幸せを感じて ・僕の右腕に起きていたこと ・やりすぎくらいがちょうどいい シーズンMVP ・力を出し切れば数字は残る ・常にさらに新たな場所へ ・チームを勝たせる二刀流を目指す 104年ぶりの2桁勝利、2桁本塁打 ・最初のピークは、今年きます ・どれかひとつというのはない WBC、ホームラン王、MVP ・30年後の日本野球のために ・伝説が生まれた日 ドジャースへ ・結婚生活を語る ・大きな決断を迫られたときに エピローグ WBC優勝がもたらす渇望
  • 贖罪 殺人は償えるのか
    4.3
    少年犯罪を取材してきたノンフィクションライターの著者のもとへ、ある日、水原紘心(仮名)という見知らぬ名前の人物から手紙が届いた。それは何の罪もない人の命を奪った長期受刑者からの手紙だった。水原は著者との文通を通して己の罪と向き合い、問いを投げかける。「償い」「謝罪」「反省」「更生」「贖罪」――。加害者には国家から受ける罰とは別に、それ以上に大切で行わなければならないことがあるのではないか。著者の応答からは、現在の裁判・法制度の問題点も浮かび上がる。さまざまな矛盾と答えのない問いの狭間で、本書は「贖罪」をめぐって二人が考え続けた記録である。
  • 待ってろ! 甲子園 ~青鳥特別支援学校ベースボール部の挑戦~
    4.3
    日本国際児童図書評議会「おすすめ!日本と世界の子どもの本 2025」選定図書 2023年5月。とある高校の高野連加盟が承認された。 青鳥特別支援学校―知的障がいのある子どもたちが通う学校だ。 夏の甲子園の予選にも連合チームで参戦。それは100年を超える高校野球の歴史の中でも大きな一歩だった。 障がいがある高校生が、ほかの球児たちと同じように、野球を楽しみ、挑戦する姿を描いたノンフィクション読み物。 まだまだ遠い先かもしれない。だけど、「待ってろ! 甲子園」。
  • 神と人と言葉と 評伝・立花隆
    4.3
    『田中角栄研究』『宇宙からの帰還』『脳死』など、ジャーナリストとして膨大な著作を残した「知の巨人」は、なぜ晩年、あえて非科学的な領域に踏み込み、批判を浴びたのか……。 「語り得ない領域」に触れる詩や信仰の言葉を弄ぶことを禁じて、ファクトを積み重ねて突き進んでいた立花が、最晩年に小説や詩が醸す豊潤な世界に身を委ね、宗教と和解する必然を描きだした渾身のルポルタージュ。現代社会に問いを立て続け、書き、疾走した立花隆の原点と到達点を解き明かす。大江健三郎氏との未公開対談「創作と現実の間」を収録。
  • ジャック・ウェルチ 「20世紀最高の経営者」の虚栄
    4.3
    ジャック・ウェルチは米国最強企業GEのCEOとして、飛躍的な業績の伸長と規模の拡大を実現した。だがそれは短期的利益のみを追求し、企業の未来を食い潰して築いたものに過ぎなかった――徹底的な取材で「二〇世紀最高の経営者」の虚飾を剥ぎ取る傑作評伝。
  • 刑事捜査の最前線
    4.3
    30年を超える記者生活で警察庁・警視庁・大阪府警をはじめ全国の警察に深い人脈を築き、重大事件を追ってきた記者が明らかにする刑事捜査の最前線。 ・1990年の「1000人に1.2人」から「565京人に1人」の精度へ、格段の進化を遂げているDNA鑑定 ・初動で圧倒的な力を発揮する防カメ捜査 ・長く「客観証拠の王様」とし君臨し、いまでも重要度は下がらない指紋鑑定 ・サリン事件でも和歌山カレー事件でも威力を発揮した毒物捜査 ・取調刑事はどのように容疑者に真実を語らせるのか ・近年言われる取調力の低下の理由とは ・近年苦戦する汚職捜査にどう対応するのか ・神戸連続児童殺傷事件を早期解決に導いた指揮官の勘。 ・工藤会壊滅作戦 ・新たな犯罪として登場し、増殖・変化を続ける特殊詐欺にどのように立ち向かうのか。
  • 80年代音楽ノート
    4.3
    ポップ・ミュージックの画期が鮮やかに蘇る、懐かしくて新しい1冊。 音楽評論家・田家秀樹が、80年代にライブやインタビューで目撃したアーティストの姿や発した言葉、制作秘話をつぶさに描く。常に現場にいた著者だからこそ書ける舞台裏、知られざるエピソードも満載! スマホをかざしてSpotifyコードで当時の曲を聴きながら読めます。 80年~89年の各年のプレイリスト(Spotify、Apple Music、Amazon Music)も掲載。 「シティポップ」の再評価で注目されている80年代日本の音楽。共同通信が配信、地方紙に掲載された人気連載「80年代ノート」に加筆した本書は、79年12月、各アーティストが新時代への意思を告げたコンサートのMCから始まる。そして劇的な80年代。佐野元春の登場、大滝詠一と松本隆の関係、流行先取りのユーミン、尾崎豊のステージ、ガールズロック……。オフコース、浜田省吾、BOOWYなどの成功までの道のりや、苦悩も描かれる。 【掲載アーティスト】 甲斐バンド、吉田拓郎、沢田研二、シャネルズ、佐野元春、オフコース、松田聖子、RCサクセション、浜田省吾、山下達郎、YMO、サザンオールスターズ、五輪真弓、松任谷由実、小室等、井上陽水、寺尾聰、大滝詠一、南佳孝、加藤和彦、アナーキー、松山千春、アリス、中森明菜、薬師丸ひろ子、中島みゆき、あみん、矢沢永吉、THE ALFEE、CHAGE and ASKA、安全地帯、チェッカーズ、竹内まりや、TM NETWORK、尾崎豊、はっぴいえんど、BOOWY、REBECCA、ハウンド・ドッグ、中村あゆみ、渡辺美里、BARBEE BOYS、米米CLUB、1986オメガトライブ、長渕剛、萩原健一、THE BLUE HEARTS、矢野顕子、美空ひばり、BUCK-TICK、大江千里、プリンセス プリンセス、THE BOOM、DREAMS COME TRUE、UNICORN、他(掲載順)
  • 絶海 英国船ウェイジャー号の地獄
    4.3
    1740年9月18日、軍艦5隻を中心とした小艦隊がポーツマスを出港した。そこには、かつての商船から大砲28門を備えた六等艦へと生まれ変わった「ウェイジャー号」と250人の乗組員の姿もあった。スペインのガレオン船を追うという密命を帯び、意気揚々と出発した艦隊だったが、航海は凄絶を極め、謎の伝染病で多くが死に至り、南米大陸南端を航行中ついに嵐に飲み込まれてしまう。隊からはぐれ、無人島へと流れ着いたウェイジャー号の乗組員たち。そこで繰り広げられたのは、悲惨な飢えとの戦いだった。武器や食料を奪い合い、殺人や人肉食にまで及ぶ者が現れ、それでも極限状態を生き延びた者たちは、やがて対立する二組に分かれて島を脱出する。骨と皮になり果てながら母国へと帰還した33人を待ち受けていたのは、非情なる裁判だった。絶海の孤島に隠された真実とは? 彼らが犯した真の罪とは?全米で300万部を突破した『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』著者が、生存者の日誌や証言をもとに、ウェイジャー号の運命を克明に描き出す。アメリカ、イギリス、フランスでベストセラーになったサバイバルノンフィクション。
