疫病2020

疫病2020

1,760円 (税込)

8pt

この“怪物”がすべてを暴いた――。

本書は「この星を支配し続ける人類を脅かす最大の敵はウイルスである」というノーベル生理学・医学賞受賞者ジョシュア・レダーバーグの言葉から始まる。

読み進むにつれ、読者の胸にその意味が迫ってくるだろう。武漢でいち早く“謎の肺炎”をキャッチした二人の医師の運命、翻弄される武漢市民、動き出す共産党の規律検査委員会、そして警察の公安部門。彼らはなぜ肺炎の発生を隠そうとしたのか。

筆者は現地の状況をつぶさに分析しながら、その秘密を暴いていく。武漢に派遣された現役の中国人医師が明かす医療最前線は驚愕の連続だった。暗中模索の中、信じられない方法で医師たちは謎の病と戦った。中国人を救った「5種類の薬品」とは何か。なぜ中国はこの病を克服できたのか。すべてが筆者のペンによって明らかにされていく。

一方、後手、後手にまわる日本と、いち早く的確な対策で国民の命を救った台湾――両者の根本姿勢の違いは、時間が経過するにつれ、信じがたい「差」となって現われてくる。官邸・厚労省はなぜ国民の期待を裏切ったのか。筆者は、政府の足枷となった2つの“障害物”の正体に淡々と迫る。

迷走する安倍政権は緊急経済対策でも国民の期待に応えられなかった。苛立った日本最大の圧力団体の“絶対権力者”が動き、あり得ない逆転劇が起こったことを日本のジャーナリズムは全く報じなかった。その裏舞台が初めて白日の下に晒される。

その時々の筆者自身のツイッターを散りばめ、読者を同じ時間にいざないながら謎を解いていく新しい形のノンフィクション。日本人はなぜこれほどの政策失敗の中でも生き抜くことができたのか。コロナ襲来の「現実」と未来への「教訓」にまで踏み込んだコロナ本の決定版。

●中国人現役医師が明かす驚愕の医療最前線
●中国人の命を救った「5つの薬品」
●武漢病毒研究所、恐るべき杜撰体質
●中国共産党員が解説する弾圧と隠蔽、全情報
●国民が知らなかった官邸・厚労省の裏切り
●総理も愕然、創価学会“絶対権力者”の逆襲
●危険すぎるトヨタの中国への技術供与

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疫病2020 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2021年03月08日

    あの「Fukushima 50's」を日本で初めてその
    存在を日本国民に知らしめた「死の淵を見た
    男」の著者で知られる門田隆将氏の最新刊です。

    ちなみに「Fukushima 50's」は海外メディアで
    しか当初は扱われておらず、朝日新聞に至っては
    は真逆の誤報を出す始末だったの...続きを読む

    2

    Posted by ブクログ 2021年01月06日

    非常に内容の濃い本だった。世界中を震撼させているコロナ禍について、中国・武漢から発生した1年近く前から約半年間の2020年5月末までの、世界そして日本の対応についてがかなり詳細に記されている。いろいろな考えがあるだろうが、非常に参考になった。筆者の取材力は相当なもので読み応え十分。この短期間で書物に...続きを読む

    2

    Posted by ブクログ 2020年11月06日

    100年に一度と言われる新型コロナウイルス禍にあって、はからずも暴露されることになった日本の危機管能力の欠如。著者は、それを憂え、また、中国の体制維持のための弾圧、情報統制、隠蔽などの実態にも目を向け、様々なツィートを発信し、警鐘を乱打してきた。本書では、武漢での患者発生に遡り、中国人入国をなかなか...続きを読む

    2

    Posted by ブクログ 2021年03月24日

    非常に内容の濃い本です。世界中を震撼させているコロナ禍について、中国・武漢から発生した1年近く前から約半年間の2020年5月末までの、世界そして日本の対応についてがかなり詳細に記されています。ツイッターの抜粋も、当時の危機感や緊張感が伝わりました。特に日本と中国・アメリカ・台湾などの国と国家間の状況...続きを読む

    1

    Posted by ブクログ 2020年11月14日

    少し前の本にはなるが…
    あの時「?」と思ったことの真相が時系列で並べられていて、なるほど、そういう動きだったのか…と納得した。
    第3波襲来といわれている昨今、政権は交代したが、本質的には何も改善されていないような…
    政権、というより、官僚の問題か。
    そして、中国の問題かな…

    1

    Posted by ブクログ 2020年11月10日

    レビューを拝見して知った本です。ありがとうございます。

    週刊誌は最近全く読んでいませんが、今までに読んだ、コロナ関連の新書数冊より、週刊誌寄りの本の気がしました。
    ただ、2020年6月27日の刊なので、古い情報が多かったです。

    まず、中国に対する批判が多くを占めていました。
    中国政府の感染者の隠...続きを読む

    1

    Posted by ブクログ 2020年10月08日

    2019年12月に中国・武漢で発生した新型コロナ感染~2020年5月の日本の緊急事態宣言解除まで、コロナ騒動を時系列で追った門田隆将さんによるノンフィクション。門田さんのツイッター発言も交えて時系列で語られるコロナ騒動の模様はこれまで読んだコロナ本の中でも一番密度が濃く勉強になった(特に日本・中国・...続きを読む

    1

    Posted by ブクログ 2020年09月21日

    疫病2020
    まぁよくもコレだけ情報を集めたもんだと思います。コロナウイルスが取り沙汰され始めた頃、世界中の誰もこんな事になるなんて想像していなかったでしょう。それでも危機管理意識が有ったか無かったかで、こうも違うもんかと思い知らされた。何で台湾みたいに出来なかった?色々と事情があるのは分かる。けれ...続きを読む

    1

    Posted by ブクログ 2021年09月05日

    厚労省、医師会、中国が癌ですね。
    中国の隠蔽、情報統制は猛烈に非難されるべきなのだけど、治療に対するスピードは確かに評価せざるを得ないな。ぐぬぬ

    0

    Posted by ブクログ 2021年04月09日

    「死の淵を見た男」同様、豊富な取材に基づく読み応えある内容。新型コロナに対する日本政府の対応が余りにも薄く「何故何もしないのか」と日々苛つかされていた2020年1Q当時に推察していた要因(対応の中心たる厚労省の役人達は有事の経験が無く動けない・安倍総理の取巻き補佐官も現場感なくズレている等々)は、「...続きを読む

    2

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