「深夜」の美学~『タモリ俱楽部』『アド街』演出家のモノづくりの流儀

「深夜」の美学~『タモリ俱楽部』『アド街』演出家のモノづくりの流儀

ビジネス・実用
1,980円 (税込)

9pt

3.6

『タモリ倶楽部』『ボキャブラ天国』『アド街』『イカ天』『夜もヒッパレ』『どっちの料理ショー』……
すべてを企画した伝説の演出家にして、
テレビ制作会社「ハウフルス」創業者の菅原正豊が初めて明かす、照れと美学の演出術。

「僕の話に興味ある人なんているの?ホッホホ」

本書の特徴
・『タモリ倶楽部』『ボキャブラ天国』など数々の大ヒット番組を企画しながら、
これまで取材を拒んできた「伝説の裏方」が、初めて番組の裏側と哲学を語る
・伝説の歌番組『メリー・クリスマス・ショー』など、知られざる秘話が満載!
・巻末に、評論家・山田五郎さんとの対談を掲載!

《菅原自身は「僕なんて時代遅れの人間だよ」などと言う。しかし、その遊びに満ちた企画力と演出術は、
マーケティングがはびこった、いまの時代こそ、そのカウンターとして求められているのではないか。
それは決してテレビの世界の話だけではなく、ものづくりや企画を考える際に大きなヒントになるに違いない。
その「遊びの真髄」に迫ってみたい。
そして掴もうとしてもなかなか掴めないスガワラの〝正体〟を知りたい。
そんな本を書きたいと切り出すと菅原さんは、
「今さら僕の話に興味がある人なんているんですかね?」
と言って「ホッホホ」と微笑みながら、照れくさそうに話し出した。
本書は、そんな照れ屋・菅原正豊の語りおろしに、補足を加えた上、菅原をよく知る関係者の証言を交え、
照れの中に隠された菅原正豊の実像と頭の中を探ったものである。》「まえがき」(戸部田誠)より