  • なぜ働いていると本が読めなくなるのか
    4.3
    【人類の永遠の悩みに挑む!】 「大人になってから、読書を楽しめなくなった」「仕事に追われて、趣味が楽しめない」「疲れていると、スマホを見て時間をつぶしてしまう」……そのような悩みを抱えている人は少なくないのではないか。 「仕事と趣味が両立できない」という苦しみは、いかにして生まれたのか。 自らも兼業での執筆活動をおこなってきた著者が、労働と読書の歴史をひもとき、日本人の「仕事と読書」のあり方の変遷を辿る。 そこから明らかになる、日本の労働の問題点とは? すべての本好き・趣味人に向けた渾身の作。 【目次】 まえがき 本が読めなかったから、会社をやめました 序章   労働と読書は両立しない? 第一章  労働を煽る自己啓発書の誕生――明治時代 第二章  「教養」が隔てたサラリーマン階級と労働者階級――大正時代 第三章  戦前サラリーマンはなぜ「円本」を買ったのか?――昭和戦前・戦中 第四章  「ビジネスマン」に読まれたベストセラー――1950~60年代 第五章  司馬遼太郎の文庫本を読むサラリーマン――1970年代 第六章  女たちのカルチャーセンターとミリオンセラー――1980年代 第七章  行動と経済の時代への転換点――1990年代 第八章  仕事がアイデンティティになる社会――2000年代 第九章  読書は人生の「ノイズ」なのか?――2010年代 最終章  「全身全霊」をやめませんか あとがき 働きながら本を読むコツをお伝えします
  • ガザ紛争の正体
    4.3
    2023年10月からのイスラエルとハマスの対立は、イスラエル極右勢力の非人道的な行為が発端となる。真実を知るための緊急出版!
  • スズムシくん
    4.3
    おじいちゃんが、スズムシのたまごをもってやってきた。飼育ケースの中には土しか見えない。けれど、ある日ゴマつぶみたいなスズムシの赤ん坊が生まれていた。おじいちゃんの手紙や電話に教えられながら、スズムシと暮らす少女。気づいたことを書きとめるスズムシノートのページも埋まっていく。夏休みの頃にはうるさすぎるほど鳴いたスズムシも、夏が終わり…著者、木坂涼の10数年の飼育経験から生まれた絵本。

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  • プロレス 至近距離の真実 レフェリーだけが知っている表と裏
    4.3
    あのベストセラー『流血の魔術 最強の演技』における「プロレス革命――エンターテインメント宣言」の原点はここにあった!!――新日本プロレルのレフェリーとして、アントニオ猪木らの試合を2万試合以上裁き、また外国人レスラー担当、マッチメイカー、審判部長を務めた男が、そこにいた人間のみが知るリング内外のプロレスの魅力を存分に語り尽くした!! ● 「教えてもらうことなんてないと思っていたけど、やっぱりミスターは知っていた!! この本こそ極上のSRS(スペシャルリングサイド)」である!!――(浅草キッド)
  • なぜマンションは高騰しているのか
    4.3
    第一人者による警鐘 マンション価格の高騰が止まらない。 かつて「億ション」、すなわち1戸=1億円以上のマンションが 騒がれたことが?のように、今や「2億ション」「3億ション」でないと、 不動産業界では超高額マンションと呼ばない。 東京だけではない、大阪でも25億円の物件が登場した。 いったい誰が買っているのか? 驚愕の価格の背景には何があるのか? 日本社会はどう変わっていくのか? 業界に精通した著者が読み解いていく。 見えてきたのは、ごく少数の富裕層と大多数の貧困層、 その中間で踏みとどまろうとする層に分断された日本人の姿である。 (以下、目次より) ●億ションはもはや普通の物件 ●激増する日本人富裕層 ●パワーカップルが陥る落とし穴 ●さらなるインフレが到来する ●一般国民は、中古物件を買うしかない ●バブル時代から変わったこと、変わっていないこと ●タワマンは永住のための住居ではない!? ●新たなトレンド、ブランデッドレジデンス ●ヴィンテージマンション ●都心なら、どこを選ぶべきか ●注目は地方4市 ●マンションの「買い時」とは? ●三極化する日本社会と、今後の住宅
  • 気がつけば40年間無職だった。 もしくは潔癖ひきこもり女子の極私的物語
    4.3
    気がつけば○○シリーズ第3弾の主人公は、 生まれてからこれまで一度も働いたことがない無職女性! 「私は40年間、一度も働いたことがない。」 中年無職女性が解き放った衝撃的な一文。 潔癖が過ぎるがゆえに自分の部屋に入ることができない、強迫性障害を患う女性の艱難辛苦、ほとばしる生き様を凝縮! いじめ、不登校、潔癖症、父からの虐待……。 父「学校に行くと言え!」 母「死にたい? 一緒に死のうか?」 私「最終的に父を殺さなければいけない」 この家族、何が起きるか予測不能!!!!!!! 「神戸連続児童殺傷事件」の犯人と同じ14歳、地下鉄の駅でパニック→柱に頭を打ちつける、悪魔に憑かれた映画『エクソシスト』のリーガンのように暴れる、初体験はスリランカ人、父が自己破産して家との強制別離、平山夢明の『独白するユニバーサル横メルカトル』との出会い、障害年金の受け取り方、30歳年上の男性と援助交際?、仲良しの姉にも精神障害が、気になる我が家の家計簿公開、脳梗塞で倒れる父……etc. 次々に起きる事件や、飛び出す名言&迷言に、ページをめくる手が止まらない! 自分の部屋に入るためのルール その手順が潔癖&厳格すぎて自分の部屋に戻れない! ってどゆこと!? 暴力や言葉の暴力で否定され続けた10代、若さを生かすことなく無為に生を貪った20代、そんな日々を経ながら様々な精神疾患が発症した彼女は、30代に入ると、突如、「学校に行きたい」と考え始める。親子ほどに年の離れた同級生たちと過ごす初めての楽しいスクールライフ。仲間とのふれあい、文化祭や作文コンクールへの出場、遅れてきた青春は彼女の精神にどんな効果をもたらすのか――!? 「友だちがいないので友だちになってください」 「気がつけば29年間、処女だった。」 「やはり、30代就労経験なし、は大きなハンデなのだ」 「お前は苦労をしていないから若く見られるんだ」 「あのとき、本気で殴ってはいなかった」 貧困や介護が引き起こす親族間殺人だけでなく、インターネット社会化によって〝家族のカタチ〟が崩壊しつつある昨今、核家族すらままならない現代において、家族の在り方とはなんなのか? を提起する、祈りのノンフィクション! 無職で生き続けてきた後悔は拭いさることはできないが、とはいえ、本書が出版されることで、晴れて人生初の〝給料〟を手にすることになる作者・難波ふみ。 これにて40年間無職は打ち止めか!? 現代社会に〝生きづらさ〟を感じる全ての人に捧ぐ!
