尾根のかなたに 父と息子の日航機墜落事故

尾根のかなたに 父と息子の日航機墜落事故

726円 (税込)

3pt

遺族が辿った不屈の物語

1985年8月12日。航空史上未曽有の悲劇。遺族の悲しみと苦しみは想像を絶した。なんの予兆もなく突然、愛する者を奪われた家族たちは、うろたえ、動揺し、泣き叫び、茫然となった。

父を失った「息子」たちは、やがて「父親」となった。ノンフィクション作家・門田隆将は思った。「あの、寡黙な男たちこそ、何かを後世に伝える義務があるのではないか」――。

<私は、今は「父親」となった当時の「息子たち」を訪ねる作業を始めた。それは決して愉快なものではなかった。訪ねていっても、胸の内を吐露してくれる男たちはむしろ少なかった。今なお、自らの内面を「語る」ことに納得ができていない男たちの方が多かったのだ>(「はじめに」より)

しかし、何人かが取材に応じてくれた。彼らは四半世紀という長い年月を経て、苦悩と悲しみを克服していった。

哀しみの「時」は、いつまでその針を刻み続けるのだろうか。最愛の人を事件や事故で奪われた家族は、どうやって絶望を克服できるのか。

本書で取り上げる5つの「父と息子の物語」に、そのヒントがある。

『風にそよぐ墓標』、待望の電子化。2012年10月、WOWOWにてドラマ化!

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尾根のかなたに 父と息子の日航機墜落事故 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2017年09月27日

    大切な人を突然奪われる不条理。
    平時は自分とは遠いことのように感じるけれど、それは本当に突然、ある日足音もなく訪れる。

    このような不条理に直面したときに、いつかそこから立ち直り、より良い人生を生きるためには何が大切なのだろうか?

    あの事故で家族を失った少年が、大人になり結婚し家族を持つ喜びをひし...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年11月18日

    四半世紀も経ったのか…
    それだけの年月が父子関係を語るのに必要だったという事に一層の哀しみを感じる。

    0

    Posted by ブクログ 2012年10月20日

    WOWOWでのドラマを見て買いました。
    今でも生存者発見のニュースを思い出せるのに
    こういう視点でこの事故を見たのはじめてです
    本当にすごい事故でした。
    あれから27年経ったんですね。

    0

    Posted by ブクログ 2012年10月02日

    今年読んできた数々の本のなかで、最高ランク。
    1日、1日の大切さを改めて思う。
    涙が止まらなくなるという経験を久々にした。
    ぜひ、お手にとってほしい一作だ。
    そして、こんな仕事をしたいとも思った。
    人により添い、社会問題を提起していくような。

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    Posted by ブクログ 2014年07月31日

    1985年の日航ジャンボ機墜落事故で父親を亡くした当時子供だった遺族が大人となり、その当時のことについて語ったノンフィクション。
    愛する家族が突然この世を去るという事故の不条理さ、その後の遺族の苦悩、事故の悲惨さが伝わってくる文章で、著者の取材力・表現力の確かさを感じられた。
    家族について考えさせら...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2013年11月20日

    ドラマも本も泣けました。犠牲になられた方の人生の重みを事故当時以上にかんじました。人生は何が起こるかわからない、一生懸命生きていきたいです。

    0

    Posted by ブクログ 2012年11月21日

    『慎太郎、男はなくもんじゃない。でも、今日だけは••••••一緒に泣こう』本文引用
    最愛の人を突然に失ったとき、人は泣きじゃくるのか?
    それとも、何かに苛立ちをぶつけるのか?
    ぼーぜんとし思考が遮られるのだろうか?
    そこから立ち上がるのにどれだけの時間がかかるのか?
    それともいつまでも引きずりつつ生...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2012年10月08日

    忘れもしない1985年8月12日。
    単独機による事故としては、最大の犠牲者を出した
    日本航空123便墜落事故の、遺族のその後を描いた本。
    この事故の衝撃は大きく、「日航機墜落事故」と言えば、
    この事故のことを指すほどになってしまいました。
    その中でも特に本書では、数少ない男性遺族(息子)に
    焦点をあ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年07月10日

    ドラマを先に視聴。
    やはりドラマより良い。

    父と息子の観点から、故人の人となりを詳細に見つめた作品。

    0

    Posted by ブクログ 2013年11月17日

    日航機事故の被害者側から見た作品。

    家族が被害にあって、どん底の状態から
    事故後四半世紀がたって、力強くいきる家族の物語。

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