【目次】
第1章:「王道」はできない、なら「脇道」を行けばいい――『タモリ倶楽部』
「タモリで深夜をやりたい」/正体不明の芸人だったタモリ/景山民夫が脚本を担当/〝お尻評論家〞だった山田五郎 /
「空耳アワー」誕生 /電話帳みたいな台本 /タモリが面白がってくれることを考える/いかに〝脇道〞で面白いことをやるか
第2章:作り手には「照れ」がないと。――『メリー・クリスマス・ショー』
一斉に社員がやめた/桑田佳祐と組んだ、伝説の音楽特番/「美術セットを裏返しちゃおうか」 /
一夜限りの豪華アーティストたち/本番中に練習した『Kissin' Christmas』/二度目の会社崩壊/
『タモリ倶楽部』演出・山田謙司インタビュー
第3章:「バカですね」は最高のオシャレ、「くだらねー」は最高のホメ言葉――『いかすバンド天国』
「たま」は圧倒的だった/「バンド合戦なんてどうですか?」/
バンド経験者が築いた芸能界/2時間半、ぜんぶ生放送だから面白い/ハウフルス流美術セット
第4章:番組は商品ではなく「作品」です――『S H O W by ショーバイ!!』『夜も一生けんめい。』『24時間テレビ』『夜もヒッパレ』
日テレ復活を支えた『ショーバイ』と『マジカル』/スガワラ印の発明「10面マルチ」/
エンドロールは喜びであり責任/逸見政孝との再タッグ『夜も一生けんめい。』/三波春夫にヒップホップ、和田アキ子にアイドルメドレー/
『サライ』、24時間マラソンが生まれた『24時間テレビ』/往年の歌手が今のヒット曲を歌う『夜もヒッパレ』
第5章:クリエイターは「オシャレ」で「粋」でありたい、な。――『出没! アド街ック天国』
街自体を広告にした『アド街ック天国』/『アド街』新司会者にイノッチを起用/都会的センスを培われた幼少時代/
伝説のプロデューサー・後藤達彦/テレビマンは、オシャレでいてほしい/後藤達彦に捧げた第1回
第6章:作り手には「美学」がないと。――『探検レストラン』
映画『タンポポ』のモデル「ラーメン大戦争」/多彩な才能が集まった『11PM』/
番組の名物「駅弁プロジェクト」 /現在も販売される名物弁当に/料理で遊ぶ/戦友・愛川欽也
第7章:カッコいいものは、カッコ悪いんです ――『出没!!おもしろMAP』
本質がつまったデビュー作/やればやるほど大赤字/情報バラエティのはしりだった『おもしろMAP』/
番組の象徴的キャラクター、ムキムキマン
第8章:エンタメの基本はアナログ&エッチです ――深夜番組の隠れた名作たち
本質は〝深夜番組〞にある/鬼才・藤田敏八監督ビデオ作品を企画/超低予算歌番組『ENKA TV』/
講演をエンタメにした『講演大王』/日本で一番寝ない男/効果音、テロップまで徹底してこだわる/
テロップはできるだけ入れない/ナレーションは制作者のメッセージ
第9章:会議は戦場です。一番面白いことを考える奴が偉いのです――『チューボーですよ! 』『どっちの料理ショー』『秘密のケンミンS H O W 』
司会は堺正章でやりたい/包丁を握ったこともなかった/料理は1回分、一発勝負/企画はコンセプトから考える/会議は戦場です/
『ケンミンSHOW』が生まれた会議/「関口さんとは仕事したくないんです」/打ち合わせに電車で来た男
第10章:テレビ番組は「夢」の沢山つまったエンターテイメントです ――『ボキャブラ天国』
数々の芸人を生んだ『ボキャ天』」/ボキャブラ・マトリックス」/若手芸人ブームを生み出す」/
会議そのものをコーナーにした」/編集は凶器である」/〝みんな〞がつくった番組は面白くないですよ
巻末対談:対談責任があるからテレるんです。 山田五郎× 菅原正豊
付録:ハウフルス タイトルデザイン コレクション

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「深夜」の美学~『タモリ俱楽部』『アド街』演出家のモノづくりの流儀 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ・テレビの番組はどこから始めるかで、その番組の目指している方向性を示すことになる。

    ・楽しいことは何か、新しいことは何か、美味しいものは何か
    知っていてほしい

    ・MA前が視聴率

    ・カッコいいものはカッコ悪い。

    ・ナレーションは制作者のメッセージを伝えるもの。
    ナレーター選びは大切。

    ・企画はコンセプトから考える。
    やりたいことがひと言でわかるものがいい。
    ENKAI TV→世界のヒット曲は全部演歌だ
    アド街→街は商品だ