  • 匠道――イチローのグラブ、松井のバットを創る職人たち
    4.3
    大不振のイチローをもっとも心配した男たちの物語。 記録に挑み、記憶に残るプロ選手の一挙手一投足を支える道具は、いかにして作られるか?  イチロー、松井ら超一流選手のバット、グラブを作り続けた男たちの感動秘話! イチロー&松井秀喜「独占インタビュー」収録! 「超一流の使い手」と「超一流の作り手」がしのぎを削る。 自信がないのは論外。過信も困るーー。 50~60個のグラブを「練習用」としてさえ受け取り拒否し、「名人を継ぐ覚悟」を問うイチロー。バットのグリップを1ミリ単位で調整し、「名人越え」を期待する松井。「からだの一部」と化す究極の道具を求め、あくなき要求を続ける。熟練の技術で応える男たちだけが知る「誇り」と「重責」ーー。
  • 最後は住みたい町に暮らす 80代両親の家じまいと人生整理
    4.3
    人生の大きな変化は、何がきっかけになるかわからない。 「本当は商店街のそばで暮らしたい」 母の一言から小さなマンションに出会った。 実家売却、遺言書作り、家財道具を手放し 親子で目指した、新たな暮らし方とは? 感動の日々を描くエッセイ。 『年34日だけの洋品店』に続く50代からの生き方を綴る第二弾! <本文より> この歳で住み替えて本当に良いのだろうか、心は揺れたが、 これから二人が助け合って生活するにはマンションの方がいい。 今の場所で頑張り続けるより「無理をやめる」決断をする方が どれだけ難しく、前向きなことか。 <もくじより> 1 親の老いに気づくとき 2 最後に住みたい商店街の町 3 80代でマンションを買う 4 待ったなしの遺言書作り 5 親の思いと子の現実 6「住みたい家」と「売れる家」 7 目標6ヶ月で実家売却 8 住み替えの不安を払拭するために 9 何でも売ってみる「家じまい」 10 一週間でお片付け 11 必要最低限の整理しやすくくつろげる家 12 2LKDの新しい家
  • ずっと、ずっと帰りを待っていました―「沖縄戦」指揮官と遺族の往復書簡―
    4.3
    沖縄戦で、米軍から陣地奪還を果たした大隊があった。奮戦むなしく兵士の9割は戦死。終戦直後から24歳の指揮官・伊東孝一は部下の遺族に充てて「詫び状」を送り続ける。時は流れ、伊東から「遺族からの返信」の束を託されたジャーナリスト夫婦が、“送り主”へ手紙を返還するなかで目撃したのは――。不朽の発掘実話。
  • 知られざる海上保安庁 - 安全保障最前線 -
    4.3
    海上保安庁という組織の実態は正直なところ、あまり世間に知られていないと思います。 確かに『海猿』『DCU』などの漫画、映画、ドラマ等の人気作品の影響で知名度が上がり、海難救助の仕事をしている組織だということは理解してもらえていると思います。 また、いわゆる尖閣問題をめぐる新聞・テレビの報道等で領海警備の仕事をしている組織だということも多くの国民に知ってもらえていると思います。 しかし、海上保安庁が、実際にどれくらいの予算で、どれくらいの人員がいて、どれくらいの守備範囲の仕事をしているのか、有事の際にはどのような対応をするのか、といった運用の実態についてはほとんど知られていません。 特に最後に挙げた「有事の際にはどのような対応をするのか」については、さまざまな“誤解”をもとにした議論が散見されます。 しかも、安全保障に関心の高い人たちほどそうした“誤解”をしている傾向があるように思われます。 日本は島国です。 ご存じの通り、日本は、尖閣諸島における中国の領海侵入の問題や、韓国との竹島をめぐる問題、ロシアとの北方領土問題など、さまざまな問題を抱えています。我が国を取り巻く安全保障環境は年々厳しいものとなっており、日本の周辺海域は常に紛争の火種を抱えているといっても過言ではありません。 その最前線で対応しているのが海上保安庁です。 海上保安庁が“誤解”されたままでは、日本の安全保障をめぐる議論そのものが誤った方向に進んでしまうおそれがあります。 当然のことながら、それは日本の国益を考えた場合プラスになりません。 海上保安庁にまつわるさまざまな誤解を解いた上で、組織運営の実態を知ってもらい、地に足の着いた国家安全保障の議論をしてもらいたい――それが本書を執筆した大きな動機のひとつです。(はじめにより) 【目次】 第一章 国民みんなに知ってほしい海保の実態 海保の非軍事性を明確に規定する庁法25条は不要?/庁法25条があるのはソ連の陰謀?/有事の際に「軍事目標」にならないために 他 第二章 海保を軍事機関にするべきか 領海警備を非軍事機関が担っているのは日本だけ?/東南アジアに多い海上保安庁モデルのコーストガード/法執行機関の「緩衝機能」は、いまや世界の共通認識 他 第三章 海保と自衛隊の連携・協力 海上保安庁の軍事機関化は“効率的”ではない/海保と海自で船舶燃料が異なるのは致命傷?/護衛艦を巡視船に転用しないと海警に対抗できない?/連携で重要なのは相手の「階級」よりも「役職」 他 第四章 海上保安分野で世界をリードする海保 「自由で開かれたインド太平洋」を具現化してきた海保/一省庁が全世界から組織のトップを集めて国際会議を開催/アジア諸国との“友情”を深めてきたキャパシティ・ビルディング 他 第五章 海保は“絶対”に負けられない 海上保安庁の“敗北”は紛争につながる/中国は「与しやすい相手」には強気に出る/海上保安庁に米軍がアプローチ/海警船を実力行使で尖閣から追い払うとどうなる? 他
  • 一気にわかる!池上彰の世界情勢2024
    4.3
    パレスチナ紛争勃発で、アメリカのウクライナ支援停滞を狙うロシア。 世界が混沌の度合いを深める今こそ、予兆を厳正に見極める目が重要になる。 世界各地を取材し、やさしく明快なニュース解説で定評のあるジャーナリストが、国際情勢を「世界一分かりやすく」解説。
  • 世界のねこことわざ
    4.3
