【感想・ネタバレ】星野源論(新潮新書)のレビュー

あらすじ

「異端にしてど真ん中」の傑作群を世に放ち、比類なき地平を切り拓いてきた星野源。しかし、その表現は音楽・演技・文筆など多岐にわたるため、誰もまだ全体像を語り切れていない。なぜ〈生まれ落ちた日から よそ者〉と歌うのか? どんな文化的影響を受けたのか? 生死を彷徨い、絶頂と奈落の先で摑んだものとは――。二人の論者が、「芸能史」から創造の源泉を探り、“アナーキーなポップスター”の神髄に「音楽批評」で迫る。

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Posted by ブクログ

10年ほど追っている、源さんについて書かれた本。

「星野源」について人は語るとき、いつも語り得ないのか___これ、とっても共感しました。文筆家、音楽家、プロデューサー、俳優、ラジオDJ…あまりにも多数の入り口がありすぎるし、それぞれにも多数の側面がある。
つやちゃんの表現が、とても丁寧で多角的に源さんを見ていて、リスペクトを感じられて好きになりました。

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2026年08月09日

Posted by ブクログ

私にとっては"エッセイスト星野源"の印象が強い
彼の言葉からは暗闇の中一緒に座り夜明けを待つような安心感を感じるからだ
多方面の活躍により、人により印象は様々で彼を表現することは難しい
他者がとことん星野源を深掘りするとこうなるのか...愛とそれ以上の尊敬に溢れていた

意味を求めがちな世の中で創作する苦悩
全てにメッセージを込めなくたっていい
主には音楽を通して見る"星野源"そして世の中という内容で面白かった!
(私はファンと言えるほどではないんですが、エッセイやラジオで発せられる言葉に救われました)

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2026年08月05日

Posted by ブクログ

これまで、星野源さんが世に出した作品やインタビューを、見守り続けた作者、編者たちが考察し、まとめた一冊。
彼が世に出した作品の多さと幅広さを、視点を加えて見直すきっかけとなった。

彼のアルバムを一枚ずつ聞き直したくなったし、まだ聞いたことのないSAKEROCK時代のアルバムも聞きたくなった。

野源ファンとして、この本を世に出してくれてありがとうございます。感謝の気持ちでいっぱいです。

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2026年07月29日

Posted by ブクログ

自分は好きなアーティストを聞かれたら、真っ先に「星野源」って返答するくらい彼の曲が好き。ただ理由を聞かれても、「何となくグルーヴ感が好き」としか答えられませんが。
本書は星野源を芸能、音楽と2つの方面からアプローチしてどのような人物なのかを紐解いていく内容でした。
感想としては、特に音楽の話では、「アーティスト 星野源」の凄さを執筆者の考えとしてしっかりと文章化していました。この本を読んだお陰で、今まで明確に答えられなかった「なぜ自分は星野源の音楽が好きなのか」という質問に、1つの答えを持てた気がします。

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2026年07月19日

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大好きな星野源を、星野源ではない他者が語る。

人物批評はいくつか読んできたけれど、同じ時代を生きている人物の現時点までを深い洞察で語る本書はとてもアナーキーだな、と思った。

内容も良かった。「うんうん、そうそう、分かる分かる!」と懐かしい気持ちとともに納得するところもあれば、「そういう切り口で捉えることもできるのか、おもしろい!」と、改めて源さんの幅の広さ、先の見えない奥行きを感じることができて楽しかったし、ハラハラもした。

戸部田さん、つやちゃんさん、すごい論考を書いてくれてありがとう。まだまだ源さんを好きになれそうです。

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2026年07月16日

Posted by ブクログ


凄い。面白い。読んでるうちから星野源への共感が、愛が、止まらなかった。

一人の人間を、しかも歴史上の人物ではなく、今もまだ生きていて第一線で活躍している人物を、ここまでくまなく論じられるのは、とてもすごいなぁと。

僕自身、写真を撮ること、文章を書くこと、絵を描くこと、音楽など、いろんなことが好きで、そのどれも諦めたくないなと思っている。思いつつ、どれも中途半端になって、どの分野においても突き抜けられないまま、悶々とした日々を過ごしている。
そんな中で、第一部で論じられている、やりたいことを全て実現するために、芸能史の中に自分で新たな居場所を作り続けた星野源の姿は、とても印象的だった。
これまでほとんど音楽という側面でしか彼にふれてこなかったけれど、すくなくともエッセイは読もう。まだ第一作目しか読んでいなかったから、のこりの数冊を収集するところからだ。