    ・略したらどうなるか、それは最初から考える。

    ・会議は戦場。1番面白いものを作ったヤツが偉い。

    ・面白いものを作ろうってときはみんな平等。

    ・番組がうまく走り出すためには、何かを拾ったり、膨らませたりして、修整する方向をつかまなければならない。
    番組は生き物。

    ・人の悪い部分が見えない人って、人に興味がない。

    ・制作者の1番のマナーは責任。
    編集権というのは、凶器。

    ・バラエティは時代と遊ぶこと。
    時代の空気を読んだ上で新しい空気を作る。

    ・みんなが作った番組は面白くない。テレビって誰かが作るもの。

    ・自分が見たいものを作る。

    ・「他にないものを考えよう」

    0
    2026年01月22日

    Posted by ブクログ

    戸部田誠a.k.a.てれびのスキマがハウフルス代表取締役演出家(本当にこの肩書き)にインタビュー取材した一冊。テレビ好きなら一度は聞いたことがある制作会社ハウフルスの正体以上に菅原正豊という一人の人間に迫る内容になっている。とはいえ何か結局煙に巻かれた感も否めないのが恐ろしいw『どっちの料理ショー』や『THE夜もヒッパレ』はラヴィットはじめ今の番組にもそのまま受け継がれてるもんなぁ。今や伝説の番組となっている『ボキャブラ天国』も立ち上げ当初は試行錯誤があったのか。個人的には『チューボーですよ!』の堺正章へのこだわりの一方でノブコブ吉村の加入の裏話とか聞いてみたかった。そして終盤に出てくる「ドラマやドキュメンタリーの演出は、歳を取ってもできている人は多いけど、バラエティではなかなかいないじゃないですか」とその後に続く理由の分析が重い。バラエティ番組の輝きは刹那的だ。

    0
    2025年04月12日

    Posted by ブクログ

    なんか期待したものと違った。
    いや、内容はある意味想定していたものなんだけど、
    広がりすぎた。

    タモリ倶楽部とアド街ック天国だけでよかった。
    フルハウスという番組制作の会社のトップ、菅原正豊さんの頭の中を解きほぐす本のようで、
    様々な番組の紹介、制作秘話に多くのページが費やされた。

    自分が見たことがあったのはタモリとアド街とチューボーですよ!くらい。
    チューボーですよ秘話は意外だった。
    あの器用なマチャアキが、料理はこの番組が初めてだったと。
    いや、テレビ用の料理が、ではなく、おぼっちゃまの彼は、生まれてこの方料理などしたことがなかった。
    しかしこの番組のために、ちゃんと料理ができるようになった。
    しかししかし、時には完成しなかったり、落っことしたり。
    でもそれを撮りなおすことなく、「ほし、ゼロです!」もあったとか。
    これは楽しかったな。

    見てない番組は、ねえ。
    それにしても昔の深夜番組はエッチだったなあ。なつかし


    第1章:「王道」はできない、なら「脇道」を行けばいい――『タモリ倶楽部』
    「タモリで深夜をやりたい」/正体不明の芸人だったタモリ/景山民夫が脚本を担当/〝お尻評論家〞だった山田五郎 /「空耳アワー」誕生 /電話帳みたいな台本 /タモリが面白がってくれることを考える/いかに〝脇道〞で面白いことをやるか
    第2章:作り手には「照れ」がないと。――『メリー・クリスマス・ショー』
    一斉に社員がやめた/桑田佳祐と組んだ、伝説の音楽特番/「美術セットを裏返しちゃおうか」 /一夜限りの豪華アーティストたち/本番中に練習した『Kissin' Christmas』/二度目の会社崩壊/『タモリ倶楽部』演出・山田謙司インタビュー
    第3章:「バカですね」は最高のオシャレ、「くだらねー」は最高のホメ言葉――『いかすバンド天国』
    「たま」は圧倒的だった/「バンド合戦なんてどうですか?」/バンド経験者が築いた芸能界/2時間半、ぜんぶ生放送だから面白い/ハウフルス流美術セット
    第4章:番組は商品ではなく「作品」です――『S H O W by ショーバイ‼』『夜も一生けんめい。』『24時間テレビ』『夜もヒッパレ』
    日テレ復活を支えた『ショーバイ』と『マジカル』/スガワラ印の発明「10面マルチ」/エンドロールは喜びであり責任/逸見政孝との再タッグ『夜も一生けんめい。』/三波春夫にヒップホップ、和田アキ子にアイドルメドレー/『サライ』、24時間マラソンが生まれた『24時間テレビ』/往年の歌手が今のヒット曲を歌う『夜もヒッパレ』
    第5章:クリエイターは「オシャレ」で「粋」でありたい、な。――『出没! アド街ック天国』
    街自体を広告にした『アド街ック天国』/『アド街』新司会者にイノッチを起用/都会的センスを培われた幼少時代/伝説のプロデューサー・後藤達彦/テレビマンは、オシャレでいてほしい/後藤達彦に捧げた第1回
    第6章:作り手には「美学」がないと。――『探検レストラン』
    映画『タンポポ』のモデル「ラーメン大戦争」/多彩な才能が集まった『11PM』/番組の名物「駅弁プロジェクト」 /現在も販売される名物弁当に/料理で遊ぶ/戦友・愛川欽也
    第7章:カッコいいものは、カッコ悪いんです ――『出没‼おもしろMAP』
    本質がつまったデビュー作/やればやるほど大赤字/情報バラエティのはしりだった『おもしろMAP』/番組の象徴的キャラクター、ムキムキマン
    第8章:エンタメの基本はアナログ&エッチです ――深夜番組の隠れた名作たち
    本質は〝深夜番組〞にある/鬼才・藤田敏八監督ビデオ作品を企画/超低予算歌番組『ENKA TV』/講演をエンタメにした『講演大王』/日本で一番寝ない男/効果音、テロップまで徹底してこだわる/テロップはできるだけ入れない/ナレーションは制作者のメッセージ
    第9章:会議は戦場です。一番面白いことを考える奴が偉いのです――『チューボーですよ! 』『どっちの料理ショー』『秘密のケンミンS H O W 』
    司会は堺正章でやりたい/包丁を握ったこともなかった/料理は1回分、一発勝負/企画はコンセプトから考える/会議は戦場です/『ケンミンSHOW』が生まれた会議/「関口さんとは仕事したくないんです」/打ち合わせに電車で来た男
    第10章:テレビ番組は「夢」の沢山つまったエンターテイメントです ――『ボキャブラ天国』
    数々の芸人を生んだ『ボキャ天』」/ボキャブラ・マトリックス」/若手芸人ブームを生み出す」/会議そのものをコーナーにした」/編集は凶器である」/〝みんな〞がつくった番組は面白くないですよ
    巻末対談:対談責任があるからテレるんです。 山田五郎× 菅原正豊
    付録:ハウフルス タイトルデザイン コレクション