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 世界中から集めた「猫」が出てくることわざを ねこ写真とともに解説! ■猫が4匹いる(イタリア) ■玄関の猫(スリランカ) ■猫のように足から落ちる(スペイン) ■袋から猫を出す(アメリカ) ■角の生えた猫を待つ(インドネシア) ■猫も茶を飲む(日本) などなど、猫まんさい! はるか昔から、人とともに生きてきた猫。 古今東西「ねこことわざ」の数だけ、 「人と猫のドラマ」がある! ++++++++++++++++++++++++++    猫は、人類の歴史とともに、あらゆる時代・地域で人と一緒に生きてきました。もともと中東の砂漠地帯に生きていたリビアヤマネコが、人と生活をともにするようになって「イエネコ」になったと言われています。そうして猫の、愛らしさ、有能さ、奥深い魅力が、世界中に広まっていったのです。  まさに「古今東西、人とともに"猫"あり」です。たとえばエジプトのピラミッドの時代には、もう猫は人間に飼われていたようです。そして今では世界中のあらゆる地域で、猫と人が生活をともにしているのはご存じのとおり。(中略)  こんなふうに、世界中ありとあらゆる場所と時代に「猫」は登場します。そして、人々に愛され、その中でたくさんの、猫にまつわることわざや慣用句、言い回しが誕生しました。本書はそんな、世界各地から集めた「ねこことわざ」を紹介したものです。 「ねこことわざ」の世界へようこそ! (本文「はじめに」より抜粋)
  • おかしゅうて、やがてかなしき 映画監督・岡本喜八と戦中派の肖像
    4.3
    『独立愚連隊』等で知られる鬼才、岡本喜八。発掘された若き日の日記を紐解き、その実像を通して戦中派の心情に迫るノンフィクション。 岡本喜八は一九二四(大正十三)年生まれ。 『独立愚連隊』『日本のいちばん長い日』『江分利満氏の優雅な生活』など、 戦中派の心情をそこかしこに込めた映画を撮り続けた職人肌の監督として知られる。 陸軍予備士官学校で終戦を迎え、戦後映画界に復帰すると、 戦争、時代劇、SF、青春群像など、バリエーション豊かで喜劇性にあふれた作品をつくった。 喜八が生涯を通じてこだわり抜いた戦中派とは何なのか。 新たに発掘された若き日の日記をひも解きつつ、映画監督・岡本喜八の実像と戦中派の心情に迫るノンフィクション。 はじめに 第一章  米子 第二章  なぜ死なねばならないのか 第三章  早生まれ 第四章  戦中派 おわりに
  • 表舞台 裏舞台 福本邦雄回顧録
    4.3
    驚くべき新事実が次々と明かされた!――政治の世界を知り尽くし、「最後のフィクサー」と呼ばれた男がすべてを語った、3年間19回に及ぶ迫真の証言録(オーラルヒストリー)。伊藤隆(東京大学名誉教授)御厨貴(東京大学教授)によるインタビュー。 ●「自衛隊の出動を検討しろ」 ●岸が椎名に不信感を抱いた瞬間 ●角栄は福田が死ぬほど嫌いだった ●角栄が言いだした「二階堂内閣」という化け物 ●安倍ちゃんが「俺に先にやらせてくれ」と言ってきた ●中川一郎はなぜ死んだか ●まったく違う角栄と竹下の「金の渡し方」 ●「創政会」の初会合には秘密裡に14名が集まった ●幻となった竹下救国内閣 ●どのように藤山愛一郎は全財産を失ったか ●政財界との人脈図 ――<本文より>
  • 新版 焼かれる前に語れ 日本人の死因の不都合な事実
    4.3
    2007年刊『焼かれる前に語れ』(WAVE出版)に、2011年の震災、児童虐待の冤罪、そして新型コロナによる死についてなどを加え、「死因究明法案」提出後の我が国における死体の司法解剖の実情を改めて世に問う。 日本は諸外国と比較して変死体の司法解剖率が極端に低く、それは本書が刊行された2007年当時から14年経過した現在もほとんど改善されていない。 死体が解剖できていれば多くの連続殺人を未然に防ぎ、冤罪を証明することにつながるにもかかわらず……。 医療先進国と言われる日本の、驚くほどずさんで脆弱なシステムと、腰の重い国や組織に正面から向き合い、改善を訴え続けてきた司法解剖医が、声なき死体と残される遺族のためにもう一度強く警鐘を鳴らす。 あなたにとっても決して他人事ではなく、生命保険や損害賠償、類似事故の再発防止など、現実に関連しうる身近な問題が数多くあることを知ってほしい。" 変死体の死因「病死」を疑え!
  • みんなで読む源氏物語
    4.3
    源氏はこんなに新しい! 『源氏物語』に通じ愛する面々が多方面から集結、その現代的な魅力を語りつくす。川村裕子、ニシダ、三宅香帆、俵万智×安田登、宮田愛萌、小川公代、近藤泰弘×山本貴光、角田光代、鴻巣友季子、円城塔×毬矢まりえ×森山恵、全卓樹
  • チャップリンとヒトラー メディアとイメージの世界大戦
    4.3
    20世紀に最も愛された男チャップリンと最も憎まれた男ヒトラーは,わずか4日違いで生まれ,同じちょび髭がシンボルとなった.二人の才能,それぞれが背負う歴史・思想は,巨大なうねりとなって激突する.知られざる資料を駆使し,映画『独裁者』をめぐるメディア戦争の実相,現代に連なるメディア社会の課題を,スリリングに描き出す.

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  • 中受離婚 夫婦を襲う中学受験クライシス
    4.3
    中学受験は「夫婦」の受験だ! 首都圏の受験率は過去最高と、加熱一途の中学受験。 「合格から逆算し受験をプロジェクト化する夫、わが子を褒めることができない妻」 「受験への出費をいちいち渋る夫、受験伴走も仕事も下の子の面倒もワンオペする妻」 「夏期講習よりもサマーキャンプを優先したい夫、夫を透明人間のように扱う妻」 子どもは無事に合格したものの、受験期間のすれ違いから破綻してしまった3組の夫婦。徹底取材をもとに、「夫」「妻」「子」それぞれの立場から語られる衝撃のセミ・フィクション! 教育ジャーナリストとしてだけでなく、心理カウンセラーとしての経験を持つ著者ならではの、わかりやすい「解説」も必読。 「夫婦関係を犠牲にしたら、子どもは第一志望に合格する」――そんな悪魔の取り引きがあったら、あなたはどうしますか?