そして、第二部の音楽的星野源考察。これはすごかった。
SAKEROCK以前以後と、ソロ。ばかのうたから、イエローダンサー、ポップウイルス、そして、ゲン。この変遷の中で、星野源がどのような変化を遂げてきたかを、時代や社会の変化とのリンク、音楽論、そして「型」という概念を用いて論じている。
食べ物の味を文字に落とし込むのと同じように、音楽を文章で解説することもとても難しい。それを端的でありながら、深く、リズミカルな文章でつづっている著者はすごいなと思った。
また、「型」という概念はページを追うごとに説得力を増し、まさに星野源という型を的確に表していた。

帯の言葉「ど真ん中にして異端」は僕的にはどこか違和感があって、どう考えても星野源は「異端にしてど真ん中」だと思う。それは本書を読んだ上でなおさら強く確信することとなった。
(追記:なぜか勘違いしてた。帯の言葉も「異端にしてど真ん中」でした笑 失礼しました)

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2026年07月04日

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星野源という鬼才を通じて、日本歌謡の歴史と、これからのカルチャービジネスの行く末まで占える、豊かな本。
サラリーマンにとっても、人生の短さと墓さなを受け止めて、素直に静かに欲張り続ける鬼才から学ぶことは多い。

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2026年06月29日

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現代は「意味」に辿り着きやすく、消費の早い世界になっていると感じます。

SNSやネットを通し、ドラマや映画の考察、歌詞の解釈まで、すぐに調べる事が出来ます。

そんな中、星野源さんの表現は、意味を考えたくなる余白を与えてくれます。本書にこんな一節がありました。
———
意味が人を助ける前に、人を縛り始める速度が、あまりにも速い。

彼の表現は、意味を押しつけないがゆえに、受け手の側に解釈の余地を残す。
———
意味から離れ、創作によって、相手に正解を渡すのではなく、自分と相手の間に橋を架ける。

そして、自分が好きなものや大切にしているものを大衆に合わせ変えるのではなく、それがどうすれば相手に届くのかを星野源さんは考え続けました。

すべてを理解し合えなくても、同じ解釈にたどり着かなくても、「わからないまま、わかりあう」ことができる。

意味を求めることが当たり前になった今だからこそ、その余白の豊かさを大切にしたいと思いました。

改めて星野源さんのファンで良かった!おすすめです。

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2026年06月21日

Posted by ブクログ

ほんとうに他意はないし、多くの人がつやちゃんにさらなる期待をもっていると思うんですけど(俺も突然そう)、彼が概念で概念を語るときの抽象度の高さに若干目が滑っちゃうことがあるね。もちろん本としては良いし、星野源評としても芯を食っている一級品。

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2026年07月30日

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芸能史と音楽批評の両面から語られることで、よりはっきりと浮かび上がるのは星野源の「アナーキー」な「アメーバ」性。同じ場所に留まることなく、「好き」を次々と取り入れながら、これからも分裂し続けていってほしい。

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2026年07月19日

Posted by ブクログ

星野源は、意味に支配されない音楽だ

幼い頃から他人とのコミュニケーションが苦手だった星野。ローティーンの頃に創作によって他者と繋がる感覚を得た彼は、既存の規範に収まらない自分の居場所を作る、創作地獄へと赴くことになるのだが、、、

膨大な芸能史的、音楽史的テキストによって語られる、星野源の解体新書にして、意味に支配されない居場所をつくるための導きの書。

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2026年07月14日

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もともと音楽が好きで星野源の曲はある程度聴いていましたが、この本を読んでから全曲を聴き込み、もっと深く知りたいと思うようになりました。彼は単なるトップスターというより、日常の会話やSNSなどで自然と名前が挙がるような、親しみやすい存在です。そんなスタンスで活動している点に非常に魅力を感じました。

誰からも妬まれることなく、多くの人に愛される。そんな彼の姿に、現代における新しいトップスターのあり方を見たような気がします。

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2026年06月28日

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何よりも、つやちゃんの解説に心を掴まれた。つやちゃん、何者。めちゃくちゃすごい。感覚的なものの言語への変換が、すっと馴染んで入ってくる。こんな風に表現することができるのか…。内向的なものを役を通してだす、繰り返す身体の揺れが継承する踊りとなりそのなかから心地よい音楽がある、その曲があるから歌を歌える。型に身を預ける。はまる、ではなく。
「熱を抑えているというより、熱が最も遠くまで届く形に整えている」って。音楽、曲の解説というものは難しい気がしていて、初めて読んだんだけれど、いや、わかるのよ!見事で。曲を聴きながら読むことができる幸せの瞬間で。あ、これ、繋がれるんだ!と。まじ、つやちゃん、何者。めちゃくちゃすごい。

