「吉田調書」を読み解く 朝日誤報事件と現場の真実

「吉田調書」を読み解く 朝日誤報事件と現場の真実

1,200円 (税込)

6pt

4.4

福島第一原発の吉田昌郎所長が、「政府事故調」の聴取に答えた記録「吉田調書」。それを独占入手した朝日新聞が、「所長命令に違反、所員の9割が撤退」と大々的に報じたのは、2014年5月20日のこと。だが、それはあまりにおかしな記事だった。吉田氏本人や現場の人々に取材して『死の淵を見た男』を上梓した著者は、「誤報だ」と声を上げる。すると朝日新聞は「法的措置を検討する」と抗議。以後、両者の闘いは続いてきた。しかし8月、各紙が「吉田調書」を入手して「命令違反なし」と報道。さらに9月11日に政府が「吉田調書」全文を公開するにおよび、遂に朝日新聞は社長の謝罪会見と、編集幹部の退陣に追い込まれたのであった。本書では、誤報事件の核心に何があったのかを当事者である著者自身が徹底追及。さらに、膨大かつ専門的な「吉田調書」の重要部分を読み解き、「全員撤退問題」から「官邸・東電本店と現場の対決」「津波対策」まで、真実をすべて解き明かす! 第一章:朝日新聞の「吉田調書」報道/第二章:謝罪会見/第三章:全電源喪失/第四章:ベントの死闘/第五章:海水注入をめぐる攻防/第六章:部下たちへの感動/第七章:“東日本壊滅”の真実/第八章:「全員撤退」問題の決着/第九章:現場は何と闘ったのか/第十章:津波対策と新聞報道/第十一章:吉田調書が残した教訓

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「吉田調書」を読み解く 朝日誤報事件と現場の真実 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2014年11月30日

    福島第一原発の所長であった吉田昌郎氏の証言を元にした「「吉田調書」の報道で朝日新聞が「作業員が所長命令に背いて撤退した」と報道し、後に謝罪会見を開く事態にまで至った誤報事件。生前の吉田氏にインタビューし、震災直後の現場の真実を「死の淵を見た男」で詳細に伝えた著者が、朝日新聞の報道内容とは違って本当は...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年02月18日

    門田隆将の本はいつも熱い。
    対象に体当たりで食い込んで行く、ジャーナリズムの鏡のような方だと思っている。

    この、誤報を出した新聞社は真逆としか思えない。
    改めて調書、そしてこの本で経緯を読み直しても、なんでこんなことになったかさっぱり判らない。
    つまり、真相は明らかになっていない。誤報ではなく、虚...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年01月24日

    福島第一原発事故時に、所長であった吉田氏の調書に基づき、事故時にいったい現場で、そして官邸で何がったのかを調書に基づき暴いた本。
    特に、朝日新聞の意図的ともとれる、悪質な印象操作記事について糾弾しています。
    事故時の現場でのストーリーに関しては、同著者の別著、死の淵…のほうがおもしろく…というか引用...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年04月29日

    著者の「死の淵を見た男」の補足版のような話で、福島第一原発事故の陣頭指揮にあたった当時所長の吉田氏の「吉田調書」という報告書に込められた真実(事実)を著者が亡くなった吉田氏に代わり、訴えかけるような内容であった。
    マスコミ(ジャーナリズム)のあり方に関しても考えさせられる内容であったが、伝え手も聞き...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2016年02月03日

    この書籍は所謂、福島原発事件で吉田昌朗所長(故人)の「吉田調書」をめぐって、朝日新聞が情報操作をし、虚偽の記事を紙面で流したことに対して、著者のノンフィクション・ライターの門田隆将氏の対応と、実際福島原発事件で、吉田所長が官邸や、東電本社からの圧力と闘い、どのように事故を収束させていったかという事を...続きを読む

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