  • JRは生まれ変われるか 国鉄改革の功罪
    4.3
    国鉄改革から35年を経た今、官と民の狭間でJRは苦悶を続けている。歴史を踏まえて、JR7社の直面する課題を読み解き、人口減少時代と対峙する現在とこれからを展望する。
  • 犬が看取り、猫がおくる、しあわせのホーム
    4.3
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 NHKの「ETV特集」でも取り上げられ話題の、犬猫とくらせる特別養護老人ホーム「さくらの里山科」。そこには、死期を悟る奇跡の看取り犬・文福(ぶんぷく)と入居者たちの穏やか時間が流れていた。犬好き、猫好きにとって夢のホームと、そこで暮らす入居者、犬、猫、そして、そのつながりを献身的に支える家族とスタッフ……。累計90万部の国民的ベストセラー『盲導犬クイールの一生』の著者が、刊行23年目に贈る静かな感動の記録。
  • 昆虫はもっとすごい
    4.3
    アリの匂いや動きを真似て巣に居候しタダ飯を食うハネカクシ、交尾のためにわずか数十分の命を懸ける雄と寄生先から一生外に出ない横着な雌のネジレバネ、何の意味や役割があるのか全く分からない奇妙キテレツな形をしたツノゼミ…――アリと共生する昆虫が専門の人気学者・丸山先生、無類の虫好きでお馴染み養老ハカセ、生態が謎だらけの寄生虫研究者・中瀬クンによる夢の“虫屋”トリオが、昆虫ワールドの魅力を語りつくす。
  • 薬物依存症の日々
    4.3
    五年ぶりに会った長男は「大丈夫だよ」と笑ってくれた。 覚醒剤取締法違反による衝撃の逮捕。 執行猶予満了を前に、清原は想像を絶する苦痛の中でもがき続けてきた。 自殺願望、うつ病との戦い、信頼できる主治医との出会い、 そして、家族との再会。 真っ暗な闇の中でもがき続けるかつてのスターは、 夏の甲子園に決勝戦を観戦に行きたいという願いを抱くが……。 「10年も薬物をやめていた人が再犯で逮捕されたと聞くと怖くなる」 「最後の1回だけ、と考えている自分がいる」 「この4年間、マンションのバルコニーから下を見て、 死にたいと思ったことは、一度や二度ではありません」 「元妻の亜希は、息子たちにぼくの悪口を言わなかった」 「負けたと認めること、怖いと認めること。 それはぼくにとってすごく重要なことでした」 大宅壮一ノンフィクション賞受賞『嫌われた監督』の鈴木忠平による渾身の取材。 文庫化にあたり、解説に、清原氏の薬物依存症治療の主治医である 松本俊彦医師による「人はなぜ薬物依存症になるのか?」を掲載。 ※この電子書籍は2020年6月に文藝春秋より刊行された単行本『薬物依存症』を改題した文庫版を底本としています。
  • 増補新装版オカルト・クロニクル 奇妙な事件 奇妙な出来事 奇妙な人物
    4.3
    膨大な資料の分析と独特の文体で異彩を放つ、オカルト研究サイト「オカルト・クロニクル」の書籍が新装版で復活! 朝里樹氏推薦!(『日本現代怪異辞典』笠間書院刊・著者) 未解決殺人事件、人が消えた家、心霊スポット統計学…… 不可思議な世界をさまざまな視点と綿密な調査で紐解く、オカルトファン必読の書! ◎ディアトロフ峠事件 ――ロシア史上最も不可解な未解決事件 ◎熊取町七名連続怪死事件 ―― 日本版『ツイン・ピークス』の謎 ◎青年は「虹」に何を見たのか ――地震予知に捧げた椋平廣吉の人生 ◎セイラム魔女裁判 ――村に魔女は本当にいたのか ◎坪野鉱泉肝試し失踪事件 ――ふたりの少女はどこへ消えたのか ◎「迷宮」 ――平成の怪事件・井の頭公園バラバラ殺人事件 ◎「人間の足首」だけが次々と漂着する〝怪〞 ――セイリッシュ海の未解決ミステリー事件 ◎「謎多き未解決事件」 ――長岡京ワラビ採り殺人事件 ◎ミイラ漂流船 ――「良栄丸」の怪奇 ◎科学が襲ってくる ――フィラデルフィア実験の狂気 ◎岐阜県富加町「幽霊団地」 ――住民を襲った「ポルターガイスト」の正体 ◎八丈島火葬場七体人骨事件 ――未解決に終わった〝密室のミステリー〞 ◎獣人ヒバゴン ――昭和の闇に消えた幻の怪物 ◎ファティマに降りた聖母 ――7万人の見た奇蹟 ◎赤城神社「主婦失踪」事件 ――「神隠し」のごとく、ひとりの女性が、消えた ◎もうひとりのサジェ ――170年以上前、北ヨーロッパで起きた「ドッペルゲンガー事件」の深層 ◎山荘の怪事件 ――10人が黒焦げで発見された「第二の帝銀事件」 ◎君と僕と呪われた脳 ――世界の幽霊屋敷 ◎数字で学ぶ日本の異世界 ――心霊スポット統計学
  • 野球ヲタ、投手コーチになる。 元プロ監督と元生物部学生コーチの京大野球部革命
    4.3
    最下位が定位置の京大野球部に2人の革命児が現れた。 1人は元ソフトバンクホークス投手の鉄道マン・近田怜王。 もう1人は灘高校生物研究部出身の野球ヲタ・三原大知。 さらには、医学部からプロ入りする規格外の男、 公認会計士の資格を持つクセスゴバットマン、 捕手とアンダースロー投手の二刀流など…… 超個性的メンバーが「京大旋風」を巻き起こす! 甲子園スターも野球推薦もゼロの難関大野球部が贈る青春奮闘記。 『下剋上球児』『野球部あるある』シリーズ著者の痛快ノンフィクション。
  • 硫黄島上陸 友軍ハ地下ニ在リ
    4.3
    なぜ日本兵1万人が消えたままなのか? 滑走路下にいるのか、それとも…… 民間人の上陸が原則禁止された硫黄島に4度上陸し、 日米の機密文書も徹底調査。 新聞記者が執念でたどりついた「真実」。 「僕は、硫黄島発の電報を受けた側にいた父島の兵士の孫だった。 『祖父の戦友とも言える戦没者の遺骨を本土に帰したい』 13年前に一念発起し、政府派遣の遺骨収集団への参加を模索し続け、ようやく参加が認められたのだった。 僕の心には、あの電報があった。 『友軍ハ地下ニ在リ』 硫黄島の兵士たちは今も地下にいて、本土からの迎えを待っているのだ。 電報を信じ、地を這うように玉砕の島の土を掘りまくった。 結果、僕はこれまでにどの記者も挑まなかった謎の解明に、執念を燃やすことになった。 その謎とは――。 戦没者2万人のうち、今なお1万人が見つからないミステリーだ」――「プロローグ」より 【本書の内容】 プロローグ 「硫黄島 連絡絶ゆ」 第1章 ルポ初上陸――取材撮影不可の遺骨捜索を見た 第2章 父島兵士の孫が硫黄島に渡るまで 第3章 滑走路下遺骨残存説――地下16メートルの真実 第4章 情報公開で暴いた硫黄島戦後史 第5章 硫黄島「核密約」と消えた兵士たち 第6章 戦没者遺児との別れ、そして再上陸へ 第7章 硫黄島の元陸軍伍長「令和の証言」 第8章 硫黄島ノ皆サン サヨウナラ エピローグ 「陛下、お尋ね申し上げます」
  • 地政学から読み解く!戦略物資の未来地図
    4.3
