【感想・ネタバレ】星野源論(新潮新書)のレビュー

あらすじ

「異端にしてど真ん中」の傑作群を世に放ち、比類なき地平を切り拓いてきた星野源。しかし、その表現は音楽・演技・文筆など多岐にわたるため、誰もまだ全体像を語り切れていない。なぜ〈生まれ落ちた日から よそ者〉と歌うのか? どんな文化的影響を受けたのか? 生死を彷徨い、絶頂と奈落の先で摑んだものとは――。二人の論者が、「芸能史」から創造の源泉を探り、“アナーキーなポップスター”の神髄に「音楽批評」で迫る。

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Posted by ブクログ

現代は「意味」に辿り着きやすく、消費の早い世界になっていると感じます。

SNSやネットを通し、ドラマや映画の考察、歌詞の解釈まで、すぐに調べる事が出来ます。

そんな中、星野源さんの表現は、意味を考えたくなる余白を与えてくれます。本書にこんな一節がありました。
———
意味が人を助ける前に、人を縛り始める速度が、あまりにも速い。

彼の表現は、意味を押しつけないがゆえに、受け手の側に解釈の余地を残す。
———
意味から離れ、創作によって、相手に正解を渡すのではなく、自分と相手の間に橋を架ける。

そして、自分が好きなものや大切にしているものを大衆に合わせ変えるのではなく、それがどうすれば相手に届くのかを星野源さんは考え続けました。

すべてを理解し合えなくても、同じ解釈にたどり着かなくても、「わからないまま、わかりあう」ことができる。

意味を求めることが当たり前になった今だからこそ、その余白の豊かさを大切にしたいと思いました。

改めて星野源さんのファンで良かった!おすすめです。

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2026年06月21日

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