    0
    2025年07月16日

    Posted by ブクログ

    金曜日の深夜「タモリ倶楽部」を観ることがウイークデイとウイークエンドの切替スイッチでした。もちろんリアルタイムで視聴出来ないこともありましたがそれでも土曜日の朝に録画で観ることが生活習慣でした。きっと仕事頑張らなきゃという生産的なモードを解除してくれる番組だったのだと思います。2023年3月31日終了した時マジに「これからどうするんだ?」状態になってしまい今だにハードディスクレコーダーの録画設定には休止まま放置してあります。もし再開したらすぐまた録画できるように…この本を読みながらハウフルスの番組を思い出すのと同時に蘇るのはその番組をどの時間で誰と観たか、という記憶です。例えば「探検レストラン」の「荻窪ラーメン戦争」の回は先輩の家にお呼ばれして奥様の手作りの料理とともにお酒を飲みながらみんなでゲラゲラ笑いながら観たことを突然思い出しました。今、番組はコンテンツという呼び方で時間性、場所性を外してスマホやPCで一人で楽しむものになっていますが、そうじゃなかった時代が蘇りました。もちろんタイムシフトで集中して観るのもいいですが、家にいてリビングでたまたまついていたテレビの面白かった時の喜び。独自性と普遍性、脱力とオシャレ、緻密さとドキュメント感、そういう面白さに最近、巡り合っていない気になりました。もちろんYou Tubeやサブスクにもそういうコンテンツは埋まっているのでしょうが…デジタルの進展はテクノロジーに疎い情弱を作っているかもしれませんが、エンターティメントのラガード、エン弱(?)も作っているのかもしれません。

    0
    2025年07月03日

    Posted by ブクログ

    出来さん編集
    TVを持っていた頃観ていた番組、全部菅原さんが作っていたのでは?と思うほど。
    すごいな。

    0
    2025年04月09日

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