    ■こんな人におすすめ ・戦略物資から世界情勢を理解したい ・資源の最新情報を知りたい ・戦略物資と各国の利害の関係性を理解したい など ■本書の内容 米中対立が激化し、世界情勢が激変するなかで 戦略物資への各国の眼差しが大きく変わってきている。 経済効率の追求から、 自国または同盟国の安全保障を重視する方向へと向かうことで、 資源エネルギーなどを中心とした戦略物資の確保が重要になってきているためだ。 とくに近年は2020年に新型コロナが世界中で流行し、 2022年にロシアによるウクライナ侵攻が起きたことで、 半導体や化石燃料などの資源を巡る各国の政治的な動きが活発化。 さらに、グローバル経済によるサプライチェーンの崩壊や再生エネルギーへの転換なども 複雑に絡まっており、戦略物資への理解は一筋縄ではいかない。 本書籍は、 戦略物資の現在地と未来の状況を地政学的な観点から読み解いた上で、 それが国際情勢や各国の利害にどのような影響を与えるのかまでを丁寧に紐解く。 戦略物資から世界を俯瞰することで、国家の盛衰までもが理解できるようになる1冊! ■目次 ●第1章 激動の時代のなかで世界が戦略物資に向ける眼差し ・産業革命以来資源に依存する私たち ・国際政治シーンで重要な役割を持つ戦略物資とは?  ほか ●第2章 資源を豊富に持つのはどの国なのか 戦略物資の最新地図 ・資源は世界中に張り巡らされるサプライチェーンで供給される ・各国の経済活動に最も欠かせない石油の最新地図  ほか ●第3章 国家の命運を左右する世界の分断と戦略物資 ・米中対立によって変わった世界の地政学リスク ・利益重視から安全重視へ 世界の分断は何をもたらすのか?  ほか ●第4章 政治化する気候変動問題 脱炭素化から見た戦略物資 ・世界が注目する脱炭素 実現に向けた「不都合な真実」とは? ・脱炭素化がもたらす戦略物資の未来地図  ほか ●第5章 日本の戦略物資とその未来地図 ・資源が豊富な国とは異なる日本にとっての戦略物資とは? ・日本から見た戦略物資の地政学 いかにしてエネルギーの安定した供給を守るのか  ほか ■著者 小山堅(コヤマケン) 日本エネルギー経済研究所専務理事・首席研究員。 1959年、長野県生まれ。 1986年、早稲田大学大学院経済学研究科修士課程修了、日本エネルギー経済研究所入所。 2001年、英国ダンディ大学博士号(PhD)取得。 東京大学公共政策大学院客員教授、東京工業大学科学技術創成研究院特任教授を兼務 (本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
  • ラジオと戦争 放送人たちの「報国」
    4.3
    1925 年に登場し、瞬く間に時代の寵児となったラジオ。そのラジオ放送に携わった人々は、ラジオの成長と軌を一にするかのように拡大した「戦争」をどう捉え、どう報じたのか、あるいは報じなかったのか。また、どう自らを鼓舞し、あるいは納得させてきたのか。そして敗戦後はどう変わり、あるいは変わらなかったのか――。 上記をテーマに、NHK放送文化研究所の月刊誌「放送研究と調査」は、2017 年8 月号~21 年12 月号で、5 年にわたり「戦争とラジオ」を掲載した。その連載を単行本化したものが本書である。筆者の大森淳郎はNHKのドキュメンタリー番組のディレクターとして、戦争中のラジオについても長年取材を続けたのち、2016年~22年12月まで同研究所の特任研究員を務めた。 本書では、記者・ディレクター・アナウンサー…といった「放送人」たちが遺した証言と記録、NHKにある稀少な音源・資料などを渉猟し、丁寧にたどり、検証しながら、自省と内省の視点を欠くことなく多面的に「戦争とラジオ」の関係を追う。 ひいては、非常時において、メディアに携わる者がどのように思考・模索し、振る舞うべきなのかをも照射したノンフィクション。
  • イタリア 小さなまちの底力
    4.3
    「世界遺産イタリア縦断1200キロ」でお馴染みの著者が都市の魅力と謎に迫る!――レオナルド・ダ・ヴィンチから名車フェラーリまで、多方面で強烈に世界を惹きつけてきたイタリア。30年にわたり、建築や都市空間の研究を通してイタリアに親しんできた著者が、その底力の謎と魅力を解く。日本のこれからのまちづくりと生き方に、大きなインスピレーションを与えてくれる一冊。
  • トルコのゼーラおばあさん、メッカへ行く
    4.3
    作者の新藤さんは、しばしば友人の住むトルコを訪れます。そして、トルコではヤヌック村に行き、ゼーラおばあさんをたずね、庭でお茶をご馳走になりながら、イスラームの人々の暮らしについて、いろいろ教えてもらいます。そのゼーラおばあさんが、サウジアラビアにあるイスラーム教の聖地メッカへ巡礼に行ったというのです。さて、新藤さんは、おばあさんからどんな話を聞くことができたのでしょうか。

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  • 川は道 森は家
    4.3
    北海道の向こう岸、ロシアの沿岸に、ウスリータイガとよばれる森があります。トラやクマ、カワウソやシマフクロウが今も生息する豊穣な森です。この森で古くからくらす猟師たちは、川で魚をとったり、シカやイノシシを狩って生活しています。彼らは、「私たちにとって、森は家」と言います。深い森に棲む、人、動物、草木それぞれの営みと、そのつながりを、現地を旅した写真家が感性豊かに綴ります。

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  • 富士山のまりも 夏休み自由研究 50年後の大発見
    4.3
    「まりも」は、名前の通り丸い形をした藻のなかま。北海道の阿寒湖にすむものが有名ですが、じつは、富士山のふもと山中湖にも、まりもがすんでいるのです。最近は数が減ってほとんど見られなくなり、絶滅したのではないかと案じられていました。ところが、50年以上も前、当時小学生だった著者は、自由研究のため山中湖からまりもを持ち帰り、今日まで自宅で大切に育て続けていたのです。様々な縁に守られて数十年家庭で育まれたまりもの物語

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  • 共依存 苦しいけれど、離れられない 新装版
    4.3
    問題を起こす人を抱え込むことは愛であったはずなのに、なぜ悪化するのだろう。DVやアルコール依存、母娘問題など、家族関係に困ったとき、「共依存」という言葉は解決のためのヒントを与えてくれる。新装版に寄せて田房永子氏が新たに解説を寄稿。
  • 巨大おけを絶やすな! 日本の食文化を未来へつなぐ
    4.3
    しょうゆ,みそ,酒など,日本の伝統調味料づくりに欠かせない巨大な木おけ.日本固有のこの巨大おけを,つくれる職人がいなくなる! 「しょうゆ屋が,おけつくったら,おもろいやん!」――立ち上がったのは小豆島のしょうゆ蔵.最後の職人に弟子入りし,次々に降りかかる困難を乗り越えて,おけづくりの輪を全国に広げた奇跡の奮闘記.

