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「異端にしてど真ん中」の傑作群を世に放ち、比類なき地平を切り拓いてきた星野源。しかし、その表現は音楽・演技・文筆など多岐にわたるため、誰もまだ全体像を語り切れていない。なぜ〈生まれ落ちた日から よそ者〉と歌うのか? どんな文化的影響を受けたのか? 生死を彷徨い、絶頂と奈落の先で摑んだものとは――。二人の論者が、「芸能史」から創造の源泉を探り、“アナーキーなポップスター”の神髄に「音楽批評」で迫る。
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Posted by ブクログ
10年ほど追っている、源さんについて書かれた本。 「星野源」について人は語るとき、いつも語り得ないのか___これ、とっても共感しました。文筆家、音楽家、プロデューサー、俳優、ラジオDJ…あまりにも多数の入り口がありすぎるし、それぞれにも多数の側面がある。 つやちゃんの表現が、とても丁寧で多角的に源...続きを読むさんを見ていて、リスペクトを感じられて好きになりました。
私にとっては"エッセイスト星野源"の印象が強い 彼の言葉からは暗闇の中一緒に座り夜明けを待つような安心感を感じるからだ 多方面の活躍により、人により印象は様々で彼を表現することは難しい 他者がとことん星野源を深掘りするとこうなるのか...愛とそれ以上の尊敬に溢れていた 意味を求...続きを読むめがちな世の中で創作する苦悩 全てにメッセージを込めなくたっていい 主には音楽を通して見る"星野源"そして世の中という内容で面白かった! (私はファンと言えるほどではないんですが、エッセイやラジオで発せられる言葉に救われました)
これまで、星野源さんが世に出した作品やインタビューを、見守り続けた作者、編者たちが考察し、まとめた一冊。 彼が世に出した作品の多さと幅広さを、視点を加えて見直すきっかけとなった。 彼のアルバムを一枚ずつ聞き直したくなったし、まだ聞いたことのないSAKEROCK時代のアルバムも聞きたくなった。 星...続きを読む野源ファンとして、この本を世に出してくれてありがとうございます。感謝の気持ちでいっぱいです。
自分は好きなアーティストを聞かれたら、真っ先に「星野源」って返答するくらい彼の曲が好き。ただ理由を聞かれても、「何となくグルーヴ感が好き」としか答えられませんが。 本書は星野源を芸能、音楽と2つの方面からアプローチしてどのような人物なのかを紐解いていく内容でした。 感想としては、特に音楽の話では、「...続きを読むアーティスト 星野源」の凄さを執筆者の考えとしてしっかりと文章化していました。この本を読んだお陰で、今まで明確に答えられなかった「なぜ自分は星野源の音楽が好きなのか」という質問に、1つの答えを持てた気がします。
大好きな星野源を、星野源ではない他者が語る。 人物批評はいくつか読んできたけれど、同じ時代を生きている人物の現時点までを深い洞察で語る本書はとてもアナーキーだな、と思った。 内容も良かった。「うんうん、そうそう、分かる分かる!」と懐かしい気持ちとともに納得するところもあれば、「そういう切り口で捉...続きを読むえることもできるのか、おもしろい!」と、改めて源さんの幅の広さ、先の見えない奥行きを感じることができて楽しかったし、ハラハラもした。 戸部田さん、つやちゃんさん、すごい論考を書いてくれてありがとう。まだまだ源さんを好きになれそうです。
凄い。面白い。読んでるうちから星野源への共感が、愛が、止まらなかった。 一人の人間を、しかも歴史上の人物ではなく、今もまだ生きていて第一線で活躍している人物を、ここまでくまなく論じられるのは、とてもすごいなぁと。 僕自身、写真を撮ること、文章を書くこと、絵を描くこと、音楽など、いろんなことが好...続きを読むきで、そのどれも諦めたくないなと思っている。思いつつ、どれも中途半端になって、どの分野においても突き抜けられないまま、悶々とした日々を過ごしている。 そんな中で、第一部で論じられている、やりたいことを全て実現するために、芸能史の中に自分で新たな居場所を作り続けた星野源の姿は、とても印象的だった。 これまでほとんど音楽という側面でしか彼にふれてこなかったけれど、すくなくともエッセイは読もう。まだ第一作目しか読んでいなかったから、のこりの数冊を収集するところからだ。 そして、第二部の音楽的星野源考察。これはすごかった。 SAKEROCK以前以後と、ソロ。ばかのうたから、イエローダンサー、ポップウイルス、そして、ゲン。この変遷の中で、星野源がどのような変化を遂げてきたかを、時代や社会の変化とのリンク、音楽論、そして「型」という概念を用いて論じている。 食べ物の味を文字に落とし込むのと同じように、音楽を文章で解説することもとても難しい。それを端的でありながら、深く、リズミカルな文章でつづっている著者はすごいなと思った。 また、「型」という概念はページを追うごとに説得力を増し、まさに星野源という型を的確に表していた。 帯の言葉「ど真ん中にして異端」は僕的にはどこか違和感があって、どう考えても星野源は「異端にしてど真ん中」だと思う。それは本書を読んだ上でなおさら強く確信することとなった。 (追記:なぜか勘違いしてた。帯の言葉も「異端にしてど真ん中」でした笑 失礼しました)
星野源という鬼才を通じて、日本歌謡の歴史と、これからのカルチャービジネスの行く末まで占える、豊かな本。 サラリーマンにとっても、人生の短さと墓さなを受け止めて、素直に静かに欲張り続ける鬼才から学ぶことは多い。
現代は「意味」に辿り着きやすく、消費の早い世界になっていると感じます。 SNSやネットを通し、ドラマや映画の考察、歌詞の解釈まで、すぐに調べる事が出来ます。 そんな中、星野源さんの表現は、意味を考えたくなる余白を与えてくれます。本書にこんな一節がありました。 ——— 意味が人を助ける前に、人を縛...続きを読むり始める速度が、あまりにも速い。 彼の表現は、意味を押しつけないがゆえに、受け手の側に解釈の余地を残す。 ——— 意味から離れ、創作によって、相手に正解を渡すのではなく、自分と相手の間に橋を架ける。 そして、自分が好きなものや大切にしているものを大衆に合わせ変えるのではなく、それがどうすれば相手に届くのかを星野源さんは考え続けました。 すべてを理解し合えなくても、同じ解釈にたどり着かなくても、「わからないまま、わかりあう」ことができる。 意味を求めることが当たり前になった今だからこそ、その余白の豊かさを大切にしたいと思いました。 改めて星野源さんのファンで良かった!おすすめです。
ほんとうに他意はないし、多くの人がつやちゃんにさらなる期待をもっていると思うんですけど(俺も突然そう)、彼が概念で概念を語るときの抽象度の高さに若干目が滑っちゃうことがあるね。もちろん本としては良いし、星野源評としても芯を食っている一級品。
芸能史と音楽批評の両面から語られることで、よりはっきりと浮かび上がるのは星野源の「アナーキー」な「アメーバ」性。同じ場所に留まることなく、「好き」を次々と取り入れながら、これからも分裂し続けていってほしい。
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戸部田誠(てれびのスキマ)
つやちゃん
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