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第二次世界大戦中、ナチス・ドイツの迫害から逃れるため、多くのユダヤ人がポーランドに隣接するリトアニアに逃げ込んだ。それは逃げ道を失った彼らが日本経由の脱出ルートに最後の望みを託し、日本の通過査証を求めてのことだった。このとき首都カウナスの日本領事館にはこの歴史ドラマの主人公杉原千畝がいた。本書では、このとき発給された「杉原ビザ」を手にした多くのユダヤ人に救いの手を差しのべた、福井県敦賀や神戸の人々、JTBや日本郵船の職員など、知られざる日本人たちの存在をクローズアップする。
北出 明(きたであきら)
1944年三重県上野市(現・伊賀市)生まれ。66年慶應義塾大学文学部仏文科卒、国際観光振興会(現・国際観光振興機構=JNTO)に就職。ジュネーブ、ダラス、ソウルの各在外事務所に勤務。98年国際観光振興機構コンベンション誘致部長。2004年JNTO退職。著書に『風雪の歌人』(講談社出版サービスセンター)、『争いのなき国と国なれ』(英治出版)、『韓国の観光カリスマ』(交通新聞社)、『釜山港物語』(社会評論社)がある。
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Posted by ブクログ 2013年10月29日
1940年代、本国の意向に背いて多くのユダヤ人に対し、独断で「命のビザ」を発給した日本人外交官。この話しをもっと詳しく知りたいと思い書籍を探していた。
本当の事を言うと、この件に関する別の作品を探していたのだが、そのとき唯一書店に在庫があったのが本書だったのだ。本書には命のビザを受け取ったユダヤ人...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年07月26日
別の本で、「敦賀で書類が完全ではなかったけど、通してあげた」というような記述を読んだような気がしていて、それ以来、杉原さんのビザを持った人がどういった経路で無事にアメリカなどへ行けたのかが気になっていた。
たくさんの力によって難民の命が助けられたことが、難民を日本まで運んだ船、敦賀、神戸・横浜、アメ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月23日
ユダヤ人救済と言えば日本では杉原千畝が有名です。
しかし、彼が行ったのはあくまでビザの発給までであり、彼から発給されたビザを持った人々がその後どうなったかはあまり知られたていません。この本では、そうしたユダヤ人たちがその後多くの日本人によって支援を受けていたことがわかります。
【こんな人におすすめ...続きを読む
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