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  • ハマのドン 横浜カジノ阻止をめぐる闘いの記録
    4.3
    政権中枢が推し進める横浜市へのカジノ誘致に対し、これを阻止すべく人生最後の闘いに打って出た91歳“ハマのドン”こと藤木幸夫。 そこには横浜のみならず全国の港湾を束ねる者として、「博打は許さない」という信念があった。 カジノの是非について住民投票を求める市民の署名は二〇万筆近くに上ったものの、市議会では否決。 決戦の舞台は2021年夏、横浜市長選となった。菅首相はじめ政権総がかりで来る中、藤木と市民との共闘のゆくえは――。 国内外で高い評価を得たドキュメンタリー制作の舞台裏を明かす。 ◆目次◆ 第一章 保守の大親分が反旗を翻す 第二章 無党派市民の怒りとドンの宣戦布告 第三章 藤木幸夫とは何者か? 第四章 そして、決戦へ 第五章 闘い終えて、映画化へ
  • 幸福な退職―「その日」に向けた気持ちいい仕事術―(新潮新書)
    4.3
    55歳を機に博報堂を退職した音楽評論家のスージー鈴木。激務で知られる広告業界で働きながら、10を超える著作を発表。その“二刀流”を可能にした仕事術とは? 「2枚目の名刺を」「5×10の法則」「65点主義」など、氏が実践してきた「無駄なく・無理なく・機嫌よく」働く方法を伝授。それは同時に「幸福な退職」への近道である――。若手から定年前まであらゆる世代に刺さる、気持ちよく働き、辞めるための仕事術!
  • 政治はケンカだ! 明石市長の12年
    4.3
    閉塞しきった日本の政治を、たった一人で変えた市長の「闘いの記録」 議会、政党、宗教団体、市役所職員、マスコミ――周囲は敵だらけの四面楚歌 権力闘争に勝ち抜く「秘策」がここにある 「冷たい社会を優しい社会に変える」10歳でそう決意して48歳で念願の明石市長になった泉房穂は、利権渦巻く政治闘争に巻き込まれる。地元財界・宗教団体と癒着する市議会、職員を抱き込み改革に抵抗する副市長、県と日教組が手を組んで牛耳る歪んだ教育制度、反対勢力のリークを垂れ流すマスコミ……。何度も挫けそうになりながら「日本一の子育て政策」を実現した改革市長を支えたのは、市民の圧倒的支持と、幼少期から身につけていた「ケンカの技法」だった。 (主な内容) ・世の中何かが間違っている ・故郷の明石を誰よりも愛し、誰よりも憎んだ ・わずか69票差で勝った市長選挙 ・一人も味方のいない檻の中 ・口利きをしてカネをもらう市議会議員 ・暴言辞職、そして出直し選挙 ・議会・職員・マスコミからの総攻撃 ・発言をずっと隠し撮りされていた ・初めて明かす「政治家引退」の真相 ・橋下徹くんに言われて反省したこと ・市長に予算と人事の権限がないだと? ・市役所のドン・副市長という存在 ・霞が関キャリア官僚なんて優秀じゃない ・財務省と厚労省の醜い争い ・都道府県は不要どころか害悪 ・県と日教組が手を組む歪んだ教育制度 ・自民党の選挙はゼネコンと宗教団体頼み ・時代に取り残された新聞に未来はない ・官僚に引け目を感じる東大卒の朝日新聞記者 ・子育てに注目が集まるのを嫌がる男たち ・市民は「テレビのウソ」に気づいている ・日本の「次のリーダー」の有資格者は誰だ (聞き手の政治ジャーナリスト・鮫島氏コメント) 本書の対談で最も印象に残ったのは「私は故郷・明石のことを心から憎み、心から愛してるんです。まだ消えない理不尽に対して、誰よりも強い憎しみを抱いている」という泉さんの言葉だった。故郷に対する愛と憎しみの果てに、冷たい社会を優しい社会へ変える激しい政治闘争を繰り広げてきたのだ。 ――「あとがき」より
  • 終わりと始まり
    4.3
    移動する文化人として、さまざまな土地を訪れ深い思索を積み重ねてきた作家がつづる、感動、怒り、戸惑い、落胆、祈り──。3.11の大震災と福島原発事故を経て、少数者の居場所、民主主義の多数決の欺瞞などを問う、明晰で情のある名コラム。
  • 気がつけば生保レディで地獄みた もしくは性的マイノリティの極私的物語
    4.3
    無名の出版社、無名の文学賞、無名の作家 三冠無名のノンフィクションシリーズが創刊! 記念すべき第1弾は「生保レディ」の世界! ●あらすじ● 就活に疲れ果てた若者がたどり着いたのは保険の世界。 洗練された女性保険外交員に憧れ、いざ飛び込んでみると、あまりにも過酷な現実が待ち受けていた!? おそるべきノルマの実態、宗教グループよろしくな狂気の決起集会 女性社会特有のセクハラ発言に男性上司からの高圧パワハラ 日々病んでいく先輩や同僚、気になる枕営業の真相にLGBT問題 契約取れずに友人に営業をかけてグループLINEから強制退室 テレビ局にブラック企業っぷりを訴え取材をしてもらうも報道自体がお蔵入り えぇ! 今月の給料9千円!? 結婚、出産、マイホームに親の介護……ルーティンで伝える「生涯設計」に、パンセクシャルな主人公はモヤモヤな気持ちを抱いたままに営業を続ける。徐々に擦り減っていく精神、追い込まれていく主人公は、現実からの逃避を自殺に求めてしまう。 「自殺って死亡保険金でたっけ?」 駅のホームから飛び降りる直前、職業病が彼女を救うも、ノルマから解放されることはなく… 生命保険ってオイシイの? 生涯設計、ゾッとするわ! ●気がつけば○○賞 大賞受賞作● 2022年2月22日より募集を開始した、「古書みつけ(気がつけば○○)ノンフィクション賞」の受賞作がいよいよ出版! 応募総数166の中から選ばれた第1弾をご賞味ください。 ●気がつけば○○賞とは?● 約20年にわたって書籍や雑誌をつくってきた編集者が、「気がつけば警備員になっていた。」(堀田孝之/笠倉出版社)という書籍の編集を担当したことがはじまり。「気がつけば○○」というシリーズ化を望むも、大人の事情で断念。その想いを捨てきれず、自らがつくった古本屋を出版社化させて文学賞を創設、そして、シリーズ創刊に踏みだした! ●最終審査員3人からのコメント● 新井英樹(漫画家) 実話、でも小説のよう。描き込まれた体温が現実をやさしく包む! 加藤正人(脚本家) 保険業界の過酷なノルマに追われる主人公の苦しさを、奇妙なユーモアとペーソスで描いた秀作。面白い! 本橋信宏(著述家) 職業の舞台裏を本人が綴った読み物が多々あるなかで、本書の存在感は際立っている。 ●生保業界の生々しさが伝わる本文抜粋● 「看護婦」が「看護師」に、「スチュワーデス」が「キャビンアテンダント」に、性別による呼称の呪縛が解かれつつあるのに、いまだに「生保レディ」と呼ばれる私たち。(中略)「生保レディ」なんて呼ばれ方をしている限り、私たちはいつまでたっても性別のフィルターを外した一人の人間として見てもらえないかもしれない。 今、業界の闇が明かされる!