なんだかそしたら、自分が感覚として好きなものを言語化できたら、なぜ好きなのかその構造が見えたら。私は救われるのではないか。とも思えてきた。

私の顔フォトも、きっと語れるに違いない。こんなにも星野源を言語化できることがあるんだ。なんとなくいい、感覚的に合う、じゃなく。

それを使うの?という目を引く、心を惹く以外生、インパクト。組み合わせちゃっていいんだという安心感。不器用を受容する不完全さと、実は大衆に届けられるという密かな自信とわかりやすさ。異素材の融合・新しい見え方。好奇心と挑戦が好き。そんなことが好き。
その言語化された「好き」は、なかなかコレ!に集約されない。好きな絵本、こどもとの活動、撮る写真、人との関わり方、好きなデザイン。選ぶものの根底に、そんな私なりのセンスがあるような気がする。

そして、「コレ」や「大好き」がないのも自虐的だったのだけれど…
大好き、熱中じゃなくてもいい。大きな成功でもセンスでなくでもいい。強い強烈な好きじゃなくてもいい。「ふっと湧く好き」「これとこれだったら、こっちの方が好きかな」でいい。
それでも今まだ顔フォトが好きで、好きと好きが繋がってジワジワと染み込んでいるから、それでもいいよねと思えた。それが私の好き❤️なのよ、と。

さて、後半からは、つやちゃんの解説も、なんだか難しくなってくるし、硬くなってくる。それもそのはず、源さん自体の状態が疲れが見えて苦しくなってきたから。投げ出してはいないけど、諦めてはいて、前へのエネルギーで動いているわけではないから。最後に源さん自身の言葉もなく、少し期待してしまった自分がいたなと思った。いのちの車窓から2を読んだ後も思ったけど、これからも源さんもずっと応援しているし、ゆいちゃんがいてほんまによかったな…と思う。そしてなぜ源さんが好きかがわかってよかった、誠実だからなんだなぁ。

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2026年06月25日

Posted by ブクログ

星野源"論"という作品名の通り、様々な視点から星野源が解釈され論じられている。面白い。
みんなの中にも、星野源論は存在するなと、思いましたよ。

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2026年06月22日

Posted by ブクログ

本として企画としてのキャッチーさが素晴らしい。
特に感覚的な表現の多く論拠の薄い後半は、読みきるのが大変だった。結局「なぜ彼がそんなに世界に絶望しているのか」という近年の謎は解けぬまま。たまたま最近聞いたエレキコミックやついさんの「紅白で、なんかシリアスを出し過ぎていた」という星野源への感想の方が端的に言語化出来ている気がする。

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2026年08月08日

Posted by ブクログ

松尾スズキの『大人失格』や宮沢章夫の『牛への道』等のエッセイを夢中になって読み 日本民族舞踊部からの誘いだった 当時俳優になるかどうか迷っていた河合優実は いきなり優れたテレビ番組を顕彰するギャラクシー賞の月間賞及び奨励賞を受賞した 書籍化された際の謳い文句は「音痴な人でも、音知になれる!」 クレージーキャッツとタモリは日本の芸能史に脈々と連なる「ジャズマン」の系譜 まさに文化の継承と更新に 〈和かに中指を〉立てるように 自分のネイバーフッド(近所)を広げていくみたいな感覚で音楽をやりたい 完成した気持ち良さや共感が人を救う事もあるが、同じ速度で人を壊す事も知っている。だからこそ、気持ち良くしてしまう事に、無意識にブレーキがかかる。これは、ある種の生存本能に近いとも言えよう。 多くの表現者が「型に回収されるか、そこから逸脱するか」という二者択一を迫られるなかで、彼は常に、型を使いながら、使い切られないという第三の位置を選び続けてきたのである。 型が表現を動かすエンジンだとすれば、意味とは、その運動が社会と接触した時に必然的に生じる摩擦熱のようなものだ。摩擦熱は、人を温める事もあれば、扱いを誤って火傷を負わせる事もある。 意味が追いつく前に身体が揺れてしまう瞬間。言葉になる前の余白。その遅れの中にこそ、私達は未だ生き存える事が出来るから。 批判と炎上の道徳ゲームが始まった 

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2026年08月03日

Posted by ブクログ

星野源フリークからすると
音楽の掘り下げ方は自分が知らない部分も多く
「ふ〜む…」と納得できることも多かったんだけど

今思うのは
結局ファンは論なんて求めてないってこと

それなら
星野源自身が語る星野源を
もっと知りたい

源さんのエッセイの最新刊を
切に願います

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2026年06月26日

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