林博史の作品一覧
「林博史」の「沖縄戦 なぜ20万人が犠牲になったのか」「「日本軍慰安婦」をどう教えるか」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「林博史」の「沖縄戦 なぜ20万人が犠牲になったのか」「「日本軍慰安婦」をどう教えるか」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
2025年5月3日に那覇市内で開かれたシンポジウムで、自由民主党に西田昌司議員が「ひめゆりの塔」を巡って暴言を吐き、沖縄県民を中心に批判は続いている。本書は、西田昌司議員が暴言を吐くことを予言していたのかと思われるほど、絶妙のタイミングである2025年4月22日に第1冊が発行され書店に並んだ。本書が多くの国民の手に渡り、西田昌司氏の暴言を暴き、沖縄戦の実相を深く、広く学びが深まっているものと思う。
著者の林博史氏は、師である藤原彰氏の「飢え死にした英霊たち」も引用し、沖縄戦もまた餓えやマラリアによる戦病死が多かったことを検証する。ハワイなどに移民の経験をもつ日本人が沖縄戦の犠牲者を減らし、
Posted by ブクログ
「戦没者の犠牲の上に、平和な繁栄した日本があります」
「皆さんの死があったからこそ、今の平和があります」
・・・ これって本当かな?といつも思っている。
戦争なんかせずに平和な国になる道だって確実にあったはず。
たくさん死んで、殺して、そして敗けて、だから平和を希求するようになった、って不必要な失敗からの学びじゃない?
むしろ、何故戦争に進んでしまったか?何故こんなに多くの日本人と中国、韓国、北朝鮮、南アジア、アメリカ人を殺したのか?
これらの問を考えるためには、唯一の大規模地上戦である「沖縄戦」を社会、政治情勢に加え、個々人がどのような行為をし、どんな考えを持っていたか明らかにすべき。
Posted by ブクログ
沖縄戦と表題されているが、軍事的な展開や趨勢ではなく、主に沖縄戦における戦没者(民間人)にフォーカスを当てて描いている。捕虜や生還者の話、慰安婦や朝鮮人、アメリカ兵の虐殺や戦争犯罪、沖縄出身者の当時の思考なども語られるが、文量として多いのは日本兵(日本軍)たちを原因とする死者たちの記録である。
新書としては分厚い。300ページ以上ある。沖縄戦の記録としては暗澹たる気分になる。上記に書いたように、似たような構造での虐殺が延々と書かれているので、ミニマルな記録映画を見ているような印象。
ところどころで興味をそそる文章も出てくる。沖縄県出身の捕虜3000人ほどがなぜかハワイに移されたが、その理由