  • 音のない世界でコミュ力を磨く
    4.3
    生まれつき耳が聞こえず、補聴器をつけて生活。 現在YouTuber、会社経営、タレントとして活動し、SNS総フォロワー55万人を超えるインフルエンサー・難聴うさぎの初エッセイ。 障がいを抱えながらも、「自分の人生を前向きに生きる」がモットー! 体は左右非対称だったため、左足の骨を強制的に伸ばすためにたくさん針金を通したり、目はひどい斜視で手術をしたり…、 現在も聴覚障がいとともに、突発性睡眠障がいも抱えて生活している。 ★本書の魅力 「障がいがあるからできないのでは」という固定観念を覆して、世界一周旅行や起業、女優やYouTubeをやったりと行動力とコミュニケーション力がある著者。 広くいえば、備わってるスペックを気にせず本能のままに生きることに通じると思います。 障がいがある人、周りに障がいを抱えている方がいる人、悩みを抱えている人、人生に迷っている人のヒントになる本です。 『それって本当にやりたいこと?』『できるできないで判断してない?』 『自分の人生の主人公は自分だ』という思いを綴った一冊。 また、聴覚障がいは、身体的に一見わからないため周囲の「理解」があるのとないのとでは全然違うと言われる障がいのひとつです。 先天性でなくともストレスなどによって起こりうる、決して他人事ではないテーマでもあります。 「口を見るだけで会話できる」「筆談が苦手な人もいる」など聴覚障がいへの理解を深めることもできる本となっています。
  • 激走! 日本アルプス大縦断 TJAR2022 挑戦は連鎖する
    4.3
    2022年8月に開催された日本一過酷な山岳レース 「トランスジャパンアルプスレース(TJAR)」。 台風直撃! 進むか、リタイアか!? そして自分の限界を超えられるか? 極限の人間ドラマが満載の熱走ノンフィクション! NHK BS1で放送(2022年11月5日「不撓不屈の男たち」 および11月12日「挑戦の意味」)。 書籍化シリーズ第3弾! ●「トランスジャパンアルプスレース」とは?  ・行程/富山湾→(北・中央・南)アルプス縦断→駿河湾  ・距離/415キロ  ・制限時間/8日間以内  ・累積標高差/2万7000メートル(富士山登山7回分)  ・宿泊先/山小屋は不可。露営(テント、ツェルトなど)のみ  ・山小屋での飲食、食料購入は不可。   (山中で食べる食料は、地上から背負っていく)  ・幻覚、幻聴/ほとんどの選手が体験  ・参加選手/30名  ・賞金、賞品/一切なし ●「トランスジャパンアルプスレース2022」参加選手たち(年齢は大会時)   大阪のレスキュー隊長、新記録を狙う最強の挑戦者/土井陵(40歳)   静岡の山岳救助隊副隊長、4連覇達成の絶対王者/望月将悟(44歳)   名門大学陸上部で挫折……誇れるものを持ちたいと奮起/石尾和貴(33歳)   海自特殊部隊から内勤に。燻る思いを完全燃焼させたい/西田敦洋(37歳)   選考会で3連続落選。それでも黙々と練習を重ね初出場/稲崎謙一郎(54歳)   メガバンク勤務。会社に行きたくない日々を経て……/坪井伸一(54歳)   「医者から見ても健康にいいわけがない」と語る整形外科医/井嶋健一(59歳)   ……ほか、元DJ、ホルン吹き、刑務官、石工職人、太鼓部顧問ら計30名。
  • カバール解体大作戦 世界人類の99.99%がまもなく覚醒!
    4.3
    まもなく米国政治に起きるであろう未曽有の大事件を先取りし、全てはカバールの悪事を満天下に知らしめるためにトランプが用意周到に準備した「おとり作戦」であった驚愕の事実を暴露する傑作アメリカ政治ノンフィクション。
  • 2050年のメディア
    4.3
    読売、日経、ヤフー、波乱のメディア三国志! 大幅加筆400字70枚でここに完結! インターネット上で巨大化しているプラットフォーマーたちに、今日の競争政策はうまく機能していないとして、独占禁止法の強化を主張する思潮が全世界を覆う。日本に独自に成立しているプラットフォーマー、ヤフーにも公正取引委員会のメスが入ることになる。だが果たして新聞の凋落はプラットフォーマーだけのせいなのか? 著者は、日経、読売、ヤフーの三社のみならず、ニューヨーク・タイムズ、英エコノミスト誌から鳥取のローカルメディアにいたるまでを、丹念に調査し、「持続可能なメディアとは何か」を、30年にわたるメディアの興廃史の中から掘りさげていく。 文庫書き下ろし新章 新聞VS・プラットフォーマー 大きくなりすぎたヤフーに対して公正取引委員会のメスが入る。「国境なき記者団」にネットの言論空間正常化のためのシステムを依頼された村井純は、読売の山口寿一に会う。 ※この電子書籍